少し遅れましたがドイツポルトガル戦のレビューです。

注目のビッグマッチだったのもあって観てる人も多かったと思いますがあんなことになるとはね…。

 取り敢えず先発
GK
ノイアー
DF
フンメルス
メルテザッカー
ヘーベデス
ボアテング
MF
ラーム
ケディラ
クロース
エジル
ゲッツェ
FW
ミュラー

ポルトガルの選手は割愛。殆どEUROと同じ面子同じフォーメーションだったなポルトガル…って印象。

サイドアタッカー対策+ボランチのラーム起用の為かSBを本来CBの選手で固め、それほど押し上げを行わない形。
ケディラの調子はだいぶ上がってきた様子。

入りのドイツはあんまりテンション高くなかった。
まあこのチームやブラジル、スペインにイタリアなんかはトーナメントで1つギアが上がるので入りが大人しいというかわりと激しくないのはいつも通りな気はするんだけど。

いきなりのロナウドのチャンスはノイアーがストップし難を逃れる。
するとペレイラがゲッツェを倒しPK。前に出られそうになったところを掴み倒してるからしゃーないね。
そもそも原因はペペが持ち場を離れたこと。
急にボールホルダーに突っ込んで中がぽっかり空いた。
ペレイラがカバーが遅れたのも勿論ダメなんだけど。

落ち着いてミュラーが決めて先制。
意外と早い時間に試合が動いたなと。

先制してからますますリスクを冒さずにボールを回しだすドイツ。
切羽詰るまではこういうサッカーを見る感じになるんだろうなと。

クロースの精度の高さを活かしたボール回し。
SBがハーフラインぐらいの高さに位置取り押し込む。
サイドのエジルはいいアクセントになっている。

28分にはアウメイダが負傷。エデルとの交代。
直後の32分、クロースの精度の高いCKをフンメルスがペペの上から叩き込む。
正直ペペが気の毒ではあるけど完全に競り負け。

37分に問題のシーン。
身体の入れ合い時にペペの手がミュラーの顔に入る→ミュラーが倒れる→ペペがミュラーに頭を当てながら煽る
一連の流れを審判の目の前でやっちゃうペペは流石に同情の余地ないかなぁ…。

顔に手を入れてるだけならまあ悪くても黄色ぐらいで済んだかなーと。その後の行動は愚行としか言いようがない。
ミュラーに対する批判はよくわからない。ああいうシーンで顔に手が入ったらまず殆どの選手は倒れると思う。
むしろ頭を当てた段階でもう一度倒れ込む奴が結構居そうだけどそんな演技するほど器用でもないのでぶち切れてペペと喧嘩になってて口論での黄色のが心配だった…。

いずれにしても1人減って2-0。
この段階で正直勝負あり。

ロスタイムにはブルーノ・アウベスの対応の不味さで更にミュラーが追加点。

このシーンのミュラーのシュートまでの動きが無茶苦茶早いとかそもそもあそこまで行って脚出してるとかちゃんと理由はあるんだけどまあ観てる方としてはもう半分ぐらい終わった試合も同然だったので…。

クローゼがいつ出るかばかりが気になってた状態。

3点差だし1人多いしで長い時間をクローゼに与えて欲しかったんですけどね…。

いつも通りシュールレ投入。
エジルがちょい不満気だったけどお前の出番はまだまだ先にあるから取り敢えず大人しく変わっとけ。
W杯経験あるんだからない奴に時間あげといて。

直後にコエントランが怪我。自分のW杯はもう終わったと本人はコメントしてましたね。
残念だけどまあ今のポルトガル予選抜けないと思うしあと2試合に間に合うかどうかというと厳しそう…。

73分には今度はフンメルスが負傷交代。落ち方がやばくてヒヤッとした。
こっちはまだ経過を見る状態。2点目や組立で大いに貢献してるだけに遅くともトーナメントには間に合って欲しい。
アクシデントからムスタフィがW杯デビュー。

78分にはシュールレのシュートをファンブルしたところにミュラーが詰めて4-0。
ミュラーはハットトリックでW杯通算8点目。あれ、まだ24じゃなかったっけ…末恐ろしいなぁ。

82分にはミュラーに代えて…え?ポルディ?クローゼは?って流れで終了。
ポルディシュールレの両サイドって形自体は最近よく使う形ではあるんだけどね。

この展開で(ロナウドとその友人達以外の)世界中の観戦者が期待してたのはクローゼさんなんだよなぁ間違いなく。

最後にはノイアーさんがFKの壁を減らして無理矢理見せ場作ってきっちり止めて終了。

FKの壁議論はまあ色々あるからここではいいとして。4-0で完勝した以上に大きかったのはポルトガルの希望の芽をほぼ摘んだことかな。実はやばい怪我が発覚してるロナウドさんは来シーズンの為に療養してくれマジで頼む。

スコアの割にはドイツのテンションは高くなかったです。 
このチームはまあノックアウトに入ってからが本番だとは思うのですが。 
ただその分観てる方としては緊張感があまり高くない試合だなぁと。

同じ4-0でも前回のアルゼンチン戦のように

Brilliant! Wonderful! Glorious! GERMANY!(4点目のクローゼゴール後の実況の名コメント)
のような試合ではなかったです。

いずれにしてもスタートの面子をちょいちょい変えながらグループを戦うのではないかと。

それはさておきSBのトレンドがそろそろ動く時期かなーと思いながら試合を見ております。
ここ数年サイドアタッカーから降りて来た様な所謂縦に早く突破力のある選手が増えていました。

SBはまず守備力が必須という元々の考え方、或いはゲームメイクの能力がーという最近の議論等。
まあこの辺はまたそれようの記事を書くモチベーションが出た時にでも。