さて、日本サッカーのストーブリーグも1月を迎え、徐々に各チームともに2016年のチーム像が見えてきた。
昨年、10試合以上観戦したSC相模原も、年末から年始にかけて契約更新、新加入、退団のニュースが続々と発表されたので、ゴニョゴニョと書いてみた。
お目汚し程度にご覧ください。


【契約更新】
一番の注目は曽我部慶太の更新、飯田涼の完全移籍加入で、2列目のアタッカーは昨シーズンと変わらないクオリティを維持できた。
GKは藤吉、佐藤の良い関係性が今年も継続。
DFの天野、工藤は長期離脱中であり、現時点の戦力として計算するには心もとない。
マルチロールな成田の存在が大きい。

GK 
藤吉皆二郎
佐藤健

DF
天野恒太
寺田洋介
安藝正俊
工藤裕生

MF
成田恭輔
北原穀之
飯田涼(レンタル→完全移籍加入)
曽我部慶太
半田優希

FW
服部康平
井上平



【新加入】※カッコ書きは前所属 申し訳程度にyoutubeで動画を拾ってみた

MF 普光院誠(関東学院大学)
関東大学リーグの戦評コラムを参考にすると、パスワークに優れた中盤のコンダクタータイプで、ゴール前のエリアでの決定的チャンスを作り出せるクリエイティブな選手。
昨年のチームはトロと須藤(北原、成田)という守備的な人選であり、一昨年所属していた佐野、三幸といったゲームメイクパスワークに特徴のある選手もシーズンを通して不在だった。
高原がたびたび中盤の低い位置まで降りてゲームメイクに参加したり、試合展開によっては曽我部慶太を中盤センターに起用するなど、ビルドアップ・ゲームメイクが迷走したので、大卒ルーキーとはいっても充分に活躍を期待していいだろう。


MF 牧内慶太(ブラウブリッツ秋田)
元柏レイソルユース、専修大学という近年のサッカーエリートコースを歩んできた才能。
小柄な体格とスピードあるドリブルで、ブラウブリッツ秋田でもその特徴を生かし昨シーズンは34試合に出場した。フルタイム出場が多いタフな選手であり、夏場の厳しい戦いでもその力を発揮してくれるだろう。
昨季1ゴールと得点力は開花が待たれる。
スターターとしても、試合終盤のジョーカーとしても期待できる。

 
 

MF 岩渕良太(FC琉球)
あの岩渕真奈のお兄ちゃんとして有名である。
育成年代ではFWで得点を量産し、明治大学時代に元レッズの阪野と破壊力満点の2トップを形成していたらしい。
琉球では主に中盤として起用され、前線に加えボランチ、サイドハーフでのプレーも可能なマルチロールで試合展開やメンバーによって様々なオプションになりえる貴重な存在。
昨季4ゴールと得点力のある中盤として期待がかかる。


GK 川口能活(FC岐阜)
説明不要の元日本代表GK。
アジアカップでの神がかりセーブは鮮明に覚えている人が多いだろう。
先日のトークショーで本人も「アジアカップのヨルダン戦が印象的だと言われることが多い。」と語っていた。
GK陣のよき手本として、また多くの若い選手たちの模範として、勝利者のメンタリティ、プロフェッショナルとしての振る舞いなど、ピッチ内外で求められるものは多い。
間違いなく、今年のJ3で屈指のキャリアと人気を誇る選手であり、高原ロスに陥ることなく、新たなSC相模原の魅力として存在感を発揮してほしい。
言うまでもないことだが、イケメンである。

生で見れて興奮する選手である。

P1231464


 
 

