もう2017シーズンが開幕しようとしている。
そんな2月に前年の振り返りだなんて書くのが遅すぎるが、仕事じゃなくて趣味なんだから、別にいいじゃないか。
それでも、今更クリスマスケーキを出されても、もうバレンタインだから一番感心をもたれる時期が過ぎてしまった。
いやいや、それすら過ぎてホワイトデーが見えてきている。
本当に自分自身の力量不足は残念でしょうがない。
文章の後半がまさしく尻切れトンボなのは、もう明日明後日に開幕が迫ってきたから。


2016シーズンのSC相模原の観戦は、人生初のシーズンチケットの購入とサポーターズクラブへの加入から始まった。
また、Jリーグのシーズン前を見るのは初めての経験ではないが、何度か練習場に足を運んだのも初めての経験だった。


元々、選手個人を追いかけて観戦するタイプではないが、それでもお気に入りの選手たちは特別だ。
昨シーズン、相模原に川口能活が加入した。
ただそれだけで日本で3番目のリーグで奮闘するSC相模原の試合を今年も見に行く口実は充分だった。
一方で、日本のトップカテゴリを見に行く口実は中村俊輔、兵藤慎剛の移籍によりモチベーションは低下していたりもする。
勝手気ままな独身貴族をやめた今、時間や金銭的にも身近にあるサッカーはちょうど良い存在だ。


2016シーズンは9月以降の終盤戦をほとんど観戦するに至らなかったので、2016をまとめて記事にすることに抵抗がないわけではないが、あくまで趣味の範囲なので、数字で明確に表すことが出来ない部分のニュアンスや印象の違いは個々人により違うという当然あるべき前提は言うまでもないことで、その点は先に申し上げておく。
また、詳細な部分や記憶違いなどは、自分とは比べ物にならない情熱を持って応援している方々に補足、訂正などをお教え願いたいと思う次第である。



・2016シーズン、1年の流れ
華やかなシーズンの門出だった。
開幕の少し前、青山学院大学の相模原キャンパスで行われた新体制発表のキックオフパーティーは薩川新監督やGK川口能活、FW深井ら新戦力だけではなく、昨シーズンの育成型期限付き移籍から完全移籍での加入が発表されたMF飯田涼の背番号10のお披露目でもあった。
DF工藤、MF曽我部らのSC相模原の顔とも言えるお馴染みの選手たちも並び、新たなシーズンを迎えるSC相模原を詰め掛けた多くのサポーターと喜び、昨シーズンの4位からの飛躍を誓った。
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今シーズン、SC相模原は”サッカーを通じて何か心動をかす、心を震わせるような試合をお約束する意味を込め”「MOVE」というスローガンを掲げてスタートした。

また、薩川新監督は就任以来 これまで以上に”走る”ことをチームに求めた。
昨シーズンにリーグ優勝を飾ったレノファ山口のように90分間、勝利を信じて走り続けるようなチームへの期待が膨らんだ。
真夏の暑い時間での試合はさておき、一般的にプレーしやすいと言われる気候で相模原の選手は90分を強く戦いきること、今風に言えば”試合強度を保つ”とか、”インテンシティ”といったチームカラーはもたず、苦手かつ弱点であることから新監督への期待は非常に大きかった。
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  開幕を7000人を越えるホームでの快勝で最高の滑り出しを見せ、勝ち点を伸ばせないJ2降格組、昇格候補の合間を縫い、新規参入の鹿児島ユナイテッドFCと序盤戦は首位争いに絡み、素晴らしいシーズンを予感させた。
しかし、夏場になると例年通り失速し始めた。徐々に順位を下げ、J2ライセンスを持つチームとの連戦を立て続けに落とし、完全に沈黙した。ライセンスの課題から昇格がない相模原にとって最大の見せ場となる天皇杯に敗退し、薩川監督が辞任。
課題はシーズン開幕当初から指摘された貧弱すぎる得点力、またチームの重心を守備的に設定しながらも前半を失点0で終われない守備だ。 特にセットプレーからの守備はメンバーが変わった今シーズンもSC相模原最大の穴であり続けた。 高さを欠くチームにあってら、服部が薩川監督時から練習で最終ラインに入ることもあり、現有戦力でのMaxを目指そうとする指揮官の試行錯誤は続いていた。 シーズン途中から、怒涛のローンで赤井、石川、石田、近藤を獲得 薩川監督はハイプレスで前からハメてカウンターを繰り出すチームにトライしたが、開幕してからすぐにチーム重心を下げて1-0での勝利を目指すソリッドな組織を作りあげようとしたが、わずか半年足らずでその挑戦は終わってしまった。
 勝利から遠ざかり、新指揮官に未経験の安永聡太郎が就任すると事態はさらに深刻なものになっ。 安永監督は高い位置に走れる選手を配し、ハメて奪う攻撃的な守備を繰り出すチームを作ろうとしたが、90分持たず、わずかな失点でチームの組織は砂の城のごとく簡単に崩れさり、試合の主導権を取り戻せず敗戦を重ねた。
(シーズン最後の数戦は観戦していないので、安永新監督のサッカーどのように変化していったかについてはわからない。)
最終的には11位でシーズンを終え、昨年の4位から後退する形となった。


