フットボール マンション

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カテゴリ: 海外サッカー全般

いよいよドイツ・ブンデスリーガの新シーズンが開幕しました。

今回も暁さんの恒例の企画に参加させて頂きました。
別ブログですがドイツサッカーに興味がある方には是非見て頂きたいです。
3つに分かれておりますがそれぞれ以下のリンクから。
上編
中編
下編

これほど内容の深いプレビューは他では見られないと思います。

自分個人の話をすると特定のサポートチームを持たない立場なので質問によっては一言しか回答がなかったりもしてますが…(笑)
個々のサポーターが語るそれぞれのクラブに対する文章には深い知識と強い想いを感じます。

読んでるうちに興味が湧いてくるチームが出てきたり、知識が頭の片隅にあるだけでも試合を観るときに少し見方を変えることが出来たり。
もう一歩深くサッカーを楽しむ手助けになるのではないかと思います。


ところで中編では各参加者が順位予想をしています。

ブンデスリーガに造詣の深い13人がどのように予想したのか。
18チームについて予想者の平均値・中央値・最高順位・最低順位をまとめてみました。



こんな感じになりました。

簡単に見ていきましょう。

①優勝争いは昨年の2トップ

ヴォルフスブルクの躍進とバイエルンの内部事情もあり予想が昨年より明らかに拮抗している。
中にはブンデスファンのバイエルンに対する複雑な感情が見え隠れする部分も感じるが…(笑)

優勝予想はバイエルン6、ヴォルフスブルク5、ボルシアMG2。
ただしボルシアMGに関してはCL圏外予想が9人と2/3を占めており、予想に幅が出ている。

②CL争い優位に立つドルトムントとレヴァークーゼン

プレシーズンから好調をキープしたドルトムントが優勝予想0というのは少し意外だったかもしれない。
尤も、昨年7位のチームを優勝予想にするには少し勇気が要るが。
レヴァークーゼンの予想最高位が2位なのはご愛嬌…(笑)

少し差がついてボルシアMGとシャルケ。ここまでが欧州圏内ということに。

③BIG6の壁を超えるのは?
昨年はアウクスブルクが旋風を起こし5位に食い込みましたが今年の予想はというと上6チーム以外で6位以内の予想があったのはホッフェンハイムのみ。
3人が皆シャルケを崩すと予想。

④個性が大きく出た7位~14位
ホッフェンハイムからフランクフルトまでの8チームは個々の予想の差が一番大きく出ているところであり、いずれのチームにも一桁順位(即ちトップハーフ)から残留争いまでの予想が出ている。

⑤降格予想はヘルタ、ハノーファー、そして昇格組2チーム。
昇格組の評価は厳しい。そもそもどちらも現体制での一部リーグ経験がないのだから当然だろう。
そして去年辛うじて残留を免れた2チームには今年も厳しい評価が下っている。

予想を数値化するとこんな感じ。
平均値の分布を見るとどこに格差が出ているのかがより明白に。

また個々人のどこに個性が出ているかというのも見えてくるのではないかと。

シーズンが進んだ頃にまた見返すと面白いと思います。


日本時間午前1:00に始まったユーロ2016予選のスロベニア対イングランドの試合でJリーグでプレーする2人の選手がそれぞれ得点する活躍を見せた。
共にスロベニア代表の選手で、J1名古屋グランパスに所属するFWノヴァコヴィッチとJ2ジェフ千葉に所属のFWペチュニクだ。

この試合は2-3で惜しくもスロベニアは勝利を逃したのだが、ノヴァコヴィッチは先発出場で見事な先制ゴールを決め、ペチュニクは途中出場で2-2に追い付く同点ゴールを決めている。(なお、この試合にはJ1浦和レッズ所属のズラタン選手も招集される予定だったが、怪我の為に辞退している。)

この試合に臨むにあたり、ノヴァコヴィッチはスロベニアの国内メディアの質問に次のように答えていたようだ。


(日本からスロベニア、ヨーロッパへの長距離について)「もちろん長距離の移動は辛いよ。でも、久しぶりに帰国して家族や知り合いの顔を見る。それだけで戦う力が沸いてくるんだ。」



スロベニアという国は旧ユーゴスラビアの分裂によってできた国である。1991年に誕生した人口200万人程の小さな国だが、既にW杯には2回出場している。2002年のW杯では、グループリーグは韓国で戦うにも限らず、直前の合宿は日本の岡山県美作で行っている。


旧ユーゴスラビアといえば元日本代表監督、ジェフ千葉(当時市原)を指揮したオシム、そして名古屋グランパスで 選手監督として在籍したピクシーことストイコビッチという世界的な名手がJリーグで活躍していた。彼らは国民的英雄であり、彼らのようになりたいと日本に活躍の場を求める東欧のサッカー選手は少なくない。



