フットボール マンション

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タグ:天皇杯

今日、日本では日付が変わると共に開幕したロシアワールドカップ。開幕戦はロシア代表のゴールショーとなりました。
我らが日本代表は直前の監督解任等、色々騒がれましたが今出来る事を全てぶつけて欲しいものです。


このワールドカップ開催に伴いJ1リーグは中断期間に入っていますが、J2、J3リーグと国内サッカーは裏で行われています。

そんなリーグ戦と共に天皇杯は2回戦までが終了しました。
去る5/13 アスルクラロ沼津も天皇杯を目指し、静岡県代表を決めるスルガカップ決勝を藤枝総合にてHondaFCと戦いました。
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■戦いたかった相手HondaFC■
今年個人的に一番対戦を心待ちにしていた相手がこのHondaFCでした。
恐らくその気持ちは例え天皇杯に出て、勝ち上がった先で鹿島アントラーズと戦っても変わらなかったと思います。

JFL2年目からアスルクラロ沼津を見始めた私にとってもHondaFCというチームは特別な相手。
そして絶対に乗り越えたい、乗り越えなければならない相手。
JFL時代手も足も出なかった。JFLラストイヤーのHondaFC戦も防戦一方だった。

昨年のスルガカップ、HondaFCがベストアマチュアで静岡県予選に居ない中、アスルクラロ沼津は静岡県代表の座を掴んだ。その先にあったのは、京都との熱戦、マリノスへの挑戦だった。
「あのステージにまた立ちたい。またあの景色の中で今のアスルクラロがどこまでやれるのか戦いたい。」
一度覚えてしまったあの感覚を簡単に譲り渡したくない。

そして、この段階でアスルクラロ沼津はJ3リーグ1位、HondaFCは前節敗れJFL2位に後退したものの(この試合の直後に再度1位に浮上した)お互いに良い状態でこの試合を迎えた事。

全ての舞台は整っていた。何より、試合前にアスルクラロ沼津のコールリーダーから
「HondaFCには今まで0勝7敗1分(1得点18失点)かもしれない。でも自分達はJ3リーグの厳しい戦いを沢山戦ってきました。そろそろ勝ちたい!」

この言葉が凄く刺さりました。
J3の洗礼を浴びた愛鷹での開幕戦福島。ATに追いつかれた相模原戦、高温多湿の琉球戦、秋田の熱戦。
アウェイの厳しさを見せられた栃木、鳥取、藤枝や長野戦。
そして最終戦の優勝をかけた栃木との激闘。
2017シーズンのアスルクラロ沼津は厳しい戦いも沢山経験してきた悔しい想いも山ほどしてきた。

この日、アスルクラロ沼津のゴールに襲い掛かった児玉選手や大町選手、遠野選手等、HondaFCの選手も確かに素晴らしい選手。
でも、昨年アスルの前には色々な選手が立ちはだかってきた。秋田の田中選手、相模原のジョン・ガブリエル選手。何より栃木のペチュニク選手。天皇杯ではオリス選手や斎藤学選手、ウーゴ・ヴィエイラ選手。

色々な強敵と戦ってきた事をこの言葉で思い出した。JFLからJ3に昇格して1年。ここまでの全てをHondaFCにぶつけれれる事がとても幸せなことに思えた。


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キックオフが近づくにつれて、雨脚はより強くなった。
それでも応援エリアの芝生席には多くのアスルサポが集った。

試合が始まると序盤はHondaFCが攻勢に出た。縦に速いボールから児玉選手と遠野選手がゴールに迫る。
体格に秀でる児玉選手を必死に徳武選手や藤原選手が抑える。沼津の右サイドを抉ろうとする遠野選手やDFを振り切ろうとする児玉選手を右SBの熱川選手を含めたDF陣のカバーリングで何とか抑え込む。

時間と共に速攻が決まらなくなってきたHondaFCはボールを保持して厚みのある攻撃を展開。

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HondaFCの攻撃にはいわゆる「スイッチが入る」瞬間があってサイドからパスを横に回して後ろが上がってくる時間を作り、中盤と最終ラインのスペースとSBの外に一気に人が流れ込んで来て相手DFのマークの受け渡しでのズレをついってきます。
それでも、沼津もそこをしっかり狙い目にしていて、中盤の普光院選手や富田選手がこのタイミングを付いてボール奪取。

HondaFCは前に人数をかける分、後ろは薄くなるので前半途中から徐々にではありますが、畑選手・田中選手の前線が機能して前を向ける時間が増えてきました。

■再び立ちはだかった男■
試合は正に互角の戦い。むしろ後半に至っては徐々にリズムをつかんだ沼津の攻勢な時間が続きました。
何より嬉しかったのが、沼津のサッカーがここまで積み上げてきた「沼津らしいスタイル」のサッカーだった事。
しっかり守って前へ長いボールを供給しながらチームを押し上げる。普光院選手、富田選手が太田選手が、そして時には最前線の畑選手が守備にも走り相手に自由な状態で蹴らせない。

応援しながら、久々の現地観戦だった事もあってか「これが沼津のサッカーだよな…」とグッとくるものがありました。

それでも中々ゴールネットを揺らせずにいた沼津にあの男が牙をむいた。

後半も残り僅か、HondaFCボールのスローインになった瞬間、本当に少しだけマークの付きが遅れた。
百戦錬磨の男はこれを逃してはくれなかった。大町選手のフリックを叩きこんだのは、JFL時代最後の戦いでも決勝点を挙げた古橋達弥選手だった。

懸命に同点ゴールを目指した沼津だったが最後までゴールネットを揺らす事は出来なかった。
全国への扉は閉ざされた。そしてHondaFCには僅かに届かなかった。
悔しかった。それでもギリギリ届かなかったのが現実だった。

■いつかこの地に立つ為に■
6/6 IAIスタジアム日本平に私は居た。
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天皇杯に出場出来たら鹿島まで行くんだ!と休み申請を以前からしていた。
HondaFCとの戦いで天皇杯出場を逃したのでFC今治の試合を観に来たのだ。

