フットボール マンション

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カテゴリ: ジュビロ磐田

皆さんこんばんは。
お久しぶりです。夜磐です。

2021年シーズンのJリーグが終了しました。
まだ天皇杯の決勝戦が残っていますが、一足お先に閉幕のご挨拶をさせて頂きます。
サッカーファミリーの皆様、今年もお疲れ様でした。

我らがジュビロ磐田は、昨年に続きJ2での戦い。
開幕2連敗スタートを喫するなど苦しいスタートとなりましたが、
最終的には優勝してJ1昇格を果たすというドラマティックな結果となりました。

正直、完全に予想外でした。
御見逸れしました。


コロナ禍もあって私は2年ほど現地観戦をしていなかったのですが、
今年は3試合ほどスタジアムに足を運びました。
久々ということもあって、感じるところは決して少なくなかったです。


5月1日 第11節 ジュビロ磐田 3-2 栃木SC
2年ぶりのJリーグ観戦、ヤマハスタジアム訪問は実に5年ぶりです。
5年もあれば景色も変わっているかなと思ったのですが、意外と変わらないものですね。

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この時点では磐田はチームとして成熟しておらず、タクティクスでは栃木SCが圧倒。
栃木のハイプレスが面白いように機能し、栃木がミドルサードでボールを刈っては
速攻を繰り出し終始磐田を追い詰める展開が続きました。
それでも磐田さんは、偶発的に発生したイレギュラーに付け込んで3点を奪取。
試合内容が反映されないスコアで磐田さんが勝利しました。

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勝ちに不思議の勝ちあり、とはよく言ったもの。
再現性が全くなさそうな点で、この時点では優勝も昇格もイメージはできませんでした。
この試合を一緒に現地で見た他サポの友人は、磐田の有様を見て絶句。
5月の段階では、磐田さんはそれくらい危ういサッカーをやっていました。



10月3日 第32節 FC町田ゼルビア 1-2 ジュビロ磐田
2回目の観戦は、ずいぶんと時間が空いて10月のこと。
ゼルビアのホーム、町田GIONスタジアムにお伺いしました。
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牛タン弁当、美味しかったです。


磐田さんはこの時点で昇格圏にいたこともあり、前回の栃木戦よりはブラッシュアップ
されていましたが、それでも組織としての完成度では町田の方が圧倒的に上でした。
開始直後のドタバタ2得点がなかったら、結果は違うものになっていたことでしょう。

町田の狙いは明確。まず磐田の両WBの裏を狙い撃ちにして5バック状態にさせ、
重心を下げさせた後はピッチを縦にも横にも広く使って磐田の守備にギャップを作り、
ズレたところでゴール方向にボールを動かすという攻撃をしてきました。
前半途中からはこの狙いがどハマっていたのですが、この狙いが機能し始める前に
磐田が2点先行しており、町田はその差を埋められませんでした。
後半はいつ点が入ってもおかしくない時間が長かったんですけどね。。。

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ただ、遠藤ヤットはやはりさすがでした。
この時期になってようやく "ジュビロ磐田の遠藤保仁" を生で拝見したのですが、
配球センスは大ベテランとなった今でも一級品。
特に先制点を演出したロングパスは圧巻でしたね。
ルキアンもあのゴールを今季のベストゴールとしていました。
あと面白かったのが、低い位置からビルドアップする時の動き。
Jリーグではボランチが最終ラインの真ん中に入ってサイドバックを上げるという
フォーメーション変形が長いこと流行していましたが、遠藤は真ん中ではなく
ボールサイドのWBの背後に移動するという動きをしていました。
味方のフォローがある状況であれば、その位置がもっともプレスを受けずに
ボールをキープできる場所。ゴールまでの距離が遠く角度も小さくなりますが、
遠藤ヤットほどの名手になればそれだけの時間と角度があれば十分なのでしょう。
お見事、の一言に尽きます。




11月14日 第39節 1-3 ジュビロ磐田
J1昇格に王手をかけて迎えた一戦、6年ぶりに水戸を訪問し昇格の瞬間に立ち会ってきました。
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ローストビーフ。絶品でした。写真が下手なだけです。

町田戦同様、序盤に磐田が2点を連取。
この試合の前半20分くらいまでが、今年3試合見た磐田さんの中では一番良い内容でした。
磐田さんが自陣ではなく敵陣で、ピンボールのようにボールを鋭く回すところは
ずいぶんと久しぶりに見ました。下手をすると00年代以来ですかね。
ただ、前半途中に水戸が選手とシステムを変更した後は、試合終了まで水戸が圧倒。
特に後半は水戸がずっと攻めていてしかもチャンスがたくさんあり、2,3点くらい
ポポーンと入ってしまってもおかしくなかったです。

2019年に磐田にいた中山仁斗選手、凄くいい選手になっていましたね。
オフザボールの動きやポスト、ゴールを狙う動きなど、前線に立つストライカーとして
非常に質の高いプレーを見せていました。あんなに凄い選手だったとは。。。
磐田さんはよく粘れるものだなと関心しましたが、その粘りこそが今季の昇格の
理由のひとつだったかもしれません。


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J1昇格を決め、歓喜に染まるジュビロ磐田。
おめでとうございました。


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水戸駅で美味しいカレーを食べて帰りました。

帰り際、電車に乗ろうとホームに降りたらジュビロ磐田の選手達がいて、
滅茶苦茶ビックリしました。普通にいらっしゃるんですね。。。
オフでは邪魔をしない主義なので、話しかけたり写真をお願いしたりはしませんでしたが、
遠巻きに眺めていたら鈴木雄斗選手と目が合ってしまい、ドギマギしながら会釈しました。
そしたら鈴木雄斗選手が軽く会釈を返してくれたので、またビックリ。
私だったらキョドりながら会釈してきた他人なんて絶対無視します。
鈴木雄斗選手、凄くお優しいです。


鈴木雄斗選手といえば、6年前の水戸では対戦した時は対戦相手として試合に出て
いらっしゃったんですよね。しかも、当時のレビューで鈴木雄斗選手の振る舞いを
私がめっちゃ褒めていました。自分で書いておきながらすっかり忘れていました。
当時から素敵な方だったんですね。
【夜磐】水戸ホーリーホックvsジュビロ磐田 掌の上で踊る
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特に先制ゴールを決めた鈴木選手は、後半ボールボーイが投げたボールがピッチ内に流れていったときに、
わざわざ拾い上げて磐田の選手に投げ渡していました。
水戸がリードしている時間帯に、です。
こういうことができる選手は意外と少ないです。
磐田相手にゴールを決めた怨敵ですが、昨日で鈴木選手のことが好きになりました。

