フットボール マンション

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タグ:栃木SC


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明治安田生命J3リーグも遂に最終戦。

今季最後にして首位攻防。勝った方が優勝と、最大の決戦にアスルクラロ沼津は臨むことになりました。

決戦の日、夜が明ける
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沼津の試合へ向かう朝はいつも早い。朝は沼津港で朝ごはん。もうこれが日課になっている。
この日は天皇杯で戦ったマリノスのサポーターの人が応援に来てくれる事もあり、駅まで迎えに行ったのだが、少し早く着き過ぎてしまったので大好きな狩野川沿いを少し散歩した。

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いつもと同じ朝、港に行けばいつもの仲間と「おはよう」と挨拶を交わす。
港には栃木のサポーターの方もいらっしゃり沼津の街を満喫されていた。
この街が好きな一人として、ただ戦うだけでなく沼津を満喫してくださるのはとても嬉しい事。

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スタジアムに着くと、栃木SCのサポーターの多さに驚いた。黄色いユニフォームがホームジャックといえる程の大軍団。


アスルクラロ沼津のバス待ちは今までで一番青い旗が揺れていた。

メインスタンドのコンコースで決起集会と、いよいよ決戦という気配が増していくのを感じた。

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栃木のバス待ちも凄かった。
こんな雰囲気を愛鷹で経験した事は無かったし、ロープ越えて来た時は警備員さんもビックリしたらしい。
アスルキッチンも凄い混雑でこの日は諦めました。

でも、全然圧倒されなかったのはホームの愛鷹だった事やアスルの友達が沢山居た事もそうだけど、天皇杯で圧倒的なアウェイをマリノスで経験したのも大きかったのかな?

■1つになった心、決戦の火蓋が切られる■
メインスタンドの半分とアウェイ芝生席全てが栃木の黄色で埋まる。そして沼津のサポーターも多く最高の舞台が整った。
試合前には沼津サポーターで大きな大きな円陣を組んだ。そこには昔から応援してる人も、初めて観る人も関係ない。アスルクラロ沼津を応援する同じ仲間が集まった。

♪アスルクラロ俺たちの夢を乗せ行こう~♪

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試合開始直後のお馴染みの「ガラスの十代」チャントからキックオフ。
チャントの通り、俺たちの夢を乗せた戦いが始まる。

試合は早々に右サイドに流れた太田選手のクロスにアスルブルーの稲妻がネットを揺らす。
前半7分、薗田卓馬選手のゴールで先制点を奪う。
沼津は自陣のセットプレーはGKの大西選手が蹴り、ハイラインを保っている感じ。
栃木のFWペチュニク選手を低い位置でプレーさせてその先を狙う西谷選手や牛之濱選手が拾ってもゴールまで時間を掛けさせ対応出来る様にしてる部分もあるのかな。という印象。

決定機もGK大西選手のビッグセーブもあり1-0でリードして前半終了。

■ハーフタイムはいつも通り楽しむ■
今年1年、アスルクラロ沼津の名物になったのが寝そべりハーフタイムショー
シーズン終了後にまた色々話題になったりしてるけど、その分試合中は全力応援。
どうしても悪目立ちもしてしまうけど、その事は覚えていて欲しい。

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■執念と執念のぶつかり合い。三つ巴のラストバトル■
後半が始まると栃木は川田選手を投入。中央を閉められたなと思って見てたけど、後半24分にFW服部選手を入れていよいよ攻撃の圧を上げてきた。
耐えに耐えたが、後半32分ボールはペチュニク選手の前に転がった。狭いコースをしっかり射貫かれて同点ゴールを許す。
直前まで苛立ちを露わにして、冷静さを欠いてる様なペチュニク選手だったが、ここ一番での冷静さは凄いの一言だった。
勝つしかないアスルクラロ沼津にとって重い重い1点がのしかかる事となった。
ただ、アスルクラロ沼津もまだ諦めない。後13分、まだ時間はある。最後まで戦うのがアスルクラロ。
諦めという言葉はこのチームには存在しない。
勿論それはサポーターも同じで、「まだ時間あるぞ!」と下は向いていない。

沼津の吉田監督も珍しく審判から注意されていた。
前澤選手、渡辺亮太選手、渡邊志門選手と投入。今まで見た事無い程にパワープレーを選択して「勝ち」に拘った。
何度も何度も栃木の壁に跳ね返された。

