さて、Mannschaftの戦いはいよいよノックアウトラウンドへ。

ベスト16で最も予想が簡単だと言われたのがこのドイツVSアルジェリアである。

ドイツは戦後参加が認められた1954年大会以降1度もベスト8入りを逃したことがない。
フィジカル的にもハードだった死の組を危なげなく上がってきたドイツにとって比較的緩い組み合わせに見えたH組を2位で上がったアルジェリアはそれ程厳しい相手ではない…はずだった。

両者のW杯での対戦は82年の1度のみ。
アルジェリアは同国史上最高の名手マジェールを擁しGLでドイツを倒したもののドイツとオーストリアの談合試合の憂き目に遭いGLで姿を消した。
因みにマジェールは後にチャンピオンズカップの決勝でもバイエルンの夢を砕きポルトに初の欧州王者の栄冠をもたらしている。 
そんなアルジェリアは今回もドイツにとっては警戒すべき相手だった。

話がずれたが、結論から言えば大いにドイツはアルジェリアの組織的なプレーと球際の強さに苦しめられた。

チーム内で体調不良者が続出しており、フンメルスを欠いたことが大きな要因だったのは間違いないが…。
少なくとも90分の内容では負けていたと思う。

守護神の獅子奮迅の働きが無ければドイツ代表は過去60年で最悪の結果を持って帰る羽目になっていたかもしれない。

DFラインにはムスタフィが入った。
彼の仕事ぶりには首を傾げざるを得ないのだが…CBを4枚並べるフォーメーションだともう代わりがいないのは確か。

この試合のドイツ代表はいつになく滑っていた。バランスを崩すシーンが非常に多かった。
ピッチコンディションの問題もあったのだろうか。ただしアルジェリアにはそういったシーンは見られない。
 
フィジカルコンディションには大きな問題を抱えているようだった。

フンメルスがいればと思うシーンも多かった。DFラインのビルドアップの能力が心もとない。
DFラインに下げてもかわし切れないしボアテングを右に置けなくなった点も大きなマイナスになった。
アルジェリアのGKエムボリが当たっていたのも不運だったか。

90分で点を奪われなかったことが今回の勝因だろう。
勇敢なアルジェリアはミュラーを中心とした前線の細かいポジションチェンジや引き出す動きに必死に対応し、中盤のパスワークを止める網を作り続けたが、延長までそれを続ける体力は流石に持っていなかった。

延長開始直後左サイドを単独で突破したミュラーから中に飛び込んだシュールレの技ありのヒールショットで先制。
ケディラがCKのクリアをやらかしてヒヤッとする場面もあったが、エジルの駄目押しゴールで勝負あり。
既に疲労困憊のアルジェリアだったがそれでも諦めない姿勢を見せ、最後に1点を返すシーンは素直に素晴らしいシーンだった。

苦しみながらもどうにかベスト8に到達。
しかしドイツにとってはここがスタート地点である。
ベスト8止まりなら最低限の結果であり失敗となる。

次の相手はフランス代表。
ドイツは7人が体調不良を訴えており、コンディション面は非常に厳しい状態である。
相手にも恵まれて好調を維持するフランスをこの苦境で打ち破ることが出来れば、頂点への視界が開けてくるかもしれない。

コンディション面や今後のことも考えて90分で決着を付けて貰いたい。 
電撃戦を期待しよう。