サンフレッチェに続き残留圏との連戦。

アルディージャは前節の勝利もあり、ここ5試合で2勝1分2敗。
埼玉ダービーから上向いてきている様子。

スタメンは4戦連続で同じメンバー。

序盤、アグレッシブに仕掛けてくるアルディージャ。
前節が恐ろしくスローな入りだったので、集中して躱したいところ。

アルディージャを見ていて惜しいのはシンプルなプレーの精度が良くないところ。
マテウスの個の突破など嫌な部分はあったがミドルパスが逸れてタッチを割ったりトラップを溢したりといった部分で入りの勢いを自ら削いでる印象。

今日の試合で1つポイントだったのはボランチからCBの裏へ落とすボール。
ソウザ、山口共に何度か狙っていて実際チャンスに繋がっていた。

ラインを下げずに耐えていたアルディージャ守備陣に対して非常に嫌らしいプレーだなと。
ここのところポストプレーヤーとして目立っていた杉本山村の2人だが裏抜けの能力も高い。

杉本は単純なスピードがあり、山村はタイミングが非常に良い。
これに加えて柿谷や清武も裏を狙いに行くので高めのライン設定は中々度胸と集中力が要る。

前半は大きな動きもなくスコアレスのまま後半勝負に。

プレスの位置を高く設定、最終ラインまでプレッシャーをかけるセレッソ。
後半は押し込む展開に。

56分、松田の縦パスに抜け出した清武から山村。惜しくもGK正面。
松田らしからぬキラーパスと裏を取った清武の関係性も春先からかなり改善された。

試合が動いたのは63分。
ソウザのCKをニアに飛び込んだ清武が頭で捻じ込んだ。

これで試合を完全にコントロール。
大宮は試合から消えていた大前・マテウスの両サイドを交代。
マテウスはまだボールが届けばチャンスはあったと思うが…。
後半頭の菊地の負傷交代もあり、大宮は残り20分以上の時点で交代枠を使いきった。

左に回した瀬川が何度かいいシーンを作っており、頭から消えていた大前の交代は正解。
一方逆サイドは相変わらず丸橋に前まで運ばれていた。

76分、ソウザのシュートで得たCK。
そのままソウザが蹴るとフリーの山村が叩き込んだ。
実況「強いヘディングですねー山村のハンマーパンチ」
ハンマーパンチ?
試合後インタビューの山村「ずっとフリーだったので」

ヨニッチ木本と並ぶストロングヘッダーが何故最初から最後までフリーなのかという疑問はさておき、非常に大きな2点目が入った。
そもそも大宮のメンバーだと身長の問題でどこもかしこもミスマッチではあるのでCKを何本も許している時点で仕方がない部分はあるかもしれないが…。

前節の丸橋に続いて今日はソウザのCKから2得点。清武をキッカーに使わない程に充実したプレースキッカー陣。

2-0としたセレッソだが今日は5バックへの変更はなし。
37分に山村→関口の交代。

清武をトップ下に置き、ワイドに関口を置いて大宮の陣形を広げにかかる。
86分、関口のグラウンダーのクロスから杉本がゴール右隅に突き刺し3-0。
このプレー、奪ってからのパス交換が約30秒、計14本。

有機的な動きとボール回しで完全に崩し切った。
実況八塚「このアタッカー陣の動きが楽しみです」と言った10秒後にゴールが決まったので八塚半端ない

このシーンのポイントは受ける前の杉本の動き。
前に行く動きから一歩戻り自分の前にシュートを打つスペースを作っている。

関口のアシストで選手交代も大当たり。
ATには山下→木本、清武→福満の交代。
福満はJ1デビュー。
地域リーグ→JFL→J3→J2とプレーしてきた叩き上げの選手がJ1のピッチに立った。

福満は左に入り柿谷がトップ下に。
直後に柿谷と杉本が絡んでシュートチャンスを作る。
倒れたらPKだっただろうが倒れない杉本に価値があるんだと思いたい。

杉本は終了直前の相手のカウンターに全力でゴール前に戻りボールを奪うなど最後まで気合の入ったプレーを見せた。

試合は3-0で終了。
下位連戦は逆転と完封でどちらも3点差勝利で終えた。

この後はルヴァンカップとリーグ戦共にヴィッセルとの試合。
来月末のベガルタ戦まではホーム3試合+ヴィッセル戦ということで負担を抑えられるだろうか。

スタメンは固定されてきているが、後半の選手交代で色々と試している様子が伺える。
また、今のところどれも上手く機能しているのでオプションは確実に増えてきている。
関口木本の安定の2枚も居るので、カードトラブルについては対応できるだろう。

一先ず勝ち点40まではあと6勝。

余談
今日はヴァンフォーレ対サンフレッチェ、ヴィッセル対FCの2つ。

前節余りの脆さに酷評したサンフレッチェだが千葉と工藤がスタメンから外れていた。
代わりに皆川と野上。
これが嵌まった。

序盤はボールを回していたヴァンフォーレ
そのヴァンフォーレが先制。
小椋の素晴らしいミドル。流石にこれはGKノーチャンス。

それでも皆川が前線で身体を張って走り回ると、好調のアンデルソンロペスが絡み柴崎のゴールで追いつく。
その後はサンフレッチェペースで進む。
後半頭には柴崎のCKが中に抜け水本が押し込み逆転。

皆川は終始目立っていた。
前線の粘りは確実にチームを助け、零れ球はアンデルソンロペスのチャンスを生んでいた。
その皆川は終盤脚を攣り、前節までスタメンだった工藤と交代。
アンデルソンロペスが上手く時間を稼ぐ中、工藤があっさりボールを奪われてあわやのCKが生まれたのは皮肉だった。

サンフレッチェは前節とは完全に別チームだった印象。
セレッソサポーターとして今季心の底から実感していることだが前線の粘りは大事だよ…。
皆川が同じプレーを続けるのであれば残留は見えてくる。
競争相手が残留職人アルディージャアルビレックスヴァンフォーレというのが厄介だけど

もう1試合。
ヴィッセル対FC

勝ち点でセレッソと並んでいた2チームだが大差にさえならなければ抜かれないなと思いながら観戦。
先制はFC
大久保→前田→永井。
永井のループは非常に弾道の高い見事なシュートだった。
ヴィッセルは後半18分、ウエスクレイの突破から渡邊千真が押し込んで同点
そのまま1-1で終了。
FCのリード時はFCペース。
それ以外の時間はヴィッセルペース

林の数度の好セーブを加味してドローは妥当な結果だろう。

試合の印象としては審判がFC寄りだなーと。
倒された時のファール基準とか差があるよね正直。
内容も荒さも5分なのにFKの数はFCが3倍多いことに驚いた。

もっと驚いたのはオフサイド0だが…。

痛み分けでどちらも勝ち点20。
勝ち点差2で神戸戦を迎える。

どうにか勝ち点3を持ち帰って欲しいところ。