共にアディッショナルタイムに失点し2-2の引き分け。
アスルクラロ沼津のアウェイ2連戦は、共に悔しい結果となった。

これをどう受け止めるかは、人によって様々だと思います。

「勝点4を取りそびれた」という人もいれば、
「敵地で難しい試合を分け、勝点1ずつもぎ取って帰った。」という人もいる。

生意気な言い方をしてしまい申し訳ないが、どちらも正解かもしれない。
ただ、そのアディッショナルタイムでの失点と言うちょっとショッキングな部分にばかり目が行ってしまってないだろうか?
このアウェイ2戦を同列で考えて良いのだろうか?個人的にはとても疑問が残る。


 ◆先に自分が思っている事を全て書きます◆
ちょっと今回は言う事生意気です。予め言っておきます。ごめんなさい。
まずこの2戦の引き分け…個人的には良かったと思っています。
あくまで素人の戯言ですが、良かったと思う点を挙げます。

①開幕から好調が続いていたチームが1つここで躓いた事。

J3新入生の沼津。このチームが開幕戦こそ敗れたものの、藤枝とのダービー、アウェイの富山、スルガカップ制覇から天皇杯1回戦突破。そして鹿児島戦の勝利。(栃木戦の敗戦はあるが)
とても良い流ればかりで、どこかでストップが掛かる事を危惧はしてました。特に情報量が足りなかったJFLのチームがJ3に上がり戦術が色々研究され対策されるこの時期は、ある意味では予想通りではあります。(あ、時期が来たか位にしか思ってなかったりします。)
チームとして上を目指すのであれば必要な時期だと個人的には思います。むしろシーズン序盤で良かったと思うくらい。(昨年のJ2なんか見てたらそりゃとてもそう思うわけですよ。清水とか松本とか岡山とか)

①2試合を敗戦ではなく引き分けで終われた事
サッカーは機械がするものではありません。人間が集まってチームを作りする事。シーズンを通して良い時期もあれば悪い時期も当然あるわけです。
バルセロナ全勝ですか?チェルシー全勝ですか?そんな事無いですよね。
この2試合引き分けだったのも個人的には意味があるのかと思います。こういう試合を0で終えるか勝点1で終えるかはかなり大きな差があると思います。

正直、今のまま少し走り続けてしまった方が、シーズンの先はきつかったんじゃないかと思ってます。
それと、6月に天皇杯で京都とどこまでやれるか、ビジョンはむしろこれで良くなったと思うし、相模原戦と琉球戦への試合の入り、試合中の変更等、監督やチームスタッフがよく研究してるな。と改めて思いました。

FC琉球戦が終了して、SC相模原戦と両方を改めてDAZNで私は観ました。
個人的には相模原戦は勝点3を逃し、琉球戦は勝点1を拾った。と思っています。
ちょっと比較気味に2試合を書いてみたいと思います。

【前半45分】風上を取った相模原戦もう1点欲しかった琉球戦
まずスターティングの並びから

vsSC相模原
vssg

vsFC琉球
vsr

琉球戦の薗田選手&青木選手の縦の並びは少し極端に書きましたが11人の中で染矢選手と青木選手が入れ替わりました。

相模原戦は前半風上を取りました。CB藤原選手から正確なロングフィードが何度も中村選手を捉えます。そこから得意の右サイドアタック、相模原の右SB辻尾選手のいるエリアには染矢選手が流れたりします。
前半に関してはこの右サイドにピタッとボールが収まる事が多く、らしさ溢れる攻撃のリズムが生まれ先制点に至りました。
vss1

相模原の印象としては、安永監督はFW久保選手、アンカーの岡根選手、CBの梅井選手&工藤選手とセンターラインに長身選手を並べるのが基本なのかなと。決して気の長いタイプでは無く、チーム内でうまく行って無い部分は早めに弄りたがるタイプの監督だという印象です。
ただ、長身選手がいるものの、攻撃自体は中盤以降のコンビネーションで打開したいのか千明選手、普光院選手、徳永選手とマルチにポジションチェンジが出来る選手を重宝してる感じ。久保選手も後半出てくるガブリエル選手も身長の割に足元があるタイプでした。

前半35分位から相模原の中盤もコンパクトさが増し、千明選手が中盤でボールをキープ出来る時間が増えると右SBの辻尾選手のクロスから沼津ゴールを脅かしましたがあと一歩が足りず。岡根選手のアンカー結構効いてる。

FC琉球との試合は南国での雨という厳しい湿度89%の中での戦い。この試合での戦い方は相模原戦とは全く別物でした。極端な図を下に書きますが、この試合のキーマンは青木選手。
中村選手をしっかり潰してきた琉球ですが、SBの藤澤選手と才藤選手らは決して身長が高くなく、そのミスマッチを青木選手のヘッドで狙います。
FC琉球の金監督はポゼッションサッカーを掲げチームを形成しています。ポゼッションサッカーの性質上、バックスラインは高く、このミスマッチを利用し制空権を取り薗田選手の先制点が生まれたのではないでしょうか?まさに事前分析があってこその戦術だったのかな?と思います。
その後もサイドの抜け出しに成功したり、大きなチャンスを得たものの追加点をあげられず
前半45分のホイッスルの段階で沼津の選手だけ数名が既に膝に手をついてる映像に後半は一気にきつくなるな。と予感させられました。
vr

FC琉球はポゼッションサッカーの名の通りパスを繋ぎ、中に切込みシュートやハッキリとしたクロスと攻撃を仕掛けてきます。特に右SBに入った才藤選手はかなり厄介な相手だなと映りました。
前半は沼津の中盤の出足もよく狙い通りの練習を沼津がしてきた事(カバーリングを含めて)を感じさせられました。