IAIスタジアムで初めてエスパルスを敵に回す時はアスルクラロ沼津で

清水エスパルスをキッカケにJリーグを見始めた自分にとって、そう以前から考えていたがJリーグを目指す今治をこの日は応援しようと決めた。


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FC今治は勇猛果敢に戦った。元金沢の太田康介選手や元ソニー仙台の有間選手が居る事に驚いた。
ポゼッションしながらJ1相手に臆することなく闘った。通用していた部分と足りない部分がハッキリわかる試合だったが、持てる全てをぶつけていた。

J1の清水は初めて対戦相手として見たが、やっぱりJ1のチームは部分部分で上手さが段違いだった。危うい場面もあったが、GK西部選手のシュートコースの切り方は抜群だったし、決勝点のシーンは速いクロスを正確に捉える辺りは流石だった。

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FC今治のサポーターの皆さま
突然の応援参加にも関わらず、暖かく仲間に入れて頂きありがとうございました。
JFLでの時期も被っておらず、縁は無いチーム同士ではありますが、試合後にお話させて頂いた時にも交わした言葉「沼津で、今治で会いましょう!」
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今治の戦いを見て、改めて来年リベンジして天皇杯に出たいと思いました。

次は沼津のユニフォームを着て、まだ見ぬ強敵に挑みたい。
何でも思うようには行かないかもしれない。でもそれに立ち向かって、前を向いていつか手に入れると


日本サッカーは様々。アマチュアにプロ、目指す場所も違うかもしれません。

余談ではありますが、藤枝でのHondaFC戦の時、隣接のグラウンドで試合をしていた沼津西高校の応援をアスルクラロ沼津のサポーターが一緒になって応援し0-2から追いつきPK勝ち。(自分はPK戦の時に見に行ったのでそこしか見れませんでしたが)

「最後まで諦めない」大事な事を改めて思い出させてくれました。ありがとう!

沼津西高校はアスルクラロ沼津のGK福留選手が指導に参加されており、偶然にも同日に会場が重なる。そう言った偶然が繋がりを産んだ事は同じ地で活動しサッカーを愛する仲間としてとても良いなと思いました。


高校生もJ1のプロも、その全ての頂点が日本代表だと思います。
様々な物議を呼んだ監督交代、立ちはだかる強敵。あれこれ言っても過去には戻れない。
今出来る事全てをぶつけてきてください。頑張れ日本代表。

あーだ、こーだ…では無く、戦うチームが自分は見たい。

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初めに今回は同じフットボールマンションの磐田サポ、夜磐さんも後半から応援に駆けつけてくれました。こちらも是非ご一読ください。夜磐さん。援軍ありがとうございました。
自分の記事は書きたい事書いていったらめっちゃ長くなってしまいました(汗 

沼津行きの終電に乗り日付を跨ぎ終点沼津に到着した。

7/12 ニッパツ三ツ沢で行われた天皇杯3回戦 横浜Fマリノスvsアスルクラロ沼津の試合は、ご存知の通り4-2でFマリノスが勝利。アスルクラロ沼津の夢物語はここで幕を閉じる事となった。

敗戦した試合の帰り道というのは少し気持ちが重いものだ。まして、それがアウェイの遠征だと尚の事だろう。
だがこの日の足取りは決して重い物ではなかった。むしろ選手とチームにサポーター、そしてこの沼津という街を誇らしく思う気持ちでいっぱい。胸を張って沼津という街に我々は帰ってきた。

■挑戦の朝、愛する街から挑戦の地
待ちわびたJ1との初対戦。ニッパツ三ツ沢にはYSCC横浜戦以来の遠征。
前回、静岡駅までの終電が思ったより早かった為に、今回は念の為、愛する街沼津まで車で移動した。



スポニチ笑いましたよ。

「決戦」って言葉は実はあまり使わない様にしてました。
内浦まで車を走らせ、淡島とラブライブ!のED「ユメ語るよりユメ歌おう」の舞台長井崎中学校前でアスルユニチャレンジ。今日はゴール裏からみんなでユメを歌い続けたい。

沼津港新鮮館!勝ってる試合で最後に歌うチャント。今日もこれを歌いたいんだ。


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狩野川沿いを少し散策。ここがどこかきっとすぐばれる。


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仲見世商店街や沼津の街中には夏祭りのポスターが、別バージョンもあるはずなんだけど、ほとんどAqours版しか見なかった。

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横浜駅から住宅街を縫っていくと坂を上ってバックスタンドの裏手に出ました。
目の前にはマリノスとアスルクラロのフラッグが風に揺れています。「ついに来たんだ…」心に来るものがありました。

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■感謝
現地に着くと色々な方から声をかけて頂きました。
先日ボランティアスタッフで参加した沼津「あげつちアロハライブ」に来てくださった方、アニサカ勢で遠方から沼津のゴール裏に援軍で来てくださった方。ライバーさんや初めてサッカー観戦に来てくださったフォロワーさん。そしてお馴染みのアスルクラロサポーターの皆さま。
最近は、本当にこうやって声をかけて頂ける事に感謝しかありません。
私自身、毎試合足を運べるわけではありませんがアスルクラロに出会って、沼津の方々やラブライブのファンの皆様に出会ってから幸せな時間をご一緒させて頂いてるなと感じます。(恥ずかしいからこの話やめ)

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京都戦での宇迦様の「勝守」と上土朝日稲荷あげっこさん

■アニサカ勢が繋げたFマリノスとアスルクラロの交流
アニサカゲートフラッグ撮影会を企画して下さったマリノスサポーターの方がいらっしゃり、スタンドの外では交流撮影会も行われました。
所属するディヴィジョンが違う為、中々交流できないサポ同士が何か共通の趣味から輪を広げる。素晴らしい事だと思います。
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アニサカと言えば、少し話が逸れますがスタジアムに入るとアスルクラロサポーターの女性の方から「応援に来てくれたライバーの皆さんに本物をあげられくて申し訳ないけど、良かったら配ってください。」
と先日の「広報ぬまづ」の表紙を上質な紙にコピーした物を頂きました。
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アスルクラロを応援しようと来てくれるラブライバーの皆さんに何か喜んで貰えないかと準備して下さったお気持ちが凄く嬉しく、ここで紹介させて頂きました。

