フットボール マンション

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カテゴリ: ブンデスリーガ

皆さんお久しぶりです。

本当は今節始まる前に書くつもりだったのですが結果遅くなってしまいました。
あくまでも27節終了時の感覚で書いておりますが、28節の情報が混在すると思うのでご了承下さい。

①優勝争い

優勝の可能性は完全に2チームに絞られている。
絶対王者を5ポイント差で追いかける2位ドルトムントの構図。

前半終了時のポイント差は8であり、1試合分縮まっている。
バイエルンは後半のここまで11試合で7ポイント
ドルトムントは4ポイント落としている。

バイエルンは前半戦敗れたBMG戦を残している。

この2チームの勝ち点差はほぼ直接対決の結果に起因している。
バイエルンの1勝1分であり、前半戦の玉砕が大きく響いた格好だ。

この5ポイント差は主要リーグの中でも少ない数字であり、しばしばバイエルンのリーグと揶揄されながらもそれほど差はついていない。

後半戦のドルトムントは国内・欧州を通じて殆ど試合を落としていない。
カップ戦も共に勝ち上がっており、順当に行けばバイエルンとの決勝になる可能性は高い。
どちらも大会は違えど欧州での冒険はまだ続いている。

それぞれ3つの大会で、最後まで頂点を争うことを期待する。

②CL・EL争い

さて、ここまでの2つを除くとCL圏が残り2つ、EL圏がカップ戦の関係で恐らく3つ。
挑戦の可能性があるのは恐らく8位ヴォルフスブルクまでだろう。

今年はかなり上位争いが拮抗しているが、それでも3位を守り続ける首都のチーム。

3位のヘルタは昨シーズンのBMGと同様に少ない失点を糧にこの位置につけている。
後半戦ここまでの10試合で5つのクリーンシートと言えば如何に堅いかがよくわかるだろう。
一方で4つのクリーンシートを許す等、得点力には陰りが見える。
前半戦無得点に終わった試合は僅かに2つである。

ここからBMG・マインツ、そしてレヴァークーゼンと直接対決が入り、負けられない試合が続く。
チームにとっては正念場を迎えるが、調子を上げており、多くのゴールに絡んでいる原口元気にとっても非常に重要な1ヶ月半になるだろう。

追いかけるはレヴァークーゼン・マインツ・シャルケ・BMG。
この後2強との試合を2つ残しているシャルケは、ここのところチームとしても不安定でかなりハード。

残りの3チームはヘルタを叩けるかがどうかが大きな鍵になる。

ヴォルフスブルクは数字上はELが狙えたものの、エースの引き抜きに始まりVWの不祥事問題等も重なって期待を裏切るシーズンとなってしまった。
とりわけ今節の惨敗は後退を印象付けるには十分な試合だったように思う。
欧州のコンペディションでベスト8に残ったのは立派だったが。

③残留争い
ハノーファーが事実上脱落した27節終了時、17位フランクフルトとのポイント差は9位のケルンで6ポイント。
9チームが降格圏から2試合差に収まる大混戦だったのだが…。

28節が残り2試合の状況で
該当チームで勝ち点3を積んだHSV・インゴルシュタットが1つ抜け出した形。
ダルムシュタットとシュツットガルトがドローで1ポイントを分け合う。
ホッフェンハイムとケルンが直接対決に臨む。

去年を超えるほどの大混戦になりうる状況である。
残り6試合(ケルン・ホッフェンハイムは7)現実的には、残留ラインは36。
フランクフルト・アウグスブルクの3勝は厳しいと見ている。

この観点でいくとインゴルシュタットは当確。
HSV・ケルン・シュツットガルトは王手がかかっている為、ダルムシュタット以下5チームの争いだろうか。

資料

後半は暫定での数字である。
上表を見る限りだとホッフェンハイムの復調が目立つ。
1試合多い点や、後半の内容を考えるともう少し上にいきそうな状況だ。
一方で明らかに数字が落ちているのはアウグスブルク。

フライブルクを思い出すような展開になりつつあるが果たして…。

終盤の鍵を握るのは指揮官を交代したフランクフルト。
直接対決を3つ残し、ノルマは2勝だろうか。
ここで3を譲れば致命傷になる。

この5チームのうち2強との対戦を残しているのはフランクフルトのみ(ドルトムント戦)

余談だが、ツヴァイテリーガの方は完全に3強と化している。
ライプツィヒ・フライブルク・ニュルンベルク。

どこがプレーオフに回ってもかなりの難敵であり、今回は3チーム昇格するのではと見ている。


どの争いも最後まで拮抗した展開が見られることを期待している。




後書き
久しぶりの更新となりました。
全体について書くと内容を掘り下げづらいので数字上の話になっておりますが。
競技に於いて数字と結果は嘘をつかないと私は考えており、内容面については衝動が起こればということで。

このブログで海外について書く人はあまりおりませんが、ここ数年、特に残留争いについてはJリーグ並に面白い珍しいリーグだと個人的には思っております。
昨シーズンに続き今シーズンもひょっとすると複雑な条件が絡み合う最終節が発生するかもしれません。
また、ドイツという地はJ出身の選手が多く馴染みやすい土地でもあります。

