フットボール マンション

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タグ:ノジマステラ

今日は所用があったので、前半途中からの観戦でした。
前回の試合と同じく、備忘録程度なので悪しからず。


某白いカレー屋さんが登場すると聞いていましたが、所用でお昼ご飯も済ませてしまっていてお腹はイッパイ。
10代の頃なら、カレーの一杯くらい、、、と思いますが、加齢には勝てず華麗にスルーしてスタジアムin。
アンジュヴィオレの15番が大柄な選手で、1トップの下としてアンカー平野とマッチアップする形でした
割と自由にポジション取りを変えるので、田中陽子とマークを受け渡したりをして、柔軟に対応していました。

すでに1-0でした。

相手11番の出足がいい抜け出しが目立ちましたが、長澤がいると安心できますね。

前回の試合も守備時にGKがキャッチした後のプレー選択が気になりました。
GK田尻は近くの選手にスローで渡したがりますが、最前線で川島がマークを引き連れた状態でそれほど高い位置にはいません。
そもそも相手の攻撃が終わったばかりなので、ノジマステラの多くの選手が近くに相手選手がいます。
近くにスローも1つの選択肢ですが、相手のDFラインの裏には広大なスペースがあるので、川島をサイドの裏に走らせるのもありだと思います。

実際問題、女子選手のパントキックはそれほど遠くに飛びませんし、運動量豊富な川島とはいえサイドの裏へヨーイドンで走って優位性を確保できる脚力は無いかもしれません。

見た目でみるとアンジュヴィオレの15番は大きく、小柄な平野との差は埋めがたいものに思えましたが、そこまでの差を感じませんでした。
攻撃的なRSB石田みなみを生かすために後半途中から投入する、という戦術はアリだと思います。
長澤まどかをCBで使ってしまっている現状を考えれば、足で距離をゲイン出来る貴重な存在だと思います。
スタメンの坂本は石田よりバランスを重視した采配だと思いますが、今節はLSBが小林ではなく和田だったので、ストロングサイドを左に持っていきたかった狙いがあったのかもしれません。
パオを投入する交代戦術は、チームをよりカウンターに特化したものに替える意味があります。
特に先制し、リードしている後半途中からの投入は大きな意味を持ちます。

具体的には、縦に速く、強いミシェル・パオが左ワイドに入り、カウンターでボールをゴール前まで運ぶ役目を担います。
左ワイドにいた吉見がアンカーに入り、平野にはない1ステップで早いサイドチェンジ、前線へのフィードでボール循環の早さやカウンターパスの供給元が増えます。
パオがボールを運ぶ中で、田中陽子、南野はマークに付かれることなく後方から最前線へ攻め入ることができま(疲労が出てくる時間にカウンターで攻めあがるのはキツイと思いますが)

全てが良い方向に働く ということです。


今回、パオはLSBの和田奈央子と交代して投入されました。
運動量の多い両サイドバックを代えて最後までダレないサッカーを継続したかったのでしょうか。
(ノジマステラのアンカーという役割も相当な仕事量だと思います)

ショートパスの交換で攻め入ると戦い方を志向している以上、手数が多いのは仕方がないことですが、つまらないミスから逆襲を喰らうのは本意ではないと思います。
チャレンジするパス、ドリブル、ラン、シュートの失敗は仕方がないとしても、、ややもったいないミスが多かった印象です。

改めて言うまでもありませんが、田中陽子はボールを蹴る技術が非常に高い選手ですね。

終盤、右サイドを攻め立てられてしまい、攻撃に特徴のある石田をうまく生かせなくなりました。
無尽蔵のスタミナと形容される尾山ですが、やや疲れているように見え交代となりました。
カウンターからペナルティエリア内に侵入したミシェル・パオがDFとの1対1を縦に行くと見せて
内側に切り返して豪快にけり込みゴール!!
カウンターを1人で完結させ、見事に役割を果たしました。

パオの得点以降、アンジュヴィオレは疲労、メンタル面からか、全体の運動量がガクッと落ち受身になってしまいました。
左サイドで田中陽子がFKを得ると、ボールはインスイングのキックでファーサイドで待つミシェル・パオの頭にドン、ピシャリ。

