フットボール マンション

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タグ:川口能活

こんにちは。新年あけましておめでとうございます。
各クラブ、新シーズンに向けていよいよ始動。開幕まで待ちきれない日々が続きそうです。

[頼もしい守護神の完全移籍]
さて、私が応援しているアスルクラロ沼津は先日ジュビロ磐田より牲川歩見選手を完全移籍で獲得しました。

昨年、堅守沼津の守護神として大活躍!
世代別代表に名を連ねてきた牲川選手は「J3のクルトワ」等と言われるほど、飛躍の年に2018年はなりました。

J1・ジュビロ磐田ではGKの序列では4番手。以前のレンタル先でも苦い経験をしてきたと思いますが、昨年の活躍故に磐田からのレンタル延長は無いのかな。。。と思っていたので完全移籍は予想外の衝撃でしたが、今年のJ3のGK事情やこのチームで何かキッカケを掴んだ事が移籍に大きく影響したのかもしれません。

◆2018年のJ3リーグのGK事情◆
正確には2018シーズン終了後の事情と言った方が正確かもしれません。

群馬 松原修平→J1 湘南へ完全移籍
琉球 朴 一圭→J1 横浜FMへ完全移籍
長野 田中謙吾→J1 松本へ完全移籍
沼津 大西勝俉→J2 鹿児島へ完全移籍

(同カテゴリ内で移籍したYSCCの浅沼やU-23の廣末や永石は別として)
なんとJ1へ3選手が移籍した事は2018シーズンのJ3で大きなニュースだと感じました。
また、2017年の躍進を支え2018年も牲川選手にかわりゴールを守った沼津の大西選手もJ2の舞台へ

「試合に出続ける事、結果を残す事でステップアップへ繋がる」

GKというポジションは特殊です。
唯一手を使う事が許され、そのレギュラーの座は各チーム、ピッチの上に1つしか用意されていません。
だからこそ重要で、だからこそ今年上位カテゴリのクラブは1年間実戦で結果を残しているJ3のGKにも白羽の矢を立てたのかもしれません。
J2ならわかるのですが、J3にこういった流れが今年生まれたのは驚きでした。しかし移籍した彼らが上のカテゴリで活躍する事は今後にも大きな影響を与えるので、活躍を期待しています!

◆1人で守っているわけでは無いという事◆
先日の代表戦でもそうでしたが、しばし失点するとGKのせいにされてしまう事があります。
失点にはいくつかパターンがあると思うのですが
・明らかなミスでの失点
・ブラインドや予期せぬ失点
・相手に完全に崩されての失点…

昨年、GKだけでなくチーム全員で守ってるというのがよくわかる試合がJ3リーグでありました。

2018年11月18日(日) アスルクラロ沼津vsSC相模原

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奇しくも引退を決めていた日本サッカー界GKのレジェンド、川口能活選手(富士市出身)が静岡県東部地域でラストゲームとなる試合

特にアスルクラロ沼津のCKやロングスローでの攻撃にSC相模原はこんな守り方をしていました。

CKの時
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① 相模原はCKから近いポストの辺りに193cmの長身FWのジョン・ガブリエル選手を置きます。
カーリングでいう所の的を隠すストーンの様な役割ですね。彼の頭上を越えない限りCKはPA内の沼津の選手には届きません。
② ジョン選手を越えてきたボールは近いエリアでは187cmのGK田中選手が処理します。
③ ジョン選手、田中選手も届かない高いボール、これは当然滞空時間も長くなりますが、これは194cmのCB梅井選手を中心に跳ね返します。

3段構えの守備ですね。高さをほぼ封殺するGKとフィールドプレーヤーを合わせた理にかなった守備だと思います。

実際前回対戦の9/18のアウェイでの尾崎選手の得点(この時はジョン選手が累積で出場停止)も低いCKから虚を突いたプレーでした



相模原はセンターラインを長身選手でキッチリ固めてるチームならではな気がします。
今季、YSCCからシュートストップに優れたGK浅沼選手を取ったのも高さではなく、そういった打開された時のシュートストップを見越しての補強なのかもしれません。勿論、田中選手も成長著しいGKなのでレギュラー争いも注目です!


ロングスローの時
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2つ目はロングスローの時です。
…と言ってもやってる事は同じで熱川選手のロングスローをジョン選手が跳ね返す。そこを越えられればチャンスになりますが中々難しかった試合でした。

しかし、こちらはCK時と狙いが全く異なっていたと思います。
ジョン選手が跳ね返していたボールは図の○のエリアへ。そのセカンドボールを沼津の選手は狙っていたし、相模原の選手も拾わせない様にしていました。
ここで一番の狙いは「二次攻撃」であり、越えないロングスローでも投げ続けた事は、攻めている沼津の守備がもうそこからスタートしていた事に繋がると思います。

簡単な話。
ジョン選手が低い位置でボールに触る = ゴールハンターをゴールから遠い位置でプレーさせる
それだけで、カウンターも枚数が減るし失点の確率はグッと下がります。
「沼津は攻めながら守備へのアプローチも出来ていた」GKとは話が離れてしまいますが、攻守が激しく入れ替わるフットボールならではと言った感じです。

攻撃面でもホーム、アウェイの2試合共に畑選手がメンバー外だったり、左サイドが染矢選手と石田選手という縦にスピードがありドリブルで仕掛けられる攻撃的な2人を交代で使ったのもそういう競り合いの部分以外に活路を見出していた故なのかな?と感じました。


また、余談ではありますが今年のJ3開幕戦のFC東京U-23で試合前のGK練習。大西選手と牲川選手へサイドから放り込んだボールが全然違う事に気づいてました。
大西選手は胸の頭上でキャッチ出来るハイボール、牲川選手は触れるか触れないかの高くて長いボール。
最初はミスキック?って思ったけど、殆んどがそんなボール。
つまり牲川選手の時は牲川選手が触るから相手は「ハイボールは勝負出来ない」
彼の身体的な特徴を活かした守備だったんだと思います。

そう、GKは一人で守っていない。ピッチでは色々な駆け引きや戦いが繰り広げれられているんだなと。


◆ピッチを去るレジェンドGK◆
田中選手という後輩をベンチで見守った相模原のGK川口選手。
この日は前日に、昨年アスルクラロ沼津ともコラボしたAqoursの東京ドーム公演から沼津入りしたのですが愛鷹広域公園の駐車場はほぼ埋め尽くされ、1時間前位に着いた自分は公園内の路肩を臨時駐車場にしたスペースへなんとか駐車。

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Aqoursの公演にはアスルクラロ沼津からのフラワースタンドも

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ギリギリに着き過ぎて書いてる内容を覚えてない


先日、川口選手と代表で長年GKを競った楢崎選手も引退を表明。
「楢崎と川口」1つの時代が終わるんだな。と寂しく感じました。
私はどちらかというと、正直楢崎選手のプレースタイルの方が好きでした。でもJリーグを観戦した自分の記憶にはいつも川口選手がピッチにいました。