ヨーロッパから遠く離れた日本でプレーするスロベニア代表選手の活躍は、良いプレーをしていればどの国でプレーしていても代表選手に選ばれるという道を示してくれることとなった。そして、結果として日本の、Jリーグの価値を高めることにもなったのではないか。

皆様お久しぶりです。

もうあと1時間もすればブンデスリーガ最終節ということで慌てて記事を書いております。

今年の残留争いは、欧州のリーグ戦の中ではリーグ内の力が拮抗しているブンデスリーガ(バイエルン1強とか言われているが過去10年で4チームが優勝してるリーグは欧州では稀有。)を証明するような激しいものになっている。

世界中のどのリーグでもここまで競ったままの最終節は珍しいのではないかと思うので簡単にその希少さをまとめようと思う。

1.最終節開始時点で降格の可能性があるチームが6チーム。

ブンデスリーガは18チームなので、実に3分の1のチームが最後まで残留を決めていない。
これはそうそうあることではない…というかJですらなかったのではないかと。

2.最終節時点で降格が確定したチームがいない。

意外とこれが珍しい。
大抵の場合は1つぐらいは差がついて最終節前には落ちているものなのだが…。
今回は初昇格パーダーボルンの健闘もあり、未だ降格が決まったチームはいない。

3.最終節、直接対決が2試合。

6チームのうち4チームがまさに目の前のチームと残留を賭けて最終節を戦う。
ドイツでも日程君が暗躍しているのかもしれない。

そんなわけで最終節の状況をまとめる。



下から個別に簡単に。

18位 パーダーボルン 残留条件→最終節勝利+ハンブルガーの敗北+入れ替え戦勝利。

開幕前降格候補の筆頭だったパーダーボルンは序盤にまさかの旋風を起こし…しかしやはり自力が足りずに最下位に沈んでいる。
初昇格であり、クラブにとって歴史的な1年の最後に残留の目があることは評価されるべき。
最終戦勝利すれば残留の可能性は決して低くない。
但し最終節の相手シュツットガルトはここに来て急激に調子を上げている。

初めてのブンデスリーガを共に戦ってきたサポーターの目の前で希望を繋ぐことが出来るだろうか。



17位 ハンブルガー 残留条件→最終節勝利+シュツットガルト引き分け以下orフライブルグハノーファー戦がドロー以外

この終盤の調子は決して悪くなかったはずだった。監督が変わり、カチャルの爆発に象徴されるように終盤にきて勝ち点を伸ばしてきてはいる。
それでも前節の6ポイントゲームの敗戦は重すぎた。

最終節は勝利が必須。勝ち点3を積めれば自動降格は免れるし、入れ替え戦行きの可能性はそれほど高くない。
引き分け以下なら自動降格確定。

最終節の相手は崩壊中と見られているシャルケだが…ここ5試合でパーダーボルンとシュツットガルトを潰しヴォルフスブルグと引き分けたシャルケはやはり厳しい相手なのは間違いない。

勝ち点3を逃せばブンデスリーガ創設後唯一守って来た全シーズン1部リーグの記録が途絶えることになる。



16位  シュツットガルト 残留条件→最終節勝利(引き分けの場合は他会場の結果で得失まで絡むパターンになる)

暫く最下位に沈んで来たが終盤這い上がってきた。
特に前節のハンブルガー撃破は非常に大きく、残留争い2連戦を2連勝で終えての残留を狙う。

2度目の劇薬アルミン・フェー投入は大失敗に終わり序盤から苦しいシーズンを過ごしたがここにきて自力での残留が可能な状況に。

最終節はアウェーだが最下位に沈むパーダーボルンが相手。
きっちり叩いて残留を勝ち取りたい。


15位 ハノーファー 残留条件→最終節勝利(引き分け以下の場合は他会場の結果次第)

中断期間までは全く悪くなかったはずが年が明けてから1試合も勝てず。
前節ようやく12月16日以来の勝利を奇しくも同じアウグスブルグから手に入れる。

最終節もやはり目指すは勝利のみ。ホームで勝ち点で並ぶフライブルグを迎え撃つ。
負ければ他会場の結果次第で自動降格の可能性がまだあり、予断を許さない状況である。

2015年の悪夢のような日々を断ち切ることは出来るだろうか。

因みに酒井は前節の退場により出場停止。


14位 フライブルグ 残留条件→引き分け以上(敗戦時は他会場の結果次第)

