皆さんこんばんは。
磐田の残留に心底安堵し、ようやく安心していろんなサッカーを
見られるようになった夜磐です(笑

本日、鹿島スタジアムで開催されたキリンチャレンジカップで
日本代表が大迫の2ゴールを含む4得点でオマーン代表に4-0で勝利。
4日後に迫ったW杯アジア最終予選、サウジアラビア戦に向けて弾みをつけた。
そしてこの試合、A代表2試合目となったフェーレンフェーン所属の
小林祐希が、終了間際に4点目となるゴールを決め、代表初得点を記録!

ジュビロ磐田から世界に飛び立った選手の活躍に、
磐田ファンの私としては感動を隠せずにはいられない。
大迫の凱旋試合ということで、注目の大半は大迫に集まっていたが、
私としても十分に見応えのある試合になった。

さて、A代表定着に向けて大きく前進した小林だが、
よほどJリーグを見ている人でなければ、
ジュビロにいた小林」と聞いても「知らん」と答えるだろう。

そこで今夜は、皆さんに小林を紹介することとしよう。


■どんな選手?
多彩なキックと卓越した攻撃センスを備えるマルチアタッカー。
利き足である左足から、ストレート、カーブ、ドライブ、さらには
無回転など多彩なキックを正確に繰り出し、
ゴール前に進出して点を取ったり下がってゲームメイクをしたりと、
攻撃面でマルチな能力を発揮できる。
元々はボランチであり、シュートを決めることやテンポの速いプレーは
苦手としていたが、名波監督によりトップ下に固定され長くプレーしたことと
日々の居残り練習による努力により、高いポジションでもプレーできる能力も身に着けた。
反面、ハリルホジッチ監督が指摘したように、ブロックの一角となる守備は
苦手としており、磐田ではFWと共にプレスをかける役割に限定されていた。

■ジュビロ磐田入団以前の経歴
小林は、ヴェルディの下部組織で育ってきた選手。
ユース時代から各年代の日本代表に選出されてきた、
言わばエリートのような存在である。
その能力を見込まれ、ヴェルディでは19歳にして背番号10とキャプテンという
大役を任されたが、精神的プレッシャーに打ち勝つことができず精細が欠如。
先発すら外されていたところで磐田にレンタル移籍、そのまま完全移籍した。
レンタル移籍での加入が2012年、完全移籍になったのは2013年からである。
退団の経緯が良くなかったため、現在でもヴェルディのファンからは
あまり良くは思われていないらしい。

■ジュビロ入団後
入団1年目は、劣勢の試合途中に投入され、積極的な前への姿勢で
流れを変える役割を担った。今季、川辺が務めた役割だ。
翌年になると出番を失い、シーズン1試合の出場に留まる。
チームもJ2に降格してしまうが、移籍はせずチームに残留。
J2初年度となった2014年も当初はベンチにすら入れなかったが、
チームの成績が低迷していた試合でスタメンに抜擢されると、
その試合で決勝ゴールをマーク。以降はボランチの一角として定位置を確保する。
名波監督が就任して以降は、トップ下に固定された。
翌2015年もトップ下に固定され、昇格争いをするチームを牽引。
プレースピードが上がったことと、得点能力が身に着いたことにより、
トップ下のポジションを不動のものとした。夏場に一時的にレギュラーポジションを
失ったが、夏にはポジションを取り返す。
そして最終節ロスタイム、チームを大逆転昇格に導く決勝ゴールを決め
その存在を日本中に大きくアピール。
今季もトップ下でレギュラーとして試合に出続け、J1での刺激を受けながら
監督からも認められるほどの成長を遂げた。
そして今夏、オランダのフェーレンフェーンからオファーを受け、
目標としていた海外挑戦を現実のものとした。

■オランダ移籍後
トップ下を務めた磐田時代から一転、本来のポジションであるボランチに
再コンバートされ、移籍から一ヶ月ほどでレギュラーを奪取。
課題とされていた広いエリアの守備力を身につけつつ、
中盤での組み立てや縦パス、機を見たオーバーラップなど
本来の武器というべきプレーも多く見られるようになった。
そして、機動力の向上をハリルホジッチ監督にも認められ、
今回2度目の代表選出を受けた。

■性格は?
チンピラみたいな髪型や刺青が物語る通り、超短気。
温厚な選手が多い磐田の中で、ジェイと共に異彩を放った性格である。
ジェイから「俺の弟」と指名されていたが、それは性格面でシンクロしたからであろう。
自分が削られた時はもちろんのこと、味方が削られた時も
激昂して相手に詰め寄り味方に宥められるのが常。
削られて怒るならまだしも、自分が上手くサッカーができていない時も
苛立ってしまう傾向があり、今季は1-5でボロ負けした横浜FM戦で
苛立ちのあまり警告2回で退場してしまう迂闊さを見せた。
歯に衣着せぬ発言も多用しており、ユース時代からの付き合いである
ガンバの宇佐美からは「昔は大嫌いだった」と暴露されてしまった。
この選手を制御できた名波監督の人心掌握術たるや、相当のものだろう。
最近は、あまりに珍妙な髪型にしたせいで妙な注目を集めていた。

■初見となる皆様へ
小林は、生意気な選手です。上記の通りまだ国際舞台では通用しないことが
想定されますが、大胆な発言を平然と言い放ちますので、
慣れていない方々につきましては不快に感じることも多いと思います。
特にこの度は初のA代表選出ということでさぞ調子に乗っているものと
想定されますので、いつも以上に生意気な発言が目立つことになるでしょう。

とはいえ、将来的には大いなる飛躍の可能性を秘めた選手であることも
事実ではありますので、多少の未熟な振る舞いについては
若気の至りとして目を瞑り、末永くご声援を頂けますよう、
本人に代わりまして何卒お願い申し上げます。

以上です。