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7月の23節以降、5ヶ月間19試合無敗、最終勝点91という凄まじい成績で
J2優勝とJ1昇格を果たしたジュビロ磐田。
関係者、ファンの皆様、本当におめでとうございました。
今季の成績は長いJ2史に残る、素晴らしいものでした。
心からお祝い申し上げます。

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正直に申し上げますと、ピッチ内外に改善の余地が非常にたくさんある、
というのが今の磐田さんに対する私の認識です。
それらは非常に根深い、組織の根幹に伴う問題に起因しており、
1年2年の短いスパンでどうにかなるものではない、と私は考えています。
しかしながら、今季の磐田さんは、私の予想を遥かに上回る成果を出しました。
今年の成果が、問題を解決する変化の狼煙になるのだとしたら、
それほど素晴らしいことは他にないと思います。

来季以降、いろんな意味で新しいスタートとなる磐田さん。
これからも頑張っていってほしいな、と思います。



新しいスタートといえば、PUMA社とジュビロ磐田のユニフォームサプライヤー契約が
今季で満了となることが発表され、磐田は来季以降は違うメーカーのユニフォームを
着用することになりました。今年の時点で既にPUMA社はスポンサーではなかったようで、
PUMA社から支援を打ち切られたものと思われます。

ユニフォームの件も残念ではありましたが、実業団時代から半世紀近くの関係がある会社から
支援を打ち切られたという事実の方がチームにとってはショッキングですね。
上記の問題の表層の一つだと思います。
磐田のユニフォームはPUMA、というイメージは、ジュビロ磐田ファン以外にも広く
定着していたと思います。かなり大きな変化かと思います。

当然ながら、私が所持しているジュビロ磐田のユニフォームはすべてPUMA製。
ジュビロ磐田のファンになってから20年、購入したユニフォームは実に10枚
これらがすべて過去のものになると思うと、哀愁の念は隠せません。
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なんで00-01年モデルの2ndを2枚も持っているのだろう。
しかも1枚は新品タグ付き。

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07年モデルだけサイン入り。
しかし背番号の山崎選手ではなく、川口能活選手と松浦拓弥選手。

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最も思い出深いのは・・・03年のチャイナカットモデルか07年の飯田産業モデル(?)です。
どちらも相当な回数着用しました。特に03年モデルはフットサルとかでも使っていて、
とんでもない回数着ていると思います。その分、いろんな思い出がありますね。
07年モデルは、2010年のナビスコカップ決勝戦で着ていました。
タイトル獲得時のユニフォームは、やはり特別です。


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2012年モデルは鮮やかでした。


来季からは、Admiral(アドミラル)社製のユニフォームを着用することが発表されました。
Admiral社のことは存じ上げてはおりましたが、凄く昔のメーカーという印象だったので、
この時代にサッカーチームに提供しているとは知りませんでした。
新しく、素敵な関係を築けると良いですね。


本日は以上です。

皆さんこんにちは。
夜磐です。

完全に今更感がありますが、2018年シーズンお疲れ様でした。

歳末ということで、今季の磐田さんの戦いをザックリと振り返って
みようと思います。

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■前期 "スナップショットの喪失"
まず磐田さんの今季がどうしてここまで不安定になったかというと、
進化を試みる過程でスナップショットを失ったことにある。
戦術をより洗練させ、選手層を厚くすることを目指すのはどのチームも
同じなのだが、基本的には進化に失敗した場合に最低限ここまでは
切り戻せるという復元ポイントが用意されている。
稀に土台ごと全部ぶち壊して進化を試みるチームもあるが、
そういうチームは大抵失敗して順位を落とす。
磐田としてもその認識はあり、実際にチーム構成では昨年のものを
踏襲することが可能な構成になっていた。少なくとも、序盤は。

しかしながら、序盤にして早くもそのスナップショットが瓦解した。
きっかけは、開幕戦で川崎に完敗したこと。キャンプで
練習してきたという新たな手法を封印し昨季と同じスタイルで
この試合に臨んだのだが、単純に川辺の分がマイナスになっただけで
その補填ができず、一方的に蹂躙されてしまったのだ。
もっとも、この試合では田口をベンチスタートとし、ボランチに
調子が上がっていない山田を使うという妙なことをやっていたので、
メンバー選択さえ間違わなければ、完全ではなくてもある程度の
切り戻しはできたはずだった。

だがしかし、非情にも事態は悪化した。怪我人の多発である。
ボールの運び手からフィニッシュ役まで手広く担い、カウンターの
急先鋒と なっているアダイウトンが4節にして離脱。さらに中盤で
ひたすらボールを奪いまくるタスクをこなすムサエフまで春先に
離脱してしまった。昨年の磐田のサッカーを体現するうえで
この二人の存在は不可欠。さらに俊輔まで不在となるケースが
増えてしまったので、セットプレーでの得点力も削ぎ落された。
ついでに左サイドのギレルメが試合中の暴力行為で契約解除。
こうして磐田は切り戻し可能な土台を失い、リスク満点の
不可逆的進化に足を踏み入れることになる。

上記の通り磐田はかなりリスキーな状態になっていたのだが、
そんな状態でもW杯中断前に勝点を20点積むことができたのは、
昨季から継続して守備が安定していたからに他ならない。
どんだけ攻め込まれてどれだけシュートを打たれようが、
大井と祥平と新里が身体を張ってコースを限定し、カミンスキーが
スーパーセーブでゴールを守った。あとは相手が焦れてミスしてくれれば
儲けもの。こういう"我慢比べ"スタイルで中断前は勝点を重ねた。
鳥栖や仙台、柏はずいぶんと不快な敗戦だっただろう。

一方で得点力については欠如が著しく、中断前の16試合中
被完封が7試合に到達。これは長崎に次ぐワースト2位の数字であり、
改善は必須な状況ではあった。

■後期 "戦術ミスと大量離脱"
W杯による中断期間中、磐田は新システムの完成に費やした。
上記の通り不可逆的進化を要求されている今、無理にでも完成を
早める必要があったのだろう。だがしかし、中断明けに登場した
新システムは、なんというか、機能し得るはずがない代物だった。

詳しくはこちらを参照。

中断明けの3試合は引き分けで勝点を重ねたが、いずれの試合でも
新システムを採用している時間は相手に一方的に蹂躙されており、
元に戻してようやく試合になるような有様であった。
さすがにあまりの惨状に名波監督も新システムを放棄。
今まで通りに戦うことになったのだが、中断期間中の積み上げが
全て無に帰した事実は重くのしかかった。他のチームが軒並み
完成度を高める中で、全く積 み上げができなかったのだから。
そして8月頭のガンバ戦で、トドメとなる出来事が発生した。
DFの新里までもが、靱帯損傷および骨折で離脱してしまったのだ。