ハンブルガーが得失で追いつくのは現実的ではない為、引き分けで残留は確定する。
HDIアレーナに乗り込む最終節。

前節王者からのまさかのプレゼントを貰い残留に一気に近づいた。
得失でも有利な立場にあるが引き分け狙いで入るとあらぬ落とし穴にはまることも有り得るだけに慎重にゲームに入る必要があるだろう。

負ければ入れ替え戦行きの可能性は低くないだけにきっちり勝ち点を持ち帰りたい。


13位 ヘルタ ベルリン 残留条件→1点差負け以上(2点差以上の負けで他会場の結果次第)

恐らくは問題ないとは思うが…ホッフェンハイムとの試合に2点差以上の敗戦+ハノーファーフライブルグの引き分け+シュツットガルト勝利で入れ替え戦圏内に落ちる。

全くないとも言いきれないだけに最終節きっちり勝ち点を取って終えたいところ。
終盤4/5以降6試合勝ちがなく現在最も状態の悪いチームになっている。


最終節キックオフは日本時間:22時30分より。

もう間もなくになります。
余裕があれば速報を随時更新していきたいです。

それでは皆様最終節を楽しみましょう。

今シーズン多くの期待を裏切りつつも持ち直したドルトムントと復活した劇場型チームブレーメンによるEL争いもにも是非注目。

ヘルタ・ベルリン 0-2 ハノーファー
(44分:ブリアン、67分:清武)
http://int.soccerway.com/matches/2014/11/07/germany/bundesliga/hertha-bsc-berlin/hannover-96/1713575/

 ヘルタのホームで行われた試合だったが、ちぐはぐなヘルタと勢いのあるハノーファーという好対照さが0-2(オフサイドになった清武の幻のゴールを含めると、あわや0-3だった)という結果に表れている試合だった。
 この試合でも守備でのミスにつけこまれるシーンが何度かあったが、ヘルタはこの試合を含めたリーグ戦ここ5試合のうち、3-0で勝利した9節のハンブルガー戦以外の4試合で2失点している。7節のシュツットガルト戦ではPKを含む3ゴールで3-2となんとか勝利しているものの、次のアウェーでのシャルケ戦では0-2で敗戦しており、攻撃面で安定して点をとれているという状態とも言いがたい。
 簡単に言えば、攻撃でも守備でもムラがあり、そのせいで順位も中位から下位をさまよっているのが現時点でのヘルタというチームだ。
 守備の立て直しも課題だが、カルー、ベーレンス、原口と言った新加入の3人の外国人選手がゴールを効果的に奪えるような攻撃の組み立てができなければ、勝ち点3を継続的にとりにいくのは難しい。このままだと来季は久しぶりに2部降格という可能性もありえるだろう。
 この試合も前半こそカルーや原口がゴールに迫る決定的なシーンがあったものの、後半はハノーファーの勢いにおされ、76分には清武に素晴らしいゴールを与えてしまった。

 対して、ハノーファーは好調を維持している。6節~8節にかけて3連敗を喫してしまったが、上位のバイエルンやボルシアMG相手の負けは仕方ないと言っていい。その後9節のドルトムント戦のアウェーで奪った勝利以降、これでリーグ戦は3連勝となる。
 ホッケンハイムがケルンに敗れ、レヴァークーゼンがマインツと引き分けたことでハノーファーは順位を4位に上げた。ブンデスの中でも中堅どころのクラブとしてはこの躍進を続けたいところだろう。
 好調を維持しているのは連勝中すべてのゴールに絡んでいる清武の好調が大きな要因だが、同時に酒井宏樹も存在感を見せ始めている。昨季の後半から少しずつ出番を増やした酒井宏樹は、今シーズンはスタメンにほぼ定着し、攻撃面では清武の近い位置でプレーすることも増えている。
 はやめにプレッシャーをかけながら中盤を速く突破し、シュートチャンスを何度も作り出す。このようないまのハノーファーのスタイルは、酒井宏樹におそらく合っているのだろう。
 清武もこのチームで好調を維持すれば、アギーレ体制となった日本代表に呼ばれる日も近いはずだ。久しく代表に呼ばれていなかったフランクフルトの乾が代表復帰戦のホンジュラス戦(6-0)で2ゴールという結果を出したことで、同じブンデスリーガで戦う選手として刺激を受けたに違いない。呼ばれてないという意味では、刺激より悔しさかもしれないが。

 代表では清武がトップ下でプレーすることはほとんどなかったと思うが、トップ下として君臨する清武のチームとして機能し始めたハノーファーのサッカーは見ていて面白い。勢いで相手を制する今節のヘルタ戦のような試合もできれば、我慢して奪ったゴールを守りきったドルトムント戦のようなサッカーもできる。リーグが全然違うが、J2の湘南に近いサッカーを志向しているのかもしれない。
 上位陣の3チームであるバイエルン、ボルシアMG、ヴォルフスブルクほどの攻撃の破壊力はまだないが、ヘルタとは対照的に失点の少ないチームにもなりつつあることも好調を維持している理由の一つだろう。この順位を維持できるかどうかは、順位的には暫定で下位になっているホッケンハイムやレヴァークーゼン、あるいはシャルケのような攻撃力のあるチームと対戦したときの真価にかかっている。

