フットボール マンション

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カテゴリ:日本代表全般

皆さんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

前回の記事の通り私は現在の日本代表の評価及び、監督・会長の判断の評価は結果のみで行うと発言しておりました。
そして判断基準はGLを突破するか否かでのみ行うとしております。
結論から言います。今回の監督交代は成功だったと。

未だ止まぬ協会や選手達への批判は、個々の感情に過ぎないので好きにすればいいと思う。
ハリル監督を続けていたらどうだったのか。これは無意味な議論に過ぎない。
あくまで田嶋会長は「GL突破の確率を上げる為に指揮官を交代させた」
結果としてGLを突破した。

監督交代の目的自体は完遂された。
これが現実。

ハリル監督だったら誰が呼ばれただとか、ハリル監督でも突破したかどうかとか。
ハリル監督だったらベルギーorイングランドに勝てただとか各々持論を述べるのは自由だが確認の方法はない。

監督交代を機に協会批判を強めて日本の試合なんて見ないと言いだした多数の自称サッカーフリークや3連敗は確実だと言い切って批判する準備をしていた人間にとって今回の結果は歯軋りしたくなるのかもしれないし、引っ込みがつかずにあの手この手で攻撃したくなる気持ちも分からなくないが。

それとは別にこんな意見をよく目にする。
西野監督で勝っても未来に繋がらない。将来の為にハリル監督で行くべきだった。
これがよくわからない。

そもそも勝とうが負けようがブツ切り4年で終了の現行のやり方で、長くともW杯終了までで終わったハリル体制が3ヶ月伸びたらどう将来に繋がるのか。
これは元々の協会の体制の問題でもあり、今回の短期的な判断とは別の問題である。

尤も日本に腕のある外国人監督が4年以上のスパンで来てくれるのかどうかは正直わからない。
継続性だの将来への財産だのを語れるような権限は少なくとも今の代表監督には与えられていない。どう転んだってあと3ヶ月でサヨナラ。
8月以降の新監督は全く別の代表を作るだけのことだ。

そもそも裁判結果も出てなかったアギーレを追い出した時点で継続性という観点で言えばブラジル→ロシアとしての今の代表は正当性をとっくに失ってる。
ハリルもまた緊急で代打として呼ばれていたことを大半の人間は忘れているのかもしれない。


同時に選手批判の声も強くなっている。
クーデターだ何だと正直下らない。

選手はそれぞれの立場で意見を言うものだ。
そしてピッチ上での決断は監督が下し、体制については協会が下す。
協会が下した判断で選手が批判されるのはおかしな話だろう。
監督が変わった結果状況が良くなる選手も悪くなる選手も居て当然。
そういったプラスとマイナスの中で最終的に結果が出るかどうか。
ただそれだけのこと。

今大会の選手の評価は今大会のピッチ上のプレーで行われるべきだろう。

更にもう1つ、今の日本代表は4年後の日本代表の為のものではないということを理解するべきだ。
今選ばれてる選手は目の前の大会に勝つ為にやっている。
4年後勝つ為の実験台になる為に試合をしているわけじゃない。
次の為に○○を入れるべきなんてのは目の前の大会に掛けている人間に礼を欠いている。

中島、堂安、久保らが外れたことをクローズアップする声もあるが、彼らの誰がスペインで2年ポジションを守り、ドイツでCLに継続的に出るクラブで主力として活躍したのだろうか。
或いはオランダで3試合1ゴール以上のペースで活躍していたハーフナーマイクを呼ぶべきだと彼らは叫んだだろうか。代表選考に於いて西野監督の選択は最大公約数的なものだった。
特に激戦区の2列目についてはトップリーグを理解している人間のみの選出。

結果として今の代表は日韓・南アに並び歴代最高記録のベスト16に立った。

ここから先どうなるかはわからない。
既に行われたベスト16の2試合は皆モンスターに見えるレベルだった。
そしてベルギーもそこに引けを取らないチームだ。

どう転んだとしても応援ぐらいはしてやりましょうや。
今彼らを批判したってマイナスにしかならない。

そもそもスポーツの人気が一時の空気に左右されてしまうこの国で、結果を無視した批判を繰り返すことは監督交代より遥かに凶悪な形で日本サッカーの死に繋がる。
Jリーグという足場が出来たことでそう簡単に終わることはないだろうが…。
Jリーグ以前の日本を生きた人々にとって、それはきっととてつもなく恐ろしいことなんじゃないかと私は思う。