2試合を比べて沼津はエース・薗田選手の使い方が全く違いました。
染矢選手とコンビを組んだ相模原戦は中央でボールを散らす役割とゴール前でストライカーとしての役割。琉球との試合ではDFラインの裏を狙うストライカーとしての役割でした。


【後半45分】
修正に成功した相模原戦決壊寸前で耐え続けた 琉球戦

なんだか、話が長くなりそうです(汗 ちゃちゃっと書いてしまいたい。

相模原戦の後半、風下になりボールの収め所を沼津は失い苦しい時間が続きます。また、相模原はFWの久保選手が前半の接触で負傷しジョン・ガブリエル選手を投入。
現地で見ていた時は、相模原がやけに左サイドから攻めてくるなと思ったのですが、辻尾選手が右の深いエリアに侵入できていないだけでそうでもなかったです。
後半の50分~65分の15分間で相模原は左からのアタックが6回。うちクロスが4本の折り返して中央からの展開が2本。そのうち1本がガブリエル選手の打点の高いゴールに繋がりました。
特にこの時間帯、相模原は菊岡選手を下げ川戸選手を投入。
左から
普光院選手・菊岡選手・千明選手・徳永選手 の並びを
普光院選手・千明選手・徳永選手・川戸選手 に、さらに79分には
保崎選手・普光院選手・千明選手・川戸選手 と随分揺さぶってきてました。

しかし、沼津は66分に染矢選手に変えて青木選手を投入。ポストプレーから前線で起点を作れるようになると相模原の攻撃のリズムはトーンダウン気味に。更に80分には保崎選手を投入されたサイドに白石選手を合わせて投入し吉田監督はサイド攻撃を封じる一手を打ちます。
中央を崩された事がこの試合では無く、怖いのはサイドから理不尽なまでの高さによる失点だけですからそこを抑えに行ったのでしょう。実際、相模原はもうちょっと打つ手無しかなと思いました。
アディッショナルタイムに値千金の勝ち越し弾を沼津青木選手が決めた所で勝負あったな。
と確信しましたが、最後の2プレーでまさかここで再び風の影響でミスが出るとは思いませんでした。
辻尾選手のFKはまた絶妙な位置ではありました。たらればを言うのは勝負事ですから良くないですが、ミスをしてしまった事は石井選手の涙がすべてだったと思います。
悔やまれる引き分けであり、私が勝点3を逃したとこちらの試合で思ったのは上記がすべての理由です。

FC琉球の試合に話を移します。長々読んでくださってる方。本当ありがとうござます。もっと端的にまとめられればいいんですけどね…。
琉球の後半戦はまさに防戦一方でした。
一番の大きな要因はやはり暑さ+湿度だと思います。これが晴れだったらまた暑いだけだったのでしょうが、ここに湿度も加わり沖縄の気候に慣れない沼津としてはかなりきつかったと思います。(勿論、天候は両チームに平等なので言い訳になってしまいますが、試合を難しくしてしまったのは間違いないかと思います。)
FC琉球の攻撃はクロスならクロス、カットインならカットインと明確なフィニッシュをイメージして攻め込んでくる感じでした。それでも最後の砦としてDF陣にGKの石井選手が立ち塞がりなんとか同点ゴールこそ許したものの粘ります。
前半出来ていたプレスが効かなくなって受け身になる時間が多く。特に前半有効だった青木選手のヘッドも疲労もあり中々収まらなくなり、沼津はまずはドリブルで個人打開出来る小牧選手をトップに入れます。更に青木選手に変えて白石選手、前澤選手を下げ染矢選手を投入。
ここでまた監督の策だったのかなと思う事がありました。

4141

染矢選手2トップの1枚じゃなくて4-1-4-1のシステム。実際は鈴木選手が少し守備的で4-2-3-1気味になる事が多かったのですが、1枚1枚にマークを付けれる様にして対応。
前線は中村選手は試合を通して左にポジションを移したり揺さぶりをかけていましたが、この時間帯は沼津でも快足の3選手がチャンスがあればスペースを狙える状況も残していました。
CKから千載一遇のチャンスを染矢選手が決め、かなり追い詰められた状況でリードを奪いましたが琉球の繰り返しのアタックに残念ながら最後はこじ開けられたといった印象です。
後半結構、琉球の才藤選手は左のウィングに上がってたりしたんですよね。こりゃこわかった。

もう何書きたかったかよくわからなくなってきたw
2試合共同じ結果でしたが、個人的に持った印象は全く違いました。
その中で、どう試合を組み立てるのかという監督、チームスタッフの皆様の分析や練習での積み重ねを自分は感じました。

3月に胸を借りるつもりで一歩を踏み出したJ3。まだ、あの頃の謙虚な気持ちを持たなきゃな。と私は思います。我々は王者じゃない。たった2ヶ月しか経ってないんです。
全力で戦うその中で強くなって行ってくれるんじゃないかなと思います。(例えばまだ出場していない長身の渡邉志門選手とか、サイドからのクロスやそういった事を見越して選手を獲得もしているので)

「信頼と崇拝は違う」と、誰かお姉ちゃんが言った通り、選手や監督を崇拝して何でも信じるべき!とは言いません。
人間だからミスだってするし、采配が失敗することもあるでしょう。そんなの当たり前です。メッシだってドリブル失敗する事だってある。

現地に行った人。行けなかった人。見えた景色は違うかもしれないけど、みんな悔しかった。それは一緒。好きなチームだから悔しいのも一緒。

色々あるけどさ、また一歩ずつここから…    おしまい。