フットボール マンション

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タグ:SC相模原

こんにちは。新年あけましておめでとうございます。
各クラブ、新シーズンに向けていよいよ始動。開幕まで待ちきれない日々が続きそうです。

[頼もしい守護神の完全移籍]
さて、私が応援しているアスルクラロ沼津は先日ジュビロ磐田より牲川歩見選手を完全移籍で獲得しました。

昨年、堅守沼津の守護神として大活躍!
世代別代表に名を連ねてきた牲川選手は「J3のクルトワ」等と言われるほど、飛躍の年に2018年はなりました。

J1・ジュビロ磐田ではGKの序列では4番手。以前のレンタル先でも苦い経験をしてきたと思いますが、昨年の活躍故に磐田からのレンタル延長は無いのかな。。。と思っていたので完全移籍は予想外の衝撃でしたが、今年のJ3のGK事情やこのチームで何かキッカケを掴んだ事が移籍に大きく影響したのかもしれません。

◆2018年のJ3リーグのGK事情◆
正確には2018シーズン終了後の事情と言った方が正確かもしれません。

群馬 松原修平→J1 湘南へ完全移籍
琉球 朴 一圭→J1 横浜FMへ完全移籍
長野 田中謙吾→J1 松本へ完全移籍
沼津 大西勝俉→J2 鹿児島へ完全移籍

(同カテゴリ内で移籍したYSCCの浅沼やU-23の廣末や永石は別として)
なんとJ1へ3選手が移籍した事は2018シーズンのJ3で大きなニュースだと感じました。
また、2017年の躍進を支え2018年も牲川選手にかわりゴールを守った沼津の大西選手もJ2の舞台へ

「試合に出続ける事、結果を残す事でステップアップへ繋がる」

GKというポジションは特殊です。
唯一手を使う事が許され、そのレギュラーの座は各チーム、ピッチの上に1つしか用意されていません。
だからこそ重要で、だからこそ今年上位カテゴリのクラブは1年間実戦で結果を残しているJ3のGKにも白羽の矢を立てたのかもしれません。
J2ならわかるのですが、J3にこういった流れが今年生まれたのは驚きでした。しかし移籍した彼らが上のカテゴリで活躍する事は今後にも大きな影響を与えるので、活躍を期待しています!

◆1人で守っているわけでは無いという事◆
先日の代表戦でもそうでしたが、しばし失点するとGKのせいにされてしまう事があります。
失点にはいくつかパターンがあると思うのですが
・明らかなミスでの失点
・ブラインドや予期せぬ失点
・相手に完全に崩されての失点…

昨年、GKだけでなくチーム全員で守ってるというのがよくわかる試合がJ3リーグでありました。

2018年11月18日(日) アスルクラロ沼津vsSC相模原

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奇しくも引退を決めていた日本サッカー界GKのレジェンド、川口能活選手(富士市出身)が静岡県東部地域でラストゲームとなる試合

特にアスルクラロ沼津のCKやロングスローでの攻撃にSC相模原はこんな守り方をしていました。

CKの時
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① 相模原はCKから近いポストの辺りに193cmの長身FWのジョン・ガブリエル選手を置きます。
カーリングでいう所の的を隠すストーンの様な役割ですね。彼の頭上を越えない限りCKはPA内の沼津の選手には届きません。
② ジョン選手を越えてきたボールは近いエリアでは187cmのGK田中選手が処理します。
③ ジョン選手、田中選手も届かない高いボール、これは当然滞空時間も長くなりますが、これは194cmのCB梅井選手を中心に跳ね返します。

3段構えの守備ですね。高さをほぼ封殺するGKとフィールドプレーヤーを合わせた理にかなった守備だと思います。

実際前回対戦の9/18のアウェイでの尾崎選手の得点(この時はジョン選手が累積で出場停止)も低いCKから虚を突いたプレーでした



相模原はセンターラインを長身選手でキッチリ固めてるチームならではな気がします。
今季、YSCCからシュートストップに優れたGK浅沼選手を取ったのも高さではなく、そういった打開された時のシュートストップを見越しての補強なのかもしれません。勿論、田中選手も成長著しいGKなのでレギュラー争いも注目です!


ロングスローの時
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2つ目はロングスローの時です。
…と言ってもやってる事は同じで熱川選手のロングスローをジョン選手が跳ね返す。そこを越えられればチャンスになりますが中々難しかった試合でした。

しかし、こちらはCK時と狙いが全く異なっていたと思います。
ジョン選手が跳ね返していたボールは図の○のエリアへ。そのセカンドボールを沼津の選手は狙っていたし、相模原の選手も拾わせない様にしていました。
ここで一番の狙いは「二次攻撃」であり、越えないロングスローでも投げ続けた事は、攻めている沼津の守備がもうそこからスタートしていた事に繋がると思います。

簡単な話。
ジョン選手が低い位置でボールに触る = ゴールハンターをゴールから遠い位置でプレーさせる
それだけで、カウンターも枚数が減るし失点の確率はグッと下がります。
「沼津は攻めながら守備へのアプローチも出来ていた」GKとは話が離れてしまいますが、攻守が激しく入れ替わるフットボールならではと言った感じです。

攻撃面でもホーム、アウェイの2試合共に畑選手がメンバー外だったり、左サイドが染矢選手と石田選手という縦にスピードがありドリブルで仕掛けられる攻撃的な2人を交代で使ったのもそういう競り合いの部分以外に活路を見出していた故なのかな?と感じました。


また、余談ではありますが今年のJ3開幕戦のFC東京U-23で試合前のGK練習。大西選手と牲川選手へサイドから放り込んだボールが全然違う事に気づいてました。
大西選手は胸の頭上でキャッチ出来るハイボール、牲川選手は触れるか触れないかの高くて長いボール。
最初はミスキック?って思ったけど、殆んどがそんなボール。
つまり牲川選手の時は牲川選手が触るから相手は「ハイボールは勝負出来ない」
彼の身体的な特徴を活かした守備だったんだと思います。

そう、GKは一人で守っていない。ピッチでは色々な駆け引きや戦いが繰り広げれられているんだなと。


◆ピッチを去るレジェンドGK◆
田中選手という後輩をベンチで見守った相模原のGK川口選手。
この日は前日に、昨年アスルクラロ沼津ともコラボしたAqoursの東京ドーム公演から沼津入りしたのですが愛鷹広域公園の駐車場はほぼ埋め尽くされ、1時間前位に着いた自分は公園内の路肩を臨時駐車場にしたスペースへなんとか駐車。

