皆さんこんばんは。
夜磐です。

J1が中断期間に入り、4月まで試合がありません。
磐田さんの直近2試合について、簡易的にレビューをば。

〇2-0 FC
△0-0 サンフレッチェ広島
開幕2連敗のあと、1勝1分。なんとか最下位は脱出しました。
ルヴァンカップでの勝利もあって、少しずつではありますが
調子は上向いてきているのかな、と思います。


まずはFC東京戦を簡単に。
前半はけっこう手痛くやられていましたが、後半にFC東京のミスに上手く
付け入って2得点。内容はかなり悪いながらも、とりあえず勝てたので
ミッションはクリアしました。

攻撃面は前線へのパスがなかなか通らず、ストレスフルな90分。
選手単体というよりは受け手と出し手のタイミングの差異だと
思うのですが、去年から大幅なメンバーが変更があったわけでは
ない中で、どうしてあんなに合わなかったでしょうかね・・・。
翻って、守備は粘り強さが戻ってきました。開幕戦での連続失点や
名古屋戦での軽率な失点など、ここまで守備が今一つハマって
いなかったのですが、この試合は比較的良かったです。


さて、広島戦です。

■苦境に立った前半。大南の受難。
例によって前半は一方的に攻められ続けました。
目についたのは、やたらボールタッチが流れていたこと。
パスにしてもトラップにしても、本人達が想定しているであろう2mくらい
先までボールが流れていました。それでせっかくの速攻をフイにしたり、
失ってはいけないところでボールを失ってカウンターを食らったりと、
不必要なボールロストが非常に多かったです。
これについては試合後に名波監督も触れていて、「慣れるのに時間が
かかった」とのこと。このせいで、前半はかなり苦しくなりました。
さらに、パトリック&ティーラシンという広島の2トップに対し、
磐田の3バック大井、高橋、大南が3人掛かりでも劣勢だったのが
試合をかなり苦しくしました。もともと磐田が苦手としているパトリックは
仕方ないとして、ティーラシンにも一方的に蹂躙されてしまったので、
最終ラインは成す術なく後退。ゴール前で身体を張り続けることになりました。

特にリーグ戦初出場だった大南はかなり深刻にやられていて、
あからさまに狙われてしまいました。スクランブル出動であったということで
情状酌量の余地は大きいですが、ただ、彼ももうプロ3年目。責任重大な
CBとはいえ、そろそろ試合に出てきてもらわなければいけません。
この日の出来については本人が一番悔しいでしょうし、今後の奮起に期待します。
もちろん彼にも良いプレーはあって、キックは90分通して精度とキレを
保っていました。この点はどんどん伸ばしていってほしいですね。


■反撃に出る磐田。破壊神アダイウトン。
話を試合に戻すと、磐田としては前半をスコアレスで終われたことで
希望が出てきました。翻って広島は、前半で試合を決めておくべきでした。
後半、選手がピッチに慣れたことと選手交代を行ったことで磐田が
息を吹き返し、ゴールに迫るシーンが増えました。

前半から散見されましたが、この試合はアダイウトンへのボールの入り方が
良かったんですよね。彼は自分の欲しい形でボールがもらえれば単独で
攻撃を終わらせられる能力を持っていますから、そこから仕掛けられる
ようになれば磐田の攻撃は活性化します。
アダイウトンのブロック破壊でいくつかチャンスを作りました。

ただ、後半に入っても磐田の余計なボールロストは収束せず、
速攻に行けそうなタイミングとか、守備の人数が揃っていない状況で
相手にボールを奪われてしまう場面は最終的には90分間続いて
しまいました。後半、狙いをもってゲームを勧められた割にチャンスを
作られてしまったのは、そういうところかなぁと思います。
こればかりは個人の意識の問題なので、繰り返しやっていくしか
ありません。開幕3試合のように、自陣でヒールパスや浮き球を使う
といったリスキーなプレーは減ってきました。
この問題についても、継続的に取り組んでいくしかないでしょう。

最終的には双方ゴールがなく、スコアレスで決着。
広島が勝ちたい試合だったので、磐田としては引き分けで御の字です。
内容としても、勝利したFC東京戦より良かったと思います。


■采配の妙
後半、試合が膠着したところでの両監督の采配に見応えがありました。
まず、べらぼうに効いていたティーラシンを城福監督が下げてしまったのが
非常に驚きました。どうするのかと思ったら、パトリックの1トップにして、
トップ下に川辺をスライドしました。パトリックのゴリ押しを継続しつつ
フォローアップを厚くしたかったと思われます。その後に柴崎を投入して
いるのもその一環かと。全体を押し上げて、磐田を自陣に釘付けにする
狙いがあったと推測されます。

ただ、磐田の守備の性格上、ゴリ押しされるより回されている時の守備の方が
強いという傾向があり、結果的に広島のシフトは磐田を助けました。
特に川辺対策については、3年間一緒にやっていただけあって絶妙。
川辺は、突っ込んでくるときに正面のスペースさえ消してやれば、
攻撃力をかなり削げるんですよね。ならば、と川辺をゴールに近付けるのは
名波監督も一時期やっていたのですが、川辺の持ち味は後方から少ないタッチで
前線にボールを運べることですから、最初からゴールの近くにいても
その魅力は最大限には発揮できません。
そんなわけで川辺は試合終盤にピッチを去ることになりました。

ここですかさず名波監督が松浦を投入したのが、これまた絶妙でした。
松浦は狭いエリアでも仕事ができる選手ですから、広島が全体を前掛に
したときにミドルサードで時間を作ったりパスを回したりできます。
広島もさすがに松浦を無視できませんから、若干ラインを下げざるを得ず、
試合の終盤を押し込まれ続けることはありませんでした。
松浦はボールタッチでは成果を出せませんでしたが、その存在感だけで
大いに広島を嫌がらせました。これが松浦の魅力であり、
名波監督はよく見ているなぁと感じたところでもありました。


■現状の課題
まずは得点力。開幕から4試合で被完封は3、ルヴァンカップも含めたら
6試合中4試合も完封されており、得点シーンについては全て相手のミスが
絡んでいます。能動的に得点を奪えるようにならない限り、J1残留は
遠のいていくでしょう。川又の不調が想像以上に深刻という問題があり、
これについてはドラスティックな変化が必要かもしれません。
守備については、開幕時より良くはなっています。

ただ、開幕からずっとボールの失い方が悪くて、例えば守備の陣形が
崩れている時にパスミスや判断遅れでボールを奪われたり、カウンターに
出ようとするタイミングで軽率にボールを失い逆カウンターになったりと、
失点に直結する失い方がかなり多いです。また、無理に繋ごうとして
自陣でヒールパスをしたり、浮き球でバックパスをしたりといった
サッカーの基礎を無視する選択も、ここまでの試合では多発。
リスク管理を徹底し、どこかでボールを手放すという判断も必要に
なってくると思います。少なくともインプレーで奪われるのは最悪なので、
もう少し早めにアウトボールにする意識があってもいいかと。
それをす るだけでも、たぶんピンチの数はグッと減るでしょう。


最後に。
磐田の攻撃を全て引き受けていたアダイウトンが、この日ついに負傷。
長期離脱することが想定されます。ダメージとしては計り知れないものがあり、
磐田はさらに苦しい状況に突き落とされてしまいました。
この中断期間で、チームには何か仕込んでほしいですね。


今日は以上です。