・今シーズンの成績を振り返る
2016年の成績は、30試合9勝8分13敗、29得点46失点。
今シーズンは中盤以降の勝ち点の伸びが悪く、順位も大幅に後退することになった。
特に8月以降のリーグ戦は、わずか1勝の勝ち点7と大ブレーキ。
ブラウブリッツ秋田、藤枝MYFCといった、J3の中でもJ2ライセンスを持たない同格といえるチームから最大15ポイントもの勝ち点差をつけられた今シーズンは、オフでの大ナタを予感させる”停滞感”を感じる結果だった。
それゆえに、これまで一足飛びにカテゴリを駆け上がりJ3に到達したSC相模原にとって、”勝利”、”昇格”といった要因だけに関わらないクラブの基盤の拡大、チーム力の強化を推し進める禊の時期が到来したのかもしれない。
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・監督評
今シーズンから試合数が変わったので、一概には比較できないが、前年の開幕時の指揮官である辛島さんから順番に成績を並べてみた。
 辛島監督の戦績は 33試合 15勝6分12敗  49得点45失点(天皇杯予選敗退)
 松原監督の戦績は   3試合     2勝1分 0敗  10得点  6失点
 薩川監督の戦績は 20試合  8勝6分 6敗 20得点20失点(天皇杯予選敗退)
 安永監督の成績は 10試合  1勝2分 7敗   9得点26失点

注目すべきはシーズン途中でチームを去った辛島監督、薩川監督の両名とも成績的にはさほど悪いようには見えない点だ。
その両監督に共通する点は、天皇杯予選の敗退で、一発勝負の予選とはいえ本選出場が叶わなかった影響は大きなものがあったのだろう。
また、リーグ戦の6月から7月にかけての上位4連戦を全て落としたのは非常に大きな痛手だった。
2節のYSCCの終盤のセットプレーによる失点での敗戦、8節ブラウブリッツ秋田戦でのOG(結果は引き分け)など、”もったいない”試合も少なくなかった。

薩川監督の指揮下では、新戦力のFWアレシャンドレがまったくの期待はずれに終わった一方で、保崎、菊岡、ルーカス、岩渕、牧内が好印象で、工藤が怪我から復帰し、服部も急成長を感じられるなど、ポジティブな事柄が多かった。
一方で、監督の描く試合の青写真と現実はしばしば乖離し、会見で「視力検査をする。」と発言し話題になるなど、指揮官が納得のいくサッカーを表現できなかった。
指揮官が開幕前にイヤーブックで語ったように、攻撃面での菊岡依存と自由という名の未整備は最後まで解消することが出来なかった。
また、交代カードはいたって定石通りであり、意外性や試合を壊しにかかるような采配は好まないあたりは後任とは良くも悪くも違っていた。
シーズン開幕前、開幕後の練習での指導を見るに、体の向きやボールを受ける足、反転の仕方などプレーのデザインを落とし込むことに加え、プレーそのものへの指導も多く見受けられ大変好印象だった。

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安永監督は、Jリーグでの指導経験はまったくないものの、WOWOWでの戦術オタクぶりから、SC相模原に新たな秩序と攻撃的なサッカーへの大きな期待を受けて就任した。
就任からほとんど実践の場がなかったが、若くてテクニカルで貪欲な石田、岩渕のFW起用、パス能力に優れた飯田や菊岡の1アンカー起用、坂井のCBコンバート、3枚から5枚への可変DFライン、WBを上げて2列目までの前線を分厚く配置したハイプレス、相手SHとSBをピン止めするためにWBを高く配置するなど、大胆すぎる変更を施してきた。
初采配となった大分戦では相手ボランチへ供給されるパスを完全にカットし、新監督の戦術が恐ろしいほどにハマったが、大分がDFラインからの対角線への大きなサイドチェンジのフィードでプレス回避を図ると、1アンカープラス3バックが対応しきれず、全体のバランスが崩壊し0-3で敗戦した。
ある試合では「困ったら服部に向かって蹴ってもいい」と指示を出したが、どんな状況でも簡単に蹴りこんでしまう結果となり、前任者が指摘していた”選手のキャパシティ”の課題が改めて露見するなど、複雑な安永サッカーは
さまざまなマイナーチェンジを繰り返しながら、現状にあったサッカーを目指した。

成績面では、シーズン途中での就任、未経験といった点を差し引いても最終的に11位に終わり、この責任は前指揮官だけのものではない。巷ではフロントの監督の任命責任や選手の力量不足を憂う声も聞こえてくるが、J3リーグの中でも決して潤沢とはいえない財政事情を鑑みれば、昨年の4位は大きな飛躍であり、最終順位はさておき序盤戦での首位争いは評価のポイントだろう。
それでも上へ行く準備を進める中では、他の昇格候補を抑えて上位に食い込むことで、対外的なアピール材料となるクラブの実績を積み重ねたいところだ。