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Aqoursの公演にはアスルクラロ沼津からのフラワースタンドも

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ギリギリに着き過ぎて書いてる内容を覚えてない


先日、川口選手と代表で長年GKを競った楢崎選手も引退を表明。
「楢崎と川口」1つの時代が終わるんだな。と寂しく感じました。
私はどちらかというと、正直楢崎選手のプレースタイルの方が好きでした。でもJリーグを観戦した自分の記憶にはいつも川口選手がピッチにいました。

子供の頃、初めてJリーグを見た清水エスパルスvs横浜マリノス


このブログ、フットボールマンションをはじめJリーグサポーターの友人と出会って、10年ぶり近くにJを観戦した清水エスパルスvsジュビロ磐田。

そして、この日アスルクラロ沼津vsSC相模原。

いつも対戦相手のゴールを守っていたけど、この日セレモニーの時に沼津のゴール裏にも挨拶に来てくれて本当に本当に嬉しかった。


先日のJリーグアウォーズでベスト11に選ばれた川崎フロンターレのチョン・ソンリョン選手も川口選手に憧れてたと答えていました。
中村憲剛、川口能活&チョン・ソンリョンの“日韓GK”と食事「濃密なものでした」

我々ファンだけでなく、J3のみならず選手の中には川口選手や楢崎選手に憧れた。そういったGK選手もきっといるはず。



GKというポジションは特殊。
試合の半分はサポーターの大声援を一番近くで背中に受け、残りの半分は対戦相手サポーターの目の前で歓喜の瞬間を奪っていく。
だから好きなんだよなぁ・・・カッコいいわ


(※話がブレすぎてオチが見当たらないので今日はこの辺で~)

私が"川口能活"を認識したのは、アトランタオリンピックの時だった。
オーバーエイジ枠をフル活用し、本気で優勝を狙ってきたブラジル代表に
対して日本代表が大番狂わせを起こしたマイアミの奇跡。
その試合で、ド派手なセービングを連発し、ロベカルだのロナウドだの後に
世界の頂点に立ち続ける怪物達を完封したGKこそ、川口能活だった。
当時の私はサッカーのサの字も知らない人間だったが、
驚異的な反射神経で華麗にシュートを弾き返し続ける川口の姿は
私の脳裏に強く焼き付いた。今でもあの試合のダイジェストを
鮮明に思い出せるほどに。

アトランタオリンピックの翌年、親に連れられて観戦に訪れた磐田-横浜Mの試合で、
初めて川口能活を生で見る機会があったのだが、案の定川口は凄かった。
あんまりにも凄いので、磐田サポからもヨシカツコールが起こってしまった。
結局その日は磐田は完封負けを喫してしまったのだが、負けの悔しさよりも
川口の異様なオーラを味わえたことの方が私にとっては衝撃であった。
ゴールシーンは覚えていないのに、ゴール前でただ腰に手を当てて味方の攻撃を
眺めている川口の姿は覚えているのだから、その衝撃の大きさは推して知るべしだ。
その日から、私にとって「凄いGK」といえば川口能活のことになった。

それから2年くらい後に金子達仁氏に傾倒したことで、私は随分と
川口能活に詳しくなった。磐田に所属していなかった選手の中では
一番と言ってもいいくらいだったかもしれない。

川口の異名、「炎の守護神」。
これは、試合中に見せる情熱的な姿を表現しているものに他ならない。
鬼のような形相で怒り、喜び、叫ぶ。プレーに対する感情を一切隠さない
その姿は、燃え盛るの炎に例えられるに相応しい。
チームメイトから「うるさいよ」と本気で煙たがられることもあったようだが、
しかして私はそんな彼の激情家な部分も含めてお気に入りだった。
00年CSで、自身の迂闊なミスで失点し、試合後ペットボトルをピッチに叩きつけ、
突っ伏して「何回同じことやってんだチクショー!!」と絶叫する姿でさえ
私には魅力的に映った。

そう、私は彼が磐田に来る前から、川口能活が好きだったのだ。

川口


川口能活引退の報道がなされたのは、11/4 のことだった。
前日、降格がほぼ決まりかけていた磐田が広島相手に大逆転大金星を挙げ、
久しく覚える少しの余裕を味わっていた私に冷や水をぶっかけるような、
突然の引退報道。スマートフォンで報道を見た瞬間、私は「あぁ・・・」と
小さく呻いて天を仰いだ。

とはいえ、川口の引退をまったく覚悟していなかったわけではない。
厳密にいえば、いつそうなってもおかしくないという思考は、磐田を
退団した後からずっと抱き続けていた。
いくら比較的息の長いポジションであるとはいえ、年齢は既に大ベテランの域。
何かの拍子にその決断に至っても、何らおかしい話ではない。
加えて今季、能活が出場機会を大きく減らしているのは存じ上げていた。
ショックではあったが、「まさか、そんな!」というよりは、
「あぁ、この時がきてしまったか」と表現した方が真相に近い。


■最終節に至るまで

SC相模原のホーム、ギオンスタジアムは、私にとって必ずしも
アクセスしやすいスタジアムではない。
だがしかし、最終節に観戦に伺うことを迷うことはなかった。
試合は磐田のJ1最終節の翌日。大丈夫、いける。
そう判断し、すぐにチケットを確保した。
チケット確保から試合の日までは、比較的平穏な日々を
過ごしていた気がする。

だがしかし、試合前日に重大な事件が発生した。
J1最終節、私が見ている目の前で、ジュビロ磐田が急転直下の
PO圏転落という悲劇に見舞われたのだ。
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後半ロスタイム、チームを絶望に突き落とす残り30秒での逆転決勝ゴールは、
私の心に表現しようのない深刻な傷を与えた。
ジュビロ磐田は、これまでの歴史の中で、試合終了間際での
悲劇的な被逆転を幾度となくも経験してきた。
01年CS、03年J1最終節、14年プレーオフ山形戦、その他諸々。
磐田より苛烈な経験をしているクラブはJリーグの中にも存在するが、
終了間際の悲劇という意味では、ジュビロ磐田はJリーグの中では
セレッソ大阪と双璧を成すクラブである。

