フットボール マンション

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カテゴリ:ジュビロ磐田

皆さんこんばんは。
夜磐です。

お久しぶりになってしまいました。

コンサドーレ札幌戦を最後に試合をリアルタイムで見られない日々が
続いておりまして、しばらくレビューをお休みしておりました。
今週は静岡ダービーをリアルタイム視聴ができたので、
久々にレビューを書いてみます。

ダービー2
ダービー3


清水エスパルス 0-3 ジュビロ磐田
得点者)アダイウトン、中村俊輔、山田大記

14年ぶりのダービーダブル
ルヴァンカップとあわせてシーズントリプル達成!


■試合の流れ
序盤に攻勢に出たのは清水。両サイドからの鋭い攻撃で磐田のゴールに迫る
20分にはサイドからショートパスで繋ぎ竹内のシュートでゴールを強襲する。
しかし27分、川又が清水の意表を突いてスルーパス、走りこんだ
アダイウトンが切り込みシュート。劣勢だった磐田が先制した。
このゴールで磐田が清水の勢いを削ぐと、前半終了間際に清水の松原が
高橋への暴力行為で一発退場。清水は数的不利に陥る。
後半に入ると前掛かりになろうとする清水を磐田がボールを動かし
まくっていなし、60分には中村俊輔のCKが直接入って追加点。
この2点目で清水は足が止まり、72分には途中交代でピッチに入った山田が
ダメ押しの3点目をマーク。そのまま清水に反撃を許さず、
磐田が3-0で清水を下し、静岡ダービーを制した。


■試合の感想

清水の狙いは、宮崎とミッチェル・デュークのミスマッチ。
右サイド、磐田から見れば左サイドに位置取ったデュークは、
対峙する宮崎に対しフィジカル面でアドバンテージがありました。
清水はそこを狙って空中戦を仕掛け、高い位置でマイボールとして
攻撃を展開しました。バイタルエリアでフリーでボールを運ばれる
シーンもあり、当方としては試合序盤からかなり恐怖を感じていたのですが、
CBの森下が宮崎のフォローに入り始めてからは比較的安定したので、
失点には繋がりませんでした。

磐田は前線の川又が負傷を抱えながらプレーしていたこともあって
川又を基点とする攻撃がうまくいっておらず、アダイウトンの
ゴリ押しドリブルを中心にしたカウンターを狙う形。
それ以外で点が入る気配がなかったので、点を取るのは難しいかなと
試合を見ながら思っていたのですが、前半の半ばに差し掛かったところで
えらくあっさりと先制してしまいました。
出力が落ちていると感じた川又ですが、相手の隙を見逃さない
抜け目の無さは健在。相手が自陣にスペースを発生させ、かつ
そのスペースへのパスに対するケアを怠っていることを見逃さず、
アダイウトンに絶妙なスルーパスを通しました。
そして持ち込んだアダイウトンが二見との1vs1を制して先制ゴール。
アダイウトンのカットインに対しては右足の前に立つだけで
威力を大幅に軽減できるのですが、二見は思いっきり右足の
コースを空けてしまいました。もしかしたら、アダイウトンの
特徴を二見はちゃんと把握していなかったのかもしれません。

先制した後も清水はちゃんとサッカーをしていました。
ただ、退場者を出し、さらに2点差となってしまっては
さすがに反撃する力がありませんでした。
結果的に磐田が2点目を奪ったことでこの試合は決着。
2点目を奪われたことで精神的にダメージを受けたのか、
2点目を境にガックリと運動量が落ち、足が止まりました。
試合後に両監督共に試合の分水嶺としてこの2点目に言及しており、
事実上2点目で試合が終わったことを物語っています。
中村の速くて正確なキックがあってこそのものですが、
それ以上に角田のクリアミスが痛かったです。
低目のボールは角田の股下を通り抜け、そのままゴールに収まりました。
「速いボールをクリアする時は足を振らない」という守備の鉄則は
守っていた角田ですが、足の置き方にミスが出ました。
今季、清水の試合を何試合か見ていますが、あんなミスをする角田は
見たことがありません。布陣がいつもと違ったことを含め、
清水は全体的に普段と違う感じだったのかもしれません。

翻って磐田は、いつも通りの布陣で、いつも通りのサッカーをしました。
カウンターで先制、前掛りになった相手に中村俊輔の
セットプレーで追加点。カウンターとセットプレーを駆使して常に
先手を取る、これは今季勝っている試合の典型的なパターンです。
面白さはないかもしれませんが、今季1年間成熟させてきたやり方。
ダービーという注目度の高い試合でも自分達を見失うことなく
いつも通りのサッカーを愚直に貫いたことが、磐田の勝利に
大きく作用したのではないかなと思います。

いつもと違った清水。
いつも通りだった磐田。

調子が悪く、下位に沈んでいる故に変化をする必要があった清水。
好調を維持し、今季の戦いを維持すればよかった磐田。

この試合だけでなく、今季ここまでの戦い方や成績の面で、
この試合の趨勢は決まっていたのかもしれません。
順位も調子も関係ないと言われる静岡ダービーですが、
この試合についてはチーム状況が大きく反映される結果となりました。

ダービー1


■ジュビロ磐田について
15年ぶりの日本平での完封勝ち、14年ぶりのダービーダブル、
11年ぶりの勝点50到達と、磐田にとっては記録ずくめの勝利でした。
4月のダービーは相手に押されながら効率よく勝利した試合でしたが、
この試合については結果だけでなく内容も伴ったと思います。
清水サポの方々には申し訳ありませんが、「完勝」と表現させて頂きます。

前述の通り、この日の磐田さんは今季の戦いを象徴するような
戦い方をしていました。確かに、お世辞にも傍目に面白いサッカーとは
いえませんが、しかしながらそのスタイルを徹底することにより、
今季については確固たるパターンになりつつあります。
とりわけ、ダービーは勝つことが重要。どんなに拙いスタイルでも、
勝つことこそが唯一にして最大の目標です。
そのミッションを文句のつけようもなくなし遂げた磐田さんの仕事は、
お見事の一言に尽きます。惜しみなく続く拍手を贈りたく。

静岡ダービーに惜しみなくエナジーを注いだ磐田さん。
その先頭に立っていたのは、間違いなく名波監督でした。
ダービーマッチに対して「34分の1。勝点が6に増えるわけじゃない。
いつも通り戦う」というコメントが多く見られる最近の風潮の中で、
「ダービーはじゃんけんでも負けたくない」と負けん気を公言し、
選手だけでなくサポーターの熱意も刺激した監督のスタンスが、
この結果に大きく作用したように私は考えます。

なんだかんだで、静岡ダービーに勝利するのはとても嬉しく、
気分が良いです。なにぶん降格した年の記憶が色濃く、
静岡ダービーについてはしばらく良い記憶がなかったので、
シーズントリプル、しかも敵地で3-0なんて、こんな気持ちを
どう表現していいのかわかりません。
DAZN観戦であった私ですらこうなのですから、現地観戦された皆様や
選手、スタッフなどの関係者の皆様の喜びたるや、
どれほどであったことでしょう。磐田が久しく味わう、この征服感。
今季の磐田は、本当に大きな仕事をしてくれています。