・移籍、チーム編成を振り返る
多くのJ3クラブがそうであるようにシーズンごとに顔ぶれが大きく変わる現象が相模原でも起きた。
シーズンが開幕すると、深井、保崎、牧内、岩渕ら新戦力の多くがスタメンに名を連ねた。
加入組のスタメン奪取は補強の成功を感じさせるポジティブな内容で非常に歓迎すべきことだ。
ただ、一方で昨シーズン、J3ではトップクラスの活躍を見せていた曽我部慶太は、開幕当初は出場を重ねたものの、慣れないボランチでフィニッシュに絡む持ち味が発揮できず、怪我も重なりポジションを奪われてしまった。
川上やアレシャンドレなど、戦力として計算できない状態の選手もあり、決して選手層は厚くない少数精鋭チーム
を指揮するのは薩川、安永両監督共に少なくない苦労があったと思う。
高原、タレスが抜け、服部や井上らFw陣が戦力ダウンを埋めるほどの活躍を見せられなかった原因は、チャンスの数に問題があるのか、いわゆる”決定力”というやつなのだろうか。
個人的には前者であったのではないかと思う。


・シーズン前加入選手について
 GK 
川口能活
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伝説的な元日本代表GKが相模原にやってきた。
その輝かしいキャリアは、98年フランス大会から2010年の南アフリカ大会まで4大会連続で日本代表のメンバーに選出され、41歳を迎えた今も現役であることからも明らかだ。
そのキャリアのハイライトの1つが、アジアカップ2004準々決勝バーレーンとのPK戦だ。
入れられたら負けの状況で2本連続でゴールを死守した姿は鬼神が乗り移ったかのようだった。
川口の武器は勇敢に飛び出していくスタイルとキックの正確さだ。
低い姿勢から一気に飛び出し、相手に考える隙を与えない
SC相模原でのデビュー戦は自らのミスもあり、納得のいくものではなかったが、アウェーの藤枝MYFC戦では信じられないようなセーブを見せた。 41歳になり、さすがに衰えは隠せないが、圧倒的な存在感は見るものを魅了し続ける。 佐藤、藤吉の両名とのスタメン争いはし烈で、それぞれの良さや特徴により一年を通して緊張感があった。



DF 
保崎 淳
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開幕直後からサポーターの話題に上がることが多かったSB。
一度見たら忘れない風貌と、カードを恐れない激しい守備と尽きることがないスタミナで左サイドで強烈な存在感を発揮した。
1対1に絶対の自信を持ち、一瞬で状況を捉え、危険を未然に防ぐ彼の存在は失点が多いチームにあって貴重な存在。
また、周囲の選手に指示を出しながら確実にボールを奪うことに長け、時には決定的ピンチをさまざまな意味で紙一重なプレーで防いでいた。
右足でのキックは正確で、サイドチェンジからチャンスを創出したり、圧倒的な行動範囲を生かしてゴール前へと侵入するなど、攻守に渡って貢献した。
夏場に入り長期離脱を強いられたが、監督交代後に復帰するとすぐにメンバー入りを果たした。
主戦場は左サイドだが、右サイドでも機能し、サイドが2枚いるSBでもサイドが1枚のWBでも機能し、1人で2人分の戦力と評しても過大ではない。
その感情むき出しの激しいプレースタイルゆえに、見ている側の好き嫌いが分かれる選手ではあるが、プレー内容はいたってクレバー。

富山戦でのSB北井との激しいマッチアップは忘れられない。
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なお、プレー中にも関わらず独り言が止まらない。 来シーズンも相模原でプレーすることが決まり、様々な理由で去るものが多い中、サポーターにとっては非常に嬉しいニュースだ。


個人的には今シーズン加入した選手の中で随一の推し。
自分自身に正直な振る舞いと闘志むき出しのプレーは、元マリノスの故 松田直樹を思い出させる。

石垣徳之
たくや 797

みんなに可愛がられている高卒ルーキーLSB。
公式戦に出場したことはなく、練習試合ではFWで起用されるなど、自身の確固たる地位を築くにはいたっていない。
相模原には少ないレフティープレーヤーとして、脅威の左足を誇る成田ともどもレギュラー確保に向けてがんばってほしい。
多くのDFが新加入した2017シーズンは昨シーズン以上の熾烈なレギュラー争いが待っている。

川上典洋

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海外帰りの経験豊富な左足利きのDF。
練習生として所属していたタイのトラートFCから移籍してきたが、当初より調整不足が見られ、同じく別メニュースタートだった工藤がレギュラーCBをつかむ中、空白の1年で失ったものを取り戻すことは出来ず、SC相模原に貢献することが出来なかった。
シーズン途中の7月にテゲバジャーロ宮崎へ移籍し、公式戦に出場した。
その後、宮崎への完全移籍が発表された。


