最終戦の相手はアルゼンチン。
開幕からスタメンを少しずつ変えて来た結果最適なバランスと鉄壁の守備を手に入れたCeleste y Branco。
デミチェリス、ビリア、ペレス、ラベッシが如何にこのチームの出来を引き上げたかはここで説明する必要はないだろう。
ペレスの働きはディマリア負傷の影響を感じさせないもので、オランダ・ベルギー戦ではGLの出来よりも遥かに強固で厄介な相手になったと感じたものだ。
最終的に完成したマスチェラーノ・ビリア・ペレス・ラベッシの中盤の構成は今大会トップクラスだった。
特にマスチェラーノはMVPに選ばれるべき素晴らしいパフォーマンスを見せていた。
その一方でメッシは消えていた。もう300分以上ゴールがなくなっていた。
勿論彼へのマークが厳しいのは考慮すべきだが…そもそも彼はここまで3大会合わせて決勝トーナメントで6試合に出場したがゴールを決めたことは1度もない。
3試合連続無失点、3試合で2得点のアルゼンチンの出来を考えると決勝は1点勝負になることが予想された。
対するドイツは3試合連続同じスタメン…のはずだったが直前にケディラが負傷。
慌ててポジションが同じクラマーを先発に起用する。
試合開始。
クラマーは明らかに浮き足立っていた。そしてアルゼンチンのぶちかましをくらい脳震盪を起こして負傷交代。
シュールレを入れてフォーメーションを修正。
シュバインシュタイガーアンカーの3センターの構成が崩れたこと、後半相手が疲れたタイミングでのジョーカーシュールレが出来なくなったことなどかなり戦術的な痛手ではあったがやむなし。
試合開始前後のアクシデントもあり前半は悪い時間帯が多かった。
アルゼンチンの徹底した速い選手によるカウンターは苦戦したアフリカ勢との試合を連想させた。
ヘディングをイグアインにプレゼントしたシーンやボアテングが土壇場でクリアしたシーンなど決定的なシーンを相手のミスと身体を張った守備で何とか逃れる。
急所に現れては1人でラインを崩していくラベッシのドリブルは前半45分間明確な脅威であり続けた。
今大会重要な得点源であったセットプレー、ヘーベデスの渾身のヘディングはポストを叩く。
前半は少し嫌な雰囲気の中で終わった。
後半サベージャは何故かラベッシを下げてアグエロを投入。
後半に入り試合は膠着状態に。
オランダアルゼンチン戦に似た展開となる。
お互いに相手の喉元に侵入するシーンは減った。
アルゼンチンはイグアインに代えてパラシオ。更にペレスに代えてガゴ。
ガゴを入れる理由はやっぱりよくわからない。
彼の一発のパスに期待するならイグアインは残すべきだ。
ドイツはクローゼに代えてゲッツェ。
スタンドからはこの偉大なストライカーに大きな拍手が送られる。
クローゼのW杯はここで終わり、あとは新時代の旗頭に託す。
ゲッツェはこの投入からあの場面までの殆どの時間を消えて過ごすことになる。
後半は決定機が少ない停滞した状態のまま終了。
決勝は3大会連続の延長へ。
すっかり夜になったマラカナン。
延長開始直後いきなりシュールレの決定機。
カウンターからアルゼンチンのチャンスはボアテングの完璧なタックルでストップ。
フンメルスが目測を誤り、パラシオ決定機。何故浮かせたのか…枠内でもボアテングが間に合ってたように見えるが。
延長前半が終わる。
レーブが消えているゲッツェに対し何かを話しかけ、頬を掴んで発破を掛けたシーンが印象的だった。
延長後半に入る。
シュバインシュタイガーがマスチェラーノから何度目かのアフターでのタックルを浴びる。
当然既に1枚黄色を貰ってるマスチェラーノにカードは出ない。
シュバインシュタイガーがアグエロから競り合いの中両手で1発ずつパンチを貰う。
当然既に1枚黄色を貰ってるアグエロにカードは出ない。
シュバインシュタイガーは顔から血を流して治療へ。
この試合全体としてアフターに対する判定が甘すぎた。
その上、エリア内でミュラーやヘーベデスが掴み倒されるシーンもあった。