この勝利で、目標であった勝点50に到達しました。
名波監督は、これ以降の目標については明確にしていません。
現実的には今の順位を可能な限り維持する作業になると思いますが、
今シーズン残り5試合も夢を見させてほしいなと思います。
天皇杯もまだ残っていますし、まだまだ今季の磐田さんは終わりません。


以下、トピック。

■松原后の退場について
ダービーの分水嶺となった、前半終了間際の松原の退場。
磐田DF高橋を口論の末に肘で打ち倒してしまいました。
高橋の倒れる仕草が大げさだった感はありますが、
プレーに関係ないところでのラフプレーは、残念ながら
退場を宣告されても文句は言えません。
しかも主審の目の前で、というのはあまりに軽率でした。
ビハインドの状態でチームを数的不利に陥らせたこの退場は
あまりに痛手。試合後には松原がサポーターに謝罪にいくなど、
本人も軽率な行動によるダメージを理解している模様でした。
松原選手は、磐田の下部組織出身であることもあって、
清水の選手ではありながら磐田サポとしても目が離せない存在。
それだけに、この失態を一方的に断罪する気にはなれません。

松原は、非常に将来性のある選手です。
攻撃については、現段階で既にJ1でも指折りの存在です。
今日の失態を糧にしてメンタル面が成長すれば、必ずや日の丸を
背負える選手になるはず。「彼はやんちゃだから」と慮った
中村俊輔よろしく、彼の成長に期待したいと思います。


■山田大記、磐田復帰後初ゴール
先月、磐田に3年ぶりの復帰を果たした山田大記選手。
復帰からここまでポテンシャルを発揮できずにいましたが、
この試合で途中出場から1分足らずでゴールをマーク。
磐田復帰後初ゴールを記録しました。意外にも、これが
静岡ダービー初ゴールだったようです。
ドイツでは結果を出すことはできませんでしたが、
元々持っているポテンシャルは疑いようのないスペシャル・ワン。
この得点が復調への足がかりとなることを祈ります。


今日は以上です。

皆さんこんばんは。
夜磐です。

先週はJ1がなかったので、マッチレビュー代わりに落書きを一筆投稿。
題して、「ジュビロ磐田 熱きGK列伝」。
適当に書き殴った記事なので、頭空っぽにして読んでくださいな。

では始まり~~。


森下伸一 (1983-1994)
伸さん
ジュビロ磐田がプロ化する以前、ヤマハ発動機サッカー部の時代から
Jリーグ参入1年目まで磐田のゴールを守ったGK。
日本代表歴も長く、1985年から1991年まで選出され続け、国際Aマッチ28キャップを
記録している。プロ化以前のGKにしては珍しくキックの精度を武器にしており、
非公式ながらキックターゲットでパーフェクトを達成したこともある。
ジュビロ磐田のJリーグ1年目が終わったところでまさかの戦力外通告を受け京都に移籍、
こちらでもJリーグ昇格を勝ち取った後、1997年に現役を引退した。
引退後はジュビロ磐田などでGKコーチを務め、現在はG大阪でGKコーチを務めている。
上記のキック精度はGKコーチとしても遺憾なく発揮され、セーブ練習でゴールの隅に
次々とシュートを打ち込み現役選手をキリキリ舞にさせた他、試合前のアップ後に
ピッチに散らばったボールを、ピッチサイドのボール回収係に向かって寸分の狂いなく
蹴り込む神業に発展。特にボール回収についてはあまりにも見事であったため、
「伸さんショー」と名付けられアップ後の楽しみとして観客から隠れた人気を誇った。
しかしながら、ジュビロ磐田でGKコーチをしている時期、小林弘記や松井謙弥、
八田直樹といったユース代表クラスの逸材たちの育成に悉く失敗。
八田はギリギリで持ち直したものの、将来を嘱望された弟子たちを多数手放すことに
なってしまった。とりわけ、武器であったはずのキックを弟子たちに伝授することができず、
彼の指導を受けた選手の大半が「キックが下手なGK」に育ってしまったことは
ショッキングだった。黄金期ですら「磐田の弱点はGK」とまで言われるようになってしまい、
2006年で一旦磐田のGKコーチから退任。2年後に復帰したが、2013年に再び退き
現在に至る。


ハーフナー・ディド(1995-1996)
コーチ兼任で磐田に加入したGK。元々はオランダ人だったが、
日本でプレーしている最中に日本国籍を取得しており、磐田には日本人として在籍。
ジュビロ磐田に加入する以前は、広島やヴェルディ、名古屋でプレーをしていた。
GKコーチとして、あのドーハの悲劇にも立ち会っている。
息子のハーフナー・マイクもプロサッカー選手になり、現在J1のヴィッセル神戸で活躍中。
日本代表に選ばれていたこともあって、ディドといえば現在ではマイクの父親と
いったほうが通じが良いかもしれない。
森下同様、ディドに関しても現役時代にあまりプレーを見ていないので、
筆者は選手としてのディドの特徴をあまり存じ上げないが、小学生の頃にたまたま
見に行った試合で異様な反射神経で相手のシュートを止めまくっていたのが
やたら印象に残っており、休み時間に友達とサッカーをする時に「ディドー!」と
叫んでセービングするのが一時的にマイブームになったことがある。
上記の通り、GKコーチ兼任だったが、同じ時期に在籍した大神いわく自分練習ばかりで
あまり指導してもらえなかったらしい。
現在は母国であるオランダで生活している模様。


大神友明(1993-2001)
大神
1993年にヤマハ発動機サッカー部に入団し、そのままジュビロ磐田に加入。
1996年頃から出場機会を得始め、翌年には完全にレギュラーに定着。
記念すべきジュビロ磐田のJリーグ初制覇に立ち会った。
Jリーグベストイレブンに選ばれ、代表候補合宿にも召集されたが、メンバー入りは無し。
時折見せるスーパーセーブを魅力とする反応系GKで、決定的なシュートを何本も阻止し
磐田のピンチを救っている。磐田に長く在籍しただけあって、前に飛び出した時の
処理が苦手、キック精度が低い、でもPK阻止が異様に上手いという、
後々まで続く磐田のGK伝統の礎を築いた。
1999年に怪我をして以降ややプレーの精度が下がり、2000年には完全に定位置を喪失。
2001年を最後に磐田を離れ、福岡へ移籍。2004年に現役を引退し、GKコーチに転身した。
栃木のGKコーチを務めていた2014年、磐田の監督に就任したかつての
同僚・名波浩に目をつけられ、久々に磐田に帰還。
名波体制下で現在も磐田のGKコーチを担当している。
カミンスキーをJリーグ仕様にアジャストしたり、プレーが不安定になっていた八田を
鍛え直したり、新人の志村をいきなり公式戦で使えるレベルに仕上げたりと、
GKコーチとしてはなかなかの成果を出しており、かなり優秀な指導者であることが伺える。
J1昇格やJ1残留の陰の立役者として、サポーターからの支持は厚い。