もう数度目ともなれば慣れたものでもあるのだが、一方で実は
私自身は過去の場面では常に画面の反対側のおり、現地でそれを
味わうのは初めての経験だった。それゆえ、過去のどの経験よりも
私が味わうダメージは深刻だった。試合終了間際、反転して突進する家長、
横パス、身を翻すカミンスキー、揺れるネット、喜ぶ川崎サポーター。
思い出したくもない記憶なのに、すべてを鮮明に思い出せてしまうのは、
もはやトラウマに近い。後に名波監督が語って曰く、「プレーオフで山形の
GKにヘディングシュートを決められた時の、何十倍、何百倍と引きずった」
とのことだが、それは私にとっても同様。
正直な話、「こんな目に遭うのであれば二度とサッカーなど見たくない」
とさえ思った。試合終了直後、同行予定だった友人に、
「ごめん、 俺明日行かない」というメッセージを送ったのは、
決して衝動的な行動ではなく、本心からの行動だった。
諸事情あって翻意に至ったのだが、一歩間違えれば本当に
ギオンスタジアム行きをキャンセルするところであったのは事実。
今思い返せば、私にとって危機的状況だったといえる。

「等々力の惨劇」は、能活にも思わぬ余波を及ぼしていた。
古巣の悲劇を目の当たりにした能活は、喪失感のあまり最終節を見据えて
予定していた散髪を失念し、ボサボサ頭のまま最終節に臨むことに
なってしまったのだ。試合後にその旨を明らかにされた際、磐田は
なんと罪深いことをしたのだろうと落胆しつつ、能活が未だに磐田を
大事に思い、PO圏転落を嘆いてくれているのが有難く感じ、
私は少し心が救われる思いだった。


■試合当日
Tシャツ購入を目論み、私は友人と共に9時にはギオンスタジアムに到着。
購入待機列はかなり伸びていたが、早めに並んだ甲斐あって無事に
狙っていたサイズのTシャツを購入することができた。

予定よりずっと早く終わったので、時間をつぶすために隣接する公園を散策。
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列整理が近くなったので、散歩を切り上げてスタジアムにリターン。
空腹だったので、フードコーナーでカレーを頂いた。
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空腹を満たした後に、現地に来ていた知り合いに会いにいったのだが、
自分から呼びかけたにもかかわらずいざ近付いたら気付かずに
思いっきりスルーしてしまった。大変申し訳ございませんでした。
試合開始1時間ほど前に入場。バックスタンドに陣取る。
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ホーム側は既に満席でアウェイ寄りになったのだが、これで
後半の能活を間近に見ることができる。

座席を見ると、コレオグラフィ用のシートが貼り付けてあった。
どうやらこの日のコレオが、SC相模原史上初の試みだったらしい。
ただ、さすがに慣れていない感は拭えず、剥がしたシートを持ったまま
座席移動をしてしまっている人がいたり、掲げるタイミングがバラけたり
していた。また、自分の隣にいた方が、掲げる向きを間違えていた
(裏面をピッチに向けて掲げていた)ので、「あ、それ逆向きですよ」と
言ったら、「ちょっとやだわぁ~、ウッフフフフ(笑)」と豪快に笑われた。
楽しそうなのは何よりだが、何故自分が笑われてるの かわからなかった。
まぁ、コレオは経験の積み重ねで上達するもの。SC相模原の皆様には
まずは挑戦したことを誇って頂いて、そのうえで今後の糧として
頂ければそれが一番良いことだと思います。何様やねん。

アップ前に目についたのは、報道陣の多さ。
前日の等々力にも、川崎の祝勝会と磐田サポの泣きっ面を収めに来た
メディアが多く集結していたが、この試合はそれ以上の報道陣が来ている。
多すぎてスタッフが扱いにちょっと四苦八苦していた程。
程なくして両チームがアップを開始。
川口が登場した際の歓声は、予想通り凄まじかった。
これで能活のアップを見るのも最後・・・と思うと、反対サイドで
ありながら能活から目を離せなかった。機敏な動きをしており、
とても43歳だとも、この試合が最後だとも思えなかった。

さて、能活以外の選手達に目を向けてみると、何名か存じ上げている選手がいる。
まずは何といっても元磐田の10番、成岡翔。磐田を退団した後、福岡、新潟と
渡り歩き、今年から相模原に在籍している。
菊岡、丹羽、谷澤、辻尾もJファンには馴染みが深いだろう。
あとは梅井がえらく堂々とプレーしているのを見て、
かつて期待を寄せていた身としてはけっこう嬉しく思った。
その一方で、磐田からレンタル中のモルベッキはベンチにもいなかった。
申し訳ないが、彼は本当に何をしに来たのだろう。

鹿児島ユナイテッドの方には、恐縮ながら存じ上げている選手は
ほとんどいなかった。2年ほど前に吹田スタジアムでG大阪U-23と
対戦しているのを拝見した時に記憶したFW藤本は既に移籍。
今季J2で12得点をマークし大分のJ1昇格に貢献している。
唯一、FWのキリノと薗田には見覚えがあった。とりわけ薗田に関しては
去年の天皇杯で横マリ相手に華麗なゴールを決めているのを見ているので、
期待がかかる。いや、今日の場合は恐怖だろうか・・・?
あとは、この試合には出場していなかったが、松下年宏が在籍している模様。

試合は、割と手堅い雰囲気で進んだ。鹿児島は既にJ2昇格を決めており、消化試合。
能活の花道を飾ろうとする相模原の方が、意欲は高めに見える。
そんな中で期待していた成岡が、不用意なロストでピンチを招いたり
していたのでちょっと残念だった。成岡はどちらかといえばセカンド
ストライカー的な動きを得意とする選手であり、配球のタスクで
違いが作れるタイプではないのだけれど、磐田在籍時はサテライトなら
その作業もある程度はやれていたので、サッカーという競技の進化を
考慮しても良い意味での存在感はもう少し見てみたかった。

それでも、前半を通してボックスに多く侵入したのは相模原の方。
能活のプレーも序盤から安定していた。
ピンチがさほど多くな かったのも影響しているが、クロス処理や
バイタルエリアのケア、キックにもミスがない。
一度ペナ内からシュートを打たれた際にも、コースを切って弾いている。
後半に向けてポジティブな要素が多い。