また、コールリーダーのザビ太さんからも初観戦の皆さんにも楽しんで一緒に応援して貰いたいという趣旨の挨拶があり、いつも通り冗談が出たり、笑顔や笑いが絶えないアスルクラロ沼津ゴール裏のほのぼのした雰囲気は気合が入り過ぎてしまいそうな状況の中でも沼津らしさを溢れるシーン。


■「J1の壁」 前半45分
陽も西の空に沈み照明に灯がともる。お客さんの入りと共に運命のキックオフは刻一刻と近づいていた。
マリノスのゴール裏の大声援にアスルのゴール裏で初めてザビ太さんがトラメガで何のチャントを言ってるのか聴こえなかった位。
清水エスパルスの試合の時は何とも思わなかった事だけど、あんな大人数を初めて相手にする気がした。
ただビビる事は無かった。こっちも全力で応援するだけ。こっちにだって仲間がいる。

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Fマリノスはリーグ戦とほぼ変わらないメンバー。日程的にも次節まで少し時間があり疲労への考慮も必要ない。最高の相手である。
対するアスルクラロ沼津は日曜の長野戦と総入れ替え。前回の京都戦同様に天皇杯仕様のチームでオーダーを組んできた。翌日曜にも盛岡戦を控えており、中村選手や染矢選手の突破がどこまで通じるのか見たかったという気持ちはあるが、ここは監督の決断。

吉田監督がJ3リーグの会見でしばしば言っているが「選手全員が常に全力で」その通り今日出るメンバーをそして吉田監督を信じる。そうやって京都を打ち破ってこの地への挑戦権を手に入れたのだ。










そしてキックオフ。「アスルらしく全力で、楽しもう最後まで

試合はアスルクラロは慎重な立ち上がり。対してFマリノスはサイドから少しずつ揺さぶりをかけてきます。
ゲーム序盤はアスルクラロの左サイド、藤嵜選手のエリアで少し突破口を探してた感がFマリノスにはありました。サイドで1対1になればJ1クラスの選手は仕掛けて抜きに来ます。藤嵜選手も何とか対応してましたが、時には抜かれそうになるシーンも、しかしここはサイドハーフの前澤選手が素晴らしいカバーリング。J3開幕当初、福島や藤枝に攻略された左サイドの姿はそこにはありませんでした。

左で成果の得られなかったFマリノス、沼津中央の伊東選手・菅井選手のフィルターを掻い潜るように起点を左サイドの斎藤選手と中盤の扇原選手に置きます。
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アスルクラロで目に着いたのは黄色い⇔で書いたエリアでは深追いしない事。
マリノスサポの方には「斎藤放しすぎなんじゃないか?」と書かれている方もいましたが、放してると言うより深追いして裏を開ける方がゴールへの確率が上がってしまうから中を固めるいう部分だと思います。
またオレンジの●で囲ったエリアでボールを動かす事で菅井選手や伊東選手は中央を捨てて食いつく訳にもいかず、右サイドの白石選手含め、ボール奪取には苦労していたかもしれません。
バブンスキ選手が動くタイミングで動き出し、斜めのボールは喜田選手、前田選手に届けばビッグチャンスになり、実際何度も右斜め45度辺りからシュートを浴びるシーンが多かったと思います。

反面、決定機でシュートが枠外へ外れたのはアスルクラロCBの田中選手のDFが我慢強く対応した点も忘れてはなりません。
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DFとしては基本的な動きなのですが、無理にくっつき過ぎず切り返しの選択肢を与えなかった事で失点を避ける事に成功していました。

しかし、14分Fマリノスに先制点を許します。先ほど書いた左からの展開で初めて喜田選手の前にシュートスペースが生まれます。前にはアスルクラロのDFとFマリノスのFW富樫選手がいましたが、GKのブラインドになる可能性も、途中で誰かに当たってコースが変わる可能性もある所謂「選択肢がいくつもGKの頭によぎる」という対応に難しい状況。
実際失点も右隅へ放たれたグラウンダーのシュートが当たりコースが変わるというもので右に態勢を崩しながら必死に掻き出そうとしましたが及ばず。

その後は何とか全員で耐え、沼津の渡辺選手のミドルを中心に応戦しますがPAまでは中々侵入できず、このまま0-1か最悪でも0-2で前半を折り返せれば吉田監督のプランの許容範囲かな?と思っていたが、日本代表クラスの選手はそれを許さなかった。

前半終了間際の時間帯、Fマリノスのキャプテン斉藤学選手はDFの裏を取るとGK石井選手が一度は防いだ物のこぼれを拾われ追加点を奪います。
更に前半終了直前には同じ展開から今度はバウンドしたボールをトップスピンのハーフループの様なGKのタイミングをずらすシュートで0-3。
特にこの3点目のゴールは直前のバウンド時にアスルクラロGKの石井選手は位置取りをちゃんと後ろをチラっと見て確認していたんですよね。強打のボレーでこの位置なら絶対に止められるという位置取りだった。故にシュート自体のタイミングも一番取りづらい位置へ撃ったあの一撃は見た目以上の凄さでした。

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■湿ったれるなんて沼津らしくない!ハーフタイムショー!
挑戦を胸にやってきた沼津。絶望的な0-3のスコアでも項垂れる事は無い。
ピッチを引き上げていく選手をサブの選手達が全員で迎える。特にGKの石井選手には控えの大西選手や数名が駆け寄って迎えた。まだ、最後まで終わっちゃいけないんだ。そう思った。

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アスルクラロ沼津恒例のハーフタイムショーと言えば寝そべりだ。
こんな状況で沼津サポもさぞかしションボリしてたのだろう…とお考えの方も多いかもしれない。
それは違う。こんな状況だから楽しんでいた。それも過去最大の寝そべり作戦であった。