尾崎勇史(1987-2000)
尾崎
ヤマハ発動機サッカー部時代から在籍していたGK。
在籍歴では大神を上回っていたのだが、磐田在籍中は常に控えGKとされ、
森下、ディド、大神らの陰に隠れ続けていた。
スポットライトが当たったのは、入団から10年以上も経過した1999年。
正GKだった大神が怪我、復帰以降もプレーが安定しなかったため正GKに定着。
チャンピオンシップでは清水とのPK戦を制し、Jリーグ王者に輝いている。
翌年のゼロックススーパーカップでも名古屋とのPK戦を制しており、
PK阻止が得意という磐田GK伝統を見事に守ってみせた。
しかし、ゴール前以外のプレーが苦手という伝統も受け継いでしまい、
せっかく正守護神として迎えた翌2000年は開幕からミスを連発。
試合後のサポーターの大神コールにキレて挨拶を拒否するなどの行動が
問題視されたこともあり、2000年途中にアビスパ福岡に移籍した。
2002年には大神と入れ替わる形で福岡から広島へ移籍。
大神の加入がトリガーになったか否かは定かではない。
引退後は磐田東高校サッカー部のGKコーチに就任。
非常事務職員として現在でも磐田東高校に勤務している。
割と長く在籍した選手なのだが、OB会に参加していなかったり、過去のエピソードへの
登場率が悪かったりと、磐田OBにしては引退後の存在感が希薄。退団の経緯が
よくなかったので、もしかしたら現在でも磐田に不快感を抱いているのかもしれない。


アルノ・ヴァンズワム(2000-2003)
アルノ
2000年シーズン、正GK候補だった大神と尾崎が揃ってミスを連発し使える目途が
立たなかったため、チームが緊急的に補強したオランダ人GK。
テニス選手の経験があるという異色のGKで、長い手足を駆使して異様に広い
守備範囲をカバーする大型GKだった。PK阻止も得意としており、01年のダービーでは
アレックスのPKを見事に弾き出している。折しも在籍中は磐田がかのN-BOXを
中心に強固な守備を構築しており、鉄壁の3バックと併せて鉄壁と表現された。
在籍期間中の出場試合で通算防御率0.89という驚異の数字を記録。
30試合以上出場したGKの記録としては現在でもJリーグ記録として破られていない。
しかし、磐田の外で育ったはずの彼も「前に出た時の処理が苦手」という磐田の
伝統に染まっており、01年のCS1stレグでクロスの処理をミスして終了間際に
痛恨の同点ゴールを献上してしまったり、03年の鹿島戦ではPエリアを飛び出して
手を使って一発退場になるなどゴールを離れたところで不安定なプレーを露見。
その要素をチームが不安視したのか、当時磐田が獲得を目指していた川口能活との
トレード要員として、本人の了承なく先方に提示。結果的に獲得には失敗したが、
この事象が本人に露見し、ヴァンズワムとチームの間でトラブルが発生した。
02年の後期には、守備への対応の悪さを指摘されレギュラー剥奪。チームは完全制覇を
果たしたものの、優勝の瞬間をベンチで迎えることになってしまった。翌03年は
シーズン序盤にレギュラーを奪取するが、C大阪戦で2失点した直後に柳下監督から
ベンチ降格を言い渡され、ついに激高。「レギュラーを外されるなら退団する」と言い放ち、
実際にそのまま退団となってしまった。正守護神がシーズン途中に突然退団するという
ショッキングな出来事にサポーターは動揺を隠せず、守護神を失ったチームは
最終節のあの事件に見舞われることになる。
磐田退団後は、母国オランダのチームでプレー。07年で引退しGKコーチに転身、
現在は今年7月までハーフナー・マイクが所属していたデン・ハーグでGKを務めている。


山本浩正(1998-2006)
もっさん
地元の名門、清水東から加入した巨漢GK。入団からしばらくは公式戦ではお呼びが
掛からなかったが、大神が退団した02年から第二GKに抜擢され、さらに後期からは
レギュラーに定着。完全制覇の瞬間をピッチ上で迎えた。翌03年もレギュラーとして
開幕を迎えたが、開幕2試合で自身のミス絡みも含めて連続4失点。
さすがにベンチに落とされ、ヴァンズワムに守護神の座を譲った。
その後、シーズン途中からレギュラーに返り咲くも再び不安定なプレーに終始。
優勝が掛かったリーグ最終節の横浜Fマリノス戦では、同点で迎えた後半ロスタイムに
中途半端な飛び出しから久保竜彦に頭上を抜かれるヘッドを許し、歴史に残る
大逆転優勝事件を引き起こした。この失点さえなければ引き分けでも磐田が
優勝していたためチームに与えた損失は非常に大きく、この試合を最後に
磐田では起用されなくなった。06年に戦力外通告を受け、磐田を退団。
C大阪、愛媛、相模原を転籍し、2011年にサッカー選手を引退した。
引退後、練習なしでNFLのセレクションに参加するなどキャリアが迷走。
結局フットサルのゴレイロに転向しアグレミーナ浜松に所属、2シーズンプレーして
アスリートの世界から身を引いた。2014年から常葉大学サッカー部の
GKコーチに就任している。シュートに対する反応は敏感であったが、その他のスキルが
どう考えてもプロレベルに達しておらず、残念ながら身の丈に合わない世界に
放り込まれてしまった印象が非常に強い。彼自身、引退後のインタビューで、
「自分の立ち位置がわかっていなかった」と振り返っており、いろんな意味で
周囲に振り回されてしまったキャリアだったのかもしれない。


高原寿康(2003-2004)
大学No.1GKという触れ込みで2003年に加入したGK。大卒ということもあって
入団直後から公式戦に呼ばれており、ルーキーイヤーにリーグ戦2試合に出場している。
もっとも、デビュー戦は上記の通りヴァンズワムが退場になった後のスクランブル出動であり、
最初のプレーでいきなりFKをブチ込まれて最終的に5失点という暗澹たる結果に。
次の試合では大分相手に完封勝利を挙げたが、ヴァンズワム復帰後はその座を譲り、
自身の怪我もあってその後の磐田在籍期間中は試合に絡むことができなかった。
2005年に札幌にレンタル移籍、そのまま完全移籍となり2012年まで在籍。
その後は清水エスパルスを経由し町田ゼルビアに入団し、現在でも現役を続けている。
GKにしては非常に怪我が多く、キャリアの危機となる怪我に幾度となく見舞われている。
それでも現役を続けていられるのは、彼の不屈の努力があってこそのものだろう。