ハーフタイムに鹿児島が選手を交代してきたのだが、具体的な目的と
効果については読めなかった。中央の守備のフィルタがちょっと
強まったかな、と感じたが、たぶん誤差の範囲。

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後半、鹿児島が手前サイドに攻めてきたので、薗田をけっこう見ていた。
パワフルでこそないが、相手の守備のブロックの隙間に入り込んで
ギャップを作り出そうとする動きは実に痛快。ふとした拍子に
「あれ、ずいぶんあっさりとパスが入ったな」と思う時は、
大抵は薗田が受けていたり、或いは敵を釣っていたりする。
物凄く自分好みのFW。うーむ、相変わらず素敵だ・・・。

鹿児島の構成の最中、抜け出したFWに対し能活がコース遮断と
素早い反応で攻撃を切った場面があり、大興奮。
そう、GKながらこういう積極的な守備ができるところが好きなんだよ、能活。

勝つためには守備だけではなく点が欲しい相模原。
58分にボランチを入れ替えた。成岡はここで早々のお役御免に。残念。
(追記:先日、成岡選手が藤枝MYFCに移籍することが発表されました。)
なんとか1点入れてくれと思っていたら、20分過ぎに相模原がPKを獲得した。
相模原のクロスに対して手を出して叩いてしまった模様。
逆サイドなのでよく見えなかったのだが、帰宅後に確認したら
完全にハンドだった。意図的に引っ叩きにいったように見えたのだが、
そんなに緊迫する状況ではなかったように見えたので、
どうしてしまったんだろうかと不思議に思った。
まぁ、決定的な状況で手ェ出したらレッドだしね・・・。

このPKをジョンガブリエルが決めて相模原が先制。
たくさん足踏みしてGKを先に動かしてから蹴るやり方を採用していたのだが、
あんなに貯めるケースは初めて見た。あれはGKからしたら嫌だ。
といっても蹴り方にはそれなりの技術が必要で、失敗するこ ともある。
この間のFC東京-磐田戦では、この蹴り方を採用したディエゴオリヴェイラが、
最後まで飛ばないカミンスキーに根負けして枠を外した。
たぶんジョンガブリエルはこの蹴り方をちゃんと練習しているのだろう。

その後は鹿児島が思い切って反撃に出たのだが、シュートが枠にいかなかったり
ブロックされたり能活に止められたりでネットを揺らせず。
逆に相模原は交代枠を使って守備に人数をかけ、終盤は辻尾をほかしこんで
前線で走らせることでリスクを軽減しつつ守り切るという
非常に玄人好みな渋い試合運びを見せた。
そんなこんなで相模原が能活の現役最後を飾る完封勝利を達成。
レジェンドの引退に華を添えた。
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タイムアップ直後、チームメイトにもみくちゃにされる能活。
泣いてるように見えたのが印象的。帰宅後に確認したらやっぱり泣いていた。
胸を熱くしてくれる瞬間だった。
そこからシーズン終了セレモニーと、能活の引退式。
望月代表が「まだできそうに見える」と言っているのを聞いて、
「やっぱりそう思うよね、俺もそう思う」と同意した。
特に苛烈なキャリアを歩んだ望月が言っているのを聞くと余計にそう思う。

引退式では、能活のご家族の方々がご登場なされた。
お兄様が涙を流されていたのが非常に印象的で、それまでは笑顔だった
能活がその瞬間に泣いてしまっていたのを見て胸が熱くなった。
そしてスペシャルゲストとして、楢崎が出てきたのでビックリした。
これに関して非常に好意的な意見が多かったのだが、磐田サポとしては
「昨日名古屋がPO行きになってたら来なかったんだろうなぁ」と
少し微妙な気持ちになっていた。この光景のために名古屋の残留が
確定しているべきだった、という意見には同意しかねる。
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セレモニーの後、選手の場内一周の時には、多くの人が能活に
声援を飛ばしていた。どうやら磐田サポや横浜FMサポも多くいたようで、
それぞれのチームのユニフォームやタオルマフラーを掲げて
能活に手を振っている。そういう人たちが、少なくとも試合中は
それらの主張を控えて粛々と試合を見届けていたのが、
私には非常に好意的に感じた。

能活が近くまで来た時に、能活の名前を呼びたくてウズウズしていたら、
見越した友人が「呼びたかったら呼べばいいさ」と言ってくれたので、
お言葉に甘えて最後に「ヨシカツーッ!」と呼んだ。
磐田在籍時はゴール裏から何度も叫んだ名前。
久しぶりに呼んだにもかかわらず自分でも驚くほどしっくりきたのは、
9年間呼び続けた 事実が今でも自分の中で息衝いている証拠だろう。
場内一周の途中ではあったが、選手たちが遠方まで歩いて行ったので、
スタンドを出て帰路に就いた。能活の引退は残念ではあるのだが、
最後に思う存分に彼を堪能できた充足感から、この日の帰り道は
前ほどの喪失感は抱いていなかった。もっとも、帰り道の最中で
「もう見られないんだな」と寂しくはなったけれども。


■引退に際して
当方に影響を与えたサッカー選手という点で、川口能活は非常に
インパクトの大きい選手だ。引退に際して覚える寂寥の感は、
名波浩が引退した際のそれに匹敵するかもしれない。

前述の、幼少期に能活を初めて見て衝撃を受けたのをきっかけに、
私は親と「能活ごっこ」と称したボール遊びを頻繁にするようになった。
親が投げたボールを、膝立ちの状態からセービングするという
遊びだったのだが、これはGKのキャッチングのトレーニングとして
採用されるものらしく、私は意図せずGKのトレーニングをしていた
ことになる。まぁただのこじつけだとは思うのだが、その遊びが
現在までフットサルチームでゴレイロを担い続けていられる理由の
一つになっていることは、私の感覚では間違っていないと思う。