皆さんこんばんは。
夜磐です。


お久しぶりです。
前回、柏戦のレビューを書いた後から非常に忙しくなり、
ブログを書けなくなっていました。


記事こそ書いていませんでしたが、蹴活はしておりました。
試合をテレビで見たりとか、現地で見たりとか、
フットサルで相手にボコられたりとか
中断前の湘南-磐田戦は現地観戦を敢行。結果が出なかったのは残念でした。
そろそろBMWスタジアムから笑って帰りたいものです。


さて、今日の話題です。
今月上旬に出版されました、増島みどり著
日本代表を、生きる。 「6月の軌跡」の20年後を追って
を読んだので、感想をば。
出退勤の電車の中で少しずつ読み進めて、本日読了しました。

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本作品は、1998年のフランスワールドカップに挑んだ日本代表選手団に
参加した人々にフォーカスが当てられています。
選手達だけでなく、監督やコーチ、スタッフなども含めた全員を対象に、
あの大会当時の思い出や、あの大会に参加したことでこの20年に
どのような影響があったのかが語られています。


日本が初めてワールドカップに出場したあの大会は、最終予選から
本大会まで劇的な出来事が非常に多く、これ以上なくドラマティックでした。
私が中学生になってジュビロ磐田をきっかけにサッカーにハマり込んだ後に、
あの大会に関する書籍を狂ったように読み込んだ時期がありました。
リアルタイムの記憶こそ希薄ですが、私にとっての日本代表の始まりは
間違いなく1997年の最終予選から連なるフランス大会です。

金子達仁氏の「決戦前夜
後藤健生氏の「アジアサッカー戦記
馳星周氏の「蹴球中毒
関連書籍を読み漁る中で、増島みどり氏の「6月の軌跡」にも手を伸ばしました。
関係者全員の証言を回収していたのは増島みどり氏だけだったので、
その点で非常に読み応えを感じた一冊であることをよく覚えています。
本作は、市川大祐選手の引退を契機として、「6月の軌跡」から20年経った
当時のメンバーを訪問する、というコンセプトでした。

選手だけでなくスタッフまで再訪問した本作も、やはり読み応えは満点。
知っていたこと、想像できることには当時を思い出してノスタルジックに浸り、
知らなかったこと、想像していなかったことにはセンセーションを覚えました。
1998年フランスW杯を戦った「日本代表」の物語は終わっていなかった。
大仰に見える煽り文句にも、決して誇張はありません。
あの大会に関わった人々がどのような20年を過ごしてきたのか、
それを垣間見られたことが、妙に嬉しく感じましたね。

あの大会に選手として参加した22人は、驚くべきことに一人も欠ける
ことなく現在でもサッカー界に関わり続けています。
あの大会に出場した経験が日本サッカー界にとっていかに貴重であるかを
如実に物語る事実だと思います。
フランスW杯日本代表は、技術では現在の日本代表に劣るでしょう。
しかし、日本代表としての歴史を切り開いた存在である彼らに対する敬意は、
どれだけ時間が経ってどれだけ日本代表が変わっていったとしても
薄れるものではないと私は思います。
その気持ちを今一度思い起こせて、良かったと思います。


現在、日本代表は、フランス大会から数えて6大会目のロシア大会を
戦っている真っ最中です。2大会ぶりの決勝T進出をかけて、
もうすぐポーランド戦を迎えます。

しかし、誤解を恐れずに申し上げますと、私は今大会の日本代表に対して
過去の大会ほどの興味を抱けずにいます。
それは、大会直前での監督解任により生じた日本サッカー協会への
懐疑心が拭い切れないことに起因しており、彼らを「我々」と呼ぶには
どうにも熱意が伴わないのです。
決定的に興味を失ったことで観戦意欲がわかず、それは初戦のコロンビア戦に
勝利した後も変わることはありませんでした。
そのままだったら、ポーランド戦も見なかったことでしょう。