MF 深井正樹(V・ファーレン長崎)
中田英寿手と同じ山梨県は韮崎高校出身の35歳の大ベテラン。
駒澤大学で元日本代表FW巻誠一郎とコンビを組み大学サッカー界で活躍し、鹿島アントラーズ、ジェフ千葉などを経て、V・ファーレン長崎から加入した。
左足のテクニック、キックに優れ、11年シーズンには14得点を記録するなど決定力も持ち合わせており、2列目、FWのいずれでもプレーできる柔軟性も兼ね備えている。
昨シーズンは14年に負ったケガの影響から7試合の出場にとどまっており、1シーズンのフル稼働が可能なのだろうか。
新シーズンに向けての練習では、大きな声で周囲へボールやプレスの要求してアピールしていた。


MF 菊岡拓朗(コンサドーレ札幌)
SC相模原のOBである高原、森も在籍した静岡の名門、清水東高校出身のテクニシャン。
栃木SC時代は4-4-2の左MFでの出場が多く、トップ下やCHでのプレーも可能とのこと。
プロ初ゴールを直接FKから挙げたことからも、彼の最たる武器がプレースキックであることがわかる。
足は速い方ではないらしい。
井上平とは大学、ヴェルディで一緒にプレー(学年は井上が1つ上)し、今回の移籍で久しぶりの共演となる。
個人的には、今回の新加入選手の中では一番の即戦力だと思う。
寝ているのか、起きているかの判別が難しい。
  
 

DF 石垣徳之(暁星国際高校)
LSBという触れこみである。
長身ではないが、ガッシリした体格をしており、当たり負けしないディフェンスを期待したい。
練習では軽快な走りを見せており、若さを発揮。

DF 川上典洋(トラートFC:タイ)
動画で確認できる限り、セットプレーでの得点はゴール前での存在感がある。
アルビレックス新潟シンガポールでは、4バックの左CBでのプレーしていたようだ。
左利きのCBの加入は大きい。
ただ、彼がこのチームに所属していたのはだいぶ前の話であり、現在のプレースタイル等は不明である。
 
  
DF 保崎 淳(FC鈴鹿ランポーレ)
育成に名高いマリノスの各年代ユース、流通経済大学、水戸ホーリーホックなど を経て相模原へと移籍してきた。
14年のツエーゲン金沢に所属していたときに起こした問題がクローズアップされることが多く、当時3試合の出場停止処分を受けた。



FW アレシャンドレ
190cm越えのデカイFW。
動画では左サイドからカットインしてのシュートも見せているが、基本的にはその体躯と柔らかいボールタッチを生かすようなプレーが多いようだ。
井上平、曽我部、岩渕、深井らとの相性は予想の域を出ないが、非常に期待できるだろう。
試合終盤をビハインドで迎えてしまったときは服部とのツインタワー作戦もあるやも知れない。
愛称のアレシャンドレ・バロテリは世界的なFW2人の名が入っており、名前ではワールドクラスだ。


DF ルーカス
動画を見る限りでは左足の技術、キックに自信があるCB。
LCBを任されることが多いようで、工藤とのポジション争いが予想される。
現時点ではその工藤が開幕に間に合うかが不透明であり、モービー、小谷が抜けたCBの再構築のためにも早くチームに馴染んでほしいところである。

 

【退団】
今回、12人の選手がクラブを去ることになった。
高原をはじめ、多くの昨季の主力(特に最後の3戦に出ていた)が多く、攻守にわたって組織の再構築が急務となっている。
樋口、高原、タレスと後半戦の攻撃を支えた3枚を失ったFW陣は特にマイナスが大きい。
また、昨季の松原体制における戦術の要であったLSB永芳が栃木SCへ帰っていったのも大きな点だ。
大森、永芳の2枚を放出したLSBは誰が務めるのか、新シーズン注目ポイントである。
モービー、小谷の2枚を放出したCBは戦力ダウンが否めない。

・移籍、レンタルバック等
DF 
小谷祐喜
(レンタルバック→J2セレッソ大阪)

MF
永芳卓磨(レンタルバック→J3栃木SC)
トロ(レンタル→ブラジル 穴ポリス)