川口能活に関する思い出として、04年アジアカップのヨルダン戦や
アトランタ五輪の"マイアミの奇跡"などが挙げられているが、
私は迷わず2010年のヤマザキナビスコカップ決勝戦を挙げる。
この試合は、直近10年で磐田が獲得した唯一の国内主要タイトルである
と同時に、獲得の瞬間に私が現地で立ち会うことができた唯一の
タイトルでもある。その試合で磐田のゴールを守っていたのが能活だ。
延長含めて3失点こそ喫しているが、この試合の能活は素晴らしかった。
とりわけタイムアップの瞬間は出色。試合終了間際に相手に献上して
しまったPKで、能活は槙野のシュートを見事に弾き返してゴールを死守。
PK阻止からのタイムアップでタイトル獲得という、あまりにも
劇的な展開を演出してくれた。長く磐田を応援しているが、
あれほどに甘美な瞬間は他にはなかなか思い当たらない。


能活は引退理由として、「選手としてではなく違った形で日本サッカー界に
貢献したい」と語った。選手ではなくなるが、彼がこの世界からいなくなって
しまうわけではない。今後も能活がサッカー界に関わってくれることに
感謝しながら、今後の活動を見守っていきたいと思う。


能活選手。
長い現役生活、本当にお疲れ様でした。
伝えたいことは寄せ書きに書かせて頂きましたので、これ以上の
言葉は必要ないでしょう。ただ、いつまでも応援しています、とだけ。

以上です。

こんにちは。パソコンが直ったので、週末の首位・FC琉球戦を前にSC相模原戦を振り返っていこうと思います。

■Jリーグ史上初の2度の延期を越えて■
3/21(水) 本来であれば約半年前にこの対戦カードは行われるはずであったが雪の影響で順延。
更に7/28(土)に予定されていた再試合も史上稀にみる台風の進路で中止。
何の悪戯か、この試合はJリーグ史上初の2度の延期を越えての開催となりました。
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ゲーフラGJです!


アスルクラロ沼津にとっては前回の記事vs北九州の後
9/8(土)yscc横浜、9/12(水)SC相模原、9/16(日)グルージャ盛岡
とアウェイ3連戦となる少し厳しい日程となりました。

yscc戦で2-2と終盤にysccのエース・辻選手に決められた沼津。このSC相模原戦は五分以上で3連戦を乗りきる為にも勝利が欲しい所でした。

■試合前の腹ごなし■
まずは沼津で半休を取った友人と合流。
下香貫にあるインドキッチン・ダバさんでカレーを食べて相模原へ向かいます。
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ギオンスタジアムに到着。このビッグフラッグを見ると「相模原に来た!」って気になりますね。
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スタジアムに着くとすぐにバス入りの時間に。
先導に入ってきたアスルクラロ沼津のスタッフさんが直前に誕生日だったこともありハッピーバースデイを歌ったり、いつもの沼津の楽しむ雰囲気はアウェイでも全開です。

選手バスが到着すると、バスを降りた吉田監督がスタジアム入場前に深々とお辞儀をし挨拶に来てくださいました。流石です。
いよいよ試合が出来るとサポーターも気持ちが昂ります。

さて、ギオンスタジアムに着いてからスタグルも堪能。
まずは眞田珈琲さんの梅スカッシュ
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ピタパンだったかな?これ凄く美味しかった!
これで500円はお買い得です。

そういえば、昨年はここJFLユニでまだ来てたんですよねー
【you@あず】J3 SC相模原vsアスルクラロ沼津 -アウェイ観戦記-【J3】


■応援に駆けつけてくれた友人■

yscc戦もそうでしたが、相模原戦も沼津サポーターが多く駆けつけていました。(やっぱり関東圏は人が集まりますね。)
この後の盛岡戦もそうでしたが、先日のコラボマッチからハマって沼津の応援に来てくれたラブライバーの方もいらっしゃり嬉しい限りです。

この試合では、アスルクラロ以外の部分で沼津で知り合った友人が応援に駆けつけてくれました。



アニメ曲などをアコースティックアレンジで演奏しているようげんさんです。
元々、ラブライブ関連で無い時からCDを購入したりさせて頂いていたのですが、昨年の上土アロハライブでご一緒させて頂く機会があり、そういったご縁もあってこの日応援に来てくれました(密かにソシオ会員になってるという)

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ゴール裏で応援が始まると「ライブと同じだ」とすぐに仰っていたのが、個人的にはとても印象的でした。

先日の北九州戦の後、ゲストで来場された斉藤朱夏さんも同じ様な内容をブログで綴られています。
斉藤朱夏さんアスルクラロ沼津観戦のブログ

声援や拍手が選手の背中を押す。それが力を与える。というのはステージ上に上がる人だからこそ感じる部分はあるのかもしれません。

メインスタンドから俯瞰的に見ていた頃、ゴール裏の人が「背中を押す」という意味がイマイチピンとこなかったけど、今はよくわかる気がします。

しかし、ライブと違ってサッカーの試合は対戦相手がいる勝負事であり、全ての人が笑顔には中々なれません。だからこそ、スタジアムという非日常をより楽しむ事は重要なのだと感じています。

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■西ヶ谷監督の采配と新しいチカラ■
さて、試合に話を進めます。
まず驚かされたのは相模原のメンバー表。
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まさかの0トップ
エースのジョン・ガブリエルを欠いていたとはいえ予想外の布陣でした。

試合は相模原が沼津のパスの出し所である最終ラインまでしっかりチェイスして自由を与えない。
対する沼津も相模原のCB陣の高さを避け、低いクロスを配球するシーンが目立った気がします。
沼津にとって先制点となった尾崎選手のゴールもこの狙いがハマったように感じました。

しかし、後半混戦から同点ゴールを決められると辻尾選手に完璧なFKを決められて1-2とビハインド。
沼津の染矢選手らの高い位置からのチェイスも千明選手をはじめ沼津のプレスが追いきれない様にボールを上手く回されたように感じます。

打開策が欲しい沼津は35分に石田選手を投入。スラロームの様なDF陣を切り裂くドリブルで何度とチャンスを演出しますが、相模原DF陣の最後の壁をこじ開けられず。悔しい敗戦となりました。
ゴール裏に挨拶に来た際、徳武選手、藤嵜選手らDF陣が物凄く悔しそうだったのがとても印象的でした。
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■SC相模原初の平日ナイトゲーム■
試合後、相模原サポーターの方が挨拶に沼津側に訪れてくださいました。試合が終わればノーサイド。J3の良さの一つだと感じます。



