DAZN観戦も慣れてきたこのごろ、寒いであろう西が丘まで行く気概もないので、自宅でTVにHDMIケーブルを繋いで観戦。
備忘録程度に。

普光院がスタメンに復帰した。
前節、高畑の抜擢や1節に続く呉大陸の前線での動きは満足いくものではなかった。
久保が前線で孤立する時間が多く、フォローなく疲労していたので、普光院の豊富な運動量とボールを引き出す動き出しでチャンスが増えることが期待された。


前半、普光院のボールを引き出す動きは再三見られた。
また、久保もゴールに近い位置でボールをキープし、辻尾が高い位置からクロスを入れるなど後一歩のところまで迫ったものの0-0で折り返した。
麦倉はサイドの高い位置、低い位置のいずれでもプレー可能なポリバレントな選手で、精度の高い左足のクロスが持ち味だ。
前半の呉の動き出しがあまり良くなく、ドリブルで仕掛けるシーンでロストするなど、ゴール前で仕事をするには至らなかった。
交代もやむなし、と思ったが同じようにサイドで勝負できる川戸でなく、麦倉が出てきたのには驚いた。
最初の交代ほど冒険しても後の2枚で修正が利くものだが、安永監督は一番最初の交代は無難な傾向がある。



2節までのサッカーと比べて格段に攻撃面で”やりたいこと”をやっていた印象だが、ゴールを奪えなかったのをどう評価するか、注目ポイントだ。

このコメントを書いていたら、失点のツィートが流れてきた。
50分すぎに運動量がガクッと落ちて、DFラインが低くなって、久保が孤立し始めた。

前にいるといっても、さほど高い位置ではない。
だから、彼に向って蹴っても相手にボールをプレゼントし、再度攻撃を受ける形が続いてしまった。

点が入らないと辻尾、保崎という攻め上がりに特徴を持つ両SBは、さらに攻撃をしかけるか、体力とバランスを考えて自重するのか判断しなくてはいけない。
おそらく監督が麦倉にチェンジしたのは、全体のバランスを取るためだろう。

保崎を外してジョンを入れて前線に2枚を並べたが、結果として中盤の再編成で普光院がセンターになって、前線での流動性が激減した。
前へ出て行ける選手が後ろに下がってしまうくらいなら菊岡を交代させても良かったのではないだろうか。

千明の前に普光院と菊岡が並ぶ形も見えたが、あまり有効ではなかった。
そもそも、久保とジョンの2トップだけに頼るのは現実的な戦術ではなさそうだ。
2トップ+1なら、ありえなくもない。

人数をかけてボールを奪いにいって外されてしまったが、守備へのトランジションはすごく遅い。
この時間帯、梅井にかかる負担が恐ろしく増えていった。
というか、梅井は今日の試合で狙われていた? 確かに1つの攻めどころではある。

やはりボールを前に運ぶ手段がなくなった。

ツインタワーに合わせてドリブラーを入れるのはあまり得策ではない。
日本代表でも劣勢時にデカイFWを入れておきながら、その後乾が投入され、結局ロングボールのスクランブル戦術でドリブラーが一切目立たないということもあった。
蹴りこみたいなら、麦倉か辻尾から位置に関係なく放り込ませれば良い話だ。
ただし、結局はセカンドボールと取れるかどうかなのだから、選手で誰が入ったとか、交代したとかそういう話じゃない。

ポンポン蹴り込むことを試合の中で多用している割には、あまり整備されていない印象だった。
ジョンは落下点に入るのも中々難しいのか、ファーへのクロスを折り返して欲しかったが、まったくだった。
デカイFWは動き回りながら滞空でも強いタイプと、その場で”立ちんぼ”で高身長を活かすタイプがいる。
後者なのか?