ルーカス
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187cmの長身ブラジリアンCBは、開幕からCBのレギュラーポジションをつかんだ。
破壊力満点の左足に加え、圧倒的な空中戦の強さを武器にシーズン序盤戦のチームを支えた。
飛距離の出るロングスローは、新たな局面打開の武器になった。
ブラジル人らしく足元のテクニックに絶大な自信を持つ一方で、凡ミスやフィードの不正確さから決定的なミスを招くなど、プレーの安定感は改善の余地がある。
特に左サイドバックの保崎との関係性、CK守備での振舞いなど、ブラジルと相模原のサッカーの違いに適応するのに苦労した。
シーズンが進むにつれ、チームメイトの名前と簡単な英語単語で後方から守備の指示を出すようになったが、監督交代後はベンチ外が増え、徐々に存在感を失った。
次年度も継続して在籍して欲しい選手の1人である。


MF 
普光院誠
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1トップのCF、両SH、ダブルボランチ一角、両SBに両WB、、、
セレクション上がりの大卒ルーキーは1シーズンでGKとCB以外のさまざまなポジションで試合に出場した。
シーズン前は、大学サッカーの選手評から”パスワークに優れた中盤のコンダクタータイプで、ゴール前のエリアでの決定的チャンスを作り出せるクリエイティブな選手”と紹介したが、実際は無尽蔵のスタミナを武器に90分間ハードワークできる労働者タイプで、ドリブルでの1対1や細かいエリアでのパスワークなどは得意とせず、使うより使われる側の選手である。
シーズン後半になると、持ち前の積極性に対人プレーが成長し、玉際での強さを見せるようになった。
ポジショニングや局面での振舞いについては成長の余地があり、まだまだ勝敗を左右するような決定的なカードにはなりえないが、試合に出続けたことでJ3で90分戦える選手になり、来シーズン以降が楽しみな存在である。
個人的には、スペースに走ることを許される指揮官の元でギャップの中でボールを受けることを磨き、、中央にフリーランで侵入しながらシュートへ持ち込む”香川真司”のようなフィニッシュの形を確立させて欲しい。
これまでの功労者たちが退団していく中で、普光院はこれからの相模原を背負って立つ存在である。

お姉さま受けする”カワイイ年下彼氏”の理想像みたいな容姿をしている。


牧内慶太
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右サイドで躍動した相模原2人目の慶太。
独特の切り込み方から、エリアに侵入する攻撃の型を持っており、守備よりも攻撃でその持ち味が出るサイドアタッカー。
SBからWGまでプレーすることが可能だが、一番の適正はRWB。
シーズン序盤、チームメイトからのさまざまな要求に対して一時期は自信を喪失していた。(マッチデープログラムより)
せっかく攻め上がっても、クロスはどこかへ飛んでいくことが多く、アシストはほとんどないが、開幕戦の井上平のゴールは牧内のフィードを服部が落とした結果を忘れてはいけない。
ブラウブリッツでは多くの試合で長い時間プレーしていたが、相模はでの試合を見る限りスタミナ面ではやや物足りない印象がある。
シーズン後半は交代選手として投入され、タスクを限定され攻撃面で存在感を発揮した。
120%使われる側の選手であり、彼の良さを引き出せるパスを供給してくれる飼い主が居れば、より輝くことは間違いない。 今シーズンで契約満了となり、相模原を去ることになった。 さらに天野、寺田、石川の相次ぐ引退によりサイドバックの補強が急務となる緊急事態に陥った。


菊岡拓朗
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現代サッカーにおいてファンタジスタという言葉はもはや死語になってしまったかもしれない。
世界のトップシーンでは、高度な分析によってピッチ上で起きるさまざまな現象が解明され、無駄を排除し、選手は科学的なトレーニングで引き出されたアスリートとしての能力を生かし、サッカーがうまい人がサッカーをするのではなく、サッカー選手である前に人並みより優れたアスリートであることを前提するようになった。
菊岡拓朗、彼は現代サッカーの中で消え行くファンタジスタの1人であると思う。
高精度のセットプレーキッカーであり、ワンタッチでのパス、距離を問わず相手の嫌なエリアを縦断するスルーパスなど、彼にある程度の自由を与えればピッチ上は創造性に溢れた世界になる。その技術の高さを感じるプレーの数々は、J3でも群を抜いており、今シーズンはリーグ随一のアシスト数を記録した。

SC相模原の「MOVE」に出会う旅 第2話 菊岡拓朗が胸に秘めていること「毎日、大事に、1試合の重みを」

契約更新が難しいのではないかと思われたが、2017年も相模原でプレーすることが決まった。
背番号は10。
経験と技術という衰えない強みを武器にチームの中心選手としてプレーするだろう。
30試合で0得点9アシストを記録し、正確なセットプレーキッカーであることを証明した。

岩渕良太
FC琉球で薩川監督の指導を受けた薩川サッカーの申し子的存在。
プロ以前は点取り屋として活躍してきたが、SC相模原では足元の確かな技術や機を見る判断の良さを活かして主にボランチやSBでプレーした。
対人守備は凡庸の域を出ないが、次のプレーを予測して点で潰すことも多かった。
シーズン終盤にFwでもプレーし、クロスの受け方や周囲を活かすポストプレーを見せた。
29試合で7得点の成績を残し、純粋なFw起用がシーズン終盤までなかった中で充分すぎる成績を残したが、1シーズンでの退団となった。