佐藤洋平(2003-2008)
ヴァンズワムがトラブルによりシーズン途中に退団してしまったため、
チームが緊急的に札幌から補強したベテラン選手。札幌在籍前は鹿島に所属しており、
97年のCSでゴン中山にボールを奪われ決勝点を決められるという
前代未聞のミスをしでかしている。プロへ進む際にヤマハ発動機サッカー部(磐田)と
住友金属工業蹴球団(鹿島)で獲得合戦をした過去があるなど何かと磐田と
縁がある選手であり、磐田に来たのも必然だったのかもしれない。
03年最終節で上記の通り山本が大失態を犯してレギュラーから降ろされたため、
天皇杯で緊急的にレギュラーに定着。移籍前に所属していた札幌がJ2最下位で、
そのチームでも控えであった佐藤に対し、サポーターも当初は懐疑的な
視線を向けたが、蓋を開けてみれば山本よりも圧倒的に安定しており、
チームはまさかの天皇杯制覇を達成。翌年のゼロックススーパーカップでも、
因縁の横浜FマリノスとのPK戦を制する活躍を披露した。
シーズンが始まっても攻守を連発してスタートダッシュに大きく貢献、結果的に優勝は
逃したものの攻守のインパクトは大きく、ファン投票でオールスターにも選出された。
つくづく、03年最終節で佐藤が使われなかったのが惜しい。
ファンからの信頼も絶大であったが、やはり加入時でベテランであったゆえに怪我も多く、
シーズン後半にはいくつかの試合を欠場している他、翌年には川口能活が加入したため
第二GKに落ち着いた。07年を最後に現役を退き磐田の下部組織でコーチをしていたが、
トップチームのGKに怪我人が多発したためシーズン途中にチームの要請を受け現役復帰。
ドタバタするチーム事情に最後まで振り回されたが、嫌味なく付き合うあたり
人良さが滲み出ている。完全に現役を退いた後は、仙台のGKコーチに就任。
2015年からは、U-15、およびU-22日本代表のGKに就任。
最近、酔っ払って磐田の鈴木秀人コーチの元によく電話をかけているらしい。


岩丸史也(2004)
2004年に神戸からの期限付きで半年だけ在籍した選手。
余談だが、トレード要員として磐田が神戸に差し出したのがよりによって山本であり、
「どうみても等価交換ではない」とサポーターの間で指摘されていた。
ユース代表歴があり、将来を嘱望されていたが、入れ替わりの少ないGKという
ポジションの関係上様々なクラブを渡りあることになり、キャリアを通じて
7つものクラブに在籍した経験がある。磐田もその中の一つ。
加入時、佐藤が怪我で出られなかったため、磐田では7試合に出場している。
磐田在籍時のハイライトは、国立競技場でのFC東京戦。
この試合は、プロ初先発となった大井健太郎が前半36分に足裏タックルで一発退場、
その後ずっと攻められ続けるという過酷な展開だったのだが、
岩丸がスーパーセーブを連発しゴールを死守。FC東京の攻撃を跳ね返し続け、
0-0の引き分けに持ち込むことに成功した。まさかの活躍に、サポーターは狂喜乱舞。
完全移籍での買い取りの上レギュラー定着も、という声も上がるほどだったが、
翌年に川口能活が加入することもあって買い取りは見送られた。
翌年は群馬にレンタル移籍。さらに翌年には福岡と移籍を繰り返し、最終的には2014年に
群馬に復帰したシーズンを最後に現役を引退した。
引退後はサッカー界から身を引き、サラリーマンをしている模様。


松井謙弥(2004-2008)
小学生の頃からジュビロの下部組織育ち、かつアンダー代表の正GKという肩書を持ち、
磐田ユース史上最高傑作とまで言われ絶大な期待を集めていたGK。
基礎スキルが高く、磐田育ちには珍しくキック精度も高いというオマケ付き。
誰もが将来の正GKとして疑わなかった。しかし、そう期待通りにいかないのがプロの世界。
川口の加入という想定外はあったとしてもトップ昇格後磐田ではあまり実力が伸びず、
たまに起用されるカップ戦でも結果を出せない有様。コーチングの声が小さく、
プレーが消極的ともっぱら噂されるようになる。
そんな状況で出場した07年天皇杯一回戦順天堂大学戦、チームが6点を奪い快勝する一方で
松井は個人的なミスでゴールを許し、大学生相手に失点。
この試合を境に盤石だったはずの立場が不安定になり、また1年後輩の八田の方が先に
プロで通用する目途が立ったことから、2009年にはレンタルで放出されてしまった。
2010年には完全移籍でC大阪に移籍、磐田を退団している。
大成するポテンシャルを備えていただけに、彼の育成に失敗したことで磐田は
志村の登場まで「GKを育てられないチーム」というレッテルを張られることになった。
C大阪では一時的にレギュラーに定着することもあった模様だが完全定着には至らず、
放出されて徳島、川崎と転籍。2016年からは大宮に所属している。
昨季は磐田との天皇杯で八田との磐田ユース対決が実現。5-0で勝利し、
先輩の風格を見せつけた。


川口能活(2005-2013)
川口川口2
日本代表として長らく活躍した、説明不要の炎の守護神。
加入前から磐田は幾度となくオファーを仕掛け、2005年にようやく想いが通じて加入となった。
磐田在籍時は、ラスト1年を除いて怪我がなければ基本的にレギュラー。
川口加入時の磐田のフィールダーが既にかつての守備力を失っており、GKにはどうしようもない
失点が多かったため、活躍に反して防御率や失点数などの数字は残していないが、
自慢のセービング能力をいかんなく発揮し磐田のゴールを支え続けた。
2006年にはその活躍が認められ、Jリーグベストイレブンに選出されている。
2008年の入れ替え戦では顔面セーブで脳震盪を起こしながらもJ1残留を勝ち取り、
2010年のナビスコカップ決勝ではPKセーブで久々のタイトル獲得に華を添えた。
南アフリカW杯メンバーにサプライズで選出された時の歓喜は、なかなか忘れられない。
そんな彼も年齢には勝てず、プレーの精度の低下と共に怪我が増加。
残留争いをしていた2013年には八田にレギュラーを奪われチームも降格、
そのまま退団と相成った。退団後にファン感謝デーに招かれて退団の挨拶をしたり、
対戦時にサポーターが大歓声を送り川口もそれに応えるなど、チームとの関係は良好。
磐田在籍時の個人的なハイライトは、4-3で磐田が制した2006年の等々力での川崎戦。
3失点こそ喫しているが、この試合の磐田の被シュート数は実に26本。
その大半が枠内に飛ばされており、川口は90分で20本近くセービングするという忙しさだった。
余談だが、この試合の磐田のシュート数も23本に達しており、両チーム併せて
約50本ものシュートが飛び交っている。狂気の乱打戦として是非ともJの記録に残したい。
磐田退団後は岐阜を経由し、現在はJ3のSC相模原に所属。
かつての後輩である安永聡太朗の元、現役生活を続けている。


