皆さんこんばんは。
夜磐です。

本日、DAZNでジュビロ磐田-ヴィッセル神戸の試合をリアルタイムで見ました。
結果は2-1で磐田が勝利しましたが、試合中と試合後の出来事、
それに伴う周囲の反応のせいで、磐田が勝利したにも関わらず
当方大変に気分が悪く、気が立っておりました。
なるべく言葉が悪くならないように気をつけますが、
本記事内で強い言葉遣いになっている可能性があります。
それを踏まえたうえで、ご閲覧をお願い申し上げます。


kobe

ジュビロ磐田 2-1 ヴィッセル神戸
得点者
磐田)川又、松浦
神戸)ポドルスキー


試合の流れは省略。

■試合について
異様な空気の中での試合でしたね。
お互いに上昇気流を掴もうとする、非常に神経質な状況で迎えた試合。
試合中の様々な要素により、剣呑な雰囲気となりました。

立ち上がりに神戸が攻め込む機会が多く、ハーフナー・マイクのシュートが
クロスバーを直撃するなどピンチが多かったのですが、次第に磐田が盛り返し、
最終的なスタッツでは磐田が神戸を上回りました。
神戸は、後述のジャッジミスの件を境に守勢に回りましたね。
特にやり方を変えた印象はなかったのですが、出足が急に鈍りました。
ただ、その中でも小川慶治郎のスプリントを中心に時折ゴールに迫るシーンを
作っており、常にゴールを伺う姿勢を見せました。

後半に入ると、神戸が狙い通りのカウンターで先制。
小川慶治郎の突破から、ドフリーのポドルスキーに渡った時点で勝負ありでした。
前半からの狙いを結実させた形です。
ただ、その後にすぐ失点したことで、神戸は勢いをすぐに失ってしまいました。
直後に致命的な形でボールを失い、カウンター返しで同点。
そのまま磐田に押し込まれ、79分にはフリーキックで逆転されました。

あと、神戸の選手達がやたら主審に対して抗議をしていたんですけど、
腕を使って競り合うならまだしも相手の身体を引っ張って行動を阻害したら
そりゃあファウルになるんじゃないかと思います。ポドルスキーとマイクが
かなりストレス貯めてたんですけど、あれはJリーグだからというわけでは
ないんじゃないかと思いますね。


■誤審の件
さて、各所で注目を集めているハンド見逃しの件。
枠内に飛んでいたアダイウトンのシュートを、神戸DF渡部が右手を使って
弾き出しました。Pエリア内の意図的なハンドで最低限PK、
決定機会阻止の非紳士的行為で退場すら十分にありえるシーンだったのですが、
主審の判定は退場はおろかPKですらないCKでの再開でした。
当然、磐田は選手だけでなく監督やコーチ、スタッフも含めて猛抗議。
副審を含めてジャッジの正当性を追及しましたが、判定が覆ることはなく、
磐田は手に入れられる可能性のあったアドバンテージを無碍にされました。




今回の判定は、明確な誤審です。
映像にはっきり残っているので、これに関しては議論の余地はありません。
主審が見えなかった、というのは往々にして起こりえることなので、
それに対しては仕方ないと思うのですが、副審、または第四審含めても
誰一人正しい判定を主張できなかったのは、判定の経緯としてはどうなのかなぁ、と。
誤審は起こりえる、気持ちを切り替えて戦うことが大事というのは、
サッカーの世界に限らずスポーツの世界でよく言われる鉄則です。
しかし、試合の流れを左右する重要なシーンで、職務怠慢甚だしく
成果を無碍にされては、ストレスが溜まることは道理。
この判定を巡って試合が長時間ストップしたんですけども、
磐田贔屓であることもあって、気持ちはよくわかりました。

審判団への信頼がこの一件で失われてしまい、試合中に信頼回復が
できなかったため、試合終盤まで試合は大荒れ。終了間際に
神戸の中坂が退場を命じられ、試合後にはポドルスキの大暴れをきっかけに
両チームが入り乱れ、ポドルスキにイエローカードが提示されるという、
最後まで後味の悪い試合になってしまいました。
ハンド見逃しの誤審も大問題ではあるんですけど、それ以上に試合を
コントロール不能な状態に陥らせたことの方が問題としては深刻なのでは
ないかと思いますね。単発の誤審なら、損をすることがあれば得をすることも
あるので、一概にストレスを貯めるわけではありません。
ただ、主審が試合をコントロール不能に陥らせ、不必要に荒れた展開に
させてしまうとしたら、それは絶対に再発を防がなければいけない事。
勝敗だけではなく、選手の安全性にも関わります。
その点で、今日の審判団は残念ながら裁定者として落第です。