 そんなところで、このゲームは両チームの今後の不安と期待を象徴するゲームだった。
 そしてこれはあえて書くことでもないかもだが、日本人選手4人が先発した試合はブンデスリーガでは初めてのことらしい。チームの中心選手になる選手が増えてきたことを、象徴していると言えるだろう。

当連載もついに恐れていた事態が起こった。
「面白おかしいタイムリーなネタを紹介する」をコンセプトにしているのだが、3回目して特筆すべきトピックがない。しかしAマッチウィークで一週間休んだので、ここで休んでしまったら多分来週以降も書く気力が湧かなくなるだろうと思ったので、ネタ的ではないトピックについても書いていくようにここで方向転換を図る事にした。

ということでまず今週は昨季王者、マンチェスターシティのFWセルヒオアグエロをピックアップしよう。彼は土曜に、マンチェスターシティ(以下シティ)対トッテナム・ホットスパー(以下スパーズ)の試合において2つのPKを含めた4ゴールを記録し、4-1の勝利の立役者となった。
この4ゴールにより彼はプレミアリーグに来てからの総得点数を61とし、1ゴールあたりにかかる時間は108.3(分/ゴール)となった。この数字はプレミアリーグの歴史で最も短い時間となっているので、BBCによる「プレミアリーグ、1ゴールあたりの所要時間ランキング」を紹介しよう。

1位 セルヒオ・アグエロ 108.3分(総得点61)
2位 ティエリ・アンリ 121.8分(総得点175)
3位 ファン・ニステルローイ128.2分(総得点95)
4位 ハビエル・エルナンデス 129.6分(総得点37)
5位 ファン・ペルシー 136分(総得点136)
6位 エディン・ジェコ 137分(総得点48)
7位 ルイス・スアレス 138.8分(総得点69)
8位 ダニエル・スタリッジ 139.3分(総得点58)
9位 エルナン・クレスポ 141分(総得点20)
10位 アラン・シアラー 146.9分(総得点260)

現役選手は10人中7人であり、そのうち現在プレミアリーグに所属している選手は4人いるので、これらの選手が引退する頃に、このランキングがどうなっているのか楽しみである。
尚、このランキングは20ゴール以上をあげた選手のみが対象となっている。よって、今シーズンからチェルシーでプレーするジエゴ・コスタは65.4分という驚異的なペースであるが、得点数が9なので対象外になっている。

また、今シーズンのみの数字に着目すると、アグエロは58.7分(9得点)で、ジエゴ・コスタをも上回るペースで得点を量産している。チェルシーとシティの優勝争いにおいて、この二人の得点王争いにも注目したい。

ちなみに、今シーズンのヨーロッパ主要5大リーグ(スペイン、ドイツ、イングランド、フランス、イタリア)全体における1ゴールあたりの所要時間ランキングだと、アグエロは3位につけている。こちらの1位はレアル・マドリーのロナウドで、2位はバルセロナのネイマールであり、ロナウドは1ゴールあたり42分と、1試合2ゴールを上回るペースで得点を重ねている。



さて、それでは今節の試合結果と順位表



プレミアリーグ第8節 結果

マンチェスターシティ 4-1 トッテナム
アーセナル 2-2 ハル
バーンリー 1-3 ウェストハム
クリスタルパレス 1-2 チェルシー
エヴァートン 3-0 アストンヴィラ
ニューカッスル 1-0 レスター
サウサンプトン 8-0 サンダーランド
QPR 2-3 リヴァプール
ストーク 2-1 スウォンジー
WBA 2-2 マンチェスターユナイテッド


順位表

1 チェルシー 22
2 マンチェスターシティ 17
3 サウサンプトン 16
4 ウェストハム 13
5 リヴァプール 13
6 マンチェスターユナイテッド 12
7 アーセナル 11
8 スウォンジー 11
9 トッテナム 11
10 ストーク 11
11 ハル 10
12 アストンヴィラ 10
13 エヴァートン 9
14 WBA 9
15 レスター 9
16 クリスタルパレス 8
17 サンダーランド 8
18 ニューカッスル 7
19 バーンリー 4
20 QPR 4





今週はチャンピオンズリーグのグループリーグ第3節がミッドウィークに開催されるので、何かトピックがあればもう一度更新するかもしれません。ではまた。

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