ただ、本日この本を読み終えて、多少なりとも観戦意欲が沸きました。
日本代表への興味は薄れたままですが、後に何年か経ってから
この大会の真実を知るために、興味はなくても見ておいた方が後になって
楽しめるかもしれない、と思ったからです。

おそらくポーランド戦の日は残業で試合開始には間に合いませんが、
コロンビア戦のように試合をやっていることを承知でのんびり帰宅
することはないでしょう。
願わくば、「彼ら」が「我々」になりますように。

未来のために、見届けさせて頂きます。


本日は以上です。

Jリーグが中断に入りすっかりご無沙汰しております。
代表のゴタゴタもあり、当ブログ内の記事もすっかり止まっているようで…。(個人的には何人かがそれぞれ書くことを期待してたんだけど(笑))

過去のW杯前の討論会が懐かしいなと。
皆それぞれ年を取って家庭や仕事があるので中々若い頃のようにはいかないですが。

個人的に代表のことは書きたかった。
そして個人的にはこう書くつもりでいました。

結果を求めての監督交代だと。
そういうのであれば評価は結果だけで行おうと。
GL突破が出来るかどうか。今回の日本代表の評価はそこだけで行う。

会長も元技術委員長(現監督)も結果が出れば称賛してもいい。
結果が出なければ責任を取ってくれ。

どれだけいいサッカーをしても勝てなければ意味がないし、どれだけつまらないサッカーだろうが結果が出ることが大事。
W杯とはそういう大会で、日本代表は常に4年毎に次のW杯で結果を出すことを目指してきたはずだと。
だから結果が出るまで批判をする気はないし、結果が出たらそれに応じたリアクションを取る。

かつて杉本健勇がフロンターレからセレッソに戻ってきた時にも似たようなことを考えた。
数字でチームに貢献するのであれば今批判しているサポーターなんてどうでもいい。
個人的には歓迎するしそのポテンシャルは十分にある。
帰ってきた杉本はそれでも半年近くかかったが、エースの離脱によって突如目覚めた。
気づいたらJ1で20ゴールを決めた。
ユース卒で20ゴールを決めた人間はJ全体でも柿谷と杉本ぐらいだったはず。

話が逸れた。
要は結果しか求めない。つまらない試合を繰り返していたが結局はガーナ戦もスイス戦も見た。
とにかくつまらないし弱かったけれども。

パラグアイ戦のスタメンを見て久しぶりに前向きに試合を見る気分になった。
2009のセレッソを見ていた人間であればその並びだけで期待せざるを得ないのだ。
控え組と言われてもどれだけチームがつまらない試合を繰り返していても。

乾と香川がスタメンで並べばきっと楽しくなる。
9年前にセレッソサポが夢に見て、アギーレ体制の一瞬だけしか採用されなかった揃い踏みがW杯まで残り1試合のこのタイミングでようやく実現した。

パラグアイ戦は各個人の役割が整理され、チームもコンパクトに保った状態で試合が出来た。
苦言を呈すのであれば遠藤と東口だったが監督はハーフタイムで入れ替えた。

遠藤は量もポジショニングも悪くないのだが質の部分はやはり足りてない。
基本的に遠藤は無事これ名馬なタイプで勤勉なので必要な動きはきっちりやっているのだが…。
山口からのサイドチェンジをコーナー際できっちり収めたまではいいのにそこで時間をかけて失うのが非常に勿体無い。

東口に関しては飛びだしで1つミス。
そして失点シーンはシュートを打たれる直前に逆ステップを踏む痛恨のミス。
勿論柴崎の緩い対応もあったが逆ステップを踏まなければ反応は間に合った。
ノーチャンスという声もあるが、足の運びを見ればはっきりミスとわかるはず。
そのワンステップがなければ東口を含め代表のGK陣なら掻き出せただろう。

さて、後半2人が入れ替わりチームは更に状況が上向いた。
得点シーンは最終ラインから。
山口が降りて来て昌子にボールを出すと入れ替わるようにするすると昌子が持ち上がる。
ギャップに顔を出す香川に楔が入ると回り込んだ乾にはたく。
そこから持ち込んで決めた乾のゴールはセレッソのラストマッチを思い起こさせる中央を破ってのシュート。
更に右サイドから出たボールを香川がヒールで流してまたも乾。
流れるようなプレーは久しく代表では見なかったもの。
そしてかつてセレッソで何度も見たもの。