そしてタイムアップの笛を迎えた。

■悔しさを胸に未来へ■
試合終了後、歓喜の栃木を選手も沼津サポーターも涙を堪えて見つめていた。
悔しかった。でもこの悔しさを目に焼き付けようとその気持ちは同じだったと思う。

この日でアスルのゴール裏から引退するアスルマスクさんの為にも勝って喜びを分かち合いたかった。
おこがましい言い方かもしれないが、勝たせてあげたかった。
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目の前で歓喜を見せつけられたのは、個人的には2012年のナビスコ杯。
清水エスパルスvs鹿島アントラーズ以来だった。
あの時は悔しくてセレモニーが見れなかったけど、今回は目を逸らしてはダメな気がした。

そして、今年仲間になった友人たちの横断幕と吉田監督、尾崎キャプテンのセレモニーでの挨拶で悔しい想いも持ちつつ。最後まで戦って一緒に応援して、このチームが好きで改めて良かった。と実感した。

セレモニーの映像は是非、どのチームのサポーター等関係なく見て欲しい。
アスルクラロ沼津の根本となる部分がここに詰まってる。これだからアスルクラロ沼津が好きだ。



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■最後まで戦った3チーム■
試合後、栃木サポーターの方から色々声をかけて頂いた。
僕は「ありがとうございました!昇格おめでとうございます。絶対上でまた戦いましょう!」
等と、自分らしくやろうとこの日は決めていた。

サッカーは残酷だがとても美しい。戦いが終わればこうやって交流できる。それもきっと良さだと思う。
帰り道、アスルクラロ沼津のボランティアスタッフの皆さんかな?が出してくれていたこの看板。全力でぶつかり合って、最後まで闘いあった者同士だからこそ、最大の祝福を忘れない気持ちには改めて素晴らしいなと感じた。

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大軍団が押し寄せた栃木SCの熱い応援に追いつくんだという気迫あふれるプレー。昇格が無くても走り続け勝利と優勝を目指した沼津の選手にサポーター。
そして、3位から優勝の僅かな可能性を諦めず戦い優勝を勝ち取った秋田の方々。

熱い熱いシーズンになった今季のJ3上位3チームに熱量の差など存在しない

各チームで身体を張り戦う選手がいて、涙を流して喜び、悔しくて泣く熱い人たちがそれぞれ居る。

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過去最高の8649人が足を運んだ愛鷹、確かに沼津側はまだまだ青いユニフォームを着ていない方も多くいらっしゃった。

それでもアスルクラロというチームが沼津の地に根を張り、未来へと繋げていく大きな一歩をこの日刻んだことは間違いない。

小さなクラブの大きな冒険の航海。その1年目は大きな成果を残し幕を閉じたと言えるだろう。


■試合後■
試合終了後、1年間お疲れ様でした。と打ち上げを企画して下さり参加させて頂いた。
会場に行く途中で、馴染みの店に顔を出し「どうだった?」と聞かれたが「勝ちたかった」と口に出したらまた悔しさで涙が出そうで、「引き分けだった」としか言えなかった。

打ち上げも本当に楽しくてこんなに仲間がいる事も嬉しくて、2次会、3次会と行ったけど、ホテルに戻って一人になったらやっぱり悔しさがこみ上げた。

1年間気づいたら夢中で走ってたんだな(いや、知ってたけど)


試合から数日、感傷に浸る暇もなく退団選手の発表がありJFL時代を戦い抜いた選手をはじめ、全部で9名と既に多くの選手の退団が発表された。

そして、明日9日にはアスルクラロ沼津初のファン感謝デー。
シーズンは終わってしまったけど、今年もあと少し、ご迷惑をお掛けした方もいらっしゃると思いますが本当にありがとうございました。そして来年もよろしくお願いします。

こんばんは。
明治安田生命J3リーグもいよいよ最終節。アスルクラロ沼津は首位栃木SCとの頂上決戦を残すのみとなりました。
シーズン当初、誰がこんなドラマチックな展開で最終節を迎えると想像が出来たでしょうか?
最終節を前に11月のホーム2試合を振り返ってみたいと思います。

