後半戦のスタートは餅ダービー。

前半戦の2敗のうち1つはこのレイソルから。
丸橋のクリアがクリスティアーノに跳ね返ってゴールに突き刺さった1点を守り切られた試合。

正直勝てない試合だったというのが観ていた時の感想。
最大の理由は日立台の硬く凹凸のあるピッチ。

加入した細貝が日本のピッチは硬いと言い放つぐらい硬い
跳ね方見りゃわかるけど日立台は日本の中でもかなり硬いからね細貝さん…埼スタそんなに硬くなかったでしょ…。


プレス回避が一切ハマらずハイプレスの餌食になる環境。
レイソルのプレースタイルはこの日立台に合ったハイプレスとセカンドボールの回収に重点を置いている。

正直アントラーズが突破したときは驚いた。
獅子奮迅の活躍だった中村のやらかしもあったが…よりによって上位決戦でやらかすのは勘弁してくれよ…。

逆にホームでは勝てるだろうと。パス回し出来るピッチだしプレスかわせればどうにかなるというのが見立てだったのだが…。

試合は序盤10分でビッグチャンスを2つ作るも徐々にプレスに押されて拮抗した展開に。
柿谷から杉本のシーンが決まってれば楽な試合になったのだが…。

序盤ペースを掴んだのはこちらのハイプレスがハマったから。
しかしロングボールで回避されるようになると重心を下げざるを得なくなり中盤を渡す。

それにしてもクリスティアーノが本当に厄介。
ゴリゴリのアタッカーのようで視野が広くて展開力があるので前にもう1人司令塔がいる感じ。

もう1つ厄介だったのは荒さ。
顎の下を切った松田や、後ろから膝を入れられた山村。
審判が早めにオフサイドの笛を吹いてるにも関わらず完全に遅れてジンヒョンに突っ込んでくるシーンであったり。
たった5分かそこらで連発した時には流石に観ていて苛立った。

試合を通して見れば怪我人が出なかったのは幸運と言える内容だった。
アントラーズ戦でも守護神破壊してるんだがレイソルのこの辺は改まらないんだろうな…


試合を先に動かしたのはレイソル。
41分。カウンターからクリスティアーノ逆サイドへのクロスを武富のダイビングヘッド。
この失点は珍しいヨニッチのラインコントロールミス。
大裏の武富が見えていなかったのだろう。

松田の位置も含めて逆サイドを確認してラインが下がるのを止めるべきだった。
クリスティアーノのクロスの精度は完璧だったが。

前半はそのまま0-1で折り返し。
FC戦と同じ展開だが相手がFCほど緩い相手じゃないのが厳しい。

後半はリードを持ったレイソルペースで試合が進む。
61分にユンジョンファンが柿谷→澤上、松田→田中の2枚を交代。
流れを変えようとしたのだろうか。

これが当たったかどうかはわからないが直後のCKから同点弾が生まれる。
ソウザと競り合いになったレイソルの選手の間で跳ね返って零れたボールを杉本が押し込んだ。

杉本やっと持ってる選手になってきたなぁ。

杉本澤上2トップ山村トップ下に近い形。
守備時には杉本が左サイドを埋める。
攻撃時のカバーは山口。
これがハマりチャンスを作り始める。

対するレイソルは大津→ディエゴ

直後にまた試合が動く。
相手のロングボール、クリスティアーノに競り勝ったヨニッチから。
ソウザ→杉本→山村→山口と繋いで逆サイドの水沼に展開。

ゴール前には澤上、ソウザ、杉本。
澤上がニアに飛び込み、杉本がファーに構えると水沼のクロスは真ん中のソウザの足元へ。
ダイレクトで流し込み逆転。

澤上の動きで空いたスペースにきっちり入れた水沼のクロス精度と飛び込まずに待ったソウザのポジショニングがゴールを生んだ。

ここから山村が最終ラインに参加。
安心の5-4-1カウンター狙い。

レイソルは脚の違和感で左サイドバックが交代。
更に小池→ハモン

ハモンがベガルタ時代J初ゴールを決めたのがセレッソ戦だったというのは内緒

CKに逃げても中にいるのはヨニッチ山下ソウザ山村杉本澤上田中。
180オーバーがこれだけ居ると跳ね返すのにはまあ困らない。

カウンターからの決定機、ソウザのシュートは中村に防がれる。

終了間際に最後のカード。
ソウザ→秋山

最後は放り込みを延々と跳ね返して試合終了。

同時刻のアントラーズが引き分けの為、首位浮上。
次はレッズ戦。何で22節うちだけこの日程なんですかねレッズさん…。
セビージャ戦にルヴァンプレーオフに加えてこの試合だけがここに突っ込まれて余所がお休みの中うちだけ全く休めない日程なんですが。

全てホームなだけ今週のアントラーズよりはマシだろうけど…。
あの日程は正直頭がおかしい。関東関西関東と中2日連続全てアウェーとか…。これを勝ち点7で乗り切ってるんだからアントラーズが半端ないのか相手が情けないのか。

天皇杯とルヴァンは今まで通りのカップ戦メンバー+主力の調整だろうけどセビージャ戦どうするのだろうか。
どうにか怪我人を出さずに夏を凌ぎたいところ。

余談
同時刻開催が多い夏場の難点は他の試合が見辛いことだろうか。
時間がずれてたエスパルスとガンバの前半を見ようかと思っていたら昼寝をしてしまい起きたら19時という。

そんな中気になっていたのは前段で触れた首位アントラーズ。
1つ上なんだから気になって当然ではあるのだが。

それ以上に気になっていたのは不当に組まれたとしか思えないスケジュール。
この中2日のアウェー連戦じゃコンディション戻すのも不可能だろうに…。

カップ戦が間に入るのとはワケが違う。リーグ戦だけでこの過密日程。
それでも試合を観る限りでは内容的にはFCを圧倒している。

失点シーンも守護神の欠場が無ければという印象。
レイソル戦でクオンスンテが指を蹴り飛ばされて無ければ少なくとも1失点目は防いだだろう。
とは言え大岩体制開始後の連勝とアウェー全勝の2つの記録が止まったのは大きい。

元々2チーム分の陣容な上にACLは既に敗退しており、リーグ戦における最大の壁になるのはやはりアントラーズだろう。
この辺りで足踏みしてくれないと独走されかねない。

勝ち点を落とせないというのはJ2の昇格レースに似ているかもしれない。
引き分けは即ち失敗。勝ち続けないといけない。

そういう戦いがこれから続いていく。