全てが懐かしい。当時と変わらないプレー。アイデアが実現して結果に繋がる感覚。
違うのは2人がもう30前後になり、代表のユニフォームを着ていることぐらいだろう。

試合は柴崎のCKがオウンゴールを誘い3点。
しかし中村が長い距離のミドルを許して1点差に詰められる。
Jでもミドルの対応がよろしくない中村だが、ここでも案の定。
ただそれ以上にグラウンダーのクロスが前を素通りしたシーンの方が余程不味かったけども。
GKは横並びの印象。

最後は香川が点を決めて締め。直前のビッグチャンスが身体の向きと逆にボールが入って打ち上げた時にはずっこけたけど逆にここでは躱して股抜きでGKの逆は突くんだよな…。

西野体制初勝利。そしてそもそも初ゴール。
スイス戦後の夢も希望もない状況ではなくなったかもしれない。

ベンチでニヤニヤ足組んでる長谷部とかチームが点を取るごとに苦虫を噛み潰したような顔をする本田とか悲壮感たっぷりで試合に入ってきて左サイドの攻撃を止めた宇佐美とか色々気になる部分はあったが。

後半のスタートメンバーはおおよそ不満はなかった。
2失点の守備陣はと言われても柴崎と両GKの個人的な問題でDFラインのミスとは言えない。
柴崎にしても戦術的に貢献度が高いので1失点(及びやばいロスト2回)については差し引きでどう見るかは難しいところ。そこまでネガティブではない。

GKについては結局何がベストなのか答えが出ないまま。
誰かが飛びぬけているわけではないので。

酒井高徳の左が特に攻撃の部分で長友より貢献度が高いかもしれない。
山口乾と上手くボールを回していて無理に上がらないのが好印象。
長友よりはガタイもあるので乾と並んだ時の高さの問題についてもカバーできる。
実際サイドの裏を狙うロングボールに上手く対処していた。

両CBは吉田槙野よりコンパクトだった。
山口を含め、チームを間延びさせないという意味では槙野吉田長谷部より優秀かもしれない。
チームが間延びし始めると山口のプレーエリアの広さは仇になりがちなので、間延びしたサッカーをやりたいなら長谷部の方が傷が少なそうだが…。ビルドアップを考えても吉田槙野なら長谷部は欲しくなるところではある。ただチーム全体のコンパクトネスは望めなくなる。

武藤は右サイド問題を解決出来そうだった。
原口の右はカットインした後の展開が期待出来ず本人も迷うプレーが多く本来なら左に置きたいところ。
結局右サイドでタスクをこなせる選手が陣容におらず。
しかし前で使うよりハマっていた印象。
岡崎はスペースを作る動きが2列目各選手との相性が良く味方の動きを引き出していた。
もう少し前線の4人を見たかったのが本音だった。

勿論スイスからは割り引いて考える必要があるが。
パラグアイと同様W杯に出られずモチベーションもそれほど高いとは言えなかったガーナに完敗した状態からはかなりマシになったと言えるだろう。

何よりも代表に求められるのは結果だから。

いずれにしてももうW杯は目の前。
また4年振りに眠れない1ヶ月が始まる。

 日本代表がヨーロッパ遠征での二試合を終えた。
 今回の記事は1戦目であるマリ戦のあとに発表されたいくつかの記事を読んでいて感じた素朴な疑問というか反駁をつらつらと書いていくというスタイルのものだが、2戦目であるウクライナ戦を終えても(その結果が結果だったからかもしれないが)メディアの論調はさほど変わっていないように見える。 
 よって今回はマリ戦後、ウクライナ戦前の反応に焦点を当ててみたいが、たとえば次の記事。

ハリルJ、テストしすぎで完成度上がらず。長谷部・長友も警鐘、南ア大会前のような危機的状況に(FOOTBALL CHANNNEL)
中島のデビュー弾もかすむ深刻な課題 テスト重視で試合のテーマ設定が曖昧に(sportsnavi)