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京都戦の時は後ろでゲーフラを持って手伝っていたが、この日は人が多すぎて少し離れた位置へ退散。
逆にそのおかげで普段少し離れたエリアで一緒に応援している方々の声も少し聞けた「これが沼津だよね」「すごいな(笑)」「今日どれだけライバーさんきてるんだよ(笑)」
傍から見たらおふざけかもしれない。でも湿った状況だったからこそ余計にこういった事が気持ちを切り替えさせてくれた。

俺たちはいつも通り楽しんでる。まだまだ選手もやってくれる。


■「はばたけ沼津 蒼き戦士達よ」 後半45分
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後半が始まるとアスルクラロ沼津は再び躍動する。ハーフタイムにどんな檄が飛んだのだろう?
持ち前の前からハメていくプレスを積極的に仕掛け主導権を握ると逃げ切りに無理をする必要のないFマリノスはカウンター重視の重心の低い守備的な展開へ。

54分小牧選手を下げエースの薗田選手をピッチに投入。更に61分渡辺選手を下げ、突破力と飛び出しのある太田選手を入れ前線を活性化させる。恐らく、元々この時間帯に吉田監督は「勝負所」を持って来たかったのではないだろうか?

いける。やれる。歴史を刻んでくれ!俺たちの沼津を見せてやれ。ゴール裏の熱気も最高潮だった。



そして80分アスルブルーの稲妻が遂に扉をこじ開ける。



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↑この写真撮った記憶が全くない

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遂にJ1から初得点を刻んだ。アスルクラロ沼津の歴史に新しい1ページ。未来を切り開いた


ただ、これはまだ終わりじゃない。まだ10分ある。選手もサポーターも誰一人満足なんかしてなかった。まだやれる。沼津のサッカーを最後まで見せるんだ。そんな気持ちが伝わってきた。

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83分 ジョニーこと鈴木淳選手が今シーズン初のピッチへ。熱い気持ちを持つ男が帰ってきた。



大きなピンチもGK石井選手やDF陣は体を投げでして止め続けた。
しかしAT、横浜はウーゴ・ヴィエイラ選手がDFラインのパスを抜け目なくカットし試合を決めるゴール。4-1としほぼ勝ちを手中に収めた。

普通ならこれで終戦だろう。だが沼津の選手達の目はどれだけFマリノスに跳ね返されても、まだまだ死んでいなかった。

時間の限り攻め続けた。ATも目安の4分が過ぎ終わりの時は間違いなく迫っていた。

「まだ負けてねぇぞ!」

最後かもしれないCKを得た沼津のFWジョニーが咆哮しゴール裏を煽る。最後まで共に戦え、力をくれ!そう言ってるかの様だった。
倒れてる相手選手にドリンクを差し出し早く立ってくれと促したのもジョニーだった。

それは最後にもう一度、横浜のゴールをこじ開けた。CKからこぼれ球を太田選手が決め4-2(場内放送では白石選手に訂正されていたが天皇杯HP上では太田選手の表記)

ゴールしたボールを拾いセンターサークルへ急ぐ沼津のイレブン。底知れぬそのエネルギーには試合後マリノスのサポーターからも勝ったのにモヤモヤした様な感情を与える程だった。

さぁ、胸を張って帰ろう!沼津へ!

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最後まで悔しさを滲ませるジョニー。かっこよかった。

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フォロワーさんが選手挨拶時に掲げていたボード。選手まで届け

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J3で戦ったYSCCのサポーターの方から沼津のサポーターに差し入れ。
今度対戦する時はのっぽパンあげなきゃ

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沼津に着く頃には日付が変わっていました。商店街では翌日のヨハネ誕生日イベントに向けて徹夜で作業されるお店の方。ジャンルは違えど沼津を盛り上げようと頑張ってらっしゃいます。

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なんか、もう〆書く必要もない。
最高の試合を見せてくれた選手の皆さまと最高の時間を分かち合えた皆さんに感謝。

また日曜日。盛岡戦で笑顔で会いましょう!ばーい

(それにしても凄い感情的になって動画声入りまくってるなぁ。自分のチームの試合の時みたいな感覚。ゴレイロから指示出してる時とおんなじ)

7/12(水) 遂に明日、アスルクラロ沼津は天皇杯3回戦でJ1のクラブと対戦する。

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相手は横浜・F・マリノス Jリーグ創設時のクラブ。いわゆる「オリジナル10」と呼ばれるクラブでそしてこの天皇杯でも数々の歴史を紡いできた名門中の名門である。

◆Sail On Numazu  Sail On Sunshine◆
今シーズンJ3という新たなるステージへ船出したアスルクラロ沼津。
そして、J3と共にもう1つの舞台への切符ももぎ取った。それがこの天皇杯である。

◆J3のライバルを倒し手に入れた全国への切符◆
まず、この切符を争ったのがJ3「静岡ダービー」のライバル藤枝MYFC
【you@あず】全速前進ヨーソロー!スルガカップ決勝・アスルクラロ沼津vs藤枝MYFC【アスルクラロ沼津】
これからお互いに切磋琢磨し、清水・磐田の背中を共に追いかけるであろう藤枝MYFC。
静岡県代表の座をかけた戦いは、両チームにとって新たなる1ページとなった。
試合終了後、アスルクラロコールで送り出してくれたMYFCのサポーター。
桜咲く季節、アスルクラロ沼津は静岡を代表して天皇杯への船出を決めた。

◆友を越えろ!サウルコス福井戦◆
初めての天皇杯。1回戦は福井県代表のサウルコス福井
【you@あず】天皇杯1回戦 アスルクラロ沼津vsサウルコス福井
対戦する福井。かつてアスルブルーのユニフォームを身に纏い、共に愛鷹で戦った仲間達がアスルクラロ沼津の前に立ち塞がった。
今は違う色のユニフォームを着て勝利を目指し戦った盟友。彼らを越え、掴み取ったのは格上京都サンガF.C.への挑戦権だった。

◆西京極での歓喜。京都サンガF.C.戦◆
最悪の天候でのスタートだった。交通機関は麻痺し、現地に参戦出来なかった方もいた。かつてJ1にも在籍した京都サンガF.C.。失う物は何もない挑戦が幕を開けた。
【you@あず】天皇杯 京都サンガF.C. vs アスルクラロ沼津【ジャイアントキリング】
同日に開催された、いわきFCや筑波大学のジャイアントキリングで話題を随分と取られてしまったが、アスル戦士達は京都に全てをぶつけて戦った。そして、J1への挑戦権を手に入れる。