アスルクラロ沼津のホームゲームのラスト3試合は何と言っても
前半戦、アウェイでATに悔しい思いをさせられた3チーム
が立ちはだかる事になりました。

11/ 5 vsSC相模原(前回対戦:5/ 7 2△2 後半50分ジョン・ガブリエル選手に同点ゴールを許す)
11/19vsFC琉球 (前回対戦:5/13 2△2 後半47分富所選手に同点ゴールを許す)
12/ 3vs栃木SC (前回対戦:4/16 1●2 後半48分西谷選手に決勝ゴールを許す)

中でも相模原・琉球と2試合連続でのAT被弾は精神的に堪えた人も多かったと思います。
【you@あず】vs相模原、vs琉球 2試合をどう見るか【アスルクラロ沼津】

11.5 第30節・SC相模原戦

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この日は何と言っても愛鷹ハロウィンリベンジ!と題して、前週大嵐で中止になったハロウィンパレードがハーフタイムに行われ、多くの人が仮装してスタジアムに来場されました。
前日まで日本シリーズもあった為、横浜DeNAやらのコスプレに思い思い色々な衣装でスタジアムを楽しみます。

ハロウィンの仮装も昨年まではアスルクラロ沼津のサポーター「沼津ダラーズ」の皆さまが企画してやってこられた物ですが、今年はチーム側から「ハロウィンイベントやろう!」とういう告知もあり。こう言った試合以外の部分でも積み上げてきた物が一つまた新しい形を産んだという点は素晴らし事だと思います。



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アスルマスクさんにも作ってきた「みかんコスプレ」を被ってもらいました。

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恒例のハーフタイム寝そべり撮影会もこんな感じに仮装や「ひものん」というゆるキャラが登場し盛り上げてくれました!
注目は「ぬまヅール」というキ●ールの仲間です。

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ダックさんはいつもの変わり果てた姿に変身

話が前後しますが、この日もバス入り応援から参加しました。
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バスからは相模原の長身FWジョン・ガブリエル選手対策かDFの渡邊志門選手が登場(バスで来るのはベンチ入りまでのメンバーのみ)
志門選手と言えば、激闘の天皇杯で京都サンガのケヴィン・オリス選手を封じた外国人キラー。
思わず心の中で「おぉ!」と思いました。これはまた新しい守備のオプションが増えましたね。

◎今日の愛鷹オススメグルメ◎
バス入りも終わり軽くご飯タイム。
この日は御殿場インディアさんのサモサとストロベリーラッシー
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以前カレーを食べて紹介したことがあるお店ですが、この日は以前アスルマスクさんにオススメして頂いたラッシーを注文。
色は当然綺麗な桜色

軽く食べた所でゴール裏の芝生席へ向かいます。見下ろす様に先ほど入り待ちをしたクラブのバスを見るのですが
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手前のSC相模原のバスが立派!アスルクラロ沼津のバスは後ろのマイクロバスです。

アスリートの大男達が、クラブハウスから近いとはいえ、あんな小さなマイクロバスに乗って来ていると感じると、まだまだクラブの小ささを感じます。
ただ、これからいつか立派なバスでバス入りを迎えられる日が来るのかな?という楽しみもあります。

また、試合前には現在長期離脱中の鈴木淳選手(前所属:SC相模原)のチャントが歌われ、鈴木選手も手を振っていました。


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■ガブリエル封じと立ち塞がった川口能活■
試合は前半から沼津のジョン・ガブリエル封じ。先発した渡邊志門選手やボランチの沓掛選手らが前で仕事をさせず。
攻撃面では右からファーへのクロスを多用し、長身の相模原DFの裏を太田選手らが狙いますが、中々結果には結び付きません。

後半、「勝負所」と吉田監督は前澤選手を投入。直後に決定的なヘッドを放ちますが、これを富士市出身の相模原の守護神・川口能活選手がファインセーブ。
同じタイミングで相模原は普光院選手を投入した為、前澤選手のサイドを思うようにはさせてもらえずそのままタイムアップ。スコアレスドローで試合を終えました。

試合後はバス前で相模原の川口能活選手。アスルクラロ沼津の中山雅史選手をお互いのサポーター入り乱れて出待ちと、お互いレジェンドを擁するチームらしい光景が広がっていました。