 最初の記事を書いた元川悦子は普段からブンデスリーガの日本人選手をコンスタントにウォッチしている記者なので代表キャップを飾るような選手は普段からよく見ている選手も多く含まれる。2つ目の記事を書いた宇都宮徹壱はスポーツナビで代表戦のプレビュー記事からレビュー記事までを毎回担当しており、こちらも定期的に見ているジャーナリストのコメントといったところだろう。
 元川は明確に2010年の記憶を掘り起こしながら「チームのベースを固定しながら集団としての完成度を高める方向に舵を切るべきではないか」と提言しており、確かにそれは間違った方法ではないと思う。ただハリルホジッチが今回の2試合であえてテストと割り切ったことを考えると、妥当な提案とは言えない。つまり、テストと割り切って結果が出ないとしても、ハリルホジッチはそれを見通しているだろうからだ。
 ウクライナ戦の前日会見で現にウクライナにはかなりリスペクトした表現をしているし、1-1に追いついたあとの失点で1-2になったのは、現状ありうる結果として妥当なものだろうと思われる。もちろんこの2失点はいずれもウクライナの攻撃陣のクオリティと日本の守備陣のクオリティの差を見せつけるという意味では、点数以上にインパクトのある失点だったと言えるだろう。
 
 前日会見でのハリルホジッチの言葉を引用してみたい。

 この試合に向けて、選手たちには結果を求めた。前の試合に関しては、すべてに満足しているわけではない。日本だけではないが、W杯が近づいてくると少し緊張感が高まり、そうした中でいろいろな人のいろいろな発言が出てくる。少し発言が多いのはよくないが、それぞれが仕事を実行するだけだ。メディアの皆さんはスキャンダルや話題になりそうなものを探していると思うが、代表はどの国にあっても「聖なるもの」だ。われわれも(チーム内で)何か問題があればしっかり解決する。外部に対する発言というのはよくない。

 W杯直前合宿前の最後の活動だ。私は来日してから、できるだけ多くの選手に表現の場を与えてきた。最終予選だけでも43人の選手を招集している。少し多すぎるかもしれないが、さまざまな理由があって多くの選手を招集した。最も多い理由はけがだ。今日の時点で7〜8人をけがで欠いている。これからわれわれは、しっかり一体感をもって進まなければならない。たくさんのスタッフがいて選手がいるが、団結しなければならない。日本人以外のスタッフもいるが、われわれも日本人の気持ちで挑んでいるし、そのように皆さんに扱っていただきたいと思う。

 この、「いろいろな人のいろいろな発言」というのは様々なメディアがいろいろなことを書いている、という意味でもあるだろうし、選手たちがそれのメディアを通していろいろな発言をしている、ともいえるだろう。長友はマリ戦後にこのままだとヤバイという趣旨の言葉を語っていたし、そのスタンスに同調する記者は先ほどの元川以外にも多くいる。(本当にたくさん見受けられたが時間がかかるので紹介は省略) 
 署名がないので誰の記事かはわからないが、サッカーダイジェストの次の記事も同じようなスタンスだろう。

「2010年の戦い方かそれとも…」槙野智章がチーム内に生まれるジレンマを語る(サッカーダイジェストWeb)
  
 ネット上ではこれらの記事に対する批判を書くとハリルホジッチ擁護なのか、という声も見受けられるが擁護するしないはさほど重要ではなくて、もっと重要なのはワールドカップでこれまで以上の結果を出すことなのではないだろうか。つまりベスト16以上の結果を、2010年のような急しのぎではなく次の2022年やさらに次の代表へと引き継いでいけるような、建設的な結果を求めることなのではないかと思う。 
 ではなぜ筆者がこのようなことを表明するかというと、少し前から本番まで一年もないというのにこれでもかというほどハリルホジッチ解任論を唱え続ける一部の記者の振る舞いにイライラしたということ。そして今回サブタイトルにもしたように、選手のテストではなく結果を求めに行くべきなのではないか、という一部の論調に対して、それは間違ってはいないが個人としては
ハリルホジッチがあえてまだテストにこわだる理由を考えてみたい、ということ。