この日のゲームはSC相模原にとって初の平日ナイターとなりました。
丁度、このブログを書いてる数日前にJ1・J2ライセンスの交付が発表され、J3では前年王者の秋田のJ2ライセンスが交付されました。
かくいう沼津も昨年の成績から「J2ライセンスに向けスタジアム改修」という動きや話を耳にする機会が多々あります。

J3の先輩であるSC相模原をはじめ多くのクラブは同様な状況を経験されているのかもしれません。
J3参戦2年目となった2015シーズンにSC相模原は4位という昇格を狙える順位でシーズンを終えています。
やはりJ2ライセンスに向けて照明の改修やスタジアムの改修という話も出たという様な話を聞いたことがあります。
公共の施設ですから直ぐに変えられるという物では無い中、立派な電光掲示板に加え、今年は遂にナイターゲームが開催出来る様になった。

集客の面でも「相模原ドリームマッチ」
【you@あず】相模原ドリームマッチ&SC相模原vs大分トリニータ【J3】
だったり、マスコットのガミティだったり、持っている人脈やコンテンツを活かしながら来場者数を増やしてきたのだと感じます。

沼津には沼津の相模原には相模原のコンテンツがそれぞれあります。
そうった物を活かしながら少しずつ前に進めたら良いなと感じました。


いやぁ…それにしても…次は相模原で勝ちたい!!

共にアディッショナルタイムに失点し2-2の引き分け。
アスルクラロ沼津のアウェイ2連戦は、共に悔しい結果となった。

これをどう受け止めるかは、人によって様々だと思います。

「勝点4を取りそびれた」という人もいれば、
「敵地で難しい試合を分け、勝点1ずつもぎ取って帰った。」という人もいる。

生意気な言い方をしてしまい申し訳ないが、どちらも正解かもしれない。
ただ、そのアディッショナルタイムでの失点と言うちょっとショッキングな部分にばかり目が行ってしまってないだろうか?
このアウェイ2戦を同列で考えて良いのだろうか?個人的にはとても疑問が残る。


 ◆先に自分が思っている事を全て書きます◆
ちょっと今回は言う事生意気です。予め言っておきます。ごめんなさい。
まずこの2戦の引き分け…個人的には良かったと思っています。
あくまで素人の戯言ですが、良かったと思う点を挙げます。

①開幕から好調が続いていたチームが1つここで躓いた事。

J3新入生の沼津。このチームが開幕戦こそ敗れたものの、藤枝とのダービー、アウェイの富山、スルガカップ制覇から天皇杯1回戦突破。そして鹿児島戦の勝利。(栃木戦の敗戦はあるが)
とても良い流ればかりで、どこかでストップが掛かる事を危惧はしてました。特に情報量が足りなかったJFLのチームがJ3に上がり戦術が色々研究され対策されるこの時期は、ある意味では予想通りではあります。(あ、時期が来たか位にしか思ってなかったりします。)
チームとして上を目指すのであれば必要な時期だと個人的には思います。むしろシーズン序盤で良かったと思うくらい。(昨年のJ2なんか見てたらそりゃとてもそう思うわけですよ。清水とか松本とか岡山とか)

①2試合を敗戦ではなく引き分けで終われた事
サッカーは機械がするものではありません。人間が集まってチームを作りする事。シーズンを通して良い時期もあれば悪い時期も当然あるわけです。
バルセロナ全勝ですか?チェルシー全勝ですか?そんな事無いですよね。
この2試合引き分けだったのも個人的には意味があるのかと思います。こういう試合を0で終えるか勝点1で終えるかはかなり大きな差があると思います。

正直、今のまま少し走り続けてしまった方が、シーズンの先はきつかったんじゃないかと思ってます。
それと、6月に天皇杯で京都とどこまでやれるか、ビジョンはむしろこれで良くなったと思うし、相模原戦と琉球戦への試合の入り、試合中の変更等、監督やチームスタッフがよく研究してるな。と改めて思いました。

FC琉球戦が終了して、SC相模原戦と両方を改めてDAZNで私は観ました。
個人的には相模原戦は勝点3を逃し、琉球戦は勝点1を拾った。と思っています。
ちょっと比較気味に2試合を書いてみたいと思います。

【前半45分】風上を取った相模原戦もう1点欲しかった琉球戦
まずスターティングの並びから

vsSC相模原
vssg

vsFC琉球
vsr

琉球戦の薗田選手&青木選手の縦の並びは少し極端に書きましたが11人の中で染矢選手と青木選手が入れ替わりました。

相模原戦は前半風上を取りました。CB藤原選手から正確なロングフィードが何度も中村選手を捉えます。そこから得意の右サイドアタック、相模原の右SB辻尾選手のいるエリアには染矢選手が流れたりします。
前半に関してはこの右サイドにピタッとボールが収まる事が多く、らしさ溢れる攻撃のリズムが生まれ先制点に至りました。
vss1

相模原の印象としては、安永監督はFW久保選手、アンカーの岡根選手、CBの梅井選手&工藤選手とセンターラインに長身選手を並べるのが基本なのかなと。決して気の長いタイプでは無く、チーム内でうまく行って無い部分は早めに弄りたがるタイプの監督だという印象です。
ただ、長身選手がいるものの、攻撃自体は中盤以降のコンビネーションで打開したいのか千明選手、普光院選手、徳永選手とマルチにポジションチェンジが出来る選手を重宝してる感じ。久保選手も後半出てくるガブリエル選手も身長の割に足元があるタイプでした。

前半35分位から相模原の中盤もコンパクトさが増し、千明選手が中盤でボールをキープ出来る時間が増えると右SBの辻尾選手のクロスから沼津ゴールを脅かしましたがあと一歩が足りず。岡根選手のアンカー結構効いてる。

FC琉球との試合は南国での雨という厳しい湿度89%の中での戦い。この試合での戦い方は相模原戦とは全く別物でした。極端な図を下に書きますが、この試合のキーマンは青木選手。
中村選手をしっかり潰してきた琉球ですが、SBの藤澤選手と才藤選手らは決して身長が高くなく、そのミスマッチを青木選手のヘッドで狙います。
FC琉球の金監督はポゼッションサッカーを掲げチームを形成しています。ポゼッションサッカーの性質上、バックスラインは高く、このミスマッチを利用し制空権を取り薗田選手の先制点が生まれたのではないでしょうか?まさに事前分析があってこその戦術だったのかな?と思います。
その後もサイドの抜け出しに成功したり、大きなチャンスを得たものの追加点をあげられず
前半45分のホイッスルの段階で沼津の選手だけ数名が既に膝に手をついてる映像に後半は一気にきつくなるな。と予感させられました。
vr

