男子で今密かに注目を集めているのがいわきFCだとしたら、女子はオルカ鴨川FCではないでしょうか。

2014年にチーム発足以来、3年目でチャレンジリーグ参戦を決めてしまったスピード出世のチームです。


「いつか行きたいな~」と思っていたのですが、中々予定が合わずに今日まできてしまいました。

オルカ鴨川FC VS バニーズ京都SC(鴨川市陸上競技場)
~なでしこチャレンジリーグ順位決定戦 第一節~



いきなり、鴨陸に行くのもアレなので、ちょっと寄り道。


鴨川市の中心部からそう遠くない位置にある潮騒市場という施設内にある、「丸藤」というお寿司屋さんで昼飯を食べることに決めておりました。
「昨日、武藤が点取ってくれてればな~」と思いながら食べて・・・、いや、実際食ってる時はそんなこと考えないですね(笑)。
価格も100円均一みたいなお店ではないですが、それほど高すぎず程よい価格帯で提供してもらえるので、一人3,000円前後あればまずまず満足できそうなお店になっております。


何の記事を書いているのでしょうか。


お昼を食べたあと、せっかくですのでスポンサーになってる亀田総合病院も外観だけ見に行きました。

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まあ、見に行って何があるわけでもないですが、大きな病院だなと。
(ドクターヘリが動いている瞬間を見れたのですが、運転中に付き写真は撮れず・・・。)



そろそろ、鴨陸に行きましょう。


はい着きました。

安房鴨川の駅からだとシャトルバスかタクシーの利用をしないと少し遠いかなという距離ですが、そもそも電車の本数が多くない地域ですので、基本、車での来場を前提としているように思います。
駐車場に関してですが、現在の動員数を捌ける位の台数分は確保されており、なおかつ無料ですから、電車で来る人はそれほど多くないのかなと思います。

さて、この段階でも結構な人の数が来ており、スタンドはある程度埋まってしまうんだろうなと想定できる状態ではありました。
メインスタンドは有料で1000円。芝生席だと無料になるようですが、ほとんどの方がメインスタンドに来ておりました。

(後で訂正のツイートをしましたが、鴨川シーワールドはちゃんと入っておりました。一番左下にありましたね。)

駐車場から階段を登って競技場に向かう動線になっておるのですが、階段を上がると最初に見えるのがこのスポンサーの幕。
何気に、これはすごく大事なことかなと思いますね。
この幕もそうですけど、すごくスポンサー様に気を使われている印象を強く感じました。

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これ、今回のバニーズ戦の観客席の図なんですが、中央にしっかり関係者席が設けられております。
(最前列は、1列じゃなくて2列くらい確保されていたような気もするけど、気にしない)
各々の席に会社名の書かれた紙が貼られてましたから、スポンサー様用の席かと思います。
「せっかくだから中央のど真ん中で見たいな~」という思いもあったのですが、このスポンサー席も試合が始まればほぼ埋まってる状況を見て、納得。
Jリーグとかでも、「ああ、あそこ招待席だったんだろうな~」と見破れるくらいの空席エリアを結構見かけますからね。
(あれ見ると、「座らないからこっちに譲れ!」といつも言いたくなります。)


チャレンジリーグに昇格するときの入れ替え戦の相手だったのが、益城ルネサンス熊本だったんですよね。
その時のオフィシャル発表がこのページなのですが。
募金+支援グッズ販売の形式とは言え、入場者数が1,000人前後の会場で800,000円弱集めるって、計算してみると結構凄いんじゃないのと思ったりしてます。

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スタジアムの中に入りました。
陸上トラックがあるので、見やすさという点では高い評価はできませんが贅沢は言ってられません。
ただ、この試合もそうだったのですが、既にメインスタンドがほぼ満員になるくらいの動員を稼げてしまう状況になっているだけに、今後カテゴリが上がっていき注目度が上がってくる中で、どうしたって観客数は増えていく傾向になるんじゃないかなと思います。
じゃあ、その増えてしまったサポーターにどこで試合を見ていただくのかという問題は、ちょっと悩ましい問題なのかなという気もします。
それこそ、先ほどのスポンサー向けの席の確保をどれだけ行うかとか、無料開放になっている芝生席でも満足度を上げる何らかの施策を取るか。
ピッチサイド席を作るとかいう案も出てくるかもしれません。
まあ、その辺の話は今する話じゃないかもしれませんが、今日の熱狂を見ているとそう遠い先の話でもないだろうとも思います。