子供の頃、初めてJリーグを見た清水エスパルスvs横浜マリノス


このブログ、フットボールマンションをはじめJリーグサポーターの友人と出会って、10年ぶり近くにJを観戦した清水エスパルスvsジュビロ磐田。

そして、この日アスルクラロ沼津vsSC相模原。

いつも対戦相手のゴールを守っていたけど、この日セレモニーの時に沼津のゴール裏にも挨拶に来てくれて本当に本当に嬉しかった。


先日のJリーグアウォーズでベスト11に選ばれた川崎フロンターレのチョン・ソンリョン選手も川口選手に憧れてたと答えていました。
中村憲剛、川口能活&チョン・ソンリョンの“日韓GK”と食事「濃密なものでした」

我々ファンだけでなく、J3のみならず選手の中には川口選手や楢崎選手に憧れた。そういったGK選手もきっといるはず。



GKというポジションは特殊。
試合の半分はサポーターの大声援を一番近くで背中に受け、残りの半分は対戦相手サポーターの目の前で歓喜の瞬間を奪っていく。
だから好きなんだよなぁ・・・カッコいいわ


(※話がブレすぎてオチが見当たらないので今日はこの辺で~)

私が"川口能活"を認識したのは、アトランタオリンピックの時だった。
オーバーエイジ枠をフル活用し、本気で優勝を狙ってきたブラジル代表に
対して日本代表が大番狂わせを起こしたマイアミの奇跡。
その試合で、ド派手なセービングを連発し、ロベカルだのロナウドだの後に
世界の頂点に立ち続ける怪物達を完封したGKこそ、川口能活だった。
当時の私はサッカーのサの字も知らない人間だったが、
驚異的な反射神経で華麗にシュートを弾き返し続ける川口の姿は
私の脳裏に強く焼き付いた。今でもあの試合のダイジェストを
鮮明に思い出せるほどに。

アトランタオリンピックの翌年、親に連れられて観戦に訪れた磐田-横浜Mの試合で、
初めて川口能活を生で見る機会があったのだが、案の定川口は凄かった。
あんまりにも凄いので、磐田サポからもヨシカツコールが起こってしまった。
結局その日は磐田は完封負けを喫してしまったのだが、負けの悔しさよりも
川口の異様なオーラを味わえたことの方が私にとっては衝撃であった。
ゴールシーンは覚えていないのに、ゴール前でただ腰に手を当てて味方の攻撃を
眺めている川口の姿は覚えているのだから、その衝撃の大きさは推して知るべしだ。
その日から、私にとって「凄いGK」といえば川口能活のことになった。

それから2年くらい後に金子達仁氏に傾倒したことで、私は随分と
川口能活に詳しくなった。磐田に所属していなかった選手の中では
一番と言ってもいいくらいだったかもしれない。

川口の異名、「炎の守護神」。
これは、試合中に見せる情熱的な姿を表現しているものに他ならない。
鬼のような形相で怒り、喜び、叫ぶ。プレーに対する感情を一切隠さない
その姿は、燃え盛るの炎に例えられるに相応しい。
チームメイトから「うるさいよ」と本気で煙たがられることもあったようだが、
しかして私はそんな彼の激情家な部分も含めてお気に入りだった。
00年CSで、自身の迂闊なミスで失点し、試合後ペットボトルをピッチに叩きつけ、
突っ伏して「何回同じことやってんだチクショー!!」と絶叫する姿でさえ
私には魅力的に映った。

そう、私は彼が磐田に来る前から、川口能活が好きだったのだ。

川口


川口能活引退の報道がなされたのは、11/4 のことだった。
前日、降格がほぼ決まりかけていた磐田が広島相手に大逆転大金星を挙げ、
久しく覚える少しの余裕を味わっていた私に冷や水をぶっかけるような、
突然の引退報道。スマートフォンで報道を見た瞬間、私は「あぁ・・・」と
小さく呻いて天を仰いだ。

とはいえ、川口の引退をまったく覚悟していなかったわけではない。
厳密にいえば、いつそうなってもおかしくないという思考は、磐田を
退団した後からずっと抱き続けていた。
いくら比較的息の長いポジションであるとはいえ、年齢は既に大ベテランの域。
何かの拍子にその決断に至っても、何らおかしい話ではない。
加えて今季、能活が出場機会を大きく減らしているのは存じ上げていた。
ショックではあったが、「まさか、そんな!」というよりは、
「あぁ、この時がきてしまったか」と表現した方が真相に近い。


■最終節に至るまで

SC相模原のホーム、ギオンスタジアムは、私にとって必ずしも
アクセスしやすいスタジアムではない。
だがしかし、最終節に観戦に伺うことを迷うことはなかった。
試合は磐田のJ1最終節の翌日。大丈夫、いける。
そう判断し、すぐにチケットを確保した。
チケット確保から試合の日までは、比較的平穏な日々を
過ごしていた気がする。

だがしかし、試合前日に重大な事件が発生した。
J1最終節、私が見ている目の前で、ジュビロ磐田が急転直下の
PO圏転落という悲劇に見舞われたのだ。
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後半ロスタイム、チームを絶望に突き落とす残り30秒での逆転決勝ゴールは、
私の心に表現しようのない深刻な傷を与えた。
ジュビロ磐田は、これまでの歴史の中で、試合終了間際での
悲劇的な被逆転を幾度となくも経験してきた。
01年CS、03年J1最終節、14年プレーオフ山形戦、その他諸々。
磐田より苛烈な経験をしているクラブはJリーグの中にも存在するが、
終了間際の悲劇という意味では、ジュビロ磐田はJリーグの中では
セレッソ大阪と双璧を成すクラブである。

もう数度目ともなれば慣れたものでもあるのだが、一方で実は
私自身は過去の場面では常に画面の反対側のおり、現地でそれを
味わうのは初めての経験だった。それゆえ、過去のどの経験よりも
私が味わうダメージは深刻だった。試合終了間際、反転して突進する家長、
横パス、身を翻すカミンスキー、揺れるネット、喜ぶ川崎サポーター。
思い出したくもない記憶なのに、すべてを鮮明に思い出せてしまうのは、
もはやトラウマに近い。後に名波監督が語って曰く、「プレーオフで山形の
GKにヘディングシュートを決められた時の、何十倍、何百倍と引きずった」
とのことだが、それは私にとっても同様。
正直な話、「こんな目に遭うのであれば二度とサッカーなど見たくない」
とさえ思った。試合終了直後、同行予定だった友人に、
「ごめん、 俺明日行かない」というメッセージを送ったのは、
決して衝動的な行動ではなく、本心からの行動だった。
諸事情あって翻意に至ったのだが、一歩間違えれば本当に
ギオンスタジアム行きをキャンセルするところであったのは事実。
今思い返せば、私にとって危機的状況だったといえる。

