※あくまで持論です。異論は認めます。
みんなでちょっと考えてみませんか、という話です。




差し入れ というと皆さん何を思い浮かべるだろうか。


ありがちな考えだが、『差し入れ』とは、芸能人がドラマの現場に差し入れる名店の一品!! とか、
何かの集まりにお手製の焼き菓子を持参する とか、そういった人の集まる場所で、人間の3大欲求である”食”という共通言語を通して、人と人の間にある溝を埋めたり、関係を醸成したり、話題を提供したりする いわゆる”飛び道具”としてのものだろう。


では、スポーツ選手にとっての『差し入れ』とはどんなものだろう。
ざっくり思いつくだけでも、スポンサー企業から、スタッフから、同じく選手から、所属チームや所属企業、地元の企業や商店、講演会、そしてファンから貰うことがあるだろう。
差し入れられるものもさまざまで、食べ物、飲料のような”消え物”もあれば、タオルや文具、日用品に美用品、もしかしたら差し入れの域を超えたプレゼントもあるかもしれない。


そこで、考えてみたいのは、ファンからスポーツ選手に渡す『差し入れ』だ。
ちなみに、私自身が選手に何かの”差し入れ”を持参したことは一度もない。
また、今後も何かを”差し入れ”たいと思うこともないだろう。
正直言って、スポーツ選手に差し入れする行為自体が理解できない。
(自分は頭が固いんだろうなと思う)


もちろん、世の中には誰かに何かをあげたい、距離感を近く感じた他人に何かをあげて喜ばれたい、という善意の塊みたいな方がたくさんいるのは紛れもない事実だ。
たとえば、サッカークラブの練習を見に行けば、サインや写真をゲットしようとワクワクしている人がいる一方で、何かを渡すためにはせ参じた人も一定数いる。
何かを選手に渡す光景、それは決して珍しいことではない。
お気に入りの選手へ一直線に向う姿は、微笑ましい光景だと思っている。
(自分が学生時代、クラスの日陰者だったから僻んでいるとかでもないですよ?)


それに、物を渡すな!! 差し入れをやめろ!!
と声高に言いたいわけではない。
ただし、渡した品物を”見て欲しい””使って欲しい””渡した自分幸せ”という承認欲求を満たす対象にスポーツ選手を選んではいけない、ということはお伝えしたい。


まず、スポーツ選手は愛玩動物ではないし、自分のためのマスコットではない。
スポーツ選手の本分はその種目をプレーすることにある。
だから、その後のコンディションやプレーに差し支えたり、ファンサービスに差し支える可能性は排除しなければいけない。


自分が仮にスポーツ選手に何かを渡したい、差し入れしたいと考えてみると、、、
これは避けようといくつか項目であげてみた。

1、毒を渡さない
2、汚いものは渡さない
3、自分が嬉しいだけのものは渡さない
4、危険なものは渡さない
5、生ものは渡さない

A、使ってくれたかを期待しない
B、捨てられても構わないというメンタリティ


1、刺激のあるものは渡さない
体調不良や持病に作用する可能性を考慮する。
調味料や香辛料などの刺激物しかり、酒やタバコ、体質によっては体に偏重をきたすであろうもの。
高濃度や濃縮されたエキス等のもの。
アレルギー反応が多く聞かれるもの。
添加物が多いもの。


2、汚いもの(汚い可能性のある)は渡さない
食中毒等の可能性を考慮する。
泥つきのもの(鉢植え、花、野菜等)
古着等の中古品。
使用後の再利用ダンボール、発泡スチロール、ビニール買い物袋等。
素手で握ったオニギリなど。
自家製の餅など(臼と杵は隙間の汚れからカビや虫がわく、またとりわけ時に素手で触れる可能性)


3、自分が嬉しいだけのものは渡さない
自己満で選手を困らせない。
装飾品や日用品、日用品、洋服など、あげて満足感を得ようとするものや、その後使用した旨を期待し渡すもの全て。
趣味趣向、香りや色を楽しむものなど、よほど選手とお友達でないとわかりえないものを渡すこと。


4、危険なものは渡さない
怪我や食中毒、ドーピングの可能性を考慮する。
体に良いといわれる、栄養補助剤や漢方、薬剤。
野草やマイナー野菜・山菜等、またはそれらの調理されたもの。
特に肌に塗るクリームなど、人によって過敏に反応する可能性のあるものは絶対NG。