クロスも決して良いわけではないが、競り勝てない、落とせない。
これは厳しい。

CK、FKから高さを活かして得点したいなら、その過程をもっと整備するべき。
もちろん、安永監督はそこにトライし続けているのだろう。
ただ、今はチームがより相手側の深いエリアでプレーし、セットプレーを獲得しようとする過程が明確でないように思えた。
そんな中、今日の試合で出た1つの答えは”普光院が2列目から前線へ飛び出す”ということだった。
この点、今日の呉はそれを完遂できなかったし、とうとうベンチ外になったサムエルも同じだった。

サッカーにDHはない。
特徴を最大限に生かすためには、味方にお膳立てしてもらうのではなく、自らも工夫しなくてはいけない。

現状、貴重なフォーメーション可変要員ではあるが実戦経験に乏しいのか、プレー選択もあまり賢明だとは思えなかった。
左足のクロスは良いものがあるので、持ったらすぐにクロスではなく、自らが1つでもポジションを前に進めてボールを受けるとか、一度預けて前で貰い直すなどの工夫が欲しいし、味方も彼を使ってあげて欲しい。
それでも、クロスは上げていたので後半の右サイドの辻尾さんの物足りなさに比べれば全然いいのだが。

話は変わるけど、


栃木のサッカーは服部がいる前提で成り立っている部分がある。
ギオンスであったダダすべりしたり、前半でガス欠になったりするような姿はここまで見られていない。
恵まれた体躯を活かした今後のプレーに期待がかかる。

このままではスタメン落ちもありえるのではないか。
千明とどちらが良いか、、といわれても困るのだが、セットプレーの質は開幕2試合より格段に上がっているものの、流れの中では悪目立ちしている。
今節でのカードはピンチに直結する局面でのプレーだったので、単純にマイナス評価ではないが、今シーズンもゲーム運びが上手くいかずにキレてしまうのはベテランらしからぬ振る舞いだ。

呉をほめる人が多いが、走れば良いというものではない。
彼の献身的でボールに対する執着心の強さを活かすも殺すも結局は周囲が連動するかなのだ。
連動すべきではない局面ではあるが1人で追いに行くこともあるし、暴走していることもある。
ただ、やはり彼の特徴は攻撃時に前を向いてドリブルで仕掛けることなので、より前のポジションで何度もチャレンジするためには、守備で過剰に体力を消費したくはない。
彼のリードプレスに合わせていくのか、後ろが彼に行くのか、行かないのかを明確に指示したい。


菊岡と千明の併用はどちらかが不要ではないか?という話は今後も出てくると思う。
両方ともFWを追い越していくようなプレー、ドリブルで突っかけるプレーを持たないから基本的には左右の利き足の違いはあれど同じタイプの選手だ。
同じタイプを2枚並べて攻撃がどん詰まりになるのは、当然のことだ。
役割を与えて彼ら自身がプレーを変えるか、どちらかを使わないか監督の判断に注目したい。

前半はすごく良かった。
これは昨シーズンの就任当初にも言っていたこと。
安永サッカーは噛み合えば、およそ30分から40分くらいは通用している。
ただ当たり前すぎて言うことすら恥ずかしいが、試合は90分なので途中で崩壊してしまう。

ガンバ大阪U23との試合で相手のフィールドが8人でやりにくかったという話もあったが、何を言っているのかわからなかった。
相手が2人減ったからやりにくいのではなく、2人減っても優位性を見出せないくらい発展途上なサッカーをしていただけではないだろうか。
2人も少ないのに勇敢にリスクを犯し、それでいて足元の正確な技術とそれをスピードに乗った状態で、繰り出したガンバ大阪U23の面々の強さには驚きを隠せなかった。


最後に

バックパスばかりを取り上げて批判するのはやや的外れだ。
”楔のボールが少なく、常にFWへ蹴り込んでばかりでセカンドボールを奪えない”状況ではバックパスは増えて当然のプレーだ。
相模原は攻撃がどん詰まりしているのだから、バックパスでロストするリスクを回避しているあたり状況が見えている証拠だと思う。
もちろん、状況が見えているならそうならないように何とかしろって話になるが、そこがどうにも出来ないから無謀なチャレンジよりビルドダウンして作り直したり、ツインタワーで優位性を取るために後ろからフィードを蹴っている。
そういうことだ。



次節から今後は私事によりリアルタイム観戦が難しくなる。
本当に残念だ。