同郷のライバルを、かつての友を、そして格上を破り掴んだ12日の横浜は正に「はばたきのとき」だ。


●心強い援軍●
京都戦の時もそうだったが、応援には頼もしい援軍が駆けつけてくれる。
それは、かつて戦ったJFLの仲間であったり、戦い敗れていったライバルであったり、今アスルに見に来てくれているラブライバーの方達であったり。
動機はそれぞれ違うし、思いの深さも様々応援の仕方も様々かもしれないが、共に声をあげ背中を押してくれる姿は心強い援軍である。12日のマリノス戦でも、初めて観に来る方も含め多くの方が足を運んでくれそうである。これほど力強い事はない。


■マリノス戦はゴールではない■
相手はJ1トップカテゴリの強豪。胸を借りるつもりで挑戦する明日の試合。ただこれはゴールでは無い
歩み始めたJ3での舞台、そしてこの天皇杯。全力で真っ直ぐ走っていくその中で、アスルが今何が出来て、どこまでマリノスに通用するか?楽しみでならない。

アマチュア時代からアスルと共に戦い続けたサポーターの方々、大切な想いを乗せ歓喜も涙も共に戦ったであろう横断幕にとっても夢見た大舞台。
そこに新たな力や想いが、表現は違っても加勢する。共に背中を押す仲間たちと最高の舞台になる事を願う。

そして、この試合はアスルクラロの終着点では無い、勝敗関係なく未来へのステップとなり歴史に刻まれる通過点。輝こう!アスルクラロ!

6/21(水)に天皇杯2回戦・京都サンガF.C. vs アスルクラロ沼津の観戦に西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場(長い)に行って参りました!
日曜には久保君で話題持っていかれそうだから怖い!w

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 ◎試合前、沼津ご飯 てくてくアスル◎
今回はアウェイという事で、試合前の月曜日に沼津の『住吉』さん&旬彩創菓『菓南』さんにお邪魔しました。

このシリーズやるの久しぶりですね。。。ホーム最近行けてないので…(´・ω・`)

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旬彩創菓『菓南』さんは愛鷹PAから下った先にあるケーキ屋さんです。こだわり作られたケーキやタルトは絶品!この日はブルーベリータルトを購入。ブルーベリー沢山使っていて本当美味しかった。
愛鷹で試合を観た帰りでも車で寄れる範囲なのも嬉しい所です♪

実はこの日、ここでまさかのフォロワーさんとバッタリ遭遇して夜続いてご紹介する『住吉』さんでご飯を食べる事になりました。

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サウルコス戦の時に買ったケーキの『アンジュ』


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これはライバーさん向けに…可愛い(少し古い写真ですが)

続いて、ガーリックステーキほどほど満足『住吉』さん こちらはアスルクラロ沼津の選手の食事サポートもして下さっているお店です!

よく静岡にコンサートやらサッカーで遠征とか来る人が「やっぱり静岡来たらさ●やかだよね」とか言いますけど、沼津に来たら住吉行こう!(個人的な意見です。)

ほどほど満足なんてとんでもないw 大満足!
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肉厚なステーキは圧巻! ちょっと大きめガーリックステーキ(200g) 1,630円にトッピングでレバーを付けました(贅沢)

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選手もお食事にいらっしゃるのですが遭遇しても、プライベートな時間は触れないでおきたい派の自分。

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水曜日の天皇杯に皆さんお店のお休みを取って参戦すると嬉しそうにお話されていました!また現地で!

住吉さんは大変混む人気店ですが、沼津の試合にお越しの際には抑えておきたい一軒です!

◆そうだ!京都行こう!◆
6/20(火)の夜に静岡市を出発。名神高速道路の養老SAまで走って車中泊。翌日は大雨予報の為、前日のうちに移動しました。
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チケットを沼津で発券、これが未来行の切符になるか…

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だから夜中に食べるなとあれほど(ry

◆沼津の数年後はどうなるのか?◆
起床すると辺りは大雨(まぁ寝てる最中から音で起きて知ってた)朝ごはんをSA内のフードコートで食べてまず行ってみたかった場所へ向かいます。
滋賀県の彦根ICで高速を降り向かった先は…

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けいおん!の聖地として有名な豊郷小学校旧校舎群こちら昭和12年に建設。オシャレですよね。中で設計図等も拝見しました。
なんで来たかったと言うと、勿論作品が好きだったという事もありますが2009年に放映され2011年まで。あれから6年近く経った所謂聖地の状態と言うのを知りたかったというのが正直な理由です。

沼津も以前の記事で挙げた様に、現在アニメの聖地としての部分に力を注いでいる部分はあります。

その後に何が残り、何を残す事が出来るのか?そのヒントは無いのかな?と

平日午前中で大雨もあり、施設見学者はおらず(コミュニティ施設としての利用者はあり)一人でグルグルと回り交流ノートやらも見ました。黒板の日付が前日の6/20(火)になってたので少しうれしかった。
全盛期よりは減ったのだろうけれど、まだまだ足を運んでる人は居るんだな。沼津に来てくれている人達にも飲食店なのか、海や釣りだったり、それがアスルクラロ沼津だったりまた足を運ぶ場所を残したいな。と改めて感じました。


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ちなみにこれを撮る為に10分前後外に出ただけで…

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この有様の大雨でした。

◆そうだ!京都行こう2◆
さて、豊郷を後にして京都に向かいます。
途中、野洲市を通るとテンション上がりますねセクシーフットボール。車のBGMをけいおん!の曲にしたら泣けてきて、琵琶湖を渡ってる途中で「これ川じゃねぇ!」って気づく位テンションがおかしい状態で古都京都へ

たどり着いたのは伏見稲荷大社
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伏見稲荷大社と沼津上土にある上土朝日稲荷のあげっこさんの謎コラボ



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初めての御朱印

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アスルユニチャレンジ

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勝利を信じて勝守を購入 よく見たら『宇迦之御魂神』の文字が…ウカ様!
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さて、ここで千本鳥居みて大人しく帰ればいいのに、淡島神社登った時を何故か思い出して『稲荷山の上まで全部にお参りしよう』とか阿保な事考え出しました。

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沢山居た観光客は一気にいなくなりひたすら鳥居と眷属の狐さんと石段が続きます。


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これ…まだ全然山頂じゃないんだな…

霧、湿気、何かの鳴き声、何かやばい所に迷い込んだ気分。
時々すれ違う外人も「なんで俺登ろうとか思っちまったんだ…」という疲労感あふれ表情

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あと少し…


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着いたー!