その後も、奪ってパオを走らせてカウンターから南野がDFをかわしてゴール!!
ミシェル・パオが出てくるまでに2点のリードがあったとはいえ、彼女は試合を終わらせる最高のクロージング役を演じてくれました。

それにしても、あさみんはまたベンチ外です。
パオがフィーバーしている現状、スタメンはおろかベンチ入りもハードルが高い状況。
昨シーズン多くの試合で1トップとして出場していた権野も試合には全然出ていません。

試合が終わり、ハイタッチイベントの列を横目に帰ろうとすると、喫煙所にニンマリ顔で勝利の一服中の菅野監督。
不思議な吉見左サイド起用が続く中、自分にはややその答えがわかったような気もします。

遠目にハイタッチベントに参加するあさみんを見て、帰宅です。

試合全体の感想
・風が強かった
・戦術ミシェル・パオ
・やっぱり吉見はアンカー
・高木ひかりはイイゾ
・ハイタッチイベントは、遠巻きに見る

以上。

予定がキャンセルになったので、前回の記事で今シーズン最後となる予定だったギオンスタジアムに行くことが出来ました。
今日の試合はノジマステラ神奈川相模原 対 アンジュヴィオレ広島です。
この対戦カードは今シーズン2回目の観戦です。(前回記事はこちら→アンジュヴィオレ戦





今日の対戦相手は日体大女子ではありません(日体大戦の記事→日体大
応援は前回と同じく細身のコールリーダーさんが「ア~~ンジュヴィオレ!!」のコールをとどろかせていました。



SC相模原の試合でいうS席相当の同じ高さの場所ですが、関係者席を挟んで反対側に座ったら、角度が変わって奇妙な気分です。


とり天食いたい!!って思ったら、スタジアムにありました。
お腹の調子が悪いのでスルー。

試合前のBGMで湘南乃風が流れていました。

序盤から、ノジマステラCBの平野はパスをひっかけてしまいました。
この後も何回か同じように相手にカットされてしまうシーンがありましたが、上のカテゴリでなくとも命取りになりかねないミスだったので、受け手のアタッカーやボランチも含めて、彼女のパスコースを確立させてあげたいですね。


キャプテン尾山は、前回の日体大戦と同様にポジションを右のウイングから、ボランチに変更してのプレーでした。
フォローの動きやマーカーから離れる動き、出足の良いプレス、正確な配給でチームを助ける動きが的確に出来るキャプテンの活躍が光りました。

アンジュヴィオレの斎原は世代別代表にも選ばれた逸材。
171cmの女子としては充分な高さを生かしたポストプレー、積極的なシュートが特徴の注目選手です。
今日の試合でも、斎原はノジマの平野(おそらく150cm前半)とマッチアップし、序盤はカウンターの起点となるべくボールを受け、ミスマッチを生かして仕事を着実にこなしていました。

前回の記事でも書きましたがノジマの権野はボールを引き出す動きに物足りなさを感じました。
もう少し早くアクションを起こせば、パスの出し手にメッセージのある動きでアピールできた場面も、動き出しが遅いのでパスの出し手に走らされ、相手が先にボールにアプローチし、マイボールにしそこなっていました。

近くにいる味方と良い距離感を作り出し、より優位なポジションの味方にパスを出せる良い特徴を生かすためには、もっと多くのボールを引き出して自分に相手を引き付けたり、DFラインをブレイクしてチャンスを作り出したいですね。

アンジュは中央をコンパクトにして密度を上げて、簡単にノジマのトップ下やCFにボールを入れさせず、奪ったら斎原に預けて素早く前線に飛び出していきたいという意図があったと思います。

一番近い味方しか見えていないのか、1つ飛ばして蹴ることはあまりしません。
セーフティに大きく蹴り出すだけではなく、アクションを起こしてDFを引き付けた選手が空けたスペースに入り込む他の選手にパスを配球したり、縦に強いパスを付けていきたいですね。


コンパクトな中盤で奪ったら斎原に預けてカウンターで飛び出す アンジュの用意してきた戦術はこれだったと思います。


大きいだけじゃない斎原は、駆け引きも上手く、平野は手を焼き続けました。


試合中、吉見と田中は流れの中で入れ替わることも多いのですが、リスタート時に縦の関係を入れ替えるなど、変化をつけて、状況の打開を図りました。


女子サッカーには付き物の”GKの頭上”という防ぎようのない部分。
今日は3ゴールともそれでした。
圧巻は1点目の田中陽子、遠目からGKの頭上を抜くシュートで先制点をget。