「等々力の惨劇」は、能活にも思わぬ余波を及ぼしていた。
古巣の悲劇を目の当たりにした能活は、喪失感のあまり最終節を見据えて
予定していた散髪を失念し、ボサボサ頭のまま最終節に臨むことに
なってしまったのだ。試合後にその旨を明らかにされた際、磐田は
なんと罪深いことをしたのだろうと落胆しつつ、能活が未だに磐田を
大事に思い、PO圏転落を嘆いてくれているのが有難く感じ、
私は少し心が救われる思いだった。


■試合当日
Tシャツ購入を目論み、私は友人と共に9時にはギオンスタジアムに到着。
購入待機列はかなり伸びていたが、早めに並んだ甲斐あって無事に
狙っていたサイズのTシャツを購入することができた。

予定よりずっと早く終わったので、時間をつぶすために隣接する公園を散策。
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列整理が近くなったので、散歩を切り上げてスタジアムにリターン。
空腹だったので、フードコーナーでカレーを頂いた。
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空腹を満たした後に、現地に来ていた知り合いに会いにいったのだが、
自分から呼びかけたにもかかわらずいざ近付いたら気付かずに
思いっきりスルーしてしまった。大変申し訳ございませんでした。
試合開始1時間ほど前に入場。バックスタンドに陣取る。
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ホーム側は既に満席でアウェイ寄りになったのだが、これで
後半の能活を間近に見ることができる。

座席を見ると、コレオグラフィ用のシートが貼り付けてあった。
どうやらこの日のコレオが、SC相模原史上初の試みだったらしい。
ただ、さすがに慣れていない感は拭えず、剥がしたシートを持ったまま
座席移動をしてしまっている人がいたり、掲げるタイミングがバラけたり
していた。また、自分の隣にいた方が、掲げる向きを間違えていた
(裏面をピッチに向けて掲げていた)ので、「あ、それ逆向きですよ」と
言ったら、「ちょっとやだわぁ~、ウッフフフフ(笑)」と豪快に笑われた。
楽しそうなのは何よりだが、何故自分が笑われてるの かわからなかった。
まぁ、コレオは経験の積み重ねで上達するもの。SC相模原の皆様には
まずは挑戦したことを誇って頂いて、そのうえで今後の糧として
頂ければそれが一番良いことだと思います。何様やねん。

アップ前に目についたのは、報道陣の多さ。
前日の等々力にも、川崎の祝勝会と磐田サポの泣きっ面を収めに来た
メディアが多く集結していたが、この試合はそれ以上の報道陣が来ている。
多すぎてスタッフが扱いにちょっと四苦八苦していた程。
程なくして両チームがアップを開始。
川口が登場した際の歓声は、予想通り凄まじかった。
これで能活のアップを見るのも最後・・・と思うと、反対サイドで
ありながら能活から目を離せなかった。機敏な動きをしており、
とても43歳だとも、この試合が最後だとも思えなかった。

さて、能活以外の選手達に目を向けてみると、何名か存じ上げている選手がいる。
まずは何といっても元磐田の10番、成岡翔。磐田を退団した後、福岡、新潟と
渡り歩き、今年から相模原に在籍している。
菊岡、丹羽、谷澤、辻尾もJファンには馴染みが深いだろう。
あとは梅井がえらく堂々とプレーしているのを見て、
かつて期待を寄せていた身としてはけっこう嬉しく思った。
その一方で、磐田からレンタル中のモルベッキはベンチにもいなかった。
申し訳ないが、彼は本当に何をしに来たのだろう。

鹿児島ユナイテッドの方には、恐縮ながら存じ上げている選手は
ほとんどいなかった。2年ほど前に吹田スタジアムでG大阪U-23と
対戦しているのを拝見した時に記憶したFW藤本は既に移籍。
今季J2で12得点をマークし大分のJ1昇格に貢献している。
唯一、FWのキリノと薗田には見覚えがあった。とりわけ薗田に関しては
去年の天皇杯で横マリ相手に華麗なゴールを決めているのを見ているので、
期待がかかる。いや、今日の場合は恐怖だろうか・・・?
あとは、この試合には出場していなかったが、松下年宏が在籍している模様。

試合は、割と手堅い雰囲気で進んだ。鹿児島は既にJ2昇格を決めており、消化試合。
能活の花道を飾ろうとする相模原の方が、意欲は高めに見える。
そんな中で期待していた成岡が、不用意なロストでピンチを招いたり
していたのでちょっと残念だった。成岡はどちらかといえばセカンド
ストライカー的な動きを得意とする選手であり、配球のタスクで
違いが作れるタイプではないのだけれど、磐田在籍時はサテライトなら
その作業もある程度はやれていたので、サッカーという競技の進化を
考慮しても良い意味での存在感はもう少し見てみたかった。

それでも、前半を通してボックスに多く侵入したのは相模原の方。
能活のプレーも序盤から安定していた。
ピンチがさほど多くな かったのも影響しているが、クロス処理や
バイタルエリアのケア、キックにもミスがない。
一度ペナ内からシュートを打たれた際にも、コースを切って弾いている。
後半に向けてポジティブな要素が多い。

ハーフタイムに鹿児島が選手を交代してきたのだが、具体的な目的と
効果については読めなかった。中央の守備のフィルタがちょっと
強まったかな、と感じたが、たぶん誤差の範囲。

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後半、鹿児島が手前サイドに攻めてきたので、薗田をけっこう見ていた。
パワフルでこそないが、相手の守備のブロックの隙間に入り込んで
ギャップを作り出そうとする動きは実に痛快。ふとした拍子に
「あれ、ずいぶんあっさりとパスが入ったな」と思う時は、
大抵は薗田が受けていたり、或いは敵を釣っていたりする。
物凄く自分好みのFW。うーむ、相変わらず素敵だ・・・。

鹿児島の構成の最中、抜け出したFWに対し能活がコース遮断と
素早い反応で攻撃を切った場面があり、大興奮。
そう、GKながらこういう積極的な守備ができるところが好きなんだよ、能活。

勝つためには守備だけではなく点が欲しい相模原。
58分にボランチを入れ替えた。成岡はここで早々のお役御免に。残念。
(追記:先日、成岡選手が藤枝MYFCに移籍することが発表されました。)
なんとか1点入れてくれと思っていたら、20分過ぎに相模原がPKを獲得した。
相模原のクロスに対して手を出して叩いてしまった模様。
逆サイドなのでよく見えなかったのだが、帰宅後に確認したら
完全にハンドだった。意図的に引っ叩きにいったように見えたのだが、
そんなに緊迫する状況ではなかったように見えたので、
どうしてしまったんだろうかと不思議に思った。
まぁ、決定的な状況で手ェ出したらレッドだしね・・・。