チームの歯車が狂う中でも、守備だけは耐えられて
いたからこそコンスタントに勝点を重ねられていた。
だがしかし、そこに最終ラインのレギュラーの一角までもが欠落。
積み重なった事象がついに、現実に耐えうる許容量を超えた。
この時期以降、磐田は急速に結果を出せなくなり、チームは
暗澹たる状況に引きずり込まれていくことになった。
それでも最終的に勝点を40以上積み重ねたのは評価できるのだが、
今季の特異すぎる残留争いのせいでプレーオフという余計な舞台に
落ちていくことになってしまった。

以上が、磐田がこのようなシーズンを過ごしてしまった経緯である。
主力選手の大量な負傷離脱、監督の采配ミス、稀に見る激しい残留争い。
どれか一つであれば耐えられたのかもしれないが、すべてが偶発的に
同時に発生してしまったため、磐田にとっては苛烈なシーズンに
なってしまった。正直、どうしようもない問題もあったのは事実である。
ただ、必ずしも不運ばかりだったのではなく、例えば機能するはずがない
システムに固執して中断期間を有効活用できなかったこと、およびメンタルに
問題のある選手を組織に加えたことなどは、明確にチームとしての
失敗である。これらについては、改善点として社長以下スタッフまで
強く認識していることを願う。

あとはまぁ、チームの成績降下に伴い、ラフプレーやお世辞にも良質とは
いえない時間稼ぎが増えたことで、アンチ磐田を好意的に捉えない諸侯に
格好の攻撃材料を与えてしまったのが、見ていて忸怩たる思いだった。
嬉々としてその点を指摘している諸侯を見るにつけ、磐田のそういう姿が
よほど嬉しいのだろうなぁと嘆息したこと数知れず。
欠点を見つけるために嫌いなチームの試合をわざわざ見て、SNSに投稿し、
志を同じくする仲間達とそれを話の肴として盛り上がる行為は
性格が捻くれている自覚がある当方でも足を踏み入れない領域。
他にどうなったとしても自分は斯くあるまい、と思った次第。

■どうなる来季
さても来季の体制であるが、最後まで来季のディビジョンが確定
しなかったので、補強については恐らく他クラブから後れを取っている。
残留を勝ち取ったとはいえ、PO圏転落の影響はこういう部分で
確実に出てきてしまう。GMが水面下で精力的に動いてくれている
ことを信じたい。

名波監督の続投については、私から是非を問うことはできない。
今季の低迷に名波監督の采配ミスが影響していることは上記の通りだが、
あれほどの低迷をしても組織的な不協和音が公にならなかった点は
組織作りに関して多少の評価が可能である。低迷しているチームには
野次馬根性で実情を探ろうとするものが近付いてくるのが常なので、
そういう出歯亀をもってしても内部の亀裂を嗅ぎ付けられなかった
ことは割と重要だった。また、代わりに誰を連れてくるのかというと
私には心当たりがない。ビジョンのない解任は、組織として破綻した
名波監督就任以前の磐田に逆戻りしてしまう恐怖感を煽る。
もちろんいつまでも名波監督に無条件で任せられるわけではない。
いつか は、組織作りではなくより勝利に向けた采配ができる監督に
舵を切る必要はある。だが、それが今である必要性は、それほど
強くは感じていないということだ。

ただ、あえて不安を述べるのであれば、入れ替え戦の試合後に
名波監督が「負けたら辞任していた」と述べたのは好ましくない。
私のこれまでの観戦歴上、この言葉を口にした監督の大半はその後
上向くことなく程なくして辞任または解任で退任に至っている。
責任を感じての発言とのことだと思うが、あの発言は
あまりしてほしくなかった。

現実的な選択肢としては、参謀役のコーチを新たに招聘しては
いかがだろうか。選手への指導だけでなく、戦術面で監督の相談役
になったり、場合によってはアドバイス等ができる人がいれば
致命的な采配ミスは回避できるのではないかと思う。
名波監督は嫌がるかもしれないが、そこらへんは今季の成績を
鑑みて納得して頂く他ないでしょう。幸いにして選手は
求心力を失っていないので。

では、選手ごとに今季を振り返ってみよう。



■GK
八田直樹
今季はついに第4GKに。天皇杯1試合に出場したが、中京大相手に2失点。
失点はGKだけのせいではないことは重々承知しているが、それにしても
大学生に2点ブチ込まれるGKはトップではなかなか使いづらい。
今季に何かしらの決断が下される可能性はなくもない。

カミンスキー
基本的にフル稼働。ロースコア狙いの試合で見せるスーパーセーブは
相変わらずだが、3点以上取られると途端にやる気をなくすという
これまであまり見せてこなかった欠点が露見した。
いくつかの試合でズルズルと失点を重ねたことがPO圏転落の遠因に
なったので、実力に疑いはないがちょっとばかし責任は感じてほしいところ。
そういった部分を含めて、去年ほどのインパクトはない。
それでも現状では一番手の座に揺るぎはなく、不動の存在。
契約が来年いっぱいで切れるので、延長できなかったら下手すると
今年で売却になってしまう。お願いだから契約延長して。

志村滉
ルヴァンカップ予選3試合に出場。結果は残したが三浦の牙城は崩せず、
出場機会を減らした。夏には拒否していたはずの育成型レンタル移籍で
水戸に修行に行ったものの、予定を切り上げて復帰。
いったい何しにいったのか。というか、そもそも何が起きていたのか。
実力自体は疑いようはないが、2年前の実績がそろそろ賞味期限切れ。
牲川が沼津でそこそこ良いシーズンを過ごしたらしいので、
アドバンテージはほぼ無い状態。どうなる来季。

三浦龍輝
年間通して第二GKの座を守り、リーグ戦2試合に出場。どちらも負けたが、
相手が悪かった試合(神戸戦)と味方が悪かった試合(名古屋戦)試合なので、
三浦の責任は薄い。あえて言えば神戸戦の1点目はカミンスキーなら
防いでたかな、くらい。名古屋戦は負けたとはいえかなり良かったし。
ルヴァンのPO進出、天皇杯準々決勝進出にも貢献。なにより、
カミンスキーがいても「試合に出られれば俺はやれる」と公言する
ギラつき加減がグッド。来季もそのギラつきに期待しているよ。


■DF
大井健太郎
全試合先発フル出場。さすが年齢を感じさせない働きぶりである。
今季に関しては終盤に攻めあがってパワープレーで点を取るという
極端な個性を発揮。後半ロスタイムに挙げた得点は3に達し、いずれも
勝点獲得に直結している。磐田にとって非常に心強い存在だった。
守備に関しては、出足の良さを利用されてつり出されるシーンが
あったのが気掛かりだが、アタックにいかないとバイタル使われて
縦にぶち抜かれるような状況を作られていたので、大井個人という
よりはチーム戦術の問題。食いついても結局縦にブチ抜かれたしね。
あとは、相手に怪我をさせかねないタックルは控えて頂けると幸い。
壊そうとしてるわけじゃないのはわかるし懸命にプレーをして くれて
いるんだろうけど、足立ててボールホルダーに突っ込んでくのを
見るのはけっこうハラハラする。相手に怪我させそうで。