勘違いされがちなんですけど、今回のケースで、この日の審判団に対して、
自分は「二度と試合を裁くな」と言う気は全くありません
人間だから誤審は起こりえる、という気持ちは今でも変わりません。
ただ、誤審と職務怠慢であることを、審判委員会ではなく審判団本人達が認識して、
再発防止に務めてほしいとは思います。
過去、Jリーグで誤審が発生した時に、誤審であることが明確にされなかったり、
特に対応がない
といったケースが非常に多いように感じています。
Jリーグの審判が批判されがちで信頼をなかなか得られないなのは、
誤審の有無よりもその後の対応が良くないからなのではないか、と。

謝罪も賠償もいりません。
ただ粛々と事実を受け止め、向上に努めてほしいですね。


■ジュビロ磐田について
いやー・・・よく勝ちました。
プレー以外の部分でファイトしなければいけないことが多くて
選手達は非常に消耗したと思いますが、最後までよく戦い抜きました。

中村俊輔が試合直前に体調不良で欠場となり、代替案として川辺を
ボランチからトップ下に一列上げてボランチに上田康太を起用。
立ち上がりはかなり苦しかったのですが、途中から盛り返し、
先制された後もテンションを下げずにすぐに同点。
松浦を投入して川辺をボランチに下げていつもの形にシフトしてからは
ほぼ一方的な試合展開を見せ、最後は逆転にまで至りました。

積み重ねたシュート数は20本、そのうち枠内14本という攻撃精度。
翻って被シュートは7本、枠内は3本という少なさでした。
パス本数、支配率共に神戸を大幅に上回っており、
内容的にも圧倒したと言ってもいい試合だったと思います。


神戸との対戦では、どのチームもポドルスキー対策に注目が集まるのですが、
この試合はポドルスキーが勝手にブレーキを踏んでいてくれたので、
とりわけポドルスキー対策は目立ちませんでした。
小川慶治郎に対しては好き勝手やられてしまいましたが、
それ以外の部分ではよく封じていましたね。

川又はシーズン二桁得点。今季、何度もコンビネーションゴールを
奪っている川辺からのスルーパスでのゴールというのが良いですね!
上田康太からアダイウトン、川辺と縦パスを何本も繋げて中央を
貫くペネトレイトは、見ていて気持ちがいいです。

そして、俊輔不在の中での松浦の直接FKが炸裂!
松浦のFKが決まるのは、少なくとも公式戦ではこれが初なのに、
そうとは思えないほど絶妙のコースに、絶妙のスピードで飛びました。
あれは、いくら韓国代表GKといえど止める事は不可能でしょう。
さすがにあのゴールは自宅でガッツポーズが出ました。
ああいう試合だったからこそ、絶対に負けられないと思っていました。
その想いを結実させてくれたあのゴールは、ダレかけていた私の
熱意を呼び起こさせてくれるに十分でした。
DAZNの解説で、清水範久さんが「ただの逆転ゴールではない」と
話していましたが、本当にその通りだったと思います。
いろんな想いが乗った、スーパーゴールでした。


試合については以上です。


■勝点40オーバー
神戸に勝利したことで、勝点が42となった磐田。
J1残留安全圏の目安とされている勝点40に到達し、目標達成です。
名波監督が常々、「目標は勝点40、まずはどれだけ早くそこに
到達できるか」ということを話していますが、まさか8月のうちに
その目標を達成するとは思っていませんでした。

というか、開幕前は年間通して勝点40に届くかどうかも不安に
思っていました。開幕直後はチームがあまり良くなかったこともあって、
しばらくその悪い予想は抜けなかったのですが、夏場の連勝で一気に
私の悪い予想を振り切り、早期の目標達成となりました。

どうやら、リーグが現行体制になってからの2005年以降、
磐田としては最速ペースのようです。
今季はやたら順調だとは思いましたが、まさかこれほどとは・・・。

俊輔を中心としたサッカーが形になって、その中で他の選手が
成長をして、俊輔がいない試合でも結果を出せるようになった。
この成長こそが、ここまで順調に勝点を積み上げられている
要素なのではないかと思います。

現在磐田は、選手層の充実という新たなテーマに直面しています。
でも、今の磐田ならその課題も克服してくれると感じさせてくれます。
名波浩監督の下、一歩一歩進んでいく磐田。
このステップの積み重ねの先を、是非とも見てみたいと思います。


今日は以上です。