このPKをジョンガブリエルが決めて相模原が先制。
たくさん足踏みしてGKを先に動かしてから蹴るやり方を採用していたのだが、
あんなに貯めるケースは初めて見た。あれはGKからしたら嫌だ。
といっても蹴り方にはそれなりの技術が必要で、失敗するこ ともある。
この間のFC東京-磐田戦では、この蹴り方を採用したディエゴオリヴェイラが、
最後まで飛ばないカミンスキーに根負けして枠を外した。
たぶんジョンガブリエルはこの蹴り方をちゃんと練習しているのだろう。

その後は鹿児島が思い切って反撃に出たのだが、シュートが枠にいかなかったり
ブロックされたり能活に止められたりでネットを揺らせず。
逆に相模原は交代枠を使って守備に人数をかけ、終盤は辻尾をほかしこんで
前線で走らせることでリスクを軽減しつつ守り切るという
非常に玄人好みな渋い試合運びを見せた。
そんなこんなで相模原が能活の現役最後を飾る完封勝利を達成。
レジェンドの引退に華を添えた。
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タイムアップ直後、チームメイトにもみくちゃにされる能活。
泣いてるように見えたのが印象的。帰宅後に確認したらやっぱり泣いていた。
胸を熱くしてくれる瞬間だった。
そこからシーズン終了セレモニーと、能活の引退式。
望月代表が「まだできそうに見える」と言っているのを聞いて、
「やっぱりそう思うよね、俺もそう思う」と同意した。
特に苛烈なキャリアを歩んだ望月が言っているのを聞くと余計にそう思う。

引退式では、能活のご家族の方々がご登場なされた。
お兄様が涙を流されていたのが非常に印象的で、それまでは笑顔だった
能活がその瞬間に泣いてしまっていたのを見て胸が熱くなった。
そしてスペシャルゲストとして、楢崎が出てきたのでビックリした。
これに関して非常に好意的な意見が多かったのだが、磐田サポとしては
「昨日名古屋がPO行きになってたら来なかったんだろうなぁ」と
少し微妙な気持ちになっていた。この光景のために名古屋の残留が
確定しているべきだった、という意見には同意しかねる。
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セレモニーの後、選手の場内一周の時には、多くの人が能活に
声援を飛ばしていた。どうやら磐田サポや横浜FMサポも多くいたようで、
それぞれのチームのユニフォームやタオルマフラーを掲げて
能活に手を振っている。そういう人たちが、少なくとも試合中は
それらの主張を控えて粛々と試合を見届けていたのが、
私には非常に好意的に感じた。

能活が近くまで来た時に、能活の名前を呼びたくてウズウズしていたら、
見越した友人が「呼びたかったら呼べばいいさ」と言ってくれたので、
お言葉に甘えて最後に「ヨシカツーッ!」と呼んだ。
磐田在籍時はゴール裏から何度も叫んだ名前。
久しぶりに呼んだにもかかわらず自分でも驚くほどしっくりきたのは、
9年間呼び続けた 事実が今でも自分の中で息衝いている証拠だろう。
場内一周の途中ではあったが、選手たちが遠方まで歩いて行ったので、
スタンドを出て帰路に就いた。能活の引退は残念ではあるのだが、
最後に思う存分に彼を堪能できた充足感から、この日の帰り道は
前ほどの喪失感は抱いていなかった。もっとも、帰り道の最中で
「もう見られないんだな」と寂しくはなったけれども。


■引退に際して
当方に影響を与えたサッカー選手という点で、川口能活は非常に
インパクトの大きい選手だ。引退に際して覚える寂寥の感は、
名波浩が引退した際のそれに匹敵するかもしれない。

前述の、幼少期に能活を初めて見て衝撃を受けたのをきっかけに、
私は親と「能活ごっこ」と称したボール遊びを頻繁にするようになった。
親が投げたボールを、膝立ちの状態からセービングするという
遊びだったのだが、これはGKのキャッチングのトレーニングとして
採用されるものらしく、私は意図せずGKのトレーニングをしていた
ことになる。まぁただのこじつけだとは思うのだが、その遊びが
現在までフットサルチームでゴレイロを担い続けていられる理由の
一つになっていることは、私の感覚では間違っていないと思う。

川口能活に関する思い出として、04年アジアカップのヨルダン戦や
アトランタ五輪の"マイアミの奇跡"などが挙げられているが、
私は迷わず2010年のヤマザキナビスコカップ決勝戦を挙げる。
この試合は、直近10年で磐田が獲得した唯一の国内主要タイトルである
と同時に、獲得の瞬間に私が現地で立ち会うことができた唯一の
タイトルでもある。その試合で磐田のゴールを守っていたのが能活だ。
延長含めて3失点こそ喫しているが、この試合の能活は素晴らしかった。
とりわけタイムアップの瞬間は出色。試合終了間際に相手に献上して
しまったPKで、能活は槙野のシュートを見事に弾き返してゴールを死守。
PK阻止からのタイムアップでタイトル獲得という、あまりにも
劇的な展開を演出してくれた。長く磐田を応援しているが、
あれほどに甘美な瞬間は他にはなかなか思い当たらない。


能活は引退理由として、「選手としてではなく違った形で日本サッカー界に
貢献したい」と語った。選手ではなくなるが、彼がこの世界からいなくなって
しまうわけではない。今後も能活がサッカー界に関わってくれることに
感謝しながら、今後の活動を見守っていきたいと思う。


能活選手。
長い現役生活、本当にお疲れ様でした。
伝えたいことは寄せ書きに書かせて頂きましたので、これ以上の
言葉は必要ないでしょう。ただ、いつまでも応援しています、とだけ。

以上です。

人は普段開いていない場所、入ってはいけない場所があると、ついつい好奇心に駆られるものだ。
サッカースタジアムもその例外ではなく、さまざまな顔がある。
思わずカメラを向けてしまったが、なんら意味もない一枚の写真だ。

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さて、本日はSC相模原とカターレ富山の試合を観戦した。
この試合から暑く、厳しい夏に向け、これまでの13時開催が15時になった。
思い返せば昨夏、SC相模原は7月26日にレノファ山口を迎えた試合は、見ている側に気候面、サッカーの内容面2重の意味で苦しさがあった。
だからこそ、照明設備が無いギオンスタジアムにあって、雷雨による試合中断の経験がある中で真夏の13時開催を変更した点は大きな注目ポイントだ。
薩川監督の目指す”走るサッカー”を高い質と量で実現するための追い風になるのではないだろうか。

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よくサッカースタジアムで重要なのは、ピッチと客席の近さや見易さだという話を聞く。
確かに、試合を臨場感あふれる席で快適に見られることは重要だ。
SC相模原のホームスタジアムであるギオンスタジアムは、ピッチと客席の間に陸上トラックを挟む”陸スタ”と呼ばれるタイプで、物理的に埋められないトラック幅をどのような演出で埋めていくか?という課題があるように思う。
この点では、すでに川崎フロンターレが陸上トラックにパトカーを走らせたり、TVで人気の出た人物が自転車で疾走したりと、トラックがあることを逆手にとった施策を試みて話題になっている。
SC相模原では、地域のダンス教室や応援団がパフォーマンスを披露するなど、これまでのところ主に”地域住民活動の発表の場”として有効活用されている印象だ。



