イベントをたくさん見せてあげるから勝点3貰うよ!みたいな。

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名波監督の「中村俊輔ダービー」なんて表現もありまして、
先方から激しい敵意を剥き出しにされてしまいましたが、
あんたらそんな本気にならなくてもウチくらい簡単に
ペシャンコにできるじゃん!?


ってなもんで、磐田さんは普通に戦って普通に負けてしまいました。

先方は「中村俊輔なんか無視だ無視!」みたいなスタンスだったようですが、
無視してたのは選手紹介の時くらいで、試合中はけっこうブーイングしてました。
まぁ、そりゃ気になりますもんね。


■試合前のイベント
・クレヨンしんちゃんがチアリーダーとコラボしてダンス。
お前埼玉県民だろ。むしろ服装的にはレッ(ry
・トリコロールギャラクシー、綺麗でした。
・アウェー側から見たほうが多分綺麗だったと思います。
・J'S THEMEの生演奏も素晴らしかったです。
・ビジョンに流れてたJの歴史ムービーも見ごたえありましたね。
・でも03年最終節をしっかりとねじ込んできててトラウマ刺激大会
「おああぁぁぁぁ・・・・」
・頭を抱える磐田サポが半分、ブーイングする磐田サポがもう半分。
・いやもうちょっと本当にやめてください。山岸と双璧をなすトラウマなので。
・レ・ミゼラブル「民衆の歌」キャストによる生披露。
・挨拶の初っ端でまさかの「横浜スタジアムの皆さん!
・まぁ、仕方ないよね…演劇ガチ勢だし。
・あ、歌は凄かったです。

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■試合の流れ
開始直後から斎藤学に好き勝手にやられて、
それに引きずられて磐田も自陣でパスミスを連発。
自陣に釘付けにされ、シュートを打つこともままならず、
なす術なく先制点を献上。この時点で相当ヤバかったのですが、
大井の年イチまぐれボレーがこの試合で炸裂。
中村のCKに、川又でも打てないような逆足ボレーで合わせて
同点に追いつきました。
そこから磐田が一時的に攻勢に出たのですが、
セットプレーで意思疎通が図れずフイにしてしまったり、
せっかくサイドを駆け上がってもワロスでこれまた無駄にしてしまったりと
自滅を繰り返し、攻勢をモノにできず前半は1-1で終了。

後半に入ると、いよいよ本気を出してきた横マリの前に沈黙。
カミンスキーがキックでミスを連発したことをきっかけに、
決定的なシュートを何本も打たれました。
アダイウトンを投入し一時的に攻撃は活性化しましたが、
守備力の欠如は改善されず、後半28分についに決壊。
斎藤学のパスから金井に対角線のシュートを叩き込まれました。
この一点で試合は決着。磐田は終了まで大した反撃もできず、
粛々と敗北を受け入れることになりました。


■試合の感想
試合前に、今季新加入で怪我から復帰したCB高橋祥平が先発で登場、
みたいな話が出ていたので、「へぇ、俊がベンチか。ダービーで
活躍したのに可哀想」って思っていたら、まさかのSBで先発
いきなりしかもいきなり斎藤学の対応を任されるという無茶振り
結果的にこの選択が、磐田に敗北への特急券を握らせました。
いやいやいや、抑えられるわけないでしょうが
名波監督ってたまにとんでもない人選をやらかすんですよね。

ただ、この試合では当たりの采配も。
アダイウトン投入のタイミングは、あれ以上なくベストでした。
この試合、太田がほとんど機能してなかったので、
あの位置に突然あれだけの突破力がある選手が出てくるのは
相手にとってはかなり嫌だったんじゃないかなと。
実際、アダイウトン登場から10分くらいまでが、
磐田にとっては点を取る最後のチャンスでしたね。
まぁ、そこで点を取れなかったから負けたわけなんですけど。

スタメンの人選をミスりがち。
実績のないポジションに無理矢理選手を置く。
途中交代のセンスはある。

あれ?こんな監督どっかで見たような・・・。






フィリップ








■敗因
アダイウトン登場後もそうなんですけど、前半に同点に追いついた後とか、
磐田もけっこう良い時間帯はあったんですよね。
ただ、その時間帯で、流れを台無しにするようなミスが繰り返されたのが
非常に残念でした。イージーなパスミスだったりとか、セットプレーで
ボールから余所見をしててトリックプレーをフイにしたりとか、
せっかくサイドから侵攻したのにクロスがゴールラインを割ったりとか、
つまらないミスが試合を通してあまりに多すぎです。
金星を狙うなら、そういうミスをするのは論外です。

かつて、ジョホールバルのTV実況を担当していた山本浩氏が、試合に先立ち
スコールに洗われたジョホールバルのピッチの上に、フランスへの扉を開ける
一本の鍵が隠されています。ラルキンスタジアムのこの芝の上で、
日本代表はその鍵を必ず見つけてくれるはずです。
」と実況しました。
この日のピッチにも、磐田の勝利の扉を開ける鍵が落ちていました。
しかしながら、この日の磐田は、鍵を見つけ出すどころか、
偶然見つけた鍵を放り投げるような真似をしてしまった
、と。
そんな感じだと思います。


■せめてポジティブに
まぁ、ネガティブな話ばかりしていても仕方ないので、せめてポジティブな話を。
上記の通り、途中からアダイウトンを投入するというオプションは、
今後かなり有効なのではないかと思います。
頭から使うと、どうしてもビルドアップや守備のブロックを破壊して
しまうという欠点があるんですけど、必要な状況でポイント的に使えば
上記の欠点も薄まりますので、欠点を補いつつ長所である
突破力を発揮させられるかな、と。

あとは、攻勢の時間帯の攻撃の迫力がなかなかありましたね。
結局この日の得点も、中村のセットプレー絡みの1点に留まりましたが、
攻めている時間帯は割とダイナミックにボールを動かしてゴールに
迫っていたので、少しずつ攻撃パターンが増えているのかな、と思いました。
これまでの試合ではセットプレーとカウンター以外では点を取れる気配が
全くしませんでしたが、今後は期待できるかもしれません。

ボコボコにされておいてアレですけど、去年よりは確実に横マリとの差は
狭まっていると感じましたので、次か、またはその次かで、
しっかりと勝ちを狙えるようになってほしいと思います。


■余談
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わかりづらいですが、試合後に引き上げる俊さんに群がるマスコミ。
なんか、こういうところはいつまで経っても変わんないですね。
労いたいんだから、邪魔しないでくれ。


以上です。