という訳で、アスルの今日の勝利とこれからの輝きを願って、下山…
下山…下山がね。また足に来るんですよ。

そんな訳でこの後平等院行きたかったけど、時間もなく足早にスタジアムへ向かいます。

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この頃にはすっかり晴れてきました。Twitterでアスルサポの皆さんが交通機関で足止めを食らっているという情報を見ながら、何とか動くことを祈りつつも今日は少ない人数で頑張らなきゃかな。とも思ったり。

◆「挑戦」の地・西京極◆
途中で沼津の選手バス、京都の選手バス共に遭遇。車を適当なPに入れ、少し歩くと既に左足に痛みが…登山した阿保誰だよ。。。

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スタジアムに入ると既にそこそこの人数が、先日伺った住吉さんにご挨拶をし、関西のフォロワーさんや援軍に来てくれた関西のライバーさんに声をかける。
初めてスポーツ観戦に来た方、10年ぶりにサッカーを見るなんて方も居て、改めてラブライブ!という
作品の大きさを知らされた気がします。

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力作の煽りフライヤー…凄い!

◆予想通りの京都と意表を突いた沼津◆
応援練習なども始まり、新しく来てくれた仲間にタオマフを貸したり暖かく受け入れてくれる沼津サポの皆さん。いつもの事ながら、中々出来る事では無い事をすんなりやる辺りが凄い。





※ここからはピッチの中の話※
さて、両チームのスタメンが発表になり驚く


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京都はほぼ予想の範囲(11人中9人当たってた)GKの清水選手&FWのオリス選手の先発は予想外でGK菅野選手FWイ・ヨンジェ選手だと思ってた。

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前回の記事でも挙げたんですが、今の京都のサッカーが出来るのはこのメンバーの中
詳しくはコチラから【you@あず】か●ってこい!ブラウブリッツ秋田&京都サンガF.C.【アスルクラロ沼津】

特に全試合出場選手は替えが効かない選手で岩崎選手、伊東選手、小屋松選手はローテーション。石櫃選手、本多選手。吉野選手は変えられない。闘莉王選手は欠場だろうなと思ってましたし。

対して、アスルクラロ沼津の先発は…「え?」と目を疑いました。

因みに自分が予想していたスタメンはこれです。
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見事沓掛選手&田中選手&白石選手しかスタメンがいません。

で、実際がコチラ
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公式戦に出ていない選手やベンチ外メンバー中心。
これは…どういう事なんだ…。
正直な事を言えば、メンバー表見た時にはこの試合監督は切ったのかな?と思ってしまいました。
格上相手にこの布陣なのかと

◆沼津のメンバー編成の正体◆



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試合が始まると、直ぐにこのチームの正体がわかりました。
面食らったのはきっと自分たちだけで無く京都も同じだったでしょう。

私の中では、「対京都戦スペシャルチーム」なんだと映りました。
詳しくはコチラから【you@あず】か●ってこい!ブラウブリッツ秋田&京都サンガF.C.【アスルクラロ沼津】
こちらでも取り上げていますが、京都の攻撃と言うのは「相手に合わせて変える」のでは無く「自分たちのやりたい攻撃をする」という一本槍な部分が見受けられます。(そりゃ熊本と岐阜に同じ事してたらそう思うのです。)

それを完全に封じる為のチームを作ってきた!そしてその守備、攻撃のやり方には舌を巻きました。凄いチームを作ってきた!と

◆対ケヴィン・オリス最終兵器!びくともしないぜ渡邊志門◆
恐らくこの試合専用のチームだと思うので思った事を書いても良いかな。
守備のお話から
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まず光ったのはDF渡邊志門選手!京都の絶対的なターゲットマンのオリス選手にガツン!と当たっていきます。序盤からオリス選手はあからさまに嫌そうで、イライラを募らせたのではないでしょうか?
少し離れた位置で守り、ハイボールにはスタンディングでは無くちゃんと助走を取る事で、自由に制空権を与えない。
オリス選手がサイドに流れてもSBと挟み込み、嫌がって低めで受けたりを始めた辺りではもうデザインされている攻撃では無くなってきていました。

次にSB陣の松藤選手と河津選手は相手のSBの石櫃選手と本多選手に釣られず、2ndを狙う伊東選手と岩崎選手を自由にさせない。そしてその相手SBに食らいついた白石選手&太田選手も粘り強かった。

更に、際立った活躍だったのが大ベテランの伊東輝悦選手
3月のTMの時も素晴らしい読みは、別格の輝きだと思いましたが京都が中盤から展開したいボールの出し所に常にいやらしくチェックをかけます。それ故、ラインブレイクを狙い何度も動きなおす大黒選手は機能停止状態。沓掛選手はオリス選手の挟み込みやパスコースを消す等やりやすかったのかなぁ?と映りました。

故に京都は吉野選手より下でボールを持つ時間が増え、攻撃が硬直。
途中、オリス選手が下がって岩崎選手が前に出たり、大黒選手と入れ替わって渡邊選手の足元を狙いましたが、粘り強いDFの前にゴールには中々迫れませんでした。

また、石櫃選手のロングスローには

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こうやって白石選手がプレッシャーをかけ自由にやらせません。(後半の途中までやってました)
先週、町田ゼルビアが行っていた方法ですね。研究してきてるのが分かるシーンでした。