 この二点が今回このブログ記事を書いた理由だ。

 では、
ハリルホジッチがあえてまだテストにこわだる理由とはいったい何なのだろうか。それはあくまで現時点でのベスト、つまり2018年なりのやり方でワールドカップに挑むということを指揮官が一番あきらめていないからである。 
 2018年のワールドカップに結果を残すことだけを考えるなら元川の言うように、もう少しある程度ベースを固めたうえで、テストするならば少数にとどめるべきだろう。本番のメンバー発表前の対外試合は5月のガーナ戦を残すのみだから、ハリルホジッチの言うようにゲームで「結果を求め」るならば、なおさらベースを固めるべきだ、との指摘そのものを否定するつもりはない。むしろまっとうですらあると思う。
 それでも100%それに乗っかれないのは、先ほどのサッカーダイジェストの記事で槙野が
「未来の日本サッカーを考えれば、引いて守って我慢する戦い方だけでも成長につながらない。そこは一回整理する必要があると思う」と語っていたことも気になるからだ。筆者が個人的にどうこう言うのではなく、選手自身が先を見据えたサッカーをやるべきなのではないか、成長を目指すべきなのではないか、という戸惑いを抱えていることは、それ自体はポジティブに受け取ってもいいと思う。

 あと数か月で本番なのに戸惑っていて大丈夫なのかという話になるが、かといって2010年のときのような目の前の結果は出るが成長にはつながらない、そんな目先の結果至上主義が必要なのか。それが必要ならば、わざわざ4年前にアルジェリアを躍進させた戦術家を招かなくてもよいし、そもそも有罪確定ではなく疑惑の時点でアギーレを解任しなくてもよかった。アギーレもハリルホジッチも、日本サッカーを成長させたり進化させるために呼んだ監督のはずだ。
 原点に立ち返るというシンプルなことにこだわるわけではないが、ハリルホジッチの試行錯誤がたとえガーナ戦まで続いたとしても、それはあくまで23人に絞り込むために必要だったと彼は語るだろう。細かな連携や試合勘は本番までの合宿でこなせばいい、という趣旨はウクライナ戦後の会見ですでに語っているし。これは単なるテスト偏重というよりは、清武や香川、吉田のように戦術的に必要だが故障のために呼べない選手がいる以上、やむをえず必要なテストだった、という見方もできる。 
 先ほどの
「いろいろな人のいろいろな発言」も自分のやり方を気にくわない人が一定数いることを見越した上での発言だろう。
 正直なところ、日本の所属するグループではコロンビアとポーランドが客観的に見れば明らかに格上だ。格上を上回るには、弱者の戦法をとるか、相手の弱みにつけこむか、あるいはこちらの強みを最大限発揮するか、くらいしか方法はない。ハリルホジッチはこのいずれかの方法を組み合わせるだろうが、その結果が決勝トーナメントにつながるとは限らない。むしろコロンビアのポーランドのいずれにも、格の差を見せつけられて敗退するかもしれない。

 
結論を述べよう。「テスト偏重」をやめて目の前の結果を重視するのは間違っていない。間違ってはいないが、目の前の結果とは違う結果を見てみたい。多少リスクをとったとしても、いままでの代表にはなかった結果を求めなければ、あっさり敗退してもいいというくらいのリスクをとらなければ、2010年や2002年の結果を上回ることは容易ではないし、日本代表のサッカーは成長しないのではないか。
 それが、2010年でもなく2014年でもなく2018年の代表の目指すべき一つの方法なのではないだろうか。少なくとも、槙野の戸惑いに耳を傾けるならば。

1月も後半になりました。
セレッソの陣容もほぼ確定となり、既に選手達はタイキャンプに励んでおります。

さて、去年に続き今年も驚きの多い移籍動向になっております。
うちは穏やかながらも少し上積みを出来たかなというような状況ではありましたが、他チームは悲喜交々といった感じ。

とりわけ大きな驚きを呼んだのは斎藤学のフロンターレ移籍でしょうか。
正直プロレス企画的な印象の強い多摩川クラシコに比べ、サポーター間の関係もあまり良いとは言えないマリノスフロンターレ間のエースの0円移籍は去年の前振りがあったとはいえ理解の得難い移籍だったと思います。
山瀬や田中等移籍自体はちょこちょこあるのですが…。