深井正樹
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駒澤大学で巻誠一郎と大学サッカー界を席巻し、常勝軍団鹿島アントラーズに入団した左利きのドリブラー。
ジェフ千葉在籍時がキャリアでもっとも印象的で、大学時代の相棒である巻との2トップで息のあった攻撃を見せた。
2013年に負った大怪我から一時はもっと早くに引退するのではないかという話もあったが、2014年の6月にJ2長崎へ加入し、2016年J3のSC相模原へと移籍してきた。
加入当初から練習で積極的に声を出してベテランらしい存在感を見せるなど、川口に次ぐキャリアを存分に発揮していた。
重心の低いキープ力のあるドリブルやサイドのポジションでありながら、インサイドでゴールに向かうプレーも得意としており、戦術を選ばない柔軟なプレースタイルを見せた。
やはり大ベテランらしく体力、走力に衰えは隠せず、90分を通して強度の高いプレーを見せることは難しかった。
シーズン成績は28試合5得点。



坂井洋平
2016年は26試合に出場し、かつてはクラブ創世記を支えた元10番。
水戸や群馬で活躍し、引退間近の状況から一転してSC相模原でプレーした。
主にボランチとして、安永監督に代わって以降はCBやSBとしても出場した。
マリノスユースあがりらしく足元の確かな技術と攻守に渡って冷静で的確な判断でプレーできる選手だ。
シーズン終了後、現役続行とさらなるステップアップを目指し再び相模原を離れた。
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キム・ヨンファン
ブレーメンのセカンドチームから加入した大型コリアン。
高さを活かしFwとしても期待されたが、スタメン争いに絡んでくることはなくシーズンを終了した。
契約満了となり、ヴァンラーレ八戸へ加入することになった。

FW 
アレシャンドレ
大きな期待を背負って加入したFw。
高身長を活かした懐の広いキープ、柔軟な足元、サイドに開いても機能する

シーズン途中加入
DF
石川大徳
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常勝軍団サンフレッチェ広島のサイドを疾風のごとく駆け上がっていた選手がSC相模原にやってきた。
流通経済大学で大学No.1サイドバックとして名を挙げ広島に入団。
不動のアタッカー ミキッチからスタメンを完全に奪うには至らなかったが、クラブのリーグ初優勝に貢献した。
近年は仙台、大分、水戸、群馬と渡り歩くも2015年に水戸で14試合に出たのがキャリア最多出場。
移籍直後の17節で初出場し、その後2試合をフル出場するも、20節では接触から負傷し、試合後のハイタッチイベントにも姿を見せなかった。
25節で復帰、90分出場を果たした。
両サイドで機能し、足の速さを活かした攻撃的なプレースタイルは、万全のコンディションであれば対面した相手選手はファール無しでは止めることが難しい。
年齢的もベテランの域に差し掛かり、レンタル移籍ゆえに来期以降の去就は不透明であるが、残留すれば今期のレギュラーサイドバックの保崎、牧内もうかうかはしていられない。 と11月に書いて見たが、12月12日にまさかの引退が発表された。

赤井秀行
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ミスター何某といえば、そのチームの”顔”であり、チームメイトやサポーターの心のよりどころである。
仮に試合に出場できなくても、ベンチにいるだけでチームの精神的な支柱になれるほどの影響力を持っている。
赤井秀行は31歳のDFであり、流通経済大学を経て2008年から栃木SCに在籍していた文字通りチームの顔であった。
チーム事情に合わせてCBと両SBをこなすが、DFとして公称173cm、71kgである赤井は現代サッカーにおいてはかなり小柄である。
今期途中から加入したSC相模原では、加入直後から試合に出場し始めたこともあり、当初は周囲と噛み合わなかったが、身長のハンディキャップは見せつつも体幹の強さや経験に基づいた出足の良いボール奪取などベテランらしい守備の上手さを見せた。
2016年を持って現役を引退し、栃木SCのスタッフになることが発表された。



MF
トロ
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帰ってきたボール狩り職人。
昨季終了後、母国ブラジルから届いたオファーでSC相模原からレンタル移籍をしていた。
昨シーズンは30試合に出場し、その多くを須藤(現役引退)とダブルボランチを組んだ。
サッカー王国出身に珍しく、ボールを扱う技術よりも刈り取る技術に優れた、非常に積極的な守備スタイルの守備的MFであり、後方からのタックルもノーファールで奪う玉際に強い選手。
積極性ゆえにチームが彼のプレスに連動できないと一番危険なエリアがポッカリ空いてしまうこともあり、1アンカーに配置できるタイプの選手ではない。
復帰直後は連続出場したが、その後はコンディション不良により出場機会が激減し、一年目ほどのインパクトは残せなかった。
2017年1月、ブラジルのゴイアスへ移籍することが発表された。

