皆さんこんばんは。
夜磐です。

昨日、日立柏サッカー場で行われた、ルヴァンカップ第4節 柏レイソルvsジュビロ磐田の
試合に足を運び、磐田の応援をしてきたので、感想をば。

U-21枠の存在が象徴しているように、ルヴァンカップは若手やリーグ戦での出場が
少ない選手のテストに使われることが多い大会です。
この日の磐田も、21歳以下の選手がスタメンに3人、ベンチに2人おり、
さらにスタメンのうち2人はリーグ戦での出場がない選手。
3日後にリーグ戦を控えていることもあってか、名波監督は
いつも以上にレギュラー選手を外してきました。

試合前の時点でジュビロ磐田は4試合負けなしという好調でしたが、
相手の柏もリーグ戦で3連勝を経てこの試合を迎えており、
調子の面では磐田にアドバンテージは無し。

磐田の応援にはいきましたが、正直勝利は期待せず、
いつも見られない選手を見る腹積もりでの観戦でした。
負けても楽しもう、と考えていたのですが、試合はまさかの展開に・・・。

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■試合の流れ
立ち上がりから積極的に前に出た磐田ですが、16分に縦パスに抜け出した
ディエゴ・オリベイラに先制点を叩き込まれると、その後は防戦一方。
シュートの雨を降らされました。名波監督は後半からシステムを3バックに
変更しましたが効果は薄く、後半の磐田も防戦一方。前半同様に縦横無尽に崩され
決定的なシュートを何本も放たれましたが、柏も前半と同様に決定力を欠き、
追加点は無し。そうこうしているうちに、業を煮やして投入された川辺が、31分に一瞬の
隙を突いて同点ゴールを決めました。さらに42分には、小川大貴のクロスに
柏の伊東がPエリア内でハンドを犯し、磐田がPKを獲得。
このPKを小川航基がド真ん中に蹴り込み、磐田が逆転。
柏の反撃を防ぎきった磐田が、逆転勝利を挙げました。

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■試合の感想
今季の磐田の勝利は、相手が決定力を欠いて何本もシュートを外しているうちに
決定力にモノを言わせて最少点差で勝つというパターンが多いのですが、
この試合はその傾向非常に色濃く出ました。
直近のリーグ戦の札幌戦について、「100回やったら99回は磐田が負ける試合」と
表現しましたが、この試合も全く同じ、むしろ圧倒され具合では札幌戦以上でした。
この日の柏にしても札幌にしても、遡って鹿島や清水にしても、何故磐田戦になると
あんなにシュートを外すのでしょうかね。内容的には圧倒しているというのに。
この日の柏は、普通なら5点は入っていてもおかしくない内容でした。
それが1点で終わってしまい、逆転負けを食らってしまったのですから、
柏としては忸怩たる思いだったと思います。

磐田は川辺が出てきてから明らかにリズムが良くなりました。
リーグ戦でほぼ出ずっぱりの川辺をなんでこの試合につれてきたのか
よくわからなかったのですが、こうして結果がでると「なるほどな」と思います。
まぁ、出るなり当たり前のように結果を出しちゃう川辺の能力が
恐ろしいっていう話なんですけれども。今日も凄かったです、川辺。

決勝点のPKになった伊東のハンドのシーン。
あれは確かにハンドなのですが、普段は見逃されることが多いパターンの
ハンドですので、厳密に判定されてしまった柏は不運で、
逆に磐田にとっては幸運でした。正しく判定されることが幸運というのも
昨今の誤審問題を肯定することになってしまいますが、
このシーンでも飯田主審はハンドを見逃していて、追加副審から指摘されて
判定を変更していますので、やはり見逃されがちなプレーと言えます。

自分は基本的に「どんな内容でも勝てばいい」と考えている人間ですが、
そんな自分でも少し引く試合でしたね。こんなにも、力の差が結果に
反映されない試合があるものか、と。


■メンバー雑感
初めて見る、或いは久しぶりに見る選手に関する雑感。

・志村滉
失点シーンはノーチャンス。ナイスセーブもあり、守備に関しては相変わらず
安定している。キックを何回かミスっていたのは要改善。
八田がちょっとアレな感じなので、この調子なら2ndの座は狙える。

・中村太亮
得意のクロスの見せ場なく沈黙。単体での突破力がなく、相手に簡単に蓋を
されてしまっては、武器であるキック精度を発揮する機会も作れない。
リーグ戦で出番がない理由が、なんとなくわかってしまった。

・藤田義明
最終ラインを統率。迎撃力が健在であることは伺えたが、強度の部分で
大井に比べると不足していることが否定できない。1失点で済んだのは、
相手の決定力のなさ故。他の選手より優先して使う理由は見当たらない。

・松本昌也
本職ではないボランチで大苦戦。藤田と同じで、強度の面で柏相手に
守備に追われるポジションをやらされるのはかなりきつそうだった。
活躍はできなかったが、情状酌量の余地は大きく、責めるのは酷。

・針谷岳晃
プロ初先発ながら、ボランチより前では比較的良かった。ピッチに幅広く顔を出し、
パスを散らしたり、積極的にシュートを打ったりと、攻撃を活性化していた。
さすがにフィジカルコンタクトは弱く、何度かぶっ飛ばされていたけども。

・小川航基
前半は沈黙したが、名波監督の言葉通り時間の経過と共に存在感が増し、
決勝PKではド真ん中に叩き込む豪胆さを見せた。先週のハットトリック以降の
好調さは維持している。この好調を維持して、U-20W杯に挑んでほしい。

・斉藤和樹
最近、序列で小川航基に抜かれてしまい、メンタル面で難しい状態になっている
のではないかと思ったが、それはとんだ杞憂。ポストプレーや仕掛けで攻撃を
活性化、川辺の同点ゴールをアシストした。これならトップでもやれるのでは。


■最後に
いろいろと粗はありましたが、それでもやっぱり磐田の勝利の瞬間を
スタジアムで味わえるのはものすごく楽しいですね。
普段は見られない若手の選手達と勝利の喜びを共有できたので、
リーグ戦の勝利とは違った感覚もあり、行ってよかったな、と思いました。
特に日立台は、ピッチと観客席の距離がものすごく近いので、
磐田のゴールが間近で見られてとても興奮しますね。
日立台が、柏以外のファンからも愛される理由を感じました。

リーグ戦でも、また伺いたいと思います。

今日は以上です。