アンジュは徐々にコンパクトネスが崩れてきました。
平野はぶつかっても中々取れないのですが、チャレンジを繰り返し、さらには斎原にボールが収まる前にカットする出足の良さを見せました。


ピッチを広く、パスは早く、そしてGKジェネヴィーヴは正確で遠くまで飛ぶキック、スローでチームの切り替えとビルドアップに貢献していました。


追加点のシーン、女子GKには守れない場所があることを思い知らされます。


時間の経過とともに、コンパクトネスは混沌として、選手の疲労や意図に差があり機能しなくなり防戦一方になりました。
投入選手も攻撃的な選手ですが、斎原は中盤を担うことになり、前半にあったミスマッチは目立たなくなりました。


川島はるなが交代し、尾山が右サイドに入りガンガン攻め立てました。
アンジュはチーム戦術が機能しなくなり、尾山のドリブルや他の選手の裏抜けがおもしろいように決まるようになりました。


結果4-0となり、無失点勝利です。

今シーズンのホーム開催は今日の試合で終わりとなり、試合後にはセレモニーとサイン会が開催されました。



後半長澤まどかの投入で左サイドが活性化しました。
長澤、小林と縦に強く、早い2人が並ぶと疲れてきた相手にとっては脅威となること間違いなしです。
もちろん、田中陽子、吉見の2人の素晴らしい攻撃もありました。
出来れば、川島はるなのゴールが見たかったのですが、それはまた来年にお預けですね。

最近、キャプテン尾山が俺の中でキテます。



では。

今日はギオンスタジアムで2015プレナスなでしこリーグ2部 ノジマステラ対日体大を観戦してきました。
明日もギオンスタジアムにSC相模原対カターレ富山の試合を見に行きます。


さて、久しぶりに見るノジマステラの試合になりました。
前回が7月のアンジュヴィオレ広島戦でしたので、2か月ぶりに見るノジマステラです。
(記事はこちら→【taku】プレナスなでしこリーグ2部 ノジマステラ対アンジュヴィオレ広島) 

日体大の選手はまったく知らないのですが、キーとなる選手がいないとの情報を某掲示板で事前学習。
順位はノジマステラのすぐ下で、この試合に勝つか負けるかは両チームにとって大きな意味を持ちます。
特にノジマステラは、同日11時スタートの試合で1位のAC長野パルセイロレディースが負けたので、ぜひとも勝って勝ち点を詰めたいところです。


試合について
試合開始から、ピッチには両チームのビルドアップの違いが如実に現れていました。
ノジマステラはショートパスを主体とした攻めを、日体大はロングボールを主体に攻撃を組み立てでした。
また、ノジマステラは以前観戦したときに運動量豊富なRWGだった尾山が中盤センターでプレー、スピードのあるアタッカー長澤がCBとしてプレー、平野がLCBではなくRCBとしてプレーしていました。
さらにトップ下だった川島はるなは右サイドに入り、CFは権野である時間帯もありましたが、LWGの南野が務める時間も多く、スタメンの顔ぶれにはあまり変化はありませんが、内容はだいぶ修正が加わっているようです。


・尾山のセンター起用、吉見への好影響について
尾山の中盤センター起用は、前への推進力のある吉見に自由とタスクの軽減を生み出しました。
以前の試合ではアンカーポジションを務めていることが多く、テクニカルでありながら非常にタフなBOXtoBOXが出来る選手だなと思っていました。
尾山のポジション変更で、時に2枚のボランチとして、また攻撃時には1つ前のポジションでプレーできることで、フィニッシュに絡んでくるシーンが増えたと思います。
また、出足の良い守備を他のアタッカーのプレスに連動して高い位置で行えるようになり、前線でのボール奪取も増えたように見えました。
後半、左サイドから上がったクロスに対してはファーサイドに走り込み見事蹴り込み得点したシーンは彼女の良さが凝縮されていました。