移籍理由にW杯へのアピールという話が上がっておりました。
実際のところマリノスの代表選手は斎藤学以外だと栗原まで遡らないと思い出せないなぁと。
中には具体的な視察回数に踏み込んだ記事なんかもありましたが、実際のところ近年の代表選手はどこが排出しているのか調べてみました。

ここから本題
2014W杯以後のJクラブ代表招集延べ人数ランキング

代表招集のべ人数

W杯以降のJリーグから選出された選手の延べ人数が上の表になる。
選出は上記16のクラブから
因みに2014~2017のJ1クラブで選出0人なのは以下の8クラブ
コンサドーレ札幌
モンテディオ山形
大宮アルディージャ
ヴァンフォーレ甲府
松本山雅
清水エスパルス
徳島ヴォルティス
アビスパ福岡

清水や大宮の0人は少し意外に見えるかもしれないが、アギーレ/ハリル期間では誰もいない。

上から見てみるとガンバの多さが際立つ。
常に安定して招集を受けている東口を筆頭に、途中まで呼ばれていた宇佐美、途中から定着した井手口等が代表格。
2015年と2017年の人数が突出して多いのは東アジア選手権に多数選手を送り出している為。
国内組中心の時にはまずガンバの選手がメインになっている印象。

続いてレッズ。ここも先日のクラブW杯がなければもう少し近づいたかも。
西川・槙野辺りが代表格。興梠・遠藤辺りも招集回数は多め。

3番目にFC東京。瓦斯枠等と呼ばれてたり何かと協会と縁の深いチームではある。
森重とドイツ移籍前の武藤辺りが代表格。2016年から急激に数字を落としているが、やはり2016年途中から技術委員長が西野さんに変わったことが大きな要因ではなく今年は森重の怪我の影響もありそう。
対照的に数字を伸ばして来ているのがアントラーズ。
E-1には7人もの選手を送り出している。植田・昌子のDF陣が代表格。
ここまでの4チームは4年で延べ40人以上を送り出しており、代表クラスを多数抱えるクラブと言えるだろうか。

5位タイにセレッソとフロンターレ
セレッソはうち2年をJ2で過ごしているものの常連の山口が数字を稼いだ様子。清武・杉本がどうなるかで来年の数字が動いてくる。
フロンターレはE-1に5人参加。一気に数字を伸ばした。
当落選上の大島・小林・車屋の招集が来年のポイント。

7位にサンフレッチェ。
4年で3度優勝の黄金期を迎えた後下り坂に。昨年の選出は0。ギリギリ残留なのでやむなしか。
3バックの一角誰かと青山、浅野辺りが呼ばれていた。

ここから1桁。
8位 サガン・グランパス。
鳥栖がこの位置なのは意外に感じるが毎年1人は代表に選手を出している。
対照的に名古屋はここ2年は0人。2015年には川又永井の連続招集があった。

10位 レイソル
昨年の5人は当然中村。そして2014年は鈴木。やはりGKとして安定すると数字は伸びていく。
個人的には鈴木をもう少し見たかったが、海外移籍後は招集されず。


11位 ベガルタ 六反
12位 マリノス 斎藤 ベルマーレ 遠藤 ヴィッセル 森岡

この4チームは全て1人の選手での数字。他の選手の選出はなし。
遠藤・森岡については移籍後も招集あり。
確かにマリノスの代表選手はこの4年で斎藤のみ。斎藤自身も昨年の11月以降遠ざかっている。(8月以降は怪我もあったが)
W杯を狙うのはかなり厳しい状況かもしれない。個人的には前回の大久保のようなウルトラCはもう起こらないと思うが…。

15位 ジュビロ・アルビレックス
ジュビロは川又と小林が一度ずつ。小林は移籍後の招集もあり。
川又もまた当落線上になるだろうか。

アルビレックスは松原の2回。共に2014年の招集となっている。
ロシアを狙うのは厳しいだろう。

ここまで並べてみると意外な発見があるもので、毎年代表に選手を出しているのは上から6チームとサガン鳥栖のみ。
代表というのはやはり狭き門だと感じる。

今年はW杯イヤーになるが、誰が23人の枠に入るのか。
シーズンが始まれば報道が過熱する筈だし、不慮の怪我人も出てくるだろう。

W杯の話はまたしかるべき時に。

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