フットボール マンション

『フットボールマンション』は、各住人に一つのカテゴリー(部屋)を与えており、その中で自由に執筆活動をしております。 初めて当サイトにお越しくださったお客様は、是非、右記カテゴリーより『はじめに』及び『住人の自己紹介』をお読み頂ければ幸いです。記事の更新情報は公式ツイッターアカウントから随時発信されますので、是非フォローをお願い致します。

タグ:アンジュヴィオレ

予定がキャンセルになったので、前回の記事で今シーズン最後となる予定だったギオンスタジアムに行くことが出来ました。
今日の試合はノジマステラ神奈川相模原 対 アンジュヴィオレ広島です。
この対戦カードは今シーズン2回目の観戦です。(前回記事はこちら→アンジュヴィオレ戦





今日の対戦相手は日体大女子ではありません(日体大戦の記事→日体大
応援は前回と同じく細身のコールリーダーさんが「ア~~ンジュヴィオレ!!」のコールをとどろかせていました。



SC相模原の試合でいうS席相当の同じ高さの場所ですが、関係者席を挟んで反対側に座ったら、角度が変わって奇妙な気分です。


とり天食いたい!!って思ったら、スタジアムにありました。
お腹の調子が悪いのでスルー。

試合前のBGMで湘南乃風が流れていました。

序盤から、ノジマステラCBの平野はパスをひっかけてしまいました。
この後も何回か同じように相手にカットされてしまうシーンがありましたが、上のカテゴリでなくとも命取りになりかねないミスだったので、受け手のアタッカーやボランチも含めて、彼女のパスコースを確立させてあげたいですね。


キャプテン尾山は、前回の日体大戦と同様にポジションを右のウイングから、ボランチに変更してのプレーでした。
フォローの動きやマーカーから離れる動き、出足の良いプレス、正確な配給でチームを助ける動きが的確に出来るキャプテンの活躍が光りました。

アンジュヴィオレの斎原は世代別代表にも選ばれた逸材。
171cmの女子としては充分な高さを生かしたポストプレー、積極的なシュートが特徴の注目選手です。
今日の試合でも、斎原はノジマの平野(おそらく150cm前半)とマッチアップし、序盤はカウンターの起点となるべくボールを受け、ミスマッチを生かして仕事を着実にこなしていました。

前回の記事でも書きましたがノジマの権野はボールを引き出す動きに物足りなさを感じました。
もう少し早くアクションを起こせば、パスの出し手にメッセージのある動きでアピールできた場面も、動き出しが遅いのでパスの出し手に走らされ、相手が先にボールにアプローチし、マイボールにしそこなっていました。

近くにいる味方と良い距離感を作り出し、より優位なポジションの味方にパスを出せる良い特徴を生かすためには、もっと多くのボールを引き出して自分に相手を引き付けたり、DFラインをブレイクしてチャンスを作り出したいですね。

アンジュは中央をコンパクトにして密度を上げて、簡単にノジマのトップ下やCFにボールを入れさせず、奪ったら斎原に預けて素早く前線に飛び出していきたいという意図があったと思います。

一番近い味方しか見えていないのか、1つ飛ばして蹴ることはあまりしません。
セーフティに大きく蹴り出すだけではなく、アクションを起こしてDFを引き付けた選手が空けたスペースに入り込む他の選手にパスを配球したり、縦に強いパスを付けていきたいですね。


コンパクトな中盤で奪ったら斎原に預けてカウンターで飛び出す アンジュの用意してきた戦術はこれだったと思います。


大きいだけじゃない斎原は、駆け引きも上手く、平野は手を焼き続けました。


試合中、吉見と田中は流れの中で入れ替わることも多いのですが、リスタート時に縦の関係を入れ替えるなど、変化をつけて、状況の打開を図りました。


女子サッカーには付き物の”GKの頭上”という防ぎようのない部分。
今日は3ゴールともそれでした。
圧巻は1点目の田中陽子、遠目からGKの頭上を抜くシュートで先制点をget。

アンジュは徐々にコンパクトネスが崩れてきました。
平野はぶつかっても中々取れないのですが、チャレンジを繰り返し、さらには斎原にボールが収まる前にカットする出足の良さを見せました。


ピッチを広く、パスは早く、そしてGKジェネヴィーヴは正確で遠くまで飛ぶキック、スローでチームの切り替えとビルドアップに貢献していました。


追加点のシーン、女子GKには守れない場所があることを思い知らされます。


時間の経過とともに、コンパクトネスは混沌として、選手の疲労や意図に差があり機能しなくなり防戦一方になりました。
投入選手も攻撃的な選手ですが、斎原は中盤を担うことになり、前半にあったミスマッチは目立たなくなりました。