FW
シンバ
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高さ、速さのいずれもなく、特筆すべきものも持ち合わせておらず、前線でDFを背にして受けるのもさほど得意とはしていない。
また、決して純粋なストライカーではない。 アクロバティックなボレーシュートを得意としているが、自分自身1人の独力で何とかしてしまうタイプでもない。
守備も献身的にこなそうとするが、現代サッカーの90分絶え間ないプレスは守備意識も、体力も物足りない。
ただ、このブラジル人は日本のサッカーとの親和性が高い。
狭いところでボールを扱う技術に優れ、1・2での突破など味方との連携した崩しを得意とし、最前線よりやや下がった位置でボールを受けるのを得意とし、カウンターから効率よくゴールを目指すことが出来る。
一般的にブラジル人助っ人といえば、エメルソン(元浦和)、アデミウソン(G大阪)のような常人離れしたプレーを平然とやってのける印象があるが、シンバは前線、中盤のいずれで出場しても周囲の選手との関係性を重視する。
去就は未定だが、新加入ブラジル人が3人いるので2シーズン目はないだろう。


近藤祐介
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180cm、78kgとスポナビにあるが、相模原公式では85kgである。
誰がどうみても後者のほうが真実なのだろうと気がつくはずだ。
近藤といえば、恵まれた体格から豪快なシュートや、かつてオシム監督によって日本代表の合宿に招集されたこともある”素材系”の選手である印象が強い。
また、流通経済大学柏高校を卒業して加入したFC東京をはじめ、神戸、札幌、栃木、北九州、長野と数多くのチームを渡り歩いている渡り鳥の印象も強い。
好きな選手に元イタリア代表のヴィエリや元アルゼンチン代表のバティストゥータら自身と同じプレースタイルの選手を挙げている。
ボールを持てば、とにかくシュートを第一に考える意識はまさしくストライカーそのもので、右利きながら左足での強烈なシュートもある。
恵まれた体格ゆえに1トップに据えたいと考える指揮官も多いだろうが、2トップの一角もしくは切り込んでシュートの撃てるSHでの起用が特徴が生きるだろう。
SC相模原では、慢性的な得点力不足に悩まされており、近藤のシュートに期待する声は多い。
レンタル終了、および現役引退が発表された。


石田雅俊
元Jリーガーの父とアイドルの妹を持つ、市立船橋高校出身の突破力に優れたFw。
ボールを持った状態から、シュート・クロス・ドリブル突破とさまざまな選択肢を持ち、優れた足元の技術をスピードに乗った状態で発揮できる才能の持ち主である。
180cm近い身長がありながらも体格は至って細身であり、21歳にして体の強さはまだまだ課題と伸びしろがある。
市立船橋高校卒業後は京都サンガに加入し、昨年はおもにJリーグU-22選抜のメンバーとしてJ3リーグで12試合出場で2得点の活躍を見せた。
かつて18歳以下の代表に選ばれた経験もある。
相模原では主に右サイドのアタッカーやFWとして起用された。



佐藤健
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これまでの絶対的地位を失ってしまった背番号1。
一昨シーズンはライバルの藤吉とのスタメン争いに勝ち続けたが、元日本代表の川口の加入で全ては振り出しに戻ってしまった。
キャンプ中の怪我で出遅れた川口が復帰すると、ファーストチョイスが川口になり、スタメンはおろかベンチを争う立場に転落してしまった。
2016シーズンはわずか5試合の出場に留まった。
近距離から放たれるシュートへの神がかり的なセービング、存在感のあるコーチングで長らく相模原のゴールを死守してきたが、VONDS市原に移籍することが発表された。

工藤祐生
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キャンプ当初は怪我で出遅れていたが、シーズンが始まってみれば欠場は出場停止の1試合の他は1試合のみとフル稼働した。
185cmの身長を活かした空中戦や1対1で当たり負けしない強さ、DFリーダーとしてチームを後方から後押しすることに長けている。弱点は足が速い方ではないで、背後のスペースを取られるのを嫌がってラインが低くなりがちなところ。
シーズン後半は守備が崩壊し、ディフェンスリーダーとしての責任を問われることも少なくなかったが、4バック、3バックのいずれにも対応し、継投の決まった安永監督の指揮下でも引き続きディフェンスの要としてプレーするであろう選手である。
クラブが地域密着を実現する上でも、重要な役割を果たす地元出身のフランチャイズプレーヤーとしての活躍にも注目が集まる。

藤吉皆二郎
積極的な飛び出しと反応の良さが特徴のGKは、来シーズンもSC相模原でプレーすることが決まった。
川口の加入によりスタメン争いが激化し、出場試合を増やし6試合に出場した。
フィードやハイボール処理に課題を残すが、年々成長している。
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安藝正俊
シーズン途中で出場機会を求め、VONDS市原への期限付き移籍を決断したCB。
積極果敢な守備と180cmに満たない身長ながら高さのあるヘディングを武器に戦うスタイルで決して層が厚いとはいえない相模原のDF陣で貴重な存在としてチームに貢献してきた。
同じく移籍する北原とともに新チームでもサッカー選手としてだけでなく、ピッチ外でも変わらない活躍をしてくれるだろう。