5、生ものは渡さない
食中毒の可能性を考慮する。
当たり前だ。
魚や肉はおろか、卵などの純粋に生もの。



以上を考慮した上で、それでも差し入れしたいと思ったら、心構えは持つべきだろう。


A、使ってくれたかを期待しない
選手は、差し入れを渡せば「ありがとう」とは言ってくれるだろう。
しかし、その品物をその後使うか、使わずタンスの肥やしにするか、誰かにあげてしまうかなんて気にしていたら心が持たない。
良くないパターンは、使ってくれたかが気になりすぎて、感想を催促してしまうこと。
そんなことをするなら最初からあげないほうがいい。
選手に余計な気を使わせる行為は傍から見たら、ただの迷惑だから。


B、目の前で捨てられても構わないというメンタリティ
そんなメンタリティならそもそも差し入れするなって話だが、そのくらいの気持ちで渡さないと「あげたのに、、」と反応を欲しがってしまう人がいるだろう。
だから、最初から目の前で捨てられても構わないと思って渡すのが正解だろ思う。


さて、ここまでスポーツ選手に”差し入れ”をする ということについて、散々こき下ろしてきたわけだが、じゃあお前さんはどうしたら一番って考えているの?ってレスが飛んでくるだろうから、答えを用意しなくてはいけない。


まず、スポーツ選手を応援する形を表現したい。
自己満足に由来するものではなく、さまざまな形で応援できる実用性のある行為としてだ。
差し入れはありがたがられる行為でもあるが、本来は応援したいという気持ちゆえの行為である点は同じである。
だから、行為としてアウトプットされる部分を変えていこう。


そう、切り替えだ。



私の推奨したい差し入れに変わる、応援したい気持ちの表現方法は以下の5点だ。
①公式グッズを買う
②より高い席種を求める
③試合以外のイベントに参加する
④試合に友達や知り合いを呼ぶ
⑤情報発信を後押しする


①公式グッズを買う
公式ユニフォームを選手名入りで買い求める。
その他、公式グッズを購入し、所属チームにお金を落とす。
そして当該選手のグッズを身に付けて試合を観戦することで、応援していることを最大限に表現すること。


②より高い席種を求める
所属チームや運営にお金を落とす。
さらなる興行化のため、より高い席を買うことで自己満足を満たし、チームの収益面に貢献することで、より応援していることへの満足度を高める。

③試合以外のイベントに参加する
ファンサービスイベントに積極的に参加し、盛り上がりを作る一員としてより応援していることを表現し、自己満足度を高める。
そして、イベントを通じて選手との距離感を物理的にも情緒的にも近く感じることでさらに自己満足を高める。

④試合に友達や知り合いを呼ぶ
①~③を友達知り合いに広め、さらなるファン獲得と自己満足の共有という、一人ではなし得ない自己満足度をさらに高める活動をする。


⑤情報発信を後押しする
チームや選手のメディアでの発信を後押しする活動で、さらに自分自身が応援しているという気持ち、自己満足度を高めていく。


何やら声が聞こえる。
「おいおい、ちょっとまて。」
「差し入れの話が自己満足度を高めろ!!という気持ち増してけ!!という話にすり替わっているだろう。おかしいだろ!!」と思われる方もいるかもしれない。



そもそも、スポーツ選手側は本音として、差し入れを無条件にありがたいと思っているか?
という点については、確かめようがないのでなんともいえない。
しかし、本来的にスポーツ選手は口に入れるもの、肌に触れるものには非常に敏感だ。
コンディションやドーピングに関わるもの、病気や怪我のリスクがあるものを避けたいと思うのは当然である。
いかに気をつけていても、怪我はするし、体調も崩れる。
スポーツ選手である以上、彼らのもっとも重要で重視する部分は自分自身が種目に専念する環境にあるかだ。
生活面、練習環境、チームの方針などさまざまな面を考慮し、日々を過ごす彼らを我々のちょっとした思いやりのつもりで、ぶち壊してしまったらどうしようか。
私は彼らを思いやる気持ちを”差し入れ”で表現することに必然性がないのではないか、という確信に近い疑念を排除できない。


そう考えると、やはり今後も私がスポーツ選手に何かをあげることはないだろう。
また、スポーツ選手への”差し入れ”という行為を無条件に好意的に捉えられない。
何か応援したい気持ちを表現する方法として、闇雲に”差し入れ”を選ぼうとする人の価値観に少しでも棘が刺されば良いなと思っている。
もっと愛情の表現の仕方は他にあるんじゃないでしょうか?と、、、、
考えが歪んでいるといわれれば、それまでなんでしょうけど。