川島はるなが交代し、尾山が右サイドに入りガンガン攻め立てました。
アンジュはチーム戦術が機能しなくなり、尾山のドリブルや他の選手の裏抜けがおもしろいように決まるようになりました。


結果4-0となり、無失点勝利です。

今シーズンのホーム開催は今日の試合で終わりとなり、試合後にはセレモニーとサイン会が開催されました。



後半長澤まどかの投入で左サイドが活性化しました。
長澤、小林と縦に強く、早い2人が並ぶと疲れてきた相手にとっては脅威となること間違いなしです。
もちろん、田中陽子、吉見の2人の素晴らしい攻撃もありました。
出来れば、川島はるなのゴールが見たかったのですが、それはまた来年にお預けですね。

最近、キャプテン尾山が俺の中でキテます。



では。

久しぶりのノジマステラ観戦である。
前回の記事はこちらから→プレナスなでしこリーグ2部 ノジマステラ対ASハリマアルビオン


今日の対戦相手はアンジュヴィオレ広島というチームらしい。
(正直、今日初めて知りました、、、)
熱心なサポーターが20名ほど駆けつけ、ポク!!ポク!!と甲高い木魚のような何かを鳴らしながら応援していた。

気になった選手はMF10 葛馬、FW9 山口、FW11齋原。
10番の葛馬は先制のロングシュートを放った。
9番山口、11番齋原は終始、ノジマステラの小兵DFたちを物ともせずボールを収め、序盤は彼女たちの動きにキレがあった。
チームとしても、前線の選手への素早い、正確な配給を心がけており、中盤がお留守になってしまうノジマステラディフェンスを何度となく脅かした。


一方、ノジマステラはこれまでのサッカーを継続した路線。
1トップ権野へボールを当てて、セカンドボールを川島はるなや田中陽子が回収、ラストパスやドリブル突破を試みていた。
CB坂本から、左WGの長澤への配球や、LSB小林から裏への飛び出しを見せるアタッカーへの配球など左サイドがストロングサイドとして機能していた。
一方、右サイドの攻撃はコンビネーションでは深い位置まで突破することは少なかった。

試合はアンジュヴィオレのお粗末なセットプレー守備に助けられた格好だが、最終盤に吉見を下げた後に4-4-2へ変更した後のサッカーがまったく機能しなかった点は課題があるだろう。

権野貴子は尾山キャプテンからのクロスに合わせ、値千金の得点をget。
点がなかなか取れず、批判の対象になることも多いが、今日の試合では競り合いで勝つシーンも多く、力強さと収まりどころとして機能していた。
菅野監督から「自分でいけ」というゲキも飛ぶ中、反転から多くのシュートを放つ姿勢はこれまでの彼女にはなかった貪欲さを感じた。
とはいっても課題は多く、川島はるなが得意とするようなスペースやDFの背後に走りながら、味方のパスを引き出す動きは物足りなさを感じてしまった。
彼女が機能すれば、それだけ中盤の3枚が生きてくるので、今後の成長に期待だ。

LSBの小林は試合中に何度も自らの特徴を出しており、良い印象を受けた。
クロスの正確さや、一列前に上がった際のプレーの精度を上げていきたい。

CBの平野はヒヤヒヤさせられた。
相手FWの寄せに対して自分がボールをどのように処理していくかの判断が甘い。
また、身長が低いゆえに競り合いに持ち込まれると弱さが出てしまい、相手から攻め所にされてしまう。
自分の特徴を生かすなら、出足早く相手に食いついて潰したい。
その為には相方の坂本、一列前の吉見とのバランスが重要になる。

GK小林は平野に対してもっと指示を出していきたい。

安定したボールテクニックと身のこなしを見せた田中陽子だが、気になる点があった。
サイドから中央のエリアにドリブルをした後の切り替えしが同じであった。
彼女のようにドリブルに優れた選手からボールを奪うことは難しいと思うが、それでも何度も同じターンを使っていては1つ上のレベルの相手と当たったときに潰されてしまうのではないかと。

CB坂本、RSB石田はもっとパスを正確に行いたい。
全体が前がかりになっているとき、プレゼントパスが多い。
坂本は正確なサイドへのフィードを持っているだけに、凡ミスは避けたい。
特に、足が速いとは言えないDFだけにカウンターでヨーイドンのリスクは回避したいところだ。


結果は4-3だったが、4-4でも、6-6でもおかしくない試合だった。
両チームともスーパーゴールがあったにせよ、守備の課題を再確認して次回の試合に臨む必要があるだろう。

このページのトップヘ