すでにいくつか記事が投稿されているのでなんとなく把握している閲覧者も多いと思いますが、マンション管理人のポンチョビ国王からの提案で、定期的に意見交換という形で共通テーマを設けることになりました。
このテーマが決まるまでの簡単な経緯はtakuさんの記事で少し書かれているので、そちらをどうぞ。
いまでは当たり前のように週末になったらサッカーを見る生活を送っているわけですが、そういえばサッカーと俺との出会いってどこだっけ。
主な趣味がネットや読書やアニメを見ることだったりするので、ある時期からは完全に文化系な人間な人間だと思われているけれど、実はそうじゃないっていうお話から始めましょう。(長くなりそうだ)
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1.サッカーとの最初の出会い(1990年代前半)
一番最初にサッカーと出会ったのはJリーグ。
筆者は1990年生まれなので、開幕してからの数年はまだまだ幼いころ。サッカーを見てたというはっきりとした記憶はないけど、シールだけはいっぱい集めていた。
正確には覚えていたというか、当時のシールがいまでも実家の壁にぺたぺた貼られているので、それを見るたびに自分の原体験をなんとなく思い出すことができるようになっている。
じゃあシールを集める流れで自分もサッカーをするようになったかというと、そう単純ではない。
90年代初頭というのはバスケマンガの『スラムダンク』の時代でもあり、最初はマンガではなくてテレビアニメから入ったんだと思うけど、いつのまにか父親にバスケのリングをねだるようになり、幼稚園生くらいのころには庭にリングを買ってもらった。
一緒に誰かとバスケをするというよりは、三井寿が好きだったのでとにかく日が暮れるまでシュート練習をしていたような、そんな日々。なかなかサッカーの入る隙間はなかった。
2.サッカーをプレイする (1990年代後半~2000年代前半)
それでも局面というのは変わるもので、小学校3年生~4年生の間に地域のスポーツ少年団でサッカーをやるように。
でもこのときの第一の目的は体力作りであって、サッカーが特別好きだったとか、サッカーをうまくなりたいという向上心は強く持っていなかった記憶。
庭以外でバスケをプレーするような場所が田舎にはなかなかなかったので、仕方なくサッカーみたいな。
で、そのサッカーも同学年の子たちや先輩たちがどんどん上手くなっていくなか自分はそうでもなく、試合にもなかなか出してもらえずにずるずると辞めて(本当はもう一つ大きな契機があったのですが、そこは内緒で)バレーボールに転向。
このバレーは小学校6年生まで続けて、中学からは陸上部に入ったのでいくつかのスポーツを経験することはできたけどサッカーからは遠ざかっていく人生だった。ちなみに中学にはサッカー部もバスケ部もなかったし、バレーはもういいかなと思ったので陸上くらいしか選択肢がなかったという寂しさである。
まあそれはそれでいいとして、実は陸上部に入ってから久しぶりにサッカーをやる機会が数は少ないけれどあった。
ちょうど中学1年(2002年)のときに日韓ワールドカップがあったせいで自分の中のサッカー熱が高くなっていたのがこの時期。
部活の話に戻すと、大きくないグラウンドを野球部と陸上部で使っていたのが放課後の風景だったんだけど、オフシーズンになるとどちらの部でもグラウンドを使う機会は減少する。(主に体力作りのために学校外でのランニングを増やすため)
そこで、ランニングや筋トレだけでは身につかない横への動きだとか、単調なトレーニングを補うために野球部対陸上部でサッカーをすることが(確か週一回程度)いつのまにか冬場の恒例行事になっていた。
最初は普通にゲームをやっていただけのはずが、途中から地域の指導者がやってきてサッカーの練習をやったり、ゲームでもボールを2コに増やしたりポジションを入れ換えながらプレイしたりと、サッカー熱が上がっているのにサッカーをプレイする機会の少ない田舎の中学生にはめちゃくちゃ楽しい時間だった。
一番「楽しく」サッカーをやっていたのは後にも先にもこの時だろうと思う。体育の時間のサッカーとはまた別の、野球部を倒したい(野球部なのにサッカーも強いので)という思いがあったり、日が暮れて真っ暗なグラウンドの中でボールを蹴り合うという環境自体がなにより楽しかったのをぼんやりと覚えている。
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サッカーは楽しいもの。サッカーチームに入っていた小学生のときには分からなかった感覚が、陸上部に入った中学生になってから分かるというのはなかなか面白いものだ。
もちろんワールドカップの影響もでかくて、開催期間中の学校での話題はサッカーのことだらけだったように思う。
決勝T1回戦のトルコ戦は学校が午前中授業だったのになぜか陸上部だけ午後から練習メニューを組まれており、チュニジア戦はともかくこの試合を生で見られなかったのはけっこう悔しかった。
それでも部員の誰かが持ち込んでいたラジオをグラウンドの片隅に置きながら、「いまどう? 点入った?」なんて会話を交わしていたのも、いま振り返るとなつかしい思い出だなと思う。
ラジオですよ、ラジオ。いまだったらスマートフォンでテキスト速報が見られるわけで。というかツイッターで流れてくるけど。
いくつかの偶然が重なって、中学生という多感な時期にサッカーに触れることができた。自分でちゃんとゲームをテレビ観戦するようになったのもこのころからで、代表戦はほぼ必ず見ていた。
最初にあげた読書、ネット、アニメという三大趣味も、中学時代の経験が大きなきっかけになっている。サッカーも実はその一つだったんだなと、このエントリーを書いていて個人的に振り返ることができた。
まだまだ新しい住人になったばかりだけど、「サッカーは楽しいもの」ということを自分の文章で少しでもうまく伝えられるように、今後もこの場所で暮らしていけたらと、今回のテーマを書き終えて思っている。