逆に攻撃面では奪ったら相手SBの裏へ大きく展開。中央からはダイレクトで小牧選手or薗田選手が叩いて突破を試みるパターンが多かったものの前半を0-0で終了。

◆ハーフタイムは寝そべりで!沼津スタイルのハーフタイムショー◆
当然アウェイでもやります。緊迫した試合?下剋上?だからこそ楽しんで輝きたいのが沼津流。
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今回は裏方側から撮ってみた。

◆小牧成亘選手が切り開いた未来への扉◆
後半、お馴染みの「月になんて」のチャントから「青空Jumpingheart!」で戦いはスタート



沼津は小牧選手、薗田選手のコンビに太田選手、白石選手が積極的に絡める様になってきて得点の予感…
そして'52遂に扉を開く事に成功する。右サイドから相手DFの間、間で綺麗なパス&ゴーで侵入すると切り返しから小牧選手がゴール!
いつものサポーターだけで無く、この日初参加の皆さんもこの流れでボルテージは最高潮に。
京都はここで慌てて小屋松選手を準備。更にエスクデロ選手を入れて攻勢を強める。

耐えてカウンターを仕掛ける沼津。何が何でも点を取りに迫りボールを入れてくる京都。
最初は声を出すのも迷っていた人の応援の声にも熱が入る。そんな熱い展開。

時計の針が気になる。'81に伊東輝悦選手が下がる。「テルさん!ありがとう!」と思わず声に出てしまったのは自分です。拍手で皆が送り出して前澤選手が残りを託された。

ルーキーの後藤虹介選手が公式戦デビューを果たす。ACNジュビロ沼津、地元飛龍高校出身の後藤選手。
同じく途中出場の渡辺亮太選手も前線から最後まで自由にボールを蹴らせない。

そしてついに勝利の瞬間を迎えた。昇格した時位泣けた。凄かった。語彙力が行方不明。

本当にうれしい時はこんな単語しか出てこない↑








最高の結果で3回戦への進出を果たしたアスルクラロ沼津。
次の相手はオリジナル10の横浜・F・マリノス。J初年度でこんな大きな相手と試合出来るなんて奇跡としか思えない。

このチャンスを掴み取った選手も素晴らしかった。
試合前のアップで、なぜ中山選手も帯同してるのかな?と気になり友人に聞いてみたが、精神的な柱として上のチームに飲まれる事無く戦える様にいるのでは無いか?と聞いて納得した。

例えJ2やJ1の相手だろうと、このチームにはW杯で日本人初ゴールを挙げた選手と五輪でブラジルを破るゴールを決めた選手が居て、そんな選手に色々教わって一緒にプレーしている。

次のF・マリノスにもどこまで通じるかはわからないが、失う物は何もない。今の沼津の輝きを試しにいって欲しい。

助手「アズ岡さん。これどう見ても、某クラブの企画のパクリですけど大丈夫なんですか?」
アズ岡「う~ん…まっ、大丈夫でしょ!(素人のやってるパロディなので)」

ハイ、くだらない茶番は置いておいて、

6/18(日)開催 J3リーグ第13節 ブラウブリッツ秋田戦 そして
6/21(水)開催 天皇杯2回戦 京都サンガF.C.
の2試合について書いていこうと思います。

アスルクラロ沼津にとって、J3無敗で首位を走る秋田。そして格上J2の京都サンガF.C.
今シーズン最大の挑戦が間もなく始まります。
なのでぶっちゃけ、かかってこい!っていうのはちょっと可笑しな話で我々は挑戦者なのです。

■堅守を打ち破れるか?ブラウブリッツ秋田戦■
まずは、日曜に対戦するブラウブリッツ秋田。
ここまで J3リーグ11試合で8勝3分0敗 22得点5失点 と堅守が光るチーム。
前節、vsカターレ富山 では最後の最後まで追いつめられるが、起死回生のカウンターで同点ゴールを挙げ無敗をキープした。

秋田の試合は開幕から全試合のハイライト&前節の富山戦のフルタイムを見ただけなので詳しくは書けないかもしれませんが、感じた事をいくつか

◆低いDFラインと反応に優れたGK小澤章人選手◆
秋田のDFラインはバックスラインを3枚、4枚、5枚と変化させつつキッチリとスペースを埋めて固めてくる印象。攻撃時にラインを上げた後のカウンター時を除けばDFラインの裏のスペースを狙うのは中々困難かもしれない。
これはGKの小澤選手が近距離でも反射神経でなんとか出来るというGKのタイプとも合っている。
裏を返せば、DF裏のスペースにボールが流れた際はチャンスで、秋田vs長野の試合を観て頂くとわかる通り前への判断力は少し苦手なGKなのかもしれない。
(特にハイボールからのこぼれを一瞬迷ってDFに任せたシーンではそう感じた。)
中でもハイライトを見ると、目立つのがGKの左手側と腰から上への反応が優れている事。半面、GKの右手側、腰から下のボールへの反応シーンが少なく。失点シーンがそちらサイドが多い(北九州戦、琉球戦、富山戦)のはただの偶然では無いのではないだろうか?
GKというのは必ずどちらか得意なサイドがあるので、右からの中村亮太選手のカットインからファーサイドへのシュートなんかは刺さる可能性がある。
ここはねらい目かもしれない。

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富山は速攻に失敗して組み立て直しを選択せざるを得ない際、この状況からスタートとなった。
見て分かる通り、青い5枚の壁と4枚の中盤を搔い潜るのは至難の業である。
この場面では、SBと中盤、CBの間の選手に一度食いつかせて、ダイレクトでサイドへと経由した。

これは京都のDFにも言える事なのだが、秋田のDFも「面」には強い。という印象が強い。
ダイレクトプレーで左右に揺さぶる、DFの間に飛び込むというのは秋田を倒す大きなカギになりそうである。
(実際の失点シーンでも北九州戦では左からスライド、スライドで隙間が出来、琉球戦は左からの大きな展開からダイレクトで中へ、富山戦は左からグラウンダーで早いボールがDFの間を抜けて佐々木選手の足元へ届いた。

