皆さんこんばんは。
夜磐です。


お久しぶりです。
前回、柏戦のレビューを書いた後から非常に忙しくなり、
ブログを書けなくなっていました。


記事こそ書いていませんでしたが、蹴活はしておりました。
試合をテレビで見たりとか、現地で見たりとか、
フットサルで相手にボコられたりとか
中断前の湘南-磐田戦は現地観戦を敢行。結果が出なかったのは残念でした。
そろそろBMWスタジアムから笑って帰りたいものです。


さて、今日の話題です。
今月上旬に出版されました、増島みどり著
日本代表を、生きる。 「6月の軌跡」の20年後を追って
を読んだので、感想をば。
出退勤の電車の中で少しずつ読み進めて、本日読了しました。

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本作品は、1998年のフランスワールドカップに挑んだ日本代表選手団に
参加した人々にフォーカスが当てられています。
選手達だけでなく、監督やコーチ、スタッフなども含めた全員を対象に、
あの大会当時の思い出や、あの大会に参加したことでこの20年に
どのような影響があったのかが語られています。


日本が初めてワールドカップに出場したあの大会は、最終予選から
本大会まで劇的な出来事が非常に多く、これ以上なくドラマティックでした。
私が中学生になってジュビロ磐田をきっかけにサッカーにハマり込んだ後に、
あの大会に関する書籍を狂ったように読み込んだ時期がありました。
リアルタイムの記憶こそ希薄ですが、私にとっての日本代表の始まりは
間違いなく1997年の最終予選から連なるフランス大会です。

金子達仁氏の「決戦前夜
後藤健生氏の「アジアサッカー戦記
馳星周氏の「蹴球中毒
関連書籍を読み漁る中で、増島みどり氏の「6月の軌跡」にも手を伸ばしました。
関係者全員の証言を回収していたのは増島みどり氏だけだったので、
その点で非常に読み応えを感じた一冊であることをよく覚えています。
本作は、市川大祐選手の引退を契機として、「6月の軌跡」から20年経った
当時のメンバーを訪問する、というコンセプトでした。

選手だけでなくスタッフまで再訪問した本作も、やはり読み応えは満点。
知っていたこと、想像できることには当時を思い出してノスタルジックに浸り、
知らなかったこと、想像していなかったことにはセンセーションを覚えました。
1998年フランスW杯を戦った「日本代表」の物語は終わっていなかった。
大仰に見える煽り文句にも、決して誇張はありません。
あの大会に関わった人々がどのような20年を過ごしてきたのか、
それを垣間見られたことが、妙に嬉しく感じましたね。

あの大会に選手として参加した22人は、驚くべきことに一人も欠ける
ことなく現在でもサッカー界に関わり続けています。
あの大会に出場した経験が日本サッカー界にとっていかに貴重であるかを
如実に物語る事実だと思います。
フランスW杯日本代表は、技術では現在の日本代表に劣るでしょう。
しかし、日本代表としての歴史を切り開いた存在である彼らに対する敬意は、
どれだけ時間が経ってどれだけ日本代表が変わっていったとしても
薄れるものではないと私は思います。
その気持ちを今一度思い起こせて、良かったと思います。


現在、日本代表は、フランス大会から数えて6大会目のロシア大会を
戦っている真っ最中です。2大会ぶりの決勝T進出をかけて、
もうすぐポーランド戦を迎えます。

しかし、誤解を恐れずに申し上げますと、私は今大会の日本代表に対して
過去の大会ほどの興味を抱けずにいます。
それは、大会直前での監督解任により生じた日本サッカー協会への
懐疑心が拭い切れないことに起因しており、彼らを「我々」と呼ぶには
どうにも熱意が伴わないのです。
決定的に興味を失ったことで観戦意欲がわかず、それは初戦のコロンビア戦に
勝利した後も変わることはありませんでした。
そのままだったら、ポーランド戦も見なかったことでしょう。

ただ、本日この本を読み終えて、多少なりとも観戦意欲が沸きました。
日本代表への興味は薄れたままですが、後に何年か経ってから
この大会の真実を知るために、興味はなくても見ておいた方が後になって
楽しめるかもしれない、と思ったからです。

おそらくポーランド戦の日は残業で試合開始には間に合いませんが、
コロンビア戦のように試合をやっていることを承知でのんびり帰宅
することはないでしょう。
願わくば、「彼ら」が「我々」になりますように。

未来のために、見届けさせて頂きます。


本日は以上です。