ところで、サッカースタジアムの入り口の重要性についてはどうだろうか。
入り口に一歩足を踏み入れたときから、試合への期待に胸を高鳴らせるような演出もまた重要なのではないだろうか。
ギオンスタジアムでは、今シーズン新しく登場した選手のノボリがあり、SC相模原屈指の知名度を誇る元日本代表GK川口能活を先頭に多くの観客を迎えるスタジアム正面、ビックフラッグの目の前を彩っている。
このスタジアム正面からの画は、個人的にかなりお気に入りの風景である。
ビックフラッグを掲げ、チケット売り場を併設し、スタジアムグルメへ続く、来場者への重要なファースト・インプレッションを与えられる場所でもあるスタジアム正面は、試合への期待に気持ちを高鳴らせる場所であり、クラブが最も重視すべきポイントの1つであると思う。


ここ最近、スタジアムに隣接した利用可能な駐車場が増えたことで自分自身も正面からスタジアムにアプローチすることがなくなり、どこか間が抜けたような心持ちがしていた。



思い返せば、これまで多くの試合を見てきた日産スタジアムへ行くときは必ず新横浜駅から歩いた。
アクセス上、1つ手前の小机駅の方から歩いても、さしたる問題はない。
それでも、いつもビル郡を通り抜け、スタジアムが徐々に姿を現し、さまざまな経路を進むファンが徐々に1つの場所へと向かう光景を目の前にし、選手のノボリを横目に、次第に大きくなるBGMに歩みも自然と早くなったのだった。
これは『今からサッカーを見る』という1つの儀式であり、スタジアムがそうであるようにこの行程そのものが一種の言論装置なのだろう。

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余談だが、”高鳴る気持ち”を演出すること、興行としてのサッカーをどう考えるか?
今後、機会があれば一度サッカークラスタの飲み会で話してみたい。



さてさて、まだまだ試合の話には行きつかない。
もう少し脱線して、ピッチの外のサッカー「アウェー遠征」についてだ。


熱心なサッカーファンは試合観戦のために、しばしば飛行機や新幹線で、あるいは車で何時間もかけて現地に向かう。
このアウェー遠征はちょっとした旅行みたいなものだ。
たとえば、ある試合で1万人の動員がありその1割がアウェー遠征のサポーターだとすれば、1000人の”旅行者”をひと時に獲得したことになる。
この狸の皮算用の正当性はともかく、地域に根ざし、地域に愛されるサッカークラブは地方の観光産業、地域経済にとって追い風になれる可能性を秘めた存在だと思う。
特に70万人超という全国的に見ても人口の多い相模原市のもつポテンシャルは高い。


もちろん、SC相模原が今後どのようにして、市民に認知、応援されていくか。
また地域の中でどういった存在になっていくのか、という地に足をつけた話を掘り下げることなしには、アウェー遠征のポテンシャルもヘッタクレもないのだが。

なんでこんなことを考えたか。
J3を見に行くようになってたまに見かけるアウェーチームのブースが今回も出ていたからだ。
そういえば、昨年の鳥取戦では高そうなお肉を抽選で頂いたこともある。
アウェーにも来てください というスタンスは歓迎べきだ。
一方的で殺伐とした活動や感情より、双方向性があるのが日本サッカーのいいところだ。
ところで、相模原はアウェーで何か観光をPRする宣伝活動しているのだろうか?
そもそも、相模原市やその周辺地域の観光資源とは何か。
意外と知らない自分の足元、地に足をつけた話をしろと言いながら、実は自分が宙ぶらりんだった。
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おなかが減ったら、我慢すればいい。
10年くらい前、まだ学生だったときはスタジアムグルメなんて高いだけだと思っていた。
チケット代でその日のお小遣いの大半が消える学生時代、コンビニのオニギリがサッカー観戦のお供だった。

考えが変わったのは社会人になってから。
行動範囲が広がりいくつかのスタジアムを巡る中で、スタジアムグルメが充実していること、これは1つの強みだと感じた。
偉大なる先達である鹿島に行けばベーコン串やモツ煮があるように、ギオンスタジアムにもさまざまな”おいしい”が待っている。
以前から、地元のファンも、遠い地から来た人もホームサポーターもアウェーサポーターもみんなが共に”幸せ”になれる”おいしい”という感動体験を創造できるスタジアムグルメがギオンスタジアムにもあると思う。

実際、スタジアムに来た他所のサポーターさんたちの感想を聞くに、それもあながち間違いではないようで、偉大なる先達の鹿島サポーターである友人からも良い評価をされた。
また、スタジアムグルメを食べつくすことで有名なFC東京サポーターである友人も当ブログの記事で良い評価をしてくれた。
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前述したとおり、ギオンスタジアムにはさまざまなおいしいスタジアムグルメが出店している。
ここでは今節出店していた中から個人的なおすすめを紹介する。

眞田珈琲。
寒さを感じれば暖かいサガミハラテ、暑いときはアイスコーヒーか、アイスのルイボスティーのエスプレッソがおすすめ。
レモンスカッシュもうまい!!
最近はフードメニューもあり、とにかくその日の気分に合わせた飲み物をチョイスできるのが一番のおすすめポイントだ。
巷でも流行中のラテアートは、女子必見のかわいさだ。
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アイスのルイボスティーのエスプレッソ。
体の代謝があがり夏バテに、加齢臭対策にもなる。
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スタジアムグルメの各店舗は品揃えも店構えも多種多様。
同じお店が次回も必ずいるとは限らないから、おなかが減っているなら迷わず並ぶが吉。
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今回は個人的なゲストと一緒だったので、ぜひ食べてほしいカレーにした。
ワンツードンのココナッツ風味の旨辛カレー。

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ゲストは見たところ、さほど大食いには見えなかったが、カレーを飲み物のようにスルっと食べきると、ラテを片手に高座豚や焼きそばも買い求めた。
食べながらもサッカー談義が止まらないあたり、2人ともずいぶんサッカーに毒されていると思う。



J3では数少ないスカパー中継だった今節の解説はジローこと、元マリノスの清水。
偏りのない語りが特徴的で、現役時代は攻撃的なポジションだったこともあり、攻撃の解説がわかりやすい印象だ。
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他所はあまり知らないことを棚に上げて言うが、SC相模原の選手紹介映像はかっこいい。
スタジアムに来て、おいしいものを食べ、これからの試合に向けさらに盛り上がる演出として選手紹介は重要だ。
残念ながらスタジアムDJが何を言っているかはあまり聞こえないかもしれないが、とにかく映像を見てほしい。