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天野恒太
国士舘大学出身の脅威の上下動を誇るサイドバック。
2011年にSC相模原に加入以降、関東一部ベストイレブンに輝くなど、J3初年度までを主力選手として過ごしてきた。
驚異的な運動量を活かした超アグレッシブスタイルを身上とし、サイドを駆け上がって敵陣深くに進入するのに充分な突破力を持っている。
2015シーズンのホーム琉球戦で激しすぎる接触プレーにより靭帯を損傷し、シーズンを棒に振った。
2016シーズンの途中に復帰を果たすと、最終的に5試合に出場を果たしたが、シーズン終了後に現役引退を発表した。

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北原穀之
170cmに満たない軽量級ながらハードな守備が印象的な中盤の掃除人。
育成年代ではテクニカルな選手だったが、その後守備の人になり、お世辞にも守備が良いとはいえない相模原の中盤で1度喰らいついたら離さないタイトなディフェンスで活躍した。
また、ピッチ外のファンタジスタとしてメンバー外や負傷離脱中も存在感を放った。
今回、VONDS市原への移籍が決まった。
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曽我部慶太
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まさかのシーズンを過ごしたSC相模原のプリンス。
17試合1得点は昨シーズンの36試合7得点から大幅に成績が下降。
出場試合も883分と合計でも9試合に満たなかった。
契約満了のニュースに悲しさが溢れたサポーターも多かった。
相模原がまだ関東1部の2012年シーズンに金沢から移籍してきて、5シーズン中心選手として通産29得点を挙げた。
彼のこれまでに見せてくれた素晴らしいプレーに最大限の賛辞と次のステージでの活躍に期待とエールを送りたい。


飯田涼
鮮烈デビューを果たした2015年を経て、新10番として臨んだ2016年。
正直なところ、彼は10番としての責務を果たすには至らなかった。
2017年、彼の特徴である柔らかなドリブルと一撃必殺のスルーパス、正確なプレースキックはどれもがSC相模原に必要だ。
背番号を菊岡に譲り、自らは加入初年度の17番に戻り、心機一転挑戦が始まる。
昨シーズン3バックの前の1アンカーという新たなポジションに挑戦し、シャドーのポジションでも起用されるなど、安永監督の中ではさまざまな起用プランがあるようだ。
今シーズンはとにかく試合に出続けポジションを獲得したい。
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半田優希
高校サッカーの名門神村学園卒業後、海外でプレーした経験のあるアタッカー。
2シーズンの在籍で出場はなく、その才能が披露されることはなかったが、足元でボールをもらえれば特長を発揮できるだろう。
FC刈谷の移籍が決定した。
新天地での活躍を期待したい。
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井上平
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惜しまれつつも引退を発表したベビーフェイスの点取り屋。
頭、足で受けるも良し、ボールを持っても良い、2列目も出来るマルチな才能を持った選手。
非凡な得点感覚を持ち、クロスに頭で合わせる形をもっとも得意とする。
これまでのキャリアは怪我との戦いで、満足いく出場数は岐阜での1年目と相模原の1年目の2回ほど。
相模原では2015シーズンに加入すると高原と相性の良いプレーを見せ、高原がチーム去った2年目は2列目の中央やサイドでも起用されるなど、決して運動量が多いタイプではないが、ポジションを選ばないプレーの柔軟性を十二分に発揮し、通産13点を記録した。
2016シーズン後の合同トライアウトに挑戦したが、サッカー選手としてのキャリアを終え母校法政大学サッカー部で指導者になる道を選択した。
今後、井上平の指導を受けた選手が相模原に入団することや、ユースからトップに上がれなかった選手が彼の元で成長して大卒ルーキーとして入団することもあるやもしれない。
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服部康平
相模原の愛すべき巨人。
188cmの巨体を活かしたポストプレーが特徴のFWだが、昨季は3バックの一角を任されるなど、上背を活かしてプレーの幅を広げた。
シーズン成績は1得点と振るわなかったが、数字に表れない貢献が服部の持ち味だ。
SC相模原では大学卒業後3シーズンを過ごしてきたが、今回栃木SCへの移籍が決まった。

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・スタジアムグルメ
J3昇格以降の3年間で多くの友人がギオンスタジアムに訪れた。
彼らの動機はさまざまであり、ピッチの中のサッカーが必ずしも満足いくものでなかったこともある。
それでも、全員が口をそろえて高く評価したのがスタジアムグルメだ。

スタジアムグルメといえば一般に”高い””おいしくいない”といった悪評もある。
極端なことを言えば、スタジアムグルメを頑なに認めないという人もいる。
そこで問いたいのは、”せっかくの休日にサッカーを見に来て、それだけでいいんですか?”ということだ。
朝早く家を出て、―前泊や高速バスでの一夜という人もいるだろう―90分の試合だけを見て帰るなんて、つまらないのではないだろうか。
試合には常に勝者と敗者がいるが、おいしいものに勝者と敗者はいない。
強いて言うならば、売り切れて食べ損ねるという敗北はありえるだろうが、、、