いつものアパレル購入。
10,000円のユニフォーム購入と最後まで迷いましたが、2,000円のTシャツにて。
実際、スタンドに来ているお客さんのウェア着用率は相当高かったように思います。ただ、Jリーグのチームなどと比べると、ユニフォームの比率が低めでTシャツの比率が高めかなと感じました。
その辺りの単価ベースが上がってくるのはこれからでしょうね。



ちょっと面白かったです。
バニーズ側が意図的だったかどうかは、確認のしようがありませんがわざわざコールリーダー格の方がピッチまで降りてスタジアムMCの方と一緒に応援練習しましょうという流れのところだったからね。
僕はこういうの大好きです。
試合前なんだからお互いどんどんやりあえば良いんですよ。
仲良くするのは終わってからでも遅くないですよと。


さて、そろそろ試合についてのコメントを・・・。

スタメンです。

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オルカのシステムは基本的な4-4-2だったように思います。
もしかしたら、平野さんが1TOPで4-2-3-1の形なのかな~とも思えましたが、多分4-4-2だと思います。

まず見ていて気づいたのは、左サイドの縦関係の連携が結構良いなと感じました。

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TOPの位置にいる松長姉妹と佐藤さんが作るこの四角で囲ったエリアの距離感とボール回しが案外悪くなく、ここでキープできた時間を使って、サイドバックがそれを追い越す動きが前半から意識的に行われておりました。
おそらく、右サイドでもそれを展開出来れば尚良しというスタンスかとは思いますし、このサイド攻撃は一つのストロングポイントにしたいのだろうなと見えました。

ただ、前半は完全にバニーズのペースでした。


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このバニーズのボランチにいた澤田さんが非常に効いておりました。
ボールを扱う技術の高さもそうですが、低い位置でよく顔を出して、攻撃の起点として十二分の活躍を見せておりました。
また、攻勢になると隙を見てトップに近い位置まで顔を出す場面もあり、オルカからするとかなり捕まえにくい選手だったのではないかなと思います。

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この形(澤田さんが最終ラインに落ちる形)に常になるわけではないですが、バニーズの大きな特徴として後方でのボール回し、ビルドアップをすごく大事にしているところかと思います。
女子は男子に比べるとまだまだパススピードも遅いので、後方でのボール回しはリスクが高い部分もあるのですが、キーパーまでそこに加わらせてボールを動かしてきます。
この出方に対する対処として、オルカは2TOPの平野さんと松長さんがどんどん追いかけていきます。
特に平野さんはサボることなく追い続けておりました。
スピードも女子の中では結構な速さで、うまくサイドに追い込めそうな局面もあったのですが、中盤より後ろの選手が中々前線のプレスに連動しきれていないのがちょっと気になりました。
また、いくら平野さんが速さを有していたとしても、バニーズは後方にしっかり人数を掛けているので如何ともし難い部分はあったのかなと思います。
何よりも心配していたのは、これだけ追いかけて攻撃時にしっかりパワーを発揮できるだけのスタミナを残せるのかどうかという点です。

2点を追いかけるビハインドの状況でしたので、前を1枚増やして3枚でバックラインのボール回しを見るというのは1つの策かなと思っておりました。
(この辺は、ぶっちゃけ対浦和対策でやってくるチームもあるやり方でしたので、準備さえしていればある程度高い位置で引っ掛けられるんじゃないかなと思っておりました。)

ただ、そこまでしなくてもバニーズは後方でのボール回しで2TOPを外しつつ、サイドへ展開する場面が結構多かったように思えたので、下手に陣形を弄るよりはバニーズのサイドバックに対する潰しの意識を高めていければ十分かなとも思っていました。
結果的には、後者に近い形を選択されておりました。

後半頭から、右サイドハーフの木原さんに変わって村岡さんが入りました。

後半になってからオルカのアプローチが早くなったのもありますが、バニーズの動きが前半と比べて落ちたなという印象の方が強かったです。
バニーズはかなり強い負荷を前半から掛けていたのかな?と思えるほど、後半の入り15分の動きには差があったように思います。
特に、1TOPから2列目までのラインでプレスがあまりかかっておらず、前半はかなりギクシャクしていたオルカのボール回しも幾分落ち付きが見られるようになりました。
結果的に、後半開始から15分で同点まで持っていけたのは出来すぎ感もありましたが、同点に追いつくのは時間の問題だったと思います。
(間違っちゃいけないのは、バニーズの前半の戦い方が悪かったなどということではない、仮に飛ばしすぎなところがあったとしてもそれで2点先制して折り返せているのだから、少なくとも作戦としては成功していたわけです。実際、前半は素晴らしい出来でした。「これで3部?」と正直思いましたし、オルカが逆転できるとは思っておりませんでしたから。)