今は川口能活がスタメン出場を続けているので、最初に紹介されるのはGKの彼だ。
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昨季の大怪我から復帰した天野は先発を勝ち取った。
運動量豊富に右サイドを圧倒することを期待されている。
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岩渕は薩川サッカーの体現者。
十分すぎる足元の技術に加えて、ボランチ、右サイド、2トップの1枚、さらにはSBとして機能するユーティリティさを兼ね備えた抜くことが出来ないピースで、個人的に戦術的な重要度は菊岡のそれを上回る。
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薩川監督いわく「攻撃はある程度選手に任せている」とのことだが、その中心は間違いなく菊岡だ。
高精度のセットプレーキッカーであり、うまい選手にありがちなオン・ザ・ボールだけではなく、走れてファイト出来る。
彼のプレーエリアがより前線に近ければ近いほど、チームはうまくいっている。
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曽我部は今シーズン怪我もあり、満足な活躍を見せているとは言いがたいが、SC相模原屈指の人気選手だ。
細かいステップのドリブルと強気にシュートへ持ち込む姿勢が素晴らしい。
今節はスタメンで登場した。
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先日の試合で300試合出場を達成した深井はA級ライセンス取得のためベンチスタート。
SC相模原加入後、30台半ばの大ベテランとは思えない運動量、技術、体の強さを発揮してきた。
また、長らく上位カテゴリで過ごしてきた選手らしく、その振る舞いは多くの若手選手やアマチュア契約選手の手本となっている。
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試合開始からずっとやり合う保崎と北井。
見所の多い試合だったが、マッチアップに限ればこの2人が繰り広げた肉体言語は見ごたえ十分だった。
前半、時間経過と共に北井のポジションがどんどん高くなった。
コレに対するSC相模原の事前準備はどれほどのものだったのだろうか。


サイドで攻撃的で高いポジションを取ろうとするSBがいるときの対処としては2つあるだろう。
1つには彼を本来のSBのポジションで、さらに後退しながらディフェンスさせる展開に持ち込むことだ。
一方で彼が上がってくるなら、薩川サッカーらしく攻撃を受け止めながら、ボールを奪った後に北井が上がってきた背後のスペースを突くという形があるだろう。
実際、試合では保崎が何度か高い位置で北井に守備を強いたシーンがあった。
ただ、そこから失点をしなかったのは、北井自身が粘り強くできたという評価も出来るし、北井に対する守備のフォローも多かったことから、逆にカターレの準備してきた通りだったのかもしれない。
繰り返すが、この試合1番の見所の1つだった。

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後半の鍵を握る3人。
ビハインド迎える後半、SC相模原が得点を奪うには岩渕、曽我部がどれほどフィニッシュに絡めるかが重要なポイントだ。
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南区民DAYと銘うたれた試合は5,668人を動員した。
集客面で素晴らしい成果をあげることができた。


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何かをずっとしゃべっている保崎。
プレー中も同じで、ずっとしゃべっている。
思ったことを内に溜め込まず、吐き出してぶつけるタイプなのだろう。
人間味のある魅力的な選手だ。
今シーズン、既に何人かの知人がギオンスタジアムを訪れているが、いずれも印象に残った選手の1人に保崎
をあげている。


ろくでもない余談だが、普光院は顔の左側から撮る方が、写真栄えをするという個人的な印象。
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(単にアングルがそうだったというだけかもしれない)

試合は0-1で終了。
出来たこと、出来なかったことがハッキリした試合だった。
また、後半の終盤に運動量が落ちるまで前半からアグレッシブなプレーを続けた。
15時キックオフのプラスの効果が出たのだろうか。
試合の進め方、やりたいこと、やれることについては概ね残り15分を除いて納得がいくものだった。
ビハインドが続いた最後の15分、この時間をどう過ごすかが良くわからなかった。
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ブラジル人選手はファンサービスを大事にしてくれる。
前節、負傷退場したシンバは笑顔で撮影に応じてくれた。
ボタンは全部留める派だ。
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今節はスカパーでの放送があり、Jリーグ女子マネージャーの”サトミキ”こと佐藤美希も来場した。
彼女を見るのは初めてではないが、TVで見る印象より小柄に感じた。
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SC相模原は”互いの距離感が近い”クラブだ。
試合終了後に並べば選手とハイタッチが無料で、抽選もなく参加できる。
今後、何万人と集客するような時代が到来したときには、おそらく実施されないであろうイベントであり、試合の興奮が冷めぬうちに選手と触れ合えるなんてそうあるものではない。
また次もギオンスタジアムに来たいと思わせるSC相模原のストロングポイントとなる演出だ。


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ハイタッチイベントを横目に、多くの下部組織の子が忙しく会場の片付けをしていた。
気が付けばゴールは撤去され、すでに弾幕もピッチサイドの広告看板もなかった。
他にも多くのボランティアスタッフが忙しなく片付けをスタジアムの内外で行っていた。
試合後、ゲストを待つためにいつもより長くスタジアムにいたが、精力的に活動する彼らの試合はまだ終わっていなかったのかなと思う。
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試合を見て思ったこと
・上位対決、0-3の敗戦からの今節と今後
前節の大分戦まで10試合で1敗とスタートダッシュを決めた相模原だったが、現在下位に沈む盛岡にホームで勝利を挙げることが出来ず、YS横浜には試合終了間際にセットプレーからの失点し勝ち点を失うなど、上位ながら飛びぬけた存在にはなれなかった。
相模原は上位4連戦である前節の大分戦で2敗目を喫すると、続く今節の富山戦も落とし、勝ち点21の7位へと後退した。
とはいっても、1位の鹿児島ユナイテッドとの勝ち点差はわずかに3であり、上位7チームによる更なる混戦模様が展開されるだろう。
また、すぐ後ろには勝ち点2差で琉球が迫ってきており、リーグの行く末はうかがい知れない。

相模原は今週末のアウェーAC長野パルセイロ、続いて栃木SCとの上位連戦の後半戦は控えており、ここで勝ち点でいくつ獲得できるかが、今後も上位争いをしていく上で鍵となる。
もし2試合を勝ち点0で終えれるようなことがあれば、優勝が遠のくだけではなく、監督の評価にも大きくかかわってくるのは間違いない。
少し先の話をすれば、8月から9月にかけては鹿児島、大分、栃木との上位3連戦も控えており、9月が終わった時点でどの位置にいるかは注目ポイントだ。
仮にその時点で上位に残れれば優勝の可能性は高く、11月の秋田戦が天王山になるかもしれない。


・FW不足(井上、シンバの離脱)と普光院1トップ
世の中なんでも思った通りにはいかないものだ。
今期新加入し大きな期待を集めたブラジル人FWアレシャンドレ。
彼は足元の柔らかな長身FWとして、前線の軸になる存在かに思えたが、結局1試合も出場することがなかった。
彼と入れ替わる様に加入したシンバはいわゆる1.5列目、2列目を主戦場とするアタッカーだ。
アウェー藤枝戦では、最初左ワイドに入ったがその後1トップに入った。
純粋なFWでない彼に相手CBを背負ってプレーさせているのはあまり効率的ではないし、彼のためにもならない。
彼の特徴は、5月のブラウブリッツ戦で曽我部のゴールをアシストしたプレーに見られるような狭いエリアで近い距離にいる味方と1・2やドリブルで局面打開を図るタイプであるように思う。
アクロバティックなプレーを得意としているとも聞こえてくるが、サッカーの90分は刹那の華麗さより泥臭い時間が長い。
彼を1番前に置くのは得策ではないだろう。