八田直樹(2005-)
八田
ユースの同期や先輩、後輩たちが次々と退団する中で磐田に在籍し続け、
気が付いたらNo.1の古株になってしまった生え抜き選手。
鋭いセービングを得意とし、スタンドを沸かせるスーパーセーブを魅力とする。
その一方で、磐田育ちのGKの宿命か、前に出た時の対応やフィールディングは苦手。
特にキック精度は数いるJリーグのGKの中でも指折りに低く、キックが直接相手に渡ったり、
ラインを割って相手ボールになったりと、不得意であることを伺わせるシーンが多い。
試合に出始めた頃は、キックがまっすぐ飛ぶだけでサポーターに拍手されたりしていた。
また、しばらくはメンタルが安定せず、相手サポの目の前でプレーするとあからさまに
動揺してミスをする癖があり、八田の出場時はキャプテンがコイントスに勝ったら
必ず逆エンドを選択していた時期もあった。メンタルについてはキャリアを
重ねることで改善され、現在では必ず逆エンドを選択することはなくなっている。
2009年、怪我で離脱した川口の代役を任されたことでJ1での経験を積み、実力が向上。
2010年以降もセカンドキーパーに定着、その頃から川口が怪我で不在となるケースが
増えたため、出場機会が増加し2010年から2012年の3年間でリーグ戦40試合に出場している。
2013年にはついに川口からスタメンの座を奪い、レギュラーの座を獲得した。
しかしその年の磐田の守備力が異様に低かったことが災いし、リーグワースト2位の
防御率を記録しチームも降格。さらに川口に代わって藤ヶ谷の加入が決定し、
再び第二GKとしてJ2初年度を迎えることになった。シーズン中の努力により
藤ヶ谷からもレギュラーポジションを奪ったものの、今度は山岸の乱に見舞われJ1昇格に失敗。
藤ヶ谷が去った代わりに今度はカミンスキーが加入、さすがにカミンからは
レギュラーを奪うことができず、2015年以降は第二GKの座を後輩の志村と
争う日々に身を投じている。出場機会こそ以前より減っているが、大神GKコーチの
指導が良いのか、このところはたまに出場すると以前より安定感が増している。
2016年、カミンの負傷によりリーグ戦に出場。3年ぶりのJ1での出場だったが
臆することなくプレーし、監督から「磐田の宝」と名指しで絶賛された。


牲川歩見(2013-2015)
牲川2
ジュニアユース世代からジュビロの育成組織で育ってきた生粋の磐田育ち。
世代別代表の正GKとして世界を相手に戦った経験があり、
将来の定位置を半ば約束されたような形で2013年にトップ昇格を果たした。
もっとも、経験が必要とされるGKというポジションの関係上、
将来性があるとはいえプロ駆け出しの彼が公式戦に呼ばれることはなく、
トップ昇格後の3年間でカップ戦含めて磐田での公式戦出場数は0。
J3のU-22選抜では2014年と2015年で21試合に出場したが本人は物足りなかったらしく、
プロ4年目となった2016シーズンに出場機会を求めてサガン鳥栖にレンタル移籍した。
しかし、鳥栖にはA代表候補の大型GK林が在籍しており、実力、実績共に後塵を拝する
牲川が試合に出られるはずもなく、こちらでも公式戦出場は無し。
試合勘を失っている間に世代別代表のレギュラーの座を失い、
リオ五輪の本大会メンバーからはも落選してしまった。
さらにその頃磐田では、正GKのカミンスキーと第二GKの八田が揃って負傷し
第三GKにお鉢が回るという緊急事態が発生が発生しており、結果として
磐田に残っていた方が出場機会を得られていたという皮肉な事態に。
さらにその時、代役として指名された後輩の志村がJ1の強豪を完封するなどの
成果を出してしまったため、立場が完全に逆転。
2016年の一年だけで、いろいろなものを失ってしまった。
2017年は、今度はザスパクサツ群馬にレンタル移籍。元磐田指揮官である森下監督の元で
出場機会を得て、再起を図っている。
凡ミスで失点するなど、かなり調子を落としている模様ではあるが、
なんとか復調して磐田で活躍してほしいところ。


藤ヶ谷陽介(2014)
藤ヶ谷
放出した川口に代わる正GK候補として磐田がG大阪から獲得したベテランGK。
札幌や大阪で名を挙げた選手だが、出身地は浜松で出身校も磐田東と静岡県西部に
ルーツを持つ選手であり、何気に地元への凱旋帰還での加入だった。
G大阪のJリーグやアジア制覇に貢献した実績豊富な守護神だが、
その一方でイージーミスで失点を重ねる「やらかし」のイメージが非常に強く、
その傾向が顕著だった2010年代前半には、GK個人のミスで失点することに対して
「ガヤる」という蔑称が付けられるほどにやらかし屋として有名なってしまった。
磐田加入決定時のサポーターの反応も悲喜交々、2012年のJ1で藤ヶ谷の防御率が
リーグ最下位だったデータを指摘し懐疑的な声を上げるサポーターがいる一方で、
同じ年のワースト2位が八田であったため、八田でも藤ヶ谷でも対して違いはない、
むしろ攻撃力があるだけ藤ヶ谷の方がいいという声もあった。
今更ながらリーグワースト1,2のGKでポジション争いをさせようとした当時の磐田の
判断は、狂気の沙汰だったと言って差し支えない。
一応、開幕前の八田とのポジション争いを制し、開幕を正GKとして迎えたが、
開幕戦でいきなりFKを叩き込まれ敗れるなど守備が安定せず、
北九州に3失点を叩き込まれ逆転負けした翌週から八田にスイッチ。
不運にもそれ以降一時的に守備が安定してしまったため、
そのまま第二GKとしてシーズンを終えることになった。
藤ヶ谷が出ていれば山岸事件が起きていなかったかどうかは、定かではない。
チームがJ1昇格に失敗したこと、またカミンスキーが加入することもあり、翌年オフに退団。
古巣のG大阪から逆オファーを受け、第二の故郷ともいうべき大阪に舞い戻っていった。
結果は残せなかったが、磐田の危機を救おうとしてくれた選手であることは事実であり、
サポーターからはきちんと感謝をされている。


カミンスキー(2015- )
カミン
服部強化部長が探し当てたJリーグ初のポーランド人。
前年、昇格に失敗したとはいえ八田が比較的安定していたので、加入が発表された
当初は「外国人枠をGKで使うなんて」という反応が多数見られたが、
シーズンが始まってからの大活躍でそれらの否定的な意見を一気に撤回させた。
シュートストップ能力が異様に高く、長距離、至近距離どちらのシュートに対しても
抜群の反応でゴールから弾き出す。また、相手FWとの間合いの攻防にも長けており、
決定的なチャンスであってもシューターとの間合いを的確に詰めることで
相手のシュートを枠外や自分の守備範囲に誘導することができる。
加入当初はJリーグのスピードに慣れず、バックパスをゆっくり保持してピンチを招いたり
することもあったが、大神コーチの指導の下でJリーグに適合してからは
プレスを想定したキックを習得、ミスは減少した。また、フィジカルも向上しており、
来日当初に散見された「触ったけど弾き出せない」という事象も解決傾向にある。
J1初挑戦となった昨季も、頻繁に好守を披露しチームの残留争いに大きく貢献。
怪我でシーズンの1/3を欠場していなければベストイレブンさえも狙えたほどの
インパクトを残し、シーズンオフにはリーグ王者の鹿島が獲得を画策した。
惜しむらくは、こんなスペシャルなGKがいても失点が50に達してしまう磐田の守備の脆弱さ。
他チームのサポからは「磐田はカミンスキーがいなくなれば終わり」と思われている模様だが、
残念ながら契約を2019年まで延長しており、仮にカミンスキーを取られることがあれば
磐田に多額の違約金が入る。その金持ってもう一度ポーランドからGKを買ってこればいい。
日本での生活、およびJリーグでのプレーは楽しいらしく、特に給料が毎月きちんと
支払われることに感動していた。どんな環境でプレーしていたのだろうか。
日本の治安の良さに感心するコメントをしばしば残していることも含めて、
割と苛烈な環境で育ってきたのかもしれない。