セットプレーの競り合いで引っ張られてただけで何もしていないミュラーが何故かファールになったり…。
審判の判定には凄く不満のある試合だったのが正直なところ。
まあ決勝だから退場とPKを出し辛いのは確かではあるのだけれど。
まるでシメオネのチームの様に勇敢かつ狡猾なアルゼンチンに大いにプラスに働いたのは確か。
シュバインシュタイガーが戻ったのち、パラシオのファールからDFラインを経由してクロースへ。
クロースとシュールレのパス交換が入り、シュールレが猛然と縦に突進する。
ゲッツェのマークについていたサバレタがシュールレにプレッシャーを掛けに行く際にデミチェリスとの受け渡しに失敗。
パスコースを確保していたゲッツェが相手DFラインの隙間に入り込む。
シュールレの満点のクロス。
胸トラップしたゲッツェに対しロメロは我慢しきれず右足に体重がかかる。
左足のボレーは右サイドネットに突き刺さった。
先制。
レーヴは最後のカードを切る。
エジルに代えてメルテザッカー。
この試合のエジルはよく走り、チームに変化を与え、いくつかのチャンスを演出していた。
メルテザッカーは試合に入るなりヘディングで相手の攻撃を跳ね返す。
アディショナルタイム、メッシのFKはゴールの遥か上へ飛んでいった。
試合終了。
ドイツは西ドイツ時代を含め4度目、統一ドイツとしては初の栄冠を勝ち取った。
この試合個人的なMOMはボアテング。
今日のボアテングはほぼ全ての勝負に勝ち、危険なシーンでは完璧なタックルを決め、相手を止めて見せた。
彼のプレーが無ければ90分の間にやられていたように思う。
これで今大会のドイツ代表毎試合レビューは終わりです。
愛情を持って長年応援してきたドイツ代表が優勝したことをとても嬉しく思います。
後日ドイツ代表の総評、W杯全体の感想や気になった選手のピックアップなんかを書きたいと思います。
開幕からスタメンを少しずつ変えて来た結果最適なバランスと鉄壁の守備を手に入れたCeleste y Branco。
デミチェリス、ビリア、ペレス、ラベッシが如何にこのチームの出来を引き上げたかはここで説明する必要はないだろう。
ペレスの働きはディマリア負傷の影響を感じさせないもので、オランダ・ベルギー戦ではGLの出来よりも遥かに強固で厄介な相手になったと感じたものだ。
最終的に完成したマスチェラーノ・ビリア・ペレス・ラベッシの中盤の構成は今大会トップクラスだった。
特にマスチェラーノはMVPに選ばれるべき素晴らしいパフォーマンスを見せていた。
その一方でメッシは消えていた。もう300分以上ゴールがなくなっていた。
勿論彼へのマークが厳しいのは考慮すべきだが…そもそも彼はここまで3大会合わせて決勝トーナメントで6試合に出場したがゴールを決めたことは1度もない。
3試合連続無失点、3試合で2得点のアルゼンチンの出来を考えると決勝は1点勝負になることが予想された。
対するドイツは3試合連続同じスタメン…のはずだったが直前にケディラが負傷。
慌ててポジションが同じクラマーを先発に起用する。
試合開始。
クラマーは明らかに浮き足立っていた。そしてアルゼンチンのぶちかましをくらい脳震盪を起こして負傷交代。
シュールレを入れてフォーメーションを修正。
シュバインシュタイガーアンカーの3センターの構成が崩れたこと、後半相手が疲れたタイミングでのジョーカーシュールレが出来なくなったことなどかなり戦術的な痛手ではあったがやむなし。
試合開始前後のアクシデントもあり前半は悪い時間帯が多かった。
アルゼンチンの徹底した速い選手によるカウンターは苦戦したアフリカ勢との試合を連想させた。
ヘディングをイグアインにプレゼントしたシーンやボアテングが土壇場でクリアしたシーンなど決定的なシーンを相手のミスと身体を張った守備で何とか逃れる。
急所に現れては1人でラインを崩していくラベッシのドリブルは前半45分間明確な脅威であり続けた。