FC琉球はポゼッションサッカーの名の通りパスを繋ぎ、中に切込みシュートやハッキリとしたクロスと攻撃を仕掛けてきます。特に右SBに入った才藤選手はかなり厄介な相手だなと映りました。
前半は沼津の中盤の出足もよく狙い通りの練習を沼津がしてきた事(カバーリングを含めて)を感じさせられました。

2試合を比べて沼津はエース・薗田選手の使い方が全く違いました。
染矢選手とコンビを組んだ相模原戦は中央でボールを散らす役割とゴール前でストライカーとしての役割。琉球との試合ではDFラインの裏を狙うストライカーとしての役割でした。


【後半45分】
修正に成功した相模原戦決壊寸前で耐え続けた 琉球戦

なんだか、話が長くなりそうです(汗 ちゃちゃっと書いてしまいたい。

相模原戦の後半、風下になりボールの収め所を沼津は失い苦しい時間が続きます。また、相模原はFWの久保選手が前半の接触で負傷しジョン・ガブリエル選手を投入。
現地で見ていた時は、相模原がやけに左サイドから攻めてくるなと思ったのですが、辻尾選手が右の深いエリアに侵入できていないだけでそうでもなかったです。
後半の50分~65分の15分間で相模原は左からのアタックが6回。うちクロスが4本の折り返して中央からの展開が2本。そのうち1本がガブリエル選手の打点の高いゴールに繋がりました。
特にこの時間帯、相模原は菊岡選手を下げ川戸選手を投入。
左から
普光院選手・菊岡選手・千明選手・徳永選手 の並びを
普光院選手・千明選手・徳永選手・川戸選手 に、さらに79分には
保崎選手・普光院選手・千明選手・川戸選手 と随分揺さぶってきてました。

しかし、沼津は66分に染矢選手に変えて青木選手を投入。ポストプレーから前線で起点を作れるようになると相模原の攻撃のリズムはトーンダウン気味に。更に80分には保崎選手を投入されたサイドに白石選手を合わせて投入し吉田監督はサイド攻撃を封じる一手を打ちます。
中央を崩された事がこの試合では無く、怖いのはサイドから理不尽なまでの高さによる失点だけですからそこを抑えに行ったのでしょう。実際、相模原はもうちょっと打つ手無しかなと思いました。
アディッショナルタイムに値千金の勝ち越し弾を沼津青木選手が決めた所で勝負あったな。
と確信しましたが、最後の2プレーでまさかここで再び風の影響でミスが出るとは思いませんでした。
辻尾選手のFKはまた絶妙な位置ではありました。たらればを言うのは勝負事ですから良くないですが、ミスをしてしまった事は石井選手の涙がすべてだったと思います。
悔やまれる引き分けであり、私が勝点3を逃したとこちらの試合で思ったのは上記がすべての理由です。

FC琉球の試合に話を移します。長々読んでくださってる方。本当ありがとうござます。もっと端的にまとめられればいいんですけどね…。
琉球の後半戦はまさに防戦一方でした。
一番の大きな要因はやはり暑さ+湿度だと思います。これが晴れだったらまた暑いだけだったのでしょうが、ここに湿度も加わり沖縄の気候に慣れない沼津としてはかなりきつかったと思います。(勿論、天候は両チームに平等なので言い訳になってしまいますが、試合を難しくしてしまったのは間違いないかと思います。)
FC琉球の攻撃はクロスならクロス、カットインならカットインと明確なフィニッシュをイメージして攻め込んでくる感じでした。それでも最後の砦としてDF陣にGKの石井選手が立ち塞がりなんとか同点ゴールこそ許したものの粘ります。
前半出来ていたプレスが効かなくなって受け身になる時間が多く。特に前半有効だった青木選手のヘッドも疲労もあり中々収まらなくなり、沼津はまずはドリブルで個人打開出来る小牧選手をトップに入れます。更に青木選手に変えて白石選手、前澤選手を下げ染矢選手を投入。
ここでまた監督の策だったのかなと思う事がありました。

4141

染矢選手2トップの1枚じゃなくて4-1-4-1のシステム。実際は鈴木選手が少し守備的で4-2-3-1気味になる事が多かったのですが、1枚1枚にマークを付けれる様にして対応。
前線は中村選手は試合を通して左にポジションを移したり揺さぶりをかけていましたが、この時間帯は沼津でも快足の3選手がチャンスがあればスペースを狙える状況も残していました。
CKから千載一遇のチャンスを染矢選手が決め、かなり追い詰められた状況でリードを奪いましたが琉球の繰り返しのアタックに残念ながら最後はこじ開けられたといった印象です。
後半結構、琉球の才藤選手は左のウィングに上がってたりしたんですよね。こりゃこわかった。

もう何書きたかったかよくわからなくなってきたw
2試合共同じ結果でしたが、個人的に持った印象は全く違いました。
その中で、どう試合を組み立てるのかという監督、チームスタッフの皆様の分析や練習での積み重ねを自分は感じました。

3月に胸を借りるつもりで一歩を踏み出したJ3。まだ、あの頃の謙虚な気持ちを持たなきゃな。と私は思います。我々は王者じゃない。たった2ヶ月しか経ってないんです。
全力で戦うその中で強くなって行ってくれるんじゃないかなと思います。(例えばまだ出場していない長身の渡邉志門選手とか、サイドからのクロスやそういった事を見越して選手を獲得もしているので)

「信頼と崇拝は違う」と、誰かお姉ちゃんが言った通り、選手や監督を崇拝して何でも信じるべき!とは言いません。
人間だからミスだってするし、采配が失敗することもあるでしょう。そんなの当たり前です。メッシだってドリブル失敗する事だってある。

現地に行った人。行けなかった人。見えた景色は違うかもしれないけど、みんな悔しかった。それは一緒。好きなチームだから悔しいのも一緒。

色々あるけどさ、また一歩ずつここから…    おしまい。







どうも、一級フラグ建築士です。
GWずっと忙しくて、唯一取れるお休みをアスルクラロ沼津の遠征にしたのですが、前日夜に練ったゲームプランが起床と同時に終了してました。