新里亮
春先からレギュラーに定着。空中戦地上戦どちらでも固く守れるハードさが
チームの守備を大いに引き締めた。サイズもデカいので、腰を落として対面する
だけで相手のキックコースをかなり限定できるのも評価ポイント。
祥平に負けず劣らずの果敢な攻め上がりで攻撃にも関与できたのもグッド。
ただし、鹿島戦で軽率なパスミスで失点を演出して以降、ボール保持状態で
チェックを受けるとバタバタするようになってしまったのが残念。
そんなに気にしなくていいのに・・・。守備のキャラクターとしては
依然として重要だったので、夏にして早くもシーズンアウトになって
しまったのはチームにとってかなり痛手だった。新里の離脱以降、
大南の台頭まで磐田は最終ラインのメンツを固定できなかった。
新里が怪我してなかったら、恐らくPO圏まで落ちることはなかったと思う。

櫻内渚
出場数25という数字は悪くはないはずなのに、妙に試合中の印象が
薄いのはなぜだろうか。大きなミスはないもののいまいち違いを作れないので、
起用の必然性に乏しかったのかもしれない。小川大貴が怪我してなかったら
たぶん出場機会はもっと少なかった。得点力というSBには貴重な素養も
今季は鳴りを潜め、得点は2点で打ち止め。どっちも重要なゴールでは
あったけど、もっとこう、「お前FWかよ!」みたいなゴールを見せてほしい。
あぁあと守備・・・あれ、意外と足りないもの多い?

ギレルメ
移籍が多すぎるキャリアとキャンプで不貞腐れて罰走を繰り返す様子から
「本当に大丈夫なのか、メンタル的な意味で」と不安視していたら、
案の定というべきか横マリ戦で相手を殴って契約解除。
退団後に所属したブラジルのチームでも暴力沙汰を起こしたらしい。
なんかもう選手としての質以前の問題だった。

エレン
気が付いたら加入してた。獲得した後に通訳がトルコ語の勉強を始めたという
全く笑えないエピソードが残っている。4試合に出場しただけで肉離れを起こし
あっという間にいなくなってしまったので、これといって語ることがない。
うまくいかないシーズンってこういう選手いるよね、的な?
来年どうするかは不明。

小川大貴
今季の数少ないブレイクスルー。前十字靭帯を切る前の強度が戻ってきた。
J1の化け物外人達を相手に回して一歩も引かない激しいプレーを披露。
身体を張って守ったと思ったら攻めあがってシュートをブチこんだりして、
それなりに心強かった。J2時代、ディエゴにボロ雑巾にされていた時の
彼の姿はもうない。惜しむらくは、小さな負傷の多さで、
コンスタントに出場できないので、なかなか固定できなかった点。
来季はその辺をなんとかしてくれると助かる。

大南琢磨
終盤に台頭した若手CB。デカくて速いCBなら他にもいるが、この人は
珍しく馬力を備えているので、走りながらの競り合いにかなり強い。
その点が、ラインを上げたがる名波戦術の中で非常に効果的に作用した。
POではドウグラスヴィエイラに不覚を取りかけたが、全体的には
及第点だったといえる。大南が定着してから磐田の失点率が大幅に
改善されたのは偶然ではない。この人の台頭がもう少し早ければPO圏には(ry
来季に大きな期待がかかる。

藤田義明
J1ではちょっと厳しい感じになっている。試合終盤に投入される
空中戦要員としてはまだタスクはあるが、先発としてある程度の広さの
エリアを任されると相手をけっこう見失う。見ている感じ、視野が狭く
なってきているのではないかと思う。こちらも来季どうなるか。

森下俊
昨季のレギュラーも今季は出場数を大きく減らし、6試合に留まる。
怪我で離脱しているうちに勘を失ってしまったのか、藤田同様にJ1では
ちょっともう厳しめ。ダービーでドウグラスに軽くぶっちぎられているのを見て、
いろいろと察した。チームとしての判断に注目したい。

高橋祥平
こちらも大井と並んでフル稼働。守備だけではなく攻め上がりや
正確なロングパスで攻撃面にも大きく貢献した。課題としては、
劣勢時に流れを食い止められる存在ではないこと。戦術がハマって
いない試合では、チームの調子に合わせてパフォーマンスが落ちていた。
そのあたりを単体でブチ止められるようになるとディフェンスリーダーに
なれるのだけれど。一部の他サポから滅茶苦茶嫌われてる、演技による
時間稼ぎは黙認。他サポだったらあれ腹立つだろうなーっていうのは
わかるけど、チームの勝利のためにやってくれてることだから、
応援してる側まで揶揄しはじめたら彼があまりにも不憫。
まぁ、あんまり目を付けられない程度にやろうね・・・ということ で。

■MF
田口泰士

ボランチの一番手として活躍。ムサエフが春先に早々にシーズンアウトになって
しまったので、かなり負担が集中した。劇的な被逆転PO圏転落と相まって、
名古屋サポから「大失敗移籍の典型例」などと恨み混じりに散々に嘲笑されたが、
田口がいなかったら磐田はJ2まっしぐらだったので、むしろ補強としては
稀に見る大成功例。加入一年目にも関わらず、長年在籍しているかのような
依存っぷりだった。田口を見ていると、ボランチのマルチロール性がいかに
重要かというのがわかる。守備の強度を維持しながら配球までこなす姿は
非常に頼もしい。川又が評して曰く「ジュビロの王様」という表現も決して
大げさではないだろう。欲を言えば、プレースキック。俊輔の出場が
大きく制限されてしまった今季、セットプレーでの得点率が昨年から大幅に
下降した。田口にはプレースキッカーとしてのタスクを期待していた部分も
あったので、その点だけは少し物足りなかったかな、と。入れ替え戦で
ようやく炸裂したので、来季はもう少し見られるかな。

ムサエフ
田口、上原らと強力なボランチ陣を構成するはずが、ウズベキスタン代表での
活動中に前十字靭帯を断裂。今年一年を棒に振った。リーグの最終盤で復帰し
2試合ほど出場した際に、やはりムサエフのスイープは強力であることを再認識。
これを計算していたところに想定外の不在となったのでは、そりゃまぁきついわ、と。
なんというか、代表中の負傷でシーズンアウトは、見ている側が感じる
やりきれなさがJで負傷した場合のそれより半端なく大きい。
去年も代表招集を境にあからさまに調子を落とした事実もあって、
もう代表に呼ばないでと思ってしまうのだが、個人の意欲や名誉も
あるので強くは言えない。向こうから打ち切られない限りは恐らく来季も残留。
来季こそ期待している。