尾山はロングボール主体の日体大の攻めに対して、何度もヘディングで跳ね返すシーンがありました。
また、高い位置でボールを受けてドリブル突破を仕掛けるなど、右サイドで役割を固定されていた時に比べて存在感が増したように思います。
ボールを左右に逃がすパスも正確で、日体大のプレスを受けてもSBや他のMFと連携してスムーズなボール回しを実現していました。


・CB長澤はどうだった?
長澤のCB起用は裏へのロングボールに対して弱さを見せるノジマステラが、勇気をもってラインを維持する担保になっていたと思います。
高さの面では相方の平野も充分とは言えませんが、とても良い出来だったのではないでしょうか。
もちろん、彼女の本来持っている突破力を考えれば、より攻撃的なポジションで起用したいところです、、


・右サイド川島はるな
今日の試合では右サイドで起用された彼女は、以前から後半になるとポジションをWGやCFに上げてプレーしていました。
川島は小柄な選手ですが、ボールが収まる選手で預けどころとしても機能していました。
縦への突破はやや物足りなかった印象ですが。尾山とは違った良さを見せてくれました。


・CFは権野か、南野か
まずは、どこにボールの預けどころを作るかという話。
両サイドの南野、川島でポイントを作ってSBを絡めて上がっていくなら権野は相手CBを釘付けに出来ればそれでいいし、サイドからの折り返しを決めればいいので、権野がCFでも問題はありません。
決めるかどうかは別問題ですが、、、

CFとしてどちらが適任かといえば、また話は違ってきます。
ボールを引き出す動きや、オフザボールの献身的な働きを見ると、自分の基準の中では南野の方が適任です。

権野の決定的な課題は裏への抜け出しを含めたボールを引き出す動きが不足していることだと思います。
彼女はボールを受けたときに自ら前を向いてシュートに持ち込む姿勢も物足りない印象です。
以前の試合で、監督から”自ら行け”と指示を受けていましたし、大卒ではありますが成長過程の選手なので長い目で見てあげてほしいですね。

あと、90分一定のプレーの量を発揮できるようトレーニングに取り組んでほしいですね。
交代する10分ほど前からは、ほとんど動きが止まっていました。

がんばってほしいですね。


・やっぱり田中陽子は田中陽子だった
以前の試合に比べて、守備でのタスクが減り自由にやれている印象でした。
縦への推進力がある吉見が攻撃に参加できるようになった好影響を彼女も受けているようです。

柔軟なボールタッチ、パスの正確さはこれまでと変わらず魅力的で、ゴール近くでの期待感はチーム1でした。
FKでは、サインプレーからチャンスを作り出すなど自分の存在を逆手にとったプレーも仕掛けていました。
また、相手DFが中途半端なクリアをした後にDFラインの裏をランで狙うお得意の形も見せるなど、得点こそありませんでしたが、好調を維持しているようです。

今日の試合ではダブルタッチで仕掛けたり、持ち替えての逆サイドへの展開が良かったと思います。


大宮玲央奈の移籍について
先日、突然昇格を争う1位AC長野パルセイロに移籍してしまいました。
当ブログでも彼女の情報を求めたであろうファンの方の検索履歴?が残っていました。
(移籍情報は何もなくてスイマセン)
以前見た試合では、後半から登場して長短のパスでゲームコントロール、もしくは吉見を1列あげるために中盤の底でプレーしていました。

試合の途中で中盤の構成を変えたいときに誰を投入するようになるのでしょうか。
おそらく、当面は尾山と吉見の位置関係を修正することで全体のバランスを変えていくのではないかと思いますが、南野、川島、権野をフレッシュな選手と変えて前線からのプレスを失わないようにすれば、それでも良さそうです。


・気をつけたいこと
一番怖いのは疲れてくる後半、相手に自由なビルドアップを許すことです。
それがスクランブルのロングボールを蹴ってくる展開であったり、ショートパスを多用した組み立てであっても、前線からプレスをハメることで、攻撃を限定させて相手にボールを放棄させる、破れかぶれのロングボールを蹴らせることが出来ればリスクを減らせます。
ノジマステラのDF,GKはハイボール処理に決して強いわけではないので、前の3枚を交代させてプレスの強度を保つことは、勝利の絶対条件ではないでしょうか。


結果は2-1でした。
最終盤に失点してしまったのは残念ですが、連動した攻めを展開して得点することが出来ました。
このチームは攻めに最大の魅力があります。
次回の試合は、自分たちがボールを保持する展開をより多くの時間で作り出したいですね。


今シーズン5試合目の観戦となりましたが、今日はお客さんの入りも多かったように見えました。
女子サッカーは男子と比べると力強さやスピード感で物足りなさを感じることもありますが、一方で球際の勝負が多く非常にタフな試合が多いように感じます。
特に今日の試合は、また見たい思わせる試合でした。
これで1試合多い状況ですが、パルセイロとの勝ち点差は3。
逆転の可能性がグンと高くなりました!!