朝、沼津港で取れたての魚を食べつつ、デッキからびゅうおを見るという夢も
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もし、その展開が通じなかった場合、駿河湾沼津SAのバーガーを食べながら移動するという目論見も
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「やばい!駐車場無くなるー!」

にとって変わりました(白目

そんなこんな(どんなだ)交通量も多かったので、安全運転でSC相模原のホームギオンスタジアムに到着。


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なんとか1台だけ丁度車が出たのを見つけて駐車出来ました…(ラッキーでした。)

ギオンスタジアムに来るのは昨年の
【you@あず】相模原ドリームマッチ&SC相模原vs大分トリニータ【J3】
この時以来ですね。

相模原の試合を観るのは天皇杯予選と藤枝との試合を入れて通算4回目。


◎今日の相模原オススメグルメ◎
今回はアウェイという事で、いつのも愛鷹スタグルでは無くギオンスで…でも無くちょっとスタジアムから800mほど離脱してこちらへ
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同じ公園敷地内?(スタから約800m程)にある健康文化センター内のワンツードンさん(@one2don)へ行ってきました。
このお店はギオンスで出店しているのですが、この日は出店できなかったとか
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DONカレーを頂きました。相変わらず食欲をそそる辛さ、そして旨さ。
店長…愛鷹で…待ってるからねw(はーと (-_-)

さてお腹も満たされてスタジアムまで戻ります。
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スタグルエリアをうろうろしていると、知っているアスルサポの方がチラホラ。
挨拶して、お互いに知っている人がいる事にホッとしたりしながらワイワイ。

相模原のビッグフラッグの下でSC相模原のフォロワーさんにもご挨拶させて頂いてたら隣でサガミスタの方達の決起集会が始まりました。(いそいそと退散

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(ユニあと半月位でくるはず)

実は私自身はアスルクラロ沼津のアウェイ観戦は2回目でして
【you@あず】東京武蔵野シティFC vs アスルクラロ沼津【JFL】

この頃は、実は誰とも話すことなく、ちょっと離れた位置でこっそり見てたんですよね。
それが今はいつも声をかけて下さる方々、新しくお話した皆様。まだご挨拶出来てないフォロワーの方々やゴール裏の皆さまも含め色々な方にスタでお会いし、それが一つの楽しみになっている感じです。

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シロツメグサが咲き、お花畑のゴール裏。
花冠を作ったり、寝そべったり、「キャプテン翼」コールで作者でありゲスト来場された高橋陽一先生を困らせたり、ハーフタイムには遂にアウェイ初上陸寝そべりwthマスクさんを並べたり、オーロラビジョンのチアの子達を下からのぞき込む悪い大人が現れたり試合以外の時間ある物を全力で楽しんじゃう。アウェイでもアスルらしさ全開。

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反面、試合中は熱い熱い応援をこちらも全力アスル!

試合は先制するも相模原のFWガブリエル選手に打点の高いヘッドを決められて追いつかれ、アディッショナルに値千金のゴールで勝ち越すもラストプレーでGK石井選手が掻き出したボールを再びガブリエル選手に押し込まれ2-2の引き分け

スリリング且これぞサッカーという試合に、悔しさと同時にゾクゾクする様なサッカーの面白さを改めて体感させられました。




動画を撮影して下さっていたのでお借りしました。

試合後の挨拶でGKの石井選手は泣いていました。CKになってしまったクロス、そしてラストのプレー共に風の影響を読み切れず同点ゴールを与えてしまった。
仲間たちが必死になって捥ぎ取った勝ち越し弾を自分のミスで守り切れなかった。
そんな気持ちだったのでしょうか。GKを遊びながらずっとやっていた人間なので気持ちが凄くわかり、自分も涙がちょっと抑えられませんでした。

まるで負けたかのように項垂れて帰ってきた選手に、沼津のゴル裏からは動画を見て頂いてもわかる通り「よくやった!」「前を向け!」「敵地で勝点取ったんだぞ!」と激励の声。
選手が引き上げた後も「いやぁ悔しいなぁ、でもこれがサッカーだなぁ」「Jリーグやっぱ凄いな」等の声も多かった印象。

「なんだよ沼津サポ甘いな」という方も、もしかしたら居るかもしれませんが、私はこれが沼津の人であり沼津の良さだとも思います。甘いのではなく、温かいのではないかと思うし「そんなんだから…」みたいな事を言われるのであれば、このままその先へアスルクラロは全力で越えて行って欲しいと思います。
幸いにも偉大なるキャプテン、精神的に頼れる大ベテラン選手に監督もいらっしゃいますので、きっとこの経験でまた強くなったアスルに会える事を願ってます。

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そんな訳でギオンスタジアムを後にしました。友人を送る為に、この後車で移動。車中で今日の試合の反省会をガヤガヤ。これもアウェイの楽しみ。

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話が尽きず、途中の商業施設で軽くご飯食べながらまたワイワイ。
友人を送り届け、いざ帰路へ(この時17時過ぎ)

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足柄で綺麗な富士山を見て


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気が付いたら沼津で降りて浜忠さんでご飯を食べ




海で夜光虫が凄いとの情報に大瀬辺りまで行き

さて帰るか…と思ったら、偶然の出会いがあり夜中までファミレスで色々話し仕舞には閉店時間で駐車場の電気が消え、自宅に着いたら朝の4時でした(笑)

いやぁ…相模原遠いなぁ。16時前にスタジアム出たのに(棒
※本来は2時間で着きます

試合の事を含めて、まるでGW1週間を全部1日に詰め込んだ様な濃い濃い一日でした。
凄く悔しかった試合でしたけど、改めてサッカーを好きになりました。
GWで凄く疲れ切ってたはずなのに、一日遊んで遊び疲れてもいるはずなのに、今日元気すぎるのは多分色んな人にエネルギーを貰ったんだなぁと思います。感謝。

※試合内容については別途書くかもしれません。まだDAZNチェックしてないのでゴル裏からだと何となくしか見えない(ただ、相模原の支配率が上がったのは普光院選手のお陰なんじゃないかな?と勝手に思ってます。今の所。)

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