言うまでもない当然のことながら、J3のクラブはお金が無い。
抱える選手の人数は決して多くなく、新興クラブゆえに下部組織もまだ未成熟だ。
現チームで純粋なFWは井上、服部だけだ。

エースは井上で、彼は昨シーズン8得点を挙げた。
その井上にしても、これまでのキャリアでシーズンを通して稼動したのは昨年と岐阜時代の1年で、このところは負傷から欠場している。
彼の選手としての特徴は、FWとして充分な足元のテクニックがあり、クロスに対する反応が良く、DFとの駆け引きがうまい。
得意のヘディングをはじめ、両足で正確なフィニッシュワークが期待できる。
2トップの一角や、1トップのFWの下でプレーすると特徴が生きるタイプだが、1トップも無難にこなす。
また、2列目の中央・サイドのいずれでもプレーできるユーティリティ性も持ち合わせている。
欠点は体力的な不安、ゲームに入れないときの存在すら感じられないほどの好不調の差だ。
今シーズンは高原とタレスが退団しFWの枚数が減る中で彼の重要度は増している。

もう一人のFW服部は188cmを誇る大型選手だ。
国士舘大学から加入し3年目を迎えた彼は日々成長する好素材だが、未だ未完の大器でありプレーのムラは少なくない。
シーズン序盤はスタメン出場することも多かったが、現在はベンチが定位置となり後半から出場することが増えた。
フィニッシュ精度は改善の余地があるとはいえ、そのスケールの大きいプレーは熱狂的なファンを引きつける。


さて、前節の大分戦では1トップはシンバだったが、彼が開始早々に負傷退場しFWは服部だけになった。
今節は、井上が欠場、服部はベンチとなり、最前線を本来はMFの普光院が務め、FWがベンチに座り、MFがFWとして出場するピッチ上にFW登録の選手がいない”0トップ”になった。
0トップといえば、セリエAのローマでトッティがやっていたし、バルセロナのメッシもそう呼ばれた。

SC相模原でいえば、普光院はDFを背負いフィードのターゲットになることもあったし、サイドや中盤に降りて岩渕がそのエリアを使うこともあった。
また、時にはトップ下の菊岡と2トップを形成し、チームとして前線でのターゲットを増やそうとする工夫もあった。


言うまでもないことだが、170cmそこそこの普光院に相手DFとの競り合いを制して前を向くことを期待してはいけない。
富山戦、彼は競り合いを嫌がらず自身の役割に忠実だった。
監督としては、中央で本来のFWのように振舞うことに加えて、裏へ抜け出してボールを引き出したり、サイドに流れて数的優位を確保する役割を求めていたのではないかと思う。
そして、彼が流れたスペースを主に岩渕が、そして曽我部や菊岡が使うというイメージだったのではないだろうか。

普光院は前半に体を張ったポストから菊岡のシュートを呼び込むプレーもあったが、そもそも彼にボールが収まることが少なかった。
この試合、どちらかといえば岩渕が最前線にいる時間の方が良かったと感じた。
普光院の生真面目なプレーとその運動量を生かそうと思えば、本来の適正は2列目ないしは3列目だろう。
ただ、狭いエリアでプレーするには技術的に荒削りで、ドリブルで相手に仕掛けるタイプではない。
個人的に彼の選手としての完成形は、羽生や兵藤慎剛といった豊富な運動量と高いオフ・ザ・ボールの動きでチームの潤滑油として機能することだろうと思う。

個人的にもっとも評価したいプレーは85分過ぎ、菊岡のFKから前線に送られたパスをファーでヘディングで折り返したシーンだ。
体力的にも、メンタル的にも苦しい時間帯だったが、左サイドで菊岡が持つとパスを自ら呼び込み、DFの背後でヘディングをした。
折り返しがあえば1点だったが、菊岡のパスに同じく鋭い動きで動き出した坂井は遠すぎ、続いてエリアに入ってきた曽我部には届かなかった。
多くの選手の足が止まったこの時間、諦めずにパスを呼び込んだ普光院のプレーは素晴らしかった。
右サイドにポジションを移し仕掛け続けていた保崎も同じく強度の高いプレーを続けており、最大級の賛辞を送りたい。



富山戦は井上、シンバ不在の策とはいえ、服部ではなく普光院が優先された判断はよくわからなかった。
(追記:普光院が先発することで得られる良さと服部の良さを天秤にかけたときの判断)
机上の空論だが、チームが前進しようと思えば、大きな体でボールをキープする服部のほうが優位性が確保できるように思えるし、試合終盤で3枚目のカードとして残してしまったがゆえに服部投入が深い時間になってしまったとすれば、それは采配の間違いだったのかもしれない。
特に試合の最終盤に服部がDFとの競り合いにほとんど勝っていたことも考えると、後出しじゃんけんの結果論ではあるが、もっと早くに服部を出せる交代策を模索するべきだったといえるだろう。


・パワープレーの是非
前項でも書いたが、試合終盤88分に出てきた服部は競り合いの多くに勝利した。
小兵ぞろいの相模原にあって、188cmの彼を生かさない手は無い。
相模原に限らず準備してきたサッカーが通用しなかったり、戦い方を変えたいときはゲームバランスを壊せる存在が必要だ。
彼が投入直後のセットプレーですぐに特徴を発揮しているのを見るに、もっと早く1点を追いつくために試合を壊しに行くべきだった。
89分にルーカスからのフィードを深井へ落としたシーンが決まっていれば・・・
アディショナルタイムの落としも坂井が決めてくれればとタラレバが続く、、、

アディショナルタイムが4分あったとはいえ、ルーカスを上げたタイミングは90分頃。
これも結果論だが、もう少し早くて良かった。
上位対決は勝つことは当然求められるが、負けないことも重要だ。
リードされる展開の中、どうやってリスクをとるかは非常に難しい判断である。
ただ、0-1でも0-2でも負けは負けだから、ここはさらにチームのバランスを崩していく戦い方があっても良い。



・曽我部慶太の存在感
スターターに復帰した曽我部慶太。
彼がいるとさまざまな効果をチームにもたらしてくれる。
特にカウンターやビルドアップで高速ドリブルでチームを前進させ、チャンスを作り出す動きは重要な攻撃手段の1つだ。
本当に魅力的な選手だ。

彼がボールを持った瞬間、観客は思わず声をあげ、こぶしを握り、全身に力が入る。
彼がドリブルを仕掛けると、さらに多くの大きな声援で応える。
彼がシュートし、ゴールを奪うと、観客は歓喜の叫びで応える。