11.19 第32節・FC琉球戦
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相模原戦からアウェイ・長野戦の敗戦を挟んで迎えたFC琉球戦。
秋田・栃木ら上位3チームが苦しみ、まだまだJ3は混戦模様。実際1シーズンJ3リーグを戦って思ったのが、下位チームの状態の変化が凄い。夏までとは別のチームの様に良くなってるチームも多く予想が難しい。「これは最後まで縺れそうだなぁ」と簡単に思っていたのが相模原戦からこの試合位でした。

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さ、そんなわけでみんな大好き「ひものマッチ」
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沼津のひものは最高ですよ。「ひもの界のレアル・マドリーだから」とかふざけてスタで言ってた次第です。
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当然この日も「ひものん」が応援に駆けつけてくれました。
ひものんの何が凄いって、90分応援に参加する所です。




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また話が前後しますが、この日も朝は恒例の沼津港「丸勘」から、ブリ丼におかわり自由のお味噌汁。
外で富士山と沼津の海を眺めながらこれで600円。安すぎる…

朝から今日もアスルサポの方々と港で遭遇。1年間、僕なりに積み重ねてきた縁の一つで、この街ではサッカーに限らずよく知り合いに遭遇します。
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ウェルカムボードコーナーも「ひもの」について!




この日もバス入り待ちへ
年に一回の「ぬまづ!ひもの!」チャントの練習からバス入り待ち

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以前から雨で中止になっていたダイハツさんからのアスルクラロ沼津のラッピングカーも贈呈されました。
痛車が沢山走っている今の沼津の街でも存在感を放ちたい所。ダイハツさんありがとうございます!

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愛鷹の入口からは沼津の海まで見えます。左側に淡島も映ってるけどわかるかな?
今年ずっと僕はALL沼津で試合に臨みたいと思っていました。
そんな訳で、絵師のteikunさんに絵の利用をお願いしていたゲーフラをこの日初お披露目させました。

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ゲーフラに「We NUMAZU」と入れたのは個人的にそんな想いがあったからでした。

勝利とかそういう事以上に、このチームは沼津のチームなんだよ。というのが表現したかった(色が黄色で最終戦使えないという今の悩みを除く)

「ひものん」もそうですが、今の時代色々なキャラクターが全国各地にいます。
このキツネの「あげっこ」ちゃんも沼津あげつち商店街のキャラクター。そういう何かが良い方向へ化学反応してくれたら嬉しいし、みんなで戦いたいね。

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■勝ちたいという気持ち■
激しいぶつかり合いの試合となった琉球。
サッカーというのは気持ちだけでは勝てない。でも気持ちが無いと勝てない。
この日の沼津は「勝ちたい」という気持ちが凄く伝わってくる試合でした。流れは途中から完全に沼津が掴んだという印象。苦しい苦しい試合でしたが、もぎ取ったPKで虎の子の1点を守って勝利。
最後の防戦の展開でGK大西選手がビッグセーブから吠えたシーンはかっこよかった。



■12/3 愛鷹最終決戦へ■
11/26の結果を受け、最終節は首位攻防。勝った方が優勝の大一番となる事が決まりました。




アスルクラロ沼津の吉田監督はインタビューで
「優勝という事が言われますが、一日一日を大事にする」「日常、選手は日々の練習の中で大きな石を積み上げてきている。」
そう言った趣旨の発言をしている。

そして、ここまで積み上げた勝点は58
今年最後の試合は3ポイントを絶対に積み上げなければならない!

ただ積み上げてきた物は、今年だけ、選手やスタッフだけでは無い。
他のチームもそうだが、沼津もこのチームに土台の石を積み、Jリーグ入りを積み上げた方々がいる。
1年を通して、Jリーグという新しい舞台、規約の中でクラブ運営、気持ちよく試合を観れるように支えて下さったボランティアスタッフの方々の積み上げ。
昔からこのチームの楽しい応援を積み上げて下さったサポーターの方々、新しく1年間共に戦ったサポーターの方。

優勝というのは、そういった積み上げてきた物が1つの形として成果を挙げる時なのかもしれない。

最終戦はどんな結末になるのか?

それはまだわからないけど、勿論優勝を掴み取りたい
そして、優勝は決して「終わり」ではない。

色々な人の想いが積み上げてきたアスルクラロ沼津は、未来の空に繋がっていくはずである

GO!ALL!! GOAL!! 前を見て、上を見て、夢を見て。
今こそ、愛鷹の空にアスルという魔法をかける時

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