さて、話がズレたので相模原のスタジアムグルメに話を戻そう。
相模原のスタジアムグルメはとてもおいしい。
カレー、クレープ、焼き鳥、ラーメン、地ビール、コーヒー、せんべいと種類もさまざまだ。
詳細は過去記事を遡ってもらえればと思う。
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・展望
選手名鑑によればSC相模原の人件費は7000万円、J3で10番目の数字だ。
降格組の北九州や栃木は2億8000万程であり、その差は4倍もある。
同規模の秋田は間瀬監督、、相模原より規模の小さい藤枝も大石監督が一昨年から引き続き指揮を執り、それぞれ4位、7位と好成績を挙げた。
当たり前のことだが、高い年俸でよい選手を集めればより多くの勝ち点を得られるだろう。
ただ、サッカーの結果は常に足し算では推し量ることは出来ず、予算が少ないほうが勝つこともある。
現状ではJ2へ昇格するハード面での整備が完了しておらず、ライセンスを持っていないクラブとして、J2ライセンスのあるチームの鼻をへし折る勢いで上位をキープし、J3リーグを大いに盛り上げる存在になって欲しい。
そのためには安永体制を次年度へと継続するために、現在チームで取り組んでいる戦い方の成熟度を高めるしかない。
また、今シーズンは嬉しいことに史上初のJ3全試合放送となる。
それにともない、対戦相手のスカウティングもより激しくなるだろう。
そこで重要なことはやはりチーム作りだ。
安永監督に期待するのは、シーズンを通して通り一遍のサッカーをするのではなく、チームの成熟と組み直しを繰り返しながらその時点での最大値が発揮できるチームを作り上げることだ。
チームとしての、根幹となるコンセプトや約束はありながらも、試合中にプレーの強度や量、ポゼッションのバランスなどを時間の経過とともにコントロールできるようになってほしいと思う。
薩川前監督はJ3の選手に上位カテゴリの選手のように多くを求められないことを示唆したが、秋田や藤枝は選手の出入りが多いカテゴリながらよく整備されたチームを作り上げた。 特に秋田は多彩なセットプレーを見せ、実際に相模原戦でも得点をあげていた。 強固な組織には絶対に守らなければいけない約束が存在し、より高いレベルでそれを遂行できるよう訓練する。 セットプレー1つをとってみても、試合で使える完成パターンは1つでも多いほうが良いし、菊岡、飯田、辻尾ら優秀なキッカーが揃っている中では、特にセットプレーはこだわって欲しいポイントだ。

少し脱線するが、開幕以来2試合を複数得点で勝利した横浜Fマリノスも、エース斎藤が欠場したアウェー鹿島戦では早い攻めからのドリブラーが勝負する光景はほとんど見られなかったし、鹿島アントラーズもマリノスの奪ってから早い攻撃への対応がキチンとなされていた。
シーズンが始まれば対戦相手からのスカウティングでストロングポイント、ウィークポイントは次々詳らかにされることだろうし、負傷欠場、出場停止などで必ずしも毎節同じメンバーで戦えるわけではないので、チーム全体での完成度を高め、シーズン序盤に最初の好調の波が来るようにしたい。
(夏場に弱いというジンクスめいた過去の成績もあるので)


キーとなる選手はMF菊岡、普光院、DF岡根を挙げたい。
今シーズンから10番を背負う菊岡は、2シーズン目を迎える。
昨シーズンは序盤戦で精度の高いキックから得点を演出し、本来もう1ランク上のステージでプレーする才能であることを証明した。
シーズン中盤以降は、チーム状態と成績が下降し、試合中に感情を抑えきれないこともあったが、ジョンや久保、岡根、梅井ら大型選手が多く加入した今期は自慢の右足から放たれるボールが多くの芸術的な軌道を描くのではないだろうか。
大卒2年目の普光院は、昨シーズンにルーキーながら多くの出場機会を与えられた。
試合終盤まで落ちない運動量と攻守に渡って決して諦めない姿勢は多くのファン獲得した。
昨シーズンはSBやSHで起用されるなど、主に運動量を買われた出場が多く、ゴールに迫るシーンはさほど多くはなかったが、シーズン終盤には自ら持ち込んでゴールを狙うなど積極性をさらに押し出るようになり、今や替えの利かない選手になりつつある。
今シーズンは、2シャドーの一角での出場が見込まれ、よりゴールに近い位置でのプレーが増えると予想され、個人成績にもこだわっていきたい。
岡根は工藤に並ぶ高身長DFで、中盤の底での出場も可能なマルチプレーヤーだ。
また、これまでの所属チームでキャプテンを務めることが多く、相模原にありがちだった試合中のコミュニケーション不足を解消する存在になって欲しい。
また、セットプレー時は前線でターゲットマンとして得点に絡んでほしい。




・さいごに
今シーズンも多くのサッカーファン、サポーター、地域住民がギオンスタジアムに集まり、90分間の夢のような時間を共有できること、その開幕が目の前に迫っていることに非常に高揚感を感じている。


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