やはり、曽我部慶太がギオンスタジアムでプレーするのを見るのは楽しい。

・ギオンス名物の強風を味方につける戦い方

相模原のスタメンCBの両名は決して足が速いタイプではないが、屈強な体躯を生かした空中戦を得意としている。
富山戦、風上に立ったときは徹底的に相手GKからのリスタートを短く繋がせず、フィードキックを蹴らせる工夫がされていた。
GKのフィードキックは遠くまで飛ぶが、そのボールはいずれのものでもないイーブンな状態だ。
理想論だが、CBが跳ね返し即カウンターに繋げることが出来れば、労せずにチャンスを量産できるようになる。
ホームスタジアムの特徴を生かして、相手のサッカーを封じ込めたい。

・失点シーンを考える













結局、どうすればいいかは思いつかなかった。

・短寸評(長い)的何か
FW
普光院:FWとしては物足りなかったが、最後まで運動量は落ちなかった。
今後も成長過程にある大卒ルーキーを積極的に起用する薩川監督の強気の采配で得たチャンスを生かしてほしい。
後半にあった惜しいシュートがあったが、次回FW起用時にはシュートの数そのものを増やしていきたい。
MF
曽我部:やっと本来の特徴が出る2列目での起用となった。
序盤から積極的に得意のドリブルでペナルティエリアへ侵入し、貪欲な姿勢が好印象だった。
昨シーズンの攻撃は彼に全ておんぶに抱っこ状態だったが、それから開放され、のびのびプレーできるようなった。
出足の良さから、攻守の切り替えで目立つシーンが多く、守備では良いプレスバックが何度もあった。

菊岡:試合終盤にゴール前で見せたワンタッチパスはさすがの創造性だった。
後半に何度かあったアウトスイングのCKは精度を欠くなど、試合を変えるようなファンタジーを見せることは出来なかった。
時間帯によっては2トップの一角に入り、裏に抜け出して曽我部からのパスを呼び込むなど、柔軟なプレースタイルを見せた。
自身のプレーがうまくいかなくなると我慢できなくなりファールをおかしたり、判定への不満から冷静さを欠くなど、一番落ち着いて欲しいところで感情的だった。

飯田:さまざまな場所に顔を出し、中距離のパスを織り交ぜてボールを動かそうとする意識が読み取れた。
攻撃が停滞するなか、後半にシュートチャンスを得たがゴールには至らなかった。
攻撃を作り直すときに安易に前線へパスをしないようにしたい。

岩渕:右サイドで先発し、前半にシュートシーンを何度か作った。
最前線でプレーしている時間は元FWらしく、ボールを引き出し、DFとの駆け引きでもチャンスを作り出した。

坂井:アディショナルタイム、服部の落としをシュートしたシーンはなんとしても決めたかった。
試合全体を通して運動量多く、チームのバランスを取ろうと奮闘した。
ブラウブリッツ戦に続いてセットプレーの失点シーンは得点者の近くにいた。
味方の屈強なCBがマーク出来ない相手選手とのマッチアップで坂井にミスマッチがあるようなら、チーム戦術として改善したい。(追記:動画を見る限りは彼はストーンの役割だから、ミスマッチがあるとすれば他の選手か)

DF
天野:前半は運動量を生かして高い位置に侵入しクロスを入れるシーンを何度か見せた。
攻撃に特徴のあるSBらしく守備に回るとやや物足りなさを感じた。
クロスの精度を上げ、常に攻撃的な存在感を発揮して対面選手の攻め上がりを封じ、自分のサイドを相手に使わせないようにしたい。

工藤:最後の10分、後ろでどうやってボールをまわしながらクロスを入れていくべきだったかを他のDFたちと整理したい。
対人で負けることはほとんど無く、安定感があった。

ルーカス:圧倒的な空中戦での強さはチームに安心感を与えた。
リードされた終盤には良いフィードで服部の特徴を生かした。
自身が前線にスクランブルしたときにどうやって振舞うかを周囲と整理しておきたい。
特に服部との関係性を考えたい。

保崎:恐ろしいまでの運動量と変わらないハードな守備を見せ、右サイドに回った後は何度も攻め上がった。
前述したとおり、カターレ北井と繰り広げたデュエルは見所抜群だった。
今年のSC相模原はSBを多く抱えているが、彼は左右どちらのサイドでも攻守に頭1つ抜けた存在である。

GK
川口:失点シーンは競り負けた跳ね返りを決められた。 
身長の高いGKではない自覚はもっとも本人が一番自覚していると思うが、相手より先に手で触れたい。
とはいっても、そもそも失点シーンで川口と競り合っていたのはカターレの2選手であり、川口ばかりは責められない。

FW
服部:投入後すぐに特徴を発揮し、何度もチャンスを作り出した。
もう少し長い時間出場できれば。
MF
深井:服部からの落としをもらう形をもっと多く見たかった。
強引なキープなど無理の利くプレースタイルは貴重な存在。
DF
牧内:交代直後の突破は素晴らしかったが、徐々に優位性を失った。
左で使うとプレーの選択肢が少なく感じるので、右サイドを駆け上がらせたい。

薩川監督:相手を引き込んでチャンスを伺う戦い方は浸透しつつあり、ゲーム全体のプランは見ている側にも理解できた。
ただ、それは0-0で多くの時間を過ごし、1-0ないしは2-0で終えるようなものであって、0-1で負けている試合のそれではなかったように思う。
特に最後の15分間をどう過ごすかについては、疑問が残った。
指揮官はシュートが入らないと言うが、ビハインド時にチャンスを増やすための施策をリスクを取ってでも進める判断をしなかった真意を聞いてみたい。

そういえば、試合前にある人との話していた交代出場する選手とその順番の予想が、ソックリそのままだった。



次回、ホームゲームは栃木SC。
昨シーズン相模原に在籍した永芳がいる。
今シーズン出場はないようだが、今節ベンチメンバーだったので、7月3日の相模原戦に出場する可能性は十分にある。
なお、友人の結婚式に参加するためにこの試合は見ることが出来ない。
非常に残念だ。

それではまた。

SC相模原のキックオフパーティーに行ってきました。
その模様を写真でアップします。

まずは、監督を含め全員で整列。
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司会からの質問を深井に振る薩川監督
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SC相模原のイケメン6? (井上、曽我部、佐藤、工藤、飯田、服部)
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曽我部から 「ギオンスタジアムにもっと人を呼んでください。」とのお願いも。
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演芸部?の抽選会
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青山学院大学 駅伝監督 原さんが登場し、トークショー。
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SC相模原 望月代表・川口能活、青山学院大学 原さんらによるパネルディスカッション。
プロスポーツ、アマチュアスポーツ、行政など様々な視点から相模原のスポーツについて語られた。
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最後にもう一度、選手全員が登場。
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川口キャプテンによる挨拶。
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グッズの展示も。
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開幕は3月13日 日曜日 ギオンスタジアムでFC東京U23との対戦です。

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