パスの出し手とこぼれ球を抑えろ◆
秋田の堅守につい目が行ってしまいますが、攻撃陣も22得点と沼津に次ぐリーグ2位の攻撃陣を携えている。
注目は、田中選手&久富選手ら得点力のあるFW陣と7番の前山選手、9番の右サイド古田選手。

前節の富山は7番の前山選手+14番の山田選手に楽にパスを出させない様プレスをし、攻撃の糸口を塞ぎにいった。
これに加え、よく前山選手がやるDFラインの裏へのふわっと上げるボールにもしっかり対応したい所。水曜日に当たる京都のFW陣からは強さという点では劣るが、競った後のこぼれをキッチリと狙って秋田は体を入れてくる。特に元藤枝の久富選手は上背こそ無いものの、前を向かせたくない選手だ。
また、秋田の右サイドの古田選手は縦にスピードのある突破で勝負してきそう。沼津は藤嵜選手や前澤選手がここをどこまで抑えられるかも大切になってくる。

クロスボールは右サイドでは左足から、左サイドでは右足からゴールへ巻いていく様なクロスが多い。
ヘディング、こぼれ球、クロスが抜けてゴールマウスに吸い込まれない様に判断力を要求されるいやらしいボールにも集中が必要である。(加えて山田選手のロングスローもあり)

【ブラウブリッツ秋田を止める事は出来るのか?】
秋田は強い攻守にしっかりとしたコンセプトがある。
田中選手を頂点に置いた攻撃それ支える中盤からの押し上げとパス供給。前節の試合で
にげきりに失敗した富山だが、沼津はもうアウェイであれを今季経験済みだ。
勝つ為に吉田監督は恐らく様々なプランを用意していると思われる。
つい先日までJFLだったクラブが首位決戦という喜びを胸に、
ノーリスクでは勝てない相手にどこで勝負をかけるのか?
ハラハラどきどき必至の試合に日曜日はなるだろうが、リーグNo,1の沼津攻撃陣は
俺が決める!という気持ちを持っているはずである。秋田阻止の他クラブの思いを
達成出来るのだろうか?リーグ新入生の沼津の双肩に期待が掛かる。
沼津のサッカーは本来守備からの構築であり、乱打戦では無く1点を争う昨季の沼
津でよく見た試合になる可能性も十分に私はあると思って言る。
ダイレクトプレーこれが大きなカギになると私は試合前に思っている。日曜が楽しみ



■ジャイアントキリングを起こせ!京都サンガF.C.戦■
続いて水曜日に開催される天皇杯、京都サンガF.C戦についても書かせてください。
京都の試合は直近のvs岐阜、vs熊本、vs町田のフルタイム+無敗が始まった4/15の愛媛戦以降のハイライト等を観ました。

アスルクラロ沼津にとって、今季最大の「挑戦」となる試合だと捉えています。

◆京都がどこまでこの試合に重要性を持たせるか?◆
京都のサッカーはとてもシンプルです。どの試合を観てもやってる事は大きくは変わりません。
逆を言えば「J2のクラブが分かっていながら止められない」そんなサッカーをしてきます。

闘莉王、オリスの前2枚が身体の強さと高さを生かした競り合いをし、岩崎&小屋松がこぼれ球や裏への抜け出しを抜け目なく狙ってきます。
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(※CB2選手が逆だったらすみません)

本多選手のオーバーラップは仕掛けるのが早く、石櫃選手は逆にバランスを見ながら上がってきます。
吉野選手、望月選手の2枚がこぼれ球を拾いに行き、前6枚がある一定の距離を保つ(+本多選手がオーバーラップする為、カウンターに少し弱い印象があります。)

※平均ポジション(熊本戦HT時)
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※熊本戦でカウンターを食らったシーン。
DFラインはリトリートを選択し、サイドのプレーヤーにはプレッシャーはかけてきません。
時間をかけると戻ってきた中盤とサンドされて奪われるといった感じ
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やる事は本当シンプルで、これに石櫃選手のロングスローからオリス選手の頭を経由してDFの間から素早くシュートに持ち込むパターンを加えてほぼ完成です。
相模原戦等で高さに不安を見せている沼津DF陣ですが、高さと同じ位、裏へ狙っている選手にも目を光らせなくてはなりません。
秋田もそうなんですが、この2チームは1つの攻撃の形で様々な状況が考え、選択を強いられるのが何より怖い部分で、特に京都は個人個人の強さもそこに光るといった感じです。


しかし、何より気になるのはタイトルにも書いた、「この沼津との試合をどう京都が捉えていてメンバーを出してくるのか?」です。
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これは4/15以降の以降の京都のスターティングメンバーです。
「-」の選手でも途中出場はありますが、そこは割愛。
※ハ選手、競飛王選手は怪我

4/29.5/3.5/7  5/13.5/17.5/21 の3連戦共に入れ替えは少ない。
6/5の熊本戦では闘莉王が疲労もありベンチスタート。
※岩崎選手はU-20の為中抜け、本多選手は前節事故の為ベンチ外

J2でもプレーオフ争いに向けて、これから夏の正念場が待っている京都がベストメンバーで臨むのかは正直微妙なラインかと思います。

◆町田が示した対京都への打開策。速攻と低くて速いボール◆
直近の町田戦。町田は京都対策を随分やってきたなと言う印象を受けた。
守備面では、石櫃選手のロングスローには常にプレッシャーをかけ、ヘディングも競り勝つ事と同時に自由にやらせない事。
攻撃では、低くて速いクロスを入れ相手の前を取る。カウンターからの積極的な仕掛けが大きなチャンスを生む可能性は高い。
こういったシーンを何回演出できるか?相手の攻撃に耐えつつどこで勝負をつけられるかが大きなテーマになりそうです。

秋田戦もそうだが、今沼津の武器である堅守速攻が一つ上のカテゴリーでどこまで通用するのか?
アスルクラロ沼津にとって最大の挑戦が今始まる。ジャイアントキリングを起こせ!


※そういえば、今年の天皇杯のポスターはジャイアントキリングと引き続きコラボ中
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今年のモデルはジーノこと「ルイジ吉田」だ!(沼津の監督も吉田だ!)

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