太田吉彰

J2ラストイヤーからチームの攻撃をリードしてくれたヨシも、今年はついに
リーグ戦での出場数はゼロ。ベンチ入りもほとんどなく、カップ戦要員に回った。
動いているところを見られなかったので状態はわからないが、強度的にJ1では
もう厳しいのかもしれない。練習態度の真面目さは伝わってくるので、
日々の引き締め役としての役割は健在。本人から拒絶されなければ、チームの
性格上来季も残留を依頼するだろう。

中村俊輔
不惑を迎える今季、さすがに昨季から出場数を大きく落とした。
プロ生活初のシーズン無得点だった模様。チームにダメージを与えるような
ミスはしていないが、一方で試合中に大きな働きがあったかというと
ちょっと思い当たらない。昨季のインパクトが非常に大きかっただけに
残念ではあるが、試合にさえ出ていればいまだにチームで一番サッカーが
上手いので、さすがだな、と思う。問題はコンディションのみだ。
来季の契約は白紙とのことだが、たまにでも出場してもらえれば
大きな戦力だし、ピッチ外でも影響力が大きいので、年俸は
ちょっと厳しいが残留してほしいところ。まだ期待してます。

松浦拓弥

シーズン通して先発に固定され、レギュラーとして定着。何気にキャリアの
中で初といえるのではなかろうか。この選手が活躍していることが磐田の
攻撃が機能している証明であり、松浦が得点を奪った試合は全勝という
いかにもな結果を残しているのだが、翻ってマルチロール性には欠けるため、
物足りなさを感じることも少なくなかった。ポジション及びタスクを考慮すると、
31試合に出場して3得点という数字は残念ながら物足りない。
シーズン途中に加入した大久保との相性が絶望的に悪かったのも悩ましく、
レギュラーではあったものの活躍できる状況が限定的な
リミット技的飛び道具のような存在からは脱却できなかった。
(追記:12/27付けで横浜FCへの完全移籍が発表されました。
長い間ありがとう。横浜でもガンバレ。)


宮崎智彦

もうJ1では厳しい系その3。チームに加入して7年、物凄くよくやって
くれているのだけれど、強度面で厳しい。ゴリ押し系を対面に置かれると
単体ではほぼ対応できなくなっている。一応チームにもその認識はあるようで、
ギレルメだのエレンだのといった選手を補強してきたのだが、かたや暴力行為で
契約解除、かたや稼働1ヶ月でシーズンアウトで次々と姿を消したので、
消極的ではあるが起用せざるを得なかった。もっとも、サイドとしてなら
まだしも1ボランチのアンカーに固定しようとしたのは明らかに采配ミス。
あれで勝ち点を3試合分くらい失った気がする。あの時期に磐田と
対戦出来たチームはラッキー。来期も在籍はしていると思うが、
スケープゴート的な存在になりつつあるので、扱いはちょっと厳しくなるかも。

松本昌也
スタメン定着は叶わずも、3年目にしてついにリーグ戦初得点。
未遂を続けてきた初ゴールがついに現実になった。最終節川崎戦では、
切れ味鋭いクロスで先制点となる大久保のゴールをお膳立て。
最後のヴェルディ戦でも出場機会を与えられ、最終盤でしっかりと存在感を
発揮した。今季も存在感を発揮できなければ放出もありえると
思っていたので、ここいらでの活躍は非常に喜ばしい。
去就は不明だが、来季こそ磐田で躍動する昌也が見たい。

山田大記
開幕時はボランチで使われたりして動きがもっさりしていたのだが、
2列目で起用されるようになってしばらくしたら復調。
10番を背負っていた頃の攻撃面でキレのある動きが戻ってきた。
海外で身に着いた本職じゃない要素が削ぎ落された感じ。
やっぱり山田はこうでなきゃね。終盤は攻撃の牽引役になっていた。
最終節川崎戦で前半に見せた川又へのふんわりパスは、彼という
選手のロマンが最大限に発揮されたプレーであったといえる。
一方で、プレースキッカーとしては不発。CKがことごとく得点の気配無く
跳ね返されるのは、見ていてけっこうつらかった。俊輔級になれとは
言わないけど、ことごとくニアポストでカットされ続けるのを見ていると
テンションが下がる。その辺は来季に向けた課題ですな。

山本康裕

昨年の前十字靭帯損傷から復帰し、満を持して復活をアピールするシーズンで
あったはずなのだが、15試合の出場に留まった。出場すれば安定していた
ように見えたので、出場数が伸びなかった理由はよくわからない。
怪我してたっけか・・・?田口と上原がいる中で優先的に起用する理由を
名波監督が見いだせなかったのかもしれないが、ムサエフワイパーを
シーズン通して欠いた中で試合をクローズさせられる康裕はもう少し
起用してもよかったんじゃないかと思う。何か、私が知らない問題でも
抱えていたのだろうか・・・?

藤川虎太郎
リーグ戦ではお呼びがかからず、ルヴァンカップや天皇杯で出場。
天皇杯では大学生相手とはいえゴールを決めて見せた。やったね、おめでとう。
来季はそろそろリーグ戦で出てきてくれるとありがたい。

荒木大吾
昨年の大怪我から復活。ルヴァンカップで結果を残し、リーグ戦でも
スーパーサブとして定着した。凱旋試合となった敵地での柏戦では、
鮮やかな突破とクロスで川又の逆転決勝ゴールをアシスト。
怪我に悩まされ続けたキャリアを払拭し、「荒木大吾ここにあり」を
強くアピールした。問題は守備のタスクへの組み込みづらさで、
先発として固定できない理由はそこにある。惨敗したダービーで唯一存在感を
発揮していたため清水サポからの評判がやたら良く、「先発で使えばいいのに」
との声を多く聞くが、そんなもん俺らだって思ってるよ。
なんなら名波監督だってそう思ってるだろうさ。
なんか移籍の噂があるのが気掛かり。出しちゃ駄目な選手だから。

上原力也
昨年終盤に台頭してきた力也くん。今季は初めてシーズン通して試合に絡んだ。
豊富な運動量に基づく献身的な守備と的確な配球、機を見た鋭い攻撃参加など
持ち味を随所に発揮し、J1でも十分に通用する実力があることを証明したが、
一方で試合が込んで疲労が重なった場合にパフォーマンスが極端に落ちるという
欠点があることも露呈。こういう部分は長いシーズンをレギュラーとして
過ごしてみなければわからないことなので、今季はチームにとっても
彼にとっても学習の一年になったのではないだろうか。
現状、田口との組み合わせの相性ではムサエフをリードしているので、
来季以降もレギュラーとして十分計算ができる。期待値は高い。