では、また。

久しぶりのノジマステラ観戦である。
前回の記事はこちらから→プレナスなでしこリーグ2部 ノジマステラ対ASハリマアルビオン


今日の対戦相手はアンジュヴィオレ広島というチームらしい。
(正直、今日初めて知りました、、、)
熱心なサポーターが20名ほど駆けつけ、ポク!!ポク!!と甲高い木魚のような何かを鳴らしながら応援していた。

気になった選手はMF10 葛馬、FW9 山口、FW11齋原。
10番の葛馬は先制のロングシュートを放った。
9番山口、11番齋原は終始、ノジマステラの小兵DFたちを物ともせずボールを収め、序盤は彼女たちの動きにキレがあった。
チームとしても、前線の選手への素早い、正確な配給を心がけており、中盤がお留守になってしまうノジマステラディフェンスを何度となく脅かした。


一方、ノジマステラはこれまでのサッカーを継続した路線。
1トップ権野へボールを当てて、セカンドボールを川島はるなや田中陽子が回収、ラストパスやドリブル突破を試みていた。
CB坂本から、左WGの長澤への配球や、LSB小林から裏への飛び出しを見せるアタッカーへの配球など左サイドがストロングサイドとして機能していた。
一方、右サイドの攻撃はコンビネーションでは深い位置まで突破することは少なかった。

試合はアンジュヴィオレのお粗末なセットプレー守備に助けられた格好だが、最終盤に吉見を下げた後に4-4-2へ変更した後のサッカーがまったく機能しなかった点は課題があるだろう。

権野貴子は尾山キャプテンからのクロスに合わせ、値千金の得点をget。
点がなかなか取れず、批判の対象になることも多いが、今日の試合では競り合いで勝つシーンも多く、力強さと収まりどころとして機能していた。
菅野監督から「自分でいけ」というゲキも飛ぶ中、反転から多くのシュートを放つ姿勢はこれまでの彼女にはなかった貪欲さを感じた。
とはいっても課題は多く、川島はるなが得意とするようなスペースやDFの背後に走りながら、味方のパスを引き出す動きは物足りなさを感じてしまった。
彼女が機能すれば、それだけ中盤の3枚が生きてくるので、今後の成長に期待だ。

LSBの小林は試合中に何度も自らの特徴を出しており、良い印象を受けた。
クロスの正確さや、一列前に上がった際のプレーの精度を上げていきたい。

CBの平野はヒヤヒヤさせられた。
相手FWの寄せに対して自分がボールをどのように処理していくかの判断が甘い。
また、身長が低いゆえに競り合いに持ち込まれると弱さが出てしまい、相手から攻め所にされてしまう。
自分の特徴を生かすなら、出足早く相手に食いついて潰したい。
その為には相方の坂本、一列前の吉見とのバランスが重要になる。

GK小林は平野に対してもっと指示を出していきたい。

安定したボールテクニックと身のこなしを見せた田中陽子だが、気になる点があった。
サイドから中央のエリアにドリブルをした後の切り替えしが同じであった。
彼女のようにドリブルに優れた選手からボールを奪うことは難しいと思うが、それでも何度も同じターンを使っていては1つ上のレベルの相手と当たったときに潰されてしまうのではないかと。

CB坂本、RSB石田はもっとパスを正確に行いたい。
全体が前がかりになっているとき、プレゼントパスが多い。
坂本は正確なサイドへのフィードを持っているだけに、凡ミスは避けたい。
特に、足が速いとは言えないDFだけにカウンターでヨーイドンのリスクは回避したいところだ。


結果は4-3だったが、4-4でも、6-6でもおかしくない試合だった。
両チームともスーパーゴールがあったにせよ、守備の課題を再確認して次回の試合に臨む必要があるだろう。

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