志村晃(2015- )
千葉の名門、市立船橋高校サッカー部から加入した将来性豊かなGK。
今年で加入して3年目を迎える。入団からしばらくは試合に出ているところは
見られないだろうというのが大方の見方であったが、加入2年目の昨季、
レギュラー格の選手に怪我が相次ぎ、高卒2年目にしてまさかのレギュラーに定着。
しかも若手とは思えない安定したプレーを披露し、FC東京やら鹿島やらといった
破壊力のある攻撃陣相手に完封を果たしてしまった。
予想外のブレイクにサポーターは狂喜乱舞。カミンスキーが復帰して以降は
再び控えGKとなり、今年もその立場は変わっていないが、
「いざとなったら志村がいる」という心強さはチームにとってありがたい。
ぜひとも将来的に成長した姿を見たい。

皆さんこんばんは。
夜磐です。

本日、DAZNでジュビロ磐田-ヴィッセル神戸の試合をリアルタイムで見ました。
結果は2-1で磐田が勝利しましたが、試合中と試合後の出来事、
それに伴う周囲の反応のせいで、磐田が勝利したにも関わらず
当方大変に気分が悪く、気が立っておりました。
なるべく言葉が悪くならないように気をつけますが、
本記事内で強い言葉遣いになっている可能性があります。
それを踏まえたうえで、ご閲覧をお願い申し上げます。


kobe

ジュビロ磐田 2-1 ヴィッセル神戸
得点者
磐田)川又、松浦
神戸)ポドルスキー


試合の流れは省略。

■試合について
異様な空気の中での試合でしたね。
お互いに上昇気流を掴もうとする、非常に神経質な状況で迎えた試合。
試合中の様々な要素により、剣呑な雰囲気となりました。

立ち上がりに神戸が攻め込む機会が多く、ハーフナー・マイクのシュートが
クロスバーを直撃するなどピンチが多かったのですが、次第に磐田が盛り返し、
最終的なスタッツでは磐田が神戸を上回りました。
神戸は、後述のジャッジミスの件を境に守勢に回りましたね。
特にやり方を変えた印象はなかったのですが、出足が急に鈍りました。
ただ、その中でも小川慶治郎のスプリントを中心に時折ゴールに迫るシーンを
作っており、常にゴールを伺う姿勢を見せました。

後半に入ると、神戸が狙い通りのカウンターで先制。
小川慶治郎の突破から、ドフリーのポドルスキーに渡った時点で勝負ありでした。
前半からの狙いを結実させた形です。
ただ、その後にすぐ失点したことで、神戸は勢いをすぐに失ってしまいました。
直後に致命的な形でボールを失い、カウンター返しで同点。
そのまま磐田に押し込まれ、79分にはフリーキックで逆転されました。

あと、神戸の選手達がやたら主審に対して抗議をしていたんですけど、
腕を使って競り合うならまだしも相手の身体を引っ張って行動を阻害したら
そりゃあファウルになるんじゃないかと思います。ポドルスキーとマイクが
かなりストレス貯めてたんですけど、あれはJリーグだからというわけでは
ないんじゃないかと思いますね。


■誤審の件
さて、各所で注目を集めているハンド見逃しの件。
枠内に飛んでいたアダイウトンのシュートを、神戸DF渡部が右手を使って
弾き出しました。Pエリア内の意図的なハンドで最低限PK、
決定機会阻止の非紳士的行為で退場すら十分にありえるシーンだったのですが、
主審の判定は退場はおろかPKですらないCKでの再開でした。
当然、磐田は選手だけでなく監督やコーチ、スタッフも含めて猛抗議。
副審を含めてジャッジの正当性を追及しましたが、判定が覆ることはなく、
磐田は手に入れられる可能性のあったアドバンテージを無碍にされました。




今回の判定は、明確な誤審です。
映像にはっきり残っているので、これに関しては議論の余地はありません。
主審が見えなかった、というのは往々にして起こりえることなので、
それに対しては仕方ないと思うのですが、副審、または第四審含めても
誰一人正しい判定を主張できなかったのは、判定の経緯としてはどうなのかなぁ、と。
誤審は起こりえる、気持ちを切り替えて戦うことが大事というのは、
サッカーの世界に限らずスポーツの世界でよく言われる鉄則です。
しかし、試合の流れを左右する重要なシーンで、職務怠慢甚だしく
成果を無碍にされては、ストレスが溜まることは道理。
この判定を巡って試合が長時間ストップしたんですけども、
磐田贔屓であることもあって、気持ちはよくわかりました。

審判団への信頼がこの一件で失われてしまい、試合中に信頼回復が
できなかったため、試合終盤まで試合は大荒れ。終了間際に
神戸の中坂が退場を命じられ、試合後にはポドルスキの大暴れをきっかけに
両チームが入り乱れ、ポドルスキにイエローカードが提示されるという、
最後まで後味の悪い試合になってしまいました。
ハンド見逃しの誤審も大問題ではあるんですけど、それ以上に試合を
コントロール不能な状態に陥らせたことの方が問題としては深刻なのでは
ないかと思いますね。単発の誤審なら、損をすることがあれば得をすることも
あるので、一概にストレスを貯めるわけではありません。
ただ、主審が試合をコントロール不能に陥らせ、不必要に荒れた展開に
させてしまうとしたら、それは絶対に再発を防がなければいけない事。
勝敗だけではなく、選手の安全性にも関わります。
その点で、今日の審判団は残念ながら裁定者として落第です。

勘違いされがちなんですけど、今回のケースで、この日の審判団に対して、
自分は「二度と試合を裁くな」と言う気は全くありません
人間だから誤審は起こりえる、という気持ちは今でも変わりません。
ただ、誤審と職務怠慢であることを、審判委員会ではなく審判団本人達が認識して、
再発防止に務めてほしいとは思います。
過去、Jリーグで誤審が発生した時に、誤審であることが明確にされなかったり、
特に対応がない
といったケースが非常に多いように感じています。
Jリーグの審判が批判されがちで信頼をなかなか得られないなのは、
誤審の有無よりもその後の対応が良くないからなのではないか、と。