針谷岳晃
出場機会は少なく、ルヴァンカップで2,3試合に出場したのみ。
育成している余裕がなかったとはいえ、妙に少ない。
怪我でもしていたのだろうか。

伊藤洋輝
リーグ戦デビューは果たしたが、出場時間は5分だけ。
主にルヴァンカップや天皇杯で出場機会を得ることになった。
アンダー代表ではそこそこ活躍したっぽいので、本人としてはそっちの活動の方が
楽しかったかもしれない。スケールの大きさは感じるが、5月のアウェー2連戦で
名波監督不在時に練習中に手を抜いたとかいう理由で遠征メンバーから
外されたという何とも残念なエピソードがあった。プロではこういう選手は
いくら素養があろうとも消えていくケースが非常に多いので、今のうちに
改善しよう。今ならまだ大丈夫。上原先輩の献身性を学ぼう。


■FW
アダイウトン

4節で前十字靭帯を断裂。そのまま最後の東京V戦まで出場することが
できなかった。絶大な存在感を誇っていたアダイウトンの喪失は磐田にとって
非常に痛手で、攻撃力は著しく低下。今季の磐田が低迷した最大要因になった。
もちろん一人の選手にそこまで依存するのはどうなんだという指摘は
ごもっともなのだが、バックアップを用意するのが難しいレベルの
爆発力を誇るからこその助っ人外国人であって、結果的に苦しんだ要因に
なったとしてもそこに至るまでの経緯は責められない。
まぁ戦術的な自由度の低さは大いに反省の余地があるが・・・。
もうシーズンは終わったので、とりあえず出力を戻すことに専念してほしい。
来季こそあの重戦車のようなドリブル突破をもう一度・・・。

中野誠也
ユース以来の古巣復帰となった1年目はリーグ戦9試合出場で先発は無し。
決めた1点は勝点に直結する貴重なゴールであったものの、筑波大学所属の
4年間で培った経験を発揮しきるには至らなかった。デビュー戦では名波監督
伝統のインアウトを食らいかなり凹んだ模様だが、嫌がらせでやられている
わけではない・・・ということは理解してくれていると思う。たぶん。
彼が得意とする裏への飛び出しが効果的に作用する場面が少なかったのも要因。
情状酌量の余地は大きく、これが彼の実力であると断定するのはまだ早い。
カップ戦ではそこそこ活躍しており、静岡ダービーでは2得点を決めて
勝利に大きく貢献している。清水相手に活躍する辺りはさすが磐田育ちのDNAか。
プレースタイルの幅を広げれば出場機会は増えそうだが、せっかく純正の
ストライカーという最近では稀有な素質を持っているのに、それを無下に
するのがもったいないような気もする。さて、どう育てるか・・・。

小川航基

昨年のU-20W杯での悲劇的な負傷から復帰。まだ本調子にはほど遠く、
出場機会は多くはなかったが、広島戦の後半ロスタイムの逆転PKや
入れ替え戦での先制点のシーンなど、メンタルの強さが要求される
2つのPKをいずれも危なげなく成功。エースとしての素養の片鱗を
見せてくれた。それでも名波監督曰く意識の部分でまだ改善が
必要らしく、出場機会の少なさはそれに起因するとのこと。
昨年、負傷直前のプレーは凄まじかったので、あの状態まで戻ればと
私は考えているのだが、どうもそれだけではないのかもしれない。
期待値の大きさは変わらない。

川又堅碁

在籍2年目を迎えたエースはいよいよタスクが集中。ポストに突破にフィニッシュ、
セットプレーの守備ではゴール前まで戻ったりと、恐ろしい量の仕事をこなした。
これだけいろいろやらされながら、得点数を二桁に乗せているのは
見事という他ない。これだけ働かされれば歪が出るのは当然のことであり、
シーズン終盤には足を痛め欠場のケースが増加。川又がいなくなった磐田は
いよいよもって何もできなくなっていた。あぁ、ごめんなさい川又さん。
CFに異様な負担をかけるのは磐田の伝統なのだろうか・・・。
いろいろやらされすぎて洗練されていく姿は、かつての前田遼一と重なる。
加入時と比べて明らかにうまくなっているし、空中戦も強くなっている。
今はゆっくり身体を休めて、来季に備えてくださいませ。
アジアカップ?知らぬ存ぜぬ。

モルベッキ

最初から最後まで謎に包まれていた存在。外国人枠が埋まったところに何故か
入団が決定、そんなに凄いやつなのかと思ったらFWが不足かつ外国人枠が
余った状況でも試合に呼ばれず、入ってくる情報は練習でチンタラして
罰走させられている姿のみ。たまたま出た試合ではあまりにも役に立たないので
まさかのインアウトを食らい、夏にはフォローなく相模原にレンタルされた。
調べてみたら、その相模原でも1試合も出ていない。
何故磐田に来たのか。そして相模原に何をしに行ったのか。
あまりにも不可解なので、磐田サポの友人は「ギレルメとのセット販売」説を
提唱していた。なるほど、確かにそう考えれば、ギレルメが強制送還された
直後に相模原にレンタルされたのも合点がいく。しかしながらギレルメに
関しても、そうまでしてでも獲る選手のように思えないので、
やはり真相はわからない。本当にいろいろと謎だった。
来季もいたらめっちゃ笑う。

大久保嘉人
シーズン途中に川崎からまさかの加入。報道を見た際、私は質の悪い冗談だと思った。
復帰から半年での再移籍に川崎サポは驚嘆し、選手からもネタにされる有様。
川崎サポーター以上に驚愕した磐田サポだったが、いざ加入が決まれば心機一転、
田中誠との乱闘事件を筆頭に数多く存在する因縁を水に流し、「U.S.A」を元ネタとする
チャントを用意するという万全体制で迎え入れた。いやもう、なんなのあのチャント。
得点力が絶対的に不足している状況においてJ最多得点を誇るFWを獲得するのは理に
叶っているように見えるが、磐田の得点が少ない問題はボックスへの侵入回数自体が
少ないことに起因しているため、FWまでボールを運べない課題が解決せず
得点力の向上にはつながらなかった。これに関しては本人に責任はないのだが、
別の問題として苛立った大久保が試合中にエキサイトし始めたり
ラフプレーに走り始めたりしたので、見ていて落胆するシーンすることも多かった。
また、大久保が登場した途端に攻撃の秩序が崩壊して各々がやりたいことを
勝手にやっているようにしか見えない状況に陥ることが多々あったので、
その点を含めて大久保に対する私の評価はかなり厳しいものになっていた。
このままでは来季に向けてけっこうアレな意見が飛んでしまうところだったが、
最終節川崎戦で見事なヘディングゴールをマークことで評価が向上。
結果的に試合に敗れてPO圏内に転落したが、それでも大事な試合で大仕事を
やってのける存在感に は感服した。来季はどうかラフプレーだけは
しないで頂きたい。