また、名前出しちゃうけどさ、このオルカの平野里菜という選手。
正直、自分はこの試合で見ていて一番目にとまったというか、可能性を感じる選手だなと思い、普通にファンになりましたよ。ガチで。
(だって可愛いんだもん、みんなもホームページ見てこいよ) 
さっきも書いたけど、前半から前から追っていくことをサボらないし、それでいてスピードも高いレベルにある。
それでいて、後半のちょっとした合間にスタッフからボトル貰うときに、「ありがとうございます」と笑顔で言えちゃうとか、どんだけ走れんだよ!と。
INAC時代に前十字靭帯をやっちゃってるらしく、出場機会を得られぬままオルカに来たらしいけど、いや~順調に育っていって欲しいな~。


もうひとりもさっき名前出したけど、バニーズの澤田由佳選手。
(また、澤田さんもホームページ見ると可愛いんだよな~。)
「女陽介」っていうネーミングは自分でもどうかと思うけど、まあ、この選手も足元の技術は確かで、トリッキーな浮き玉のパスなんかも見せてくれたりする選手。狭いエリアで相手を外すのも上手く、上下動を惜しまないあたりはなんか柏木に似てる部分あるよな~と見ていて感じました。
単純に見ていてワクワクします、こういう選手は本当に好きです。
そしてなによりも驚いたのは、8月の試合なのに長袖着てるじゃないか~~~~い。

チャレンジリーグは、普段EASTとWESTで分かれてしまっているので、昇格してくれないことには見る機会はなかなか作れませんが、機会があればまた見てみたい選手だなと素直に思いました。


と、一度アナウンスがあったのですが、この後修正が入り、正確には1,171人とのこと。
メインスタンドの座席数が1,240席と書かれているが、記者席等も含めての数字なのでほぼ満員の観客数。
無料の芝生席を含めての数字にはなるが、メインスタンドのチケットは完売したとの知らせも試合終了後のインタビューで触れられていた。
女子サッカーの3部リーグでこの動員力は本当に凄いよ。
適当なこと書いちゃホントはいけないんだろうけど、スタッフさんの頑張りはもちろんのこと、行政や地元企業の協力体制があったからこそ、たった3年でオルカ鴨川FCは南房総で「おらが街のチーム」としての地位を確立しつつあるのだろうなと。
だからこそ、ここで立ち止まることなく一気に昇格して、更なる注目度を集めて欲しい気持ちが強い。
本当に可能性を感じるだけに、この南房総でどれだけのムーブメントをこの先生み出せるか見てみたいんだよね。
今回、音声の録音や動画の撮影はしなかったけど、スタンドの熱気は本当に凄かったから。



試合の方は、終盤の88分に松長朋選手のドライブ気味のロングシュートがネットに突き刺さりオルカが逆転。
昇格に向けて絶対に勝ち点3が必要な試合で、苦しみながらも勝ち点3を取れたことは非常に大きいのかなと思います。
この手の短期決戦で大事なのは当然ですが「結果」です。如何にレベルの高いサッカーをしようが勝ち点3取れなければ、勝者になる可能性はかなり小さくなるわけですからね。


帰りは東京湾フェリーで帰りました。
日曜日の夕方はどうしてもアクアラインが渋滞しちゃいますからね。
まあ、神奈川の湘南エリアから西の方に住んでる人じゃないと、多少の割高感を感じる人もいるかもしれませんが、渋滞知らずで且つフェリーの中ではゆっくり休憩出来るわけですから、中々お得だと思いますよ。
(鴨陸から金谷港まで30分弱というコメントは気にしないようにしてくださいね。わかる人にはわかると思いますが信号がほんと少なかったですし、ほとんど青信号だったんです!。いや~、走りやすかったです)



実はこの試合、私は一人で見に行っていたのですが、試合観戦中は隣に座っていた地元のおばあちゃんと色々話しながら見ておりました。
どうも、私がノートを取りながら見ているのが気になり話しかけてきたようですが、その話はまた時間が許せば書いてみようと思います。