謝罪も賠償もいりません。
ただ粛々と事実を受け止め、向上に努めてほしいですね。


■ジュビロ磐田について
いやー・・・よく勝ちました。
プレー以外の部分でファイトしなければいけないことが多くて
選手達は非常に消耗したと思いますが、最後までよく戦い抜きました。

中村俊輔が試合直前に体調不良で欠場となり、代替案として川辺を
ボランチからトップ下に一列上げてボランチに上田康太を起用。
立ち上がりはかなり苦しかったのですが、途中から盛り返し、
先制された後もテンションを下げずにすぐに同点。
松浦を投入して川辺をボランチに下げていつもの形にシフトしてからは
ほぼ一方的な試合展開を見せ、最後は逆転にまで至りました。

積み重ねたシュート数は20本、そのうち枠内14本という攻撃精度。
翻って被シュートは7本、枠内は3本という少なさでした。
パス本数、支配率共に神戸を大幅に上回っており、
内容的にも圧倒したと言ってもいい試合だったと思います。


神戸との対戦では、どのチームもポドルスキー対策に注目が集まるのですが、
この試合はポドルスキーが勝手にブレーキを踏んでいてくれたので、
とりわけポドルスキー対策は目立ちませんでした。
小川慶治郎に対しては好き勝手やられてしまいましたが、
それ以外の部分ではよく封じていましたね。

川又はシーズン二桁得点。今季、何度もコンビネーションゴールを
奪っている川辺からのスルーパスでのゴールというのが良いですね!
上田康太からアダイウトン、川辺と縦パスを何本も繋げて中央を
貫くペネトレイトは、見ていて気持ちがいいです。

そして、俊輔不在の中での松浦の直接FKが炸裂!
松浦のFKが決まるのは、少なくとも公式戦ではこれが初なのに、
そうとは思えないほど絶妙のコースに、絶妙のスピードで飛びました。
あれは、いくら韓国代表GKといえど止める事は不可能でしょう。
さすがにあのゴールは自宅でガッツポーズが出ました。
ああいう試合だったからこそ、絶対に負けられないと思っていました。
その想いを結実させてくれたあのゴールは、ダレかけていた私の
熱意を呼び起こさせてくれるに十分でした。
DAZNの解説で、清水範久さんが「ただの逆転ゴールではない」と
話していましたが、本当にその通りだったと思います。
いろんな想いが乗った、スーパーゴールでした。


試合については以上です。


■勝点40オーバー
神戸に勝利したことで、勝点が42となった磐田。
J1残留安全圏の目安とされている勝点40に到達し、目標達成です。
名波監督が常々、「目標は勝点40、まずはどれだけ早くそこに
到達できるか」ということを話していますが、まさか8月のうちに
その目標を達成するとは思っていませんでした。

というか、開幕前は年間通して勝点40に届くかどうかも不安に
思っていました。開幕直後はチームがあまり良くなかったこともあって、
しばらくその悪い予想は抜けなかったのですが、夏場の連勝で一気に
私の悪い予想を振り切り、早期の目標達成となりました。

どうやら、リーグが現行体制になってからの2005年以降、
磐田としては最速ペースのようです。
今季はやたら順調だとは思いましたが、まさかこれほどとは・・・。

俊輔を中心としたサッカーが形になって、その中で他の選手が
成長をして、俊輔がいない試合でも結果を出せるようになった。
この成長こそが、ここまで順調に勝点を積み上げられている
要素なのではないかと思います。

現在磐田は、選手層の充実という新たなテーマに直面しています。
でも、今の磐田ならその課題も克服してくれると感じさせてくれます。
名波浩監督の下、一歩一歩進んでいく磐田。
このステップの積み重ねの先を、是非とも見てみたいと思います。


今日は以上です。

皆さんこんばんは
夜磐です。

先週末、磐田さんが2位のセレッソに挑みました。
例によって試合が見れなくて、今週時間を作って
少しずつ見ようと思っていたところ、磐田サポの間で
この試合の評判がやたら良かったので、つい先ほど
予定を前倒してフルマッチを拝見しました。

kawamata


ジュビロ磐田 1-1 セレッソ大阪
得点者
磐田)川又
セレッソ)杉本


■試合の感想
お互いに隙を作らない、緊迫感のある試合でしたね。
テンションを下げるようなミスがなく、両チーム共に
クオリティの高さを発揮したと思います。

前半に磐田が攻勢に出るシーンが多かったのですが、
セレッソの守備が非常に効果的に機能していました。
磐田の最大の武器である川辺の飛び出しに対して
常にゾーンでブロックを作ることで対応し、
アダイウトンに対しても同じようにスペースを消す守備で対応。
逆に川又に対しては、多少スペースを与えてもシュートの
タイミングさえフリーにさせなければいいと割り切るなど、
磐田の選手の特性に対応した守備を披露します。

そんな中でも磐田は、アダイウトンが身体を張ったり、
サイドを抉ったりして、相手の守備の想定を上回ろうとします。
この辺りの時間帯は非常に面白い攻防でした。

ただ、その状況でも先制したのはセレッソ。
水沼のクロスに対してニアに突っ込んできた杉本が流し込みました。
このゴールはセレッソの攻撃のデザインが見事。
ニアに走りこむ杉本の動き出しの速さとスピード、シュート技術。
杉本にしっかりと合わせる水沼のキック精度。
カミンスキーが一歩も動けなくても仕方ないかと。
杉本に前に出られてしまった大井は悔しがっていましたが、
ミスというほどのミスではないと思いますね。

後半に入るとセレッソが守ってカウンターという狙いを徹底。
磐田は前半以上にやりづらくなりました。
セレッソは少ない人数でも攻撃をやりきってしまうので、
磐田は追加点を防ぎつつ同点を狙わなければいけないという
綱渡りを強いられました。
結果的に、磐田がセレッソに追加点を許さなかったことで
最終盤の同点ゴールというドラマが生まれました。

磐田の同点ゴールは、再び火を吹いた中村俊輔のクロスから。
CKから川辺を経由し角度をつけて俊輔がクロス、
中央で川又がヘッドで叩き込みました。
先週も書きました通り、セットプレーは火力が一定を超えると
相手の守備にミスがなくても得点に結びつきます。
こういうところで得点を奪えるのが、今季の磐田の
予想以上の健闘に繋がっているのではないでしょうかね。

セレッソは優勝するために、磐田は上位戦線に復帰するために、
両チームとも絶対に勝点3が欲しい状況で迎えた試合でしたので、
引き分けという結果はまさに痛み分けでした。
試合終了後、両チームの選手がピッチに仰向けに倒れていたのが
その事実をより強く物語っていると思います。