以上です。
来季になったらレビュー書くかもしれないので
そしたらよろしくお願いします。


ジュビロ磐田 1-6 名古屋グランパス


あのさぁ・・・



久しぶりにリアタイで見られましたが、2点目食らったところで見るのやめましたね。
試合後のスコア確認したら、このザマで。
これはもうむしろ笑いました。


とりあえず、監督以下選手、スタッフ全員反省してください。
こんな試合やってたらさすがに擁護のしようがないので。




管理人さんから怒られそうですけど、本当にウンザリしている
今の気持ちを表現するために、今日は勘弁してください。

本当に不愉快極まりない試合でした。



皆さんこんばんは。
夜磐です。

ちょっと遅くなってしまいましたが、前節のレビューです。

ジュビロ磐田 1-1 ガ

oi


このところ目まぐるしくシステムを変更しまくっている磐田さん。
中断空け2試合は1アンカーシステムを導入してきたかと思ったら
前節の鳥栖戦は中断前までの3-6-1を持ち出し、そしてこのガンバ戦では
オーソドックスな3-5-2を採用。
とりあえずあの理解しがたい新システムには早々に見切りをつけたようなので
そこは評価したいです。ただし、そのシステムの浸透に費やした中断中の
キャンプは無駄になってしまって残念ではあります・・・。


■試合について
さて、試合です。
G大阪はあからさまに前半を捨ててきました。
解説の市川が「ドイスボランチの片方は攻撃参加してもいいんじゃないか」と
指摘していましたが、宮本監督は意図的にボランチの攻撃参加を抑制して
いたのではないかと私は予想しています。点は取れなくても失点だけは防ぎ、
後半に攻撃力のある選手を投入して1点取って勝つ、というゲームプランが
見て取れました。磐田さんが前半から攻めていたように見えたのは、
磐田さんの攻撃が良くなっていたからではなく、G大阪がリスクを避けて
重心を下げていたからでしょう。

後半に入るところで遠藤を、後半途中からアデミウソンを投入したことで
G大阪の攻撃は明確に加速。シンプルに裏を狙う攻撃に対し磐田は成す術がなく、
後半はG大阪が磐田を蹂躙しました。
そして37分にセットプレーからG大阪の先制ゴールが炸裂。
この時点では、G大阪のゲームプランは完璧と表現して差し支えありませんでした。

それだけに、最終盤に同点ゴールを献上したのが致命的でした。
93分まで完璧だったゲームプランは、ラストワンプレーにより崩壊。
G大阪としては、これ以上なくもったいない試合になってしまいました。
この試合は、G大阪が勝つべき試合でした。

宮本監督は、就任からわずかにも関わらず見事にチームを掌握しています。
現実的なゲームプランを立案し、それを実現するために選手に落とし込み、
それを選手が忠実に遂行するという理想的なサイクルを確立。
宮本監督の仕事は、現時点で完璧といえます。
G大阪はここから一気に上向いていくのではないでしょうか。


■磐田さんについて
確かにこの試合に関しては磐田さんがゴールに迫るシーンもありましたが、
チャンスこそ作れど明確にG大阪GK東口を脅かしたシーンは皆無で、
一見惜しく見えるシュートも真正面だったりタイミングが単調だったりと、
見た目に反して東口はイージーに防いでいました。
磐田さんの攻撃は、G大阪に完璧に対応されたと表現して差し支えありません。

今季の磐田さんは、去年以上に得点力不足が深刻です。
得点力不足というとFWのシュート技術が槍玉にあげられることが多いですが、
今の磐田さんはそもそもFWに満足にシュートを打たせられていないという
問題があります。チャンス自体が作れていないんですよね。

去年はこういう状況の時は、アダイウトンのゴリ押しカウンターや
俊輔のセットプレーで点を取りムサエフのワイパーで守って流れに関係なく勝点を
稼いでいたのですが、今年は皆いなくなってしまったので、
悪い流れをなかなか断ち切れなくなってしまっています。
この試合でも新里が足首を捻って負傷退場しており、場合によっては
長期離脱がありえる状況。さすがに主力級選手に毎月のように
シーズンアウトが出ては、まともにサッカーやるのはちょっと難しいですよね。

ただ、こんなことを言っていたら内閣官房副長官殿から
いない者をあてにするな、今は残ったものでやれることをやるだけだ!」と
怒鳴られてしまいますし、現在健全に頑張っておられる選手達に対して
敬意を欠くと思うので、これ以上は言葉を飲みます。




inai
仰る通りで。



今日は以上です。

1日に!2つも!レビューを投稿だよ!

ということで、皆様こんばんは。
夜磐です。

マッチレビューを書く時間がないなら試合見ながら書けばいいんじゃね!?
という思いつきの元、試合を見ながら書いていたメモをベタッと貼り付けます。
最後に総評を書いて、今節のレビューとしたく。

0-0 ジュビロ磐田

またスコアレス。



■前半
スタメン見た時は新システム持ち出してきたと思ったが、
DAZNでの選手紹介では旧システム。どっちだろう?
鳥栖はトーレスと金崎を出してきた。勘弁してくれよ・・・。

磐田さんはどうやら新システムではなく4-5-1をやってきてる模様。
どうでもいいけど今日は通信状況が悪い。さっきからDAZNが頻繁に止まる。
鳥栖は・・・なんだこれ?4-3-3?

3分、鳥栖のセットプレー。原川が蹴ってくる。
ファーサイドで小野がヘッドであわせて枠外。
大貴は競ってたけど見失ってた。
原川はいい選手だよなぁ。欲しい。

大貴がヘッドで金崎に落としてピンチ。
大貴、今日大丈夫か?なんか変だぞ?