今大会重要な得点源であったセットプレー、ヘーベデスの渾身のヘディングはポストを叩く。
前半は少し嫌な雰囲気の中で終わった。
後半サベージャは何故かラベッシを下げてアグエロを投入。
後半に入り試合は膠着状態に。
オランダアルゼンチン戦に似た展開となる。
お互いに相手の喉元に侵入するシーンは減った。
アルゼンチンはイグアインに代えてパラシオ。更にペレスに代えてガゴ。
ガゴを入れる理由はやっぱりよくわからない。
彼の一発のパスに期待するならイグアインは残すべきだ。
ドイツはクローゼに代えてゲッツェ。
スタンドからはこの偉大なストライカーに大きな拍手が送られる。
クローゼのW杯はここで終わり、あとは新時代の旗頭に託す。
ゲッツェはこの投入からあの場面までの殆どの時間を消えて過ごすことになる。
後半は決定機が少ない停滞した状態のまま終了。
決勝は3大会連続の延長へ。
すっかり夜になったマラカナン。
延長開始直後いきなりシュールレの決定機。
カウンターからアルゼンチンのチャンスはボアテングの完璧なタックルでストップ。
フンメルスが目測を誤り、パラシオ決定機。何故浮かせたのか…枠内でもボアテングが間に合ってたように見えるが。
延長前半が終わる。
レーブが消えているゲッツェに対し何かを話しかけ、頬を掴んで発破を掛けたシーンが印象的だった。
延長後半に入る。
シュバインシュタイガーがマスチェラーノから何度目かのアフターでのタックルを浴びる。
当然既に1枚黄色を貰ってるマスチェラーノにカードは出ない。
シュバインシュタイガーがアグエロから競り合いの中両手で1発ずつパンチを貰う。
当然既に1枚黄色を貰ってるアグエロにカードは出ない。
シュバインシュタイガーは顔から血を流して治療へ。
この試合全体としてアフターに対する判定が甘すぎた。
その上、エリア内でミュラーやヘーベデスが掴み倒されるシーンもあった。
セットプレーの競り合いで引っ張られてただけで何もしていないミュラーが何故かファールになったり…。
審判の判定には凄く不満のある試合だったのが正直なところ。
まあ決勝だから退場とPKを出し辛いのは確かではあるのだけれど。
まるでシメオネのチームの様に勇敢かつ狡猾なアルゼンチンに大いにプラスに働いたのは確か。
シュバインシュタイガーが戻ったのち、パラシオのファールからDFラインを経由してクロースへ。
クロースとシュールレのパス交換が入り、シュールレが猛然と縦に突進する。
ゲッツェのマークについていたサバレタがシュールレにプレッシャーを掛けに行く際にデミチェリスとの受け渡しに失敗。
パスコースを確保していたゲッツェが相手DFラインの隙間に入り込む。
シュールレの満点のクロス。
胸トラップしたゲッツェに対しロメロは我慢しきれず右足に体重がかかる。
左足のボレーは右サイドネットに突き刺さった。
先制。
レーヴは最後のカードを切る。
エジルに代えてメルテザッカー。
この試合のエジルはよく走り、チームに変化を与え、いくつかのチャンスを演出していた。
メルテザッカーは試合に入るなりヘディングで相手の攻撃を跳ね返す。
アディショナルタイム、メッシのFKはゴールの遥か上へ飛んでいった。
試合終了。
ドイツは西ドイツ時代を含め4度目、統一ドイツとしては初の栄冠を勝ち取った。
この試合個人的なMOMはボアテング。
今日のボアテングはほぼ全ての勝負に勝ち、危険なシーンでは完璧なタックルを決め、相手を止めて見せた。
彼のプレーが無ければ90分の間にやられていたように思う。
これで今大会のドイツ代表毎試合レビューは終わりです。
愛情を持って長年応援してきたドイツ代表が優勝したことをとても嬉しく思います。
後日ドイツ代表の総評、W杯全体の感想や気になった選手のピックアップなんかを書きたいと思います。
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