ただ、試合単体で語るのであれば、面白い試合だったと思います。
どちらかのサポではない人が見ても、ある程度の満足感を得られる
試合だったのではないかな、と。


■ジュビロ磐田について
内容だけで言えば、勝利した先週のガンバ戦よりも良かったと思います。
単純に、サッカーの試合として見ていて面白かったです。

これで直近4試合で2つ目の引き分けとなりましたが、仙台戦と
このセレッソ戦と、ボールはかなり回せていました。
開幕前より、やれることの引き出しは増えてきています。
勝利を逃したことよりも、今はこのチームとしての成長を
嬉しく思いたいですね。

皆良かったと思いますが、俊輔、川辺、ムサエフのトライアングルは
出色の出来だったかなと。特に川辺。この日は守備で大健闘でした。
攻撃面の成長はもちろんですが、今季の川辺の活躍のベースには
守備力の向上が大いに関係していると思います。

もちろん試合に勝てるのが理想ではありますが、
まずは見ごたえのある試合をしてくれた磐田さんを労いたいですね。
今の磐田は、どんな試合でも期待感があって面白いです。


それだけに、荒木の負傷退場が心底残念でした。
サイドにスペースが空き始め、右サイドからのアタックが効果的に
なり始めたところで満を持して登場。積極的なアタックで
チャンスを作っていたのですが、芝に足を取れれて負傷退場。
せっかく調子が上がってきたところでこれは。なんとも惜しい。
小川航基といい、調子が上がってきた若手がいきなり負傷して
しまうのは、残念すぎてどう表現していいのかわかりません。
特に荒木は、去年にも膝をやっちゃっていますしね・・・。
また調子をあげて、共に戦えることを祈っています。


今日はトピックを省略して、以上で終わります。
それでは、次のレビューでお会い致しましょう。

皆さんこんばんは。
夜磐です。

DAZNでガンバ大阪vsジュビロ磐田の試合をリアルタイムで
フルマッチ観戦しましたので、感想をば。

0-2 ジュビロ磐田
得点者)大井、アダイウトン

俊さん2


■試合の流れ
立ち上がりからガンバがボールを支配。磐田のハイラインの背後をめがけて
ロングパスを蹴り、そこにアデミウソンやファン・ウィジョが走りこむ攻撃を
展開する。磐田はボールを支配されつつもラインを下げず、ガンバの攻撃陣と
一進一退の攻防を繰り返していたが、前半19分に中村俊輔のFKに大井健太郎が
頭であわせて先制に成功する。
磐田が先制した後もガンバの攻勢が続き、磐田はまた耐える時間が続く。
後半に入ると試合はもはや一方的な展開となり、ファン・ウィジョのシュートが
ポストを直撃するなど決定的なチャンスをいくつも作ったが、決定力を欠き
追加点を決められない。そして後半28分、再び中村俊輔のFKから磐田が追加点
スコアを2-0とし、そのまま試合終了を迎えた。


■試合の感想
相手の攻撃に耐えて耐えて、少ないチャンスを生かして得点、守りきって
勝利という典型的なジャイアントキリングの試合。
磐田サポとしては90分間ドキドキしっぱなしで、心臓に悪かったです。

ガンバは前期よりも磐田を徹底的に追い詰めたのですが、最後の最後で決定力を
欠いてしまいました。シュート数12本に対して枠内2本という効率の悪さが
物語っているかなぁ、と。後半、ポストに叩かれたファン・ウィジョのシュート。
あれが決まっていれば、結果は違っていたかもしれません。

ガンバは、前期の対戦ではショートパスを繋ぐスタイルを貫きましたが、
この試合ではロングパスで背後を狙うという攻撃手法を持ち出してきました。
両WBが高い位置を取り、そこから貯めを作って一発なり二発なりで中央に
ボールを放り込んできました。前線にスピードがあるので、この攻撃は高威力。
後半に入ると今度は両サイドを深く侵攻する攻撃を展開しました。
こちらの攻撃も非常に迫力があったのですが、肝心の得点が入らず。

ガンバは、主力選手が何人か不在だったのが痛かったかもしれません。
スタメンに、リーグ初出場の選手がいました。
この試合をもってガンバの強度を語ることはできません。


■ジュビロ磐田の感想

最後まで粘りに粘りましたね。前期に続いてガンバを倒し、
強豪相手にまさかのダブル達成です。

いろんな条件を鑑みて、試合を相手に支配されることはわかっていました。
リーグ屈指の攻撃力を誇る相手に対し、最後までラインを下げることなく
戦えた
のが収穫だったと思います。スポットでゴール前を固めることは
ありましたが、全体的には勇気をもって最終ラインを高く維持し、
チームが目指す「コンパクトな守備」の片鱗を披露できました。
ガンバ大阪は、後方や中盤からの素早い攻撃をすることが可能なチーム。
背後を取られることを恐れて最終ラインが低くなった場合、
中盤が空くか相手のキッカーに圧をかけられず、今日の実際の展開以上に
ピンチを招いた可能性があります。
逆に言えば、最後まで集中して勇気をもって戦ったからこそ、
どれだけボールを動かされても枠内シュートを2本に抑えられたのだと思います。
シンプルな戦い方ではありましたが、決して臆病な戦い方ではありませんでした

枠内シュートこそ少なかったですが、クロスやルーズボールの処理で
GKのカミンスキーは安定していました。そして試合最終盤のあのセーブ
コース予測の難しい長沢のヘディングシュートを、ブロックではなく
キャッチでストップ。あのシーンは、得点シーンと同じくらい興奮しました。
タイムアップと同時に森下が抱きつきにいっていたのが印象的。
頼もしさ溢れる守護神ですね。

攻撃面に目を向ければ、水曜の仙台戦から流れの中での攻撃にて決定力を
欠く中で、中村俊輔伝家の宝刀セットプレーという武器を全開にして2得点を奪ったのは、
したたかという他ありません。
ガンバのセットプレーの守備が拙かったとは思いません。
ただ、セットプレーというのは、火力が一定を超えると、相手の守備力も
試合展開も関係なくブチ抜くことがあります。
磐田のセットプレー・・・というか、中村俊輔のプレースキックですね、
これがそういう次元に足を踏み入れつつあるのかな、と。
味方になって初めて味わうこの魅力。中村俊輔はホントに異質な選手です。


直近2試合で勝利を逃しやや後退はしましたが、この勝利でガンバをかわし、
再び6位に返り咲き。上位進出はまだ可能です。
ここからまた、勝利を重ねていきましょう。


試合については以上です。


■吹田スタジアムの芝
DAZNでの中継で、ピッチがアップになった際に、芝が荒れているように
見えたのがちょっとだけ気になりました。箱型のスタジアムは芝が
根付きにくいとよく言われていますが、確か吹田スタジアムはスタンドの下に
通風孔を設けることでピッチ上の風通しを確保し芝生の問題をクリアした
(間違いだったらすいません)と記憶していますが、いまいち機能して
いないのでしょうか。さすがにガンバの選手達は慣れていましたが、
磐田の選手達がけっこうズルズル滑っていました。
ミスをするならまだしも、ちょっと怪我が心配でしたね。
普段は下がらないムサエフが途中で交代した件が気がかりです。
続報を待ちたいと思います。


今日は以上です。



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