浦和出身の選手が複数居たり、ガンバの宇佐美選手がかつて所属したチームが複数あったりと、ハマれば感情移入出来るリーグではないかとは思います。

シーズン後にはEURO2016が控えております。
レギュレーションの変更の影響もあり、かなり新鮮な顔触れとなりました。

ドイツ代表は勿論、久々に出てきた国々の中にはブンデスリーガで活躍する選手が沢山おります。
大会前にチェックしてみると、新たな名手に出会えるかもしれません。

残りのシーズンをそれぞれの見方で楽しんで頂ければ幸いです。

皆さんお久しぶりです。

昨年夏以降、例年以上にブンデスリーガの試合を観ることが出来ました。
Goal.TVにより生放送が増えた為、スカパーとパソコンの2窓等々を駆使して毎週末ビール片手に…(以下略)

毎週飲むのは当然ドイツビール…の中でもスーパーに良く売ってるレーベンブロイとセレッソ大阪のスポンサー様でもあるシンハービール(ちょっと値段上がるけどビール好きなら当然飲むべき美味しさ)。

酒の話はこの辺に置いといて

毎週見ながらも当然同時刻が多い為、観るチームは偏ってきておりまして。
当然増えるのはまず6強(バイエルン・ドルトムント・シャルケ・レヴァークーゼン・ヴォルフスブルク・ボルシアMG)

同時にGoal.TVでの中継が殆どになった昇格2チームの視聴率がわりと高く、それぞれ10試合ぐらいは観れたのではないかと思います。

そんな訳で今回はインゴルシュタット・ダルムシュタットの両昇格チームについて前半を振り返りたいと思います。

暁さんの主催する2015-2016シーズンプレビューに参加した当初、昇格組2チームに対する知識は正直余りありませんでした。

少なくとも1部で見たことがないチームであり、2部の試合を観る機会などあるはずもなく。
基礎情報(地理、昨年の成績等々)や選手のリストだけでの予想となっているため特に大したコメントをしておりません。


インゴルシュタットにはアウディのバックアップこそあったが、どちらも残留争いは間違いないだろうというのが皆の見方だったように思います。

それではインゴルシュタットから。

彼らの第一印象は非常にアグレッシブであり、はっきり言えば荒いチームである。

正直に言えば印象は良くなかった。
実際、彼らは17試合で42枚ものイエローカードを受けている。
イエローカードを貰わなかった試合は0だ。

一方でレッドカードは一度も貰っていない。

彼らはスタイルを貫いており、実際イエローを貰った人間のその後のアクションは非常に冷静に見える。

一番印象的だったのはボルシアMG戦。
監督交代後のボルシアMGは絶好調であり、リーグ戦ではヘルタ、ヴォルフス、シャルケを含む6連勝中と手が付けられない状態だった。

ボルシアMGに対しインゴルシュタットはキーマンのシャカを削り続け退場に追いやり、アウェーで勝ち点1を持ち帰ることに成功した。

この試合インゴルシュタットは6枚のイエローカードを貰っているが退場者を出したのはボルシアMGだった。

かなりアグレッシブなチームで、高い位置から身体をぶつけボールを奪い攻撃の迫力も決して悪くない。
失点数はリーグでもバイエルンに次いで2番目に少ない(ヘルタと同数)

難点は致命的な決定力の低さだろうか。
11得点はリーグ最少。後述するダルムシュタットより遥かに少ないのは意外という他ない。
少なくともゴール前まで運ぶ能力は決して低いようには見えない。

今こそアウディの出番じゃないだろうか。
ここでストライカーが1人入れば残留については盤石の布陣に出来ると思う。

好きなサッカーではない。ほぼ毎試合「荒れる」チームである。
それでも残留に近いチームなのは間違いないと思う。


続いてダルムシュタット。

立ち見席で囲われた牧歌的な小さなスタジアムで見せる彼らのプレーは徹底的なリトリート。

ゴール前に出来る青い壁には感動すら覚える。
ラウシュやヴァーグナー等の他のチームで居場所を失った選手達の奮闘には心が動かされる。

正直な話彼らの奮起に期待して残留予想に置いていたし、自然と応援したくなるチームでもある。

ただ、やはり点が取れるチームではない。
特に先制された後の得点に対する期待感は全く湧かない。

人数をかけて深い位置で守る彼らのサッカーはハマった相手にはかなり強い。
高い位置で奪ってからの速攻を基調とする、ラングニック仕込みのサッカーに対してはかなり相性がいいように見える。(実際、レヴァークーゼンやホッフェンハイムを0に抑えている。)

ブンデスリーガ自体の一つの流行に対するメタになっているのは間違いない。

それでも1点取られた後、相手がボールをコントロールし始めると取り返す絵が全く浮かばない。
逆転勝利はブレーメン相手の一度だけである。

現状は13位。しかし残留のハードルはインゴルシュタットよりかなり高く見える。

下位のうち、ホッフェンハイム、シュツットガルトは復調を予想する。

ハノーファー、ブレーメン辺りと残留争いになるのでないかと見ている。
昨シーズン10位で折り返し、内容的にも見どころの多かったパーダーボルンが落ちていった後半戦。

徹底的なリトリート、長身のストライカー…現実的な戦術に終始しているとはいえ、ブンデスリーガはそれほど甘くない。


さて、こんなところで今回の話を終わります。

そろそろブンデス方面の中間レビューを書くことになるかなと思っているので、もし参加することになりましたらそちらでもよろしくお願いします。

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