トーレスには祥平がベタ付きしてる模様。

10分、磐田のFK。
今年は全然セットプレー入らない。これもイージーにクリアされた。
鳥栖守備堅ぇ。

15分、鳥栖CK。普通に防いだ。
ミスから献上したCKだったので決まらなくて良かった。

トーレスにロングパスが飛ぶだけで慌てすぎ。
体勢が有利なら繋がれることはないだろうし、
イージーに対応していいよ。

小野が松浦にショルダータックル。レイトだし普通にファウルだろうに
なぜかノーファウル。なんやねん(笑)

今のところ守備のミスマッチはおきてないけど、攻め手もない。
点が入る気配がほとんどしない。
まぁ、鳥栖戦はいつもこんなもんだよな。

カウンターにいこうとしたところを奪われて原川にシュート打たれる。
シンプルに出しちゃえばいいのにって思うけどなぜかそうしない磐田さん。

一方的な鳥栖ペースになってきた。
磐田さんは守備は悪くないけど攻撃が絶望的すぎて
守備にリソースを割けさせられずに圧を受けてる。
FKを獲得したが、これまた簡単に防がれた。
続けてCK獲得も、川又のシュートは明後日の方向に飛んでいく。
磐田さん、ヤバい。

鳥栖が選手もサポも判定に不満っぽいけど、体勢作ってるとこにレイトで
当たりにきてるからファウルとられるのは仕方ないと思う。

鳥栖の流れるようなサイドアタックでピンチ、大貴がクリア。
今のは危なかった。鳥栖が攻撃の形を作ってきた。
立て続けのCKでニアでトーレスヘッド。危ない危ない。
さらに裏に抜けたトーレスに綺麗に縦パス通ってまたピンチ。
この時間帯は非常に怖い。

鳥栖が前掛かりになったところで裏を突く川又と松浦。
アダイウトンがいればこういう時に最後まで完結できるんだけどね・・・。

38分、鳥栖のFKからCKのセットプレー連打。
原川、珍しいキックミスでボールが流れる。どうした?

川又のファウルの貰い方がうまい。
キムミンヒョクにカードを出させた。
往年の師匠を思わせる仕事ぶり。

前半終了。スコアレス。
どちらかといえば鳥栖が優勢。磐田さんはかなりきつい。


■後半
後半。両チーム選手交代はなし。
磐田さんはシステムもそのまま。

いきなり鳥栖にサイドをぶち抜かれる。
後半も胃が痛い45分になりそうだ。

小野が抜け出してシュート。決定的だったが残念そこは
カミンスキー。壁を作って跳ね返す。守護神やべぇ。

川又、せっかくクロスが通るもボーっとしてて気付かず
チャンスをフイにする。おい川又、君の仕事は点を取ることだぞ。

トーレスが裏抜けしてGKと1対1、ループシュートをカミンスキーが阻止!
カミンスキー大先生、大好きすぎる。

後半はなんかどっちも元気になって攻撃態勢。
磐田さんとしてはこういう試合の方がいいかもしれない。

後半は鳥栖がシンプルにトーレスに放り込んでくる。
磐田さん、こういうの苦手だから守備は本当にきつそう。
そして鳥栖CK獲得。入りそうな雰囲気がちょっとある。
やばそう。
と、思ったがやばくなかった。むしろカウンターでチャンス作った。
やりおる。

鳥栖はせっかくのトーレスを空中戦大作戦要員でしか使わないのは
なんとももったいないんだけど、それ以外での可用性がそこまで
高くなさそうなので、これしかないのかもしれない。

63分、鳥栖CK連発。
でも入らない。今日は原川のキックがイマイチ合ってないのだろうか。

上原は今日もよくボールサイドによく顔を出してる。
絶対的とまではいえないけど、さすがの存在感。

新里、ロングパスを中途半端な対応でCKに。
これは良くないプレー。新里は普通にやれてるのに、この間の鹿島戦の
パスミス以降、妙にハラハラするプレーをすることがある。
普通にやればいいよ、普通にさ。今まで通りに。

磐田さん、山田に代えて大久保。
山田はここ2試合途中交代でかなり良かったんだけど、今日はあんまり
存在感がなかった。藤枝東出身ってそういうキャラが多いの?

さて残り20分。
前半よりはどっちも点取りそうな気配あるけど、あと一押しが出ない。

72分、またまた鳥栖CK。
クリアも繋いでまたCK。これで鳥栖9本目。
さすがにあげすぎ。入らないとはいえ。

松浦に代えて荒木。
たぶん同じタスクをそのまま。
磐田は大久保投入から全然攻撃の形を作れてない。
形見せていこうぜ。

鳥栖はなんかもう磐田にはどんだけ持たせてても怖くねーよ、みたいな感じ。
実際それで間違ってないんだよなぁ。

意表を突いた田口のミドルシュート。狙いは凄く良い。
今日一番「おっ!」って思ったシーン。

ゲッ、豊田がくる!これは嫌だ。
入っていきなりポストプレーで存在感を発揮された。
この時間でギアを上げてくる鳥栖。

磐田さんはなんか攻撃が合わない。
なんか大久保が入ってバラけたような感じすらある。
大久保がミスってるわけじゃないんだけど、一気に攻撃モデルを
失ってしまったかのような、そんな感じ。

オロオロしている新里。鹿島戦のあれが本当にトラウマなんだろうなぁ・・・。

上原に代えてコースケ。
上原は今日も普通に良かった。
頼むぞコースケ。

せっかくセットプレーもらったのにイージーに渡してカウンター食らうという
アレな流れを披露。こういうのはダメ。

ロスタイム3分。
なんかもう動かない気がしてきた。

予想通りスコアレス。


■試合の感想

どちらかのサポじゃなかったら見るのが苦痛な試合でしたね。
どちらも攻撃が拙くて、偶発的にしかフィニッシュにいけないので
試合としての娯楽性は非常に低かったな、と。

鳥栖はあれだけあったCKがほぼ全て得点の気配無く跳ね返されたのが
なんとも痛かったですね。正直、上げても問題ないよ、くらいの
気持ちになっていました。キッカーの原川が今日はちょっと
イマイチキックがあってなかったかもしれません。
セットプレーあるぞ、と思わせておけば磐田にプレッシャーを
かけられたんですけどね・・・。
ただ、後半シンプルにトーレスを使うようになった作戦は適切でした。
あれで何回かチャンスを作ったのですが・・・磐田のGKが
カミンスキーなのが不運でしたね。

磐田さんは、もうなんかどうでもいいから次頑張って、としか(笑)
大久保が入った途端に攻撃の秩序が崩壊するのはちょっと気がかり。
良し悪し、ではなく、大久保が入ることで制限解除されて
各々がやりたいことを勝手にやってるような感じになってしまって
いるんですよね。ちゃんと連携しないと点なんか取れませんから、
それでだいぶ終盤の攻撃をつぶしたような気がします。
荒木も異常に球離れが悪い悪癖出てましたしね・・・。
一方で、あの妙ちくりんなシステムを放棄したことで
守備の堅さは若干ですが持ち直しました。
カミンスキーありきが前提ではありますがね。

ただ、新里がちょっと心配。なぜ彼はあんなにオロオロしているのでしょう。
中断前は堂々としていたものだったのに、なぜかここ3試合くらい
自分のところにボールが飛んでくるとバタつくんですよね。
そろそろ結果にダイレクトに影響してきそうなんで、メンタルケアは
ちゃんとしてほしいと思います。

今日は以上ッス。

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