FW
樋口寛規(移籍→福島ユナイテッド)


・契約満了、引退
GK 
高木貴弘(引退)

DF
田村仁崇(引退)
森勇介(契約満了)
大森啓生(契約満了)
フェアー・モービー(契約満了)

MF
須藤右介(引退)
鈴木健太(引退)

FW
高原直泰(契約満了→沖縄SV)
タレス(契約満了)
 
【未定】
レオジーニョ


ー現有戦力ー(緑字は今季加入)
GK 
藤吉皆二郎
佐藤健
川口能活

DF 
天野恒太
寺田洋介
安藝正俊
工藤裕生
保崎 淳
石垣徳之
川上典洋
ルーカス

MF 
成田恭輔
北原穀之
飯田涼
曽我部慶太
半田優希
普光院誠
牧内慶太
菊岡拓朗
岩渕良太
深井正樹

FW 
服部康平
井上平
アレシャンドレ

中盤センターの枚数がやや足りない。
LSBは不透明。


【予想フォーメーション・戦術予想】
・昨季の最終形のおさらい。
昨季、最後の3戦で見せた形をおさらいしておこう。
シーズン途中、辛島監督から松原監督(今季はTDに就任)へと変更があり、最後の3戦はそれまでの間延びした下位カテゴリにありがちな、蹴りっ放しのサッカーから、コンパクトな陣形からアグレッシブなプレスでボールを奪い、早い攻撃を繰り出すサッカーに変わった。


辛島監督時代の問題点
ピッチの縦横に選手が広がっていたが、ビルドアップ・ゲームメイクが機能不全で、GKから前線へと蹴り込むようなサッカーが展開されることが多かった。
全体が間延びすることも多く、ポジション別、選手別に疲労度や負担に差が出やすかった。
特に夏場は1人1人がプレスに行くための距離、ポジションを戻すための距離が長くなりがちで体力を奪われた。
割り切ったサッカーといえば聞こえは良いが、ロングボールが高原に収まらないとボールをロストし、チームが後退し、ボールを奪い返したところでリスク回避のロングボール。
結局、また同じことの繰り返しになることが多かった。
ホーム藤枝MYFC戦のように2ラインを維持してステイするようなチームに対しては力技で勝ち切っていた一方で、断続的に繰り返されるハードプレスや、次々と2列目から飛び出してくるレノファ山口のようなチームには相性が悪く、手も足も出ないこともあった。
myboard


松原監督のサッカーとは
全体をコンパクトにし、それぞれのアプローチする距離を短くし、断続的なプレスが行えるようなポジションを取る。図では横幅を広く使っているが、実際にはペナルティエリアの幅を設定する場面も多く、いわゆる“縦・横の圧縮”を実践していた。
ポイントはそのコンパクトな陣形を維持するために、ボランチやDFラインの設定を決める役割をLSBの永芳が担っていた点だ。 ボールがハーフウェーラインを越えればDFラインを大きく引き上げ、横並びの凸凹を永芳が細かく調整する。
SBはピッチ全体を見渡すのに適したポジションではある。
それまでのサッカーからの大きな変化に驚いた人も多かっただろう。
ボールを奪う位置は自然と高くなり、相手の嫌なポジションを取れる選手、前を向いて受けられる選手がボールホルダーの周りに増えた。
また、全体を見渡してプレーできる永芳は相手のDFの裏へボールを蹴り込み相手DFラインを背走させることにも成功していた。
相手DFラインの背後にスペースが生じやすく、樋口は水を得た魚のようにスペースを突く特徴を発揮していた。

y

あくまで昨シーズン最後のサッカーを参考に、個人的な”予想”の範疇を出ないものの、2つの布陣を考えてみた。
なお、薩川監督に変わったことはあまり考慮されていないのでご注意いただきたい。

・“予想”4-4-2
2



・“予想”4-2-3-1
1

3


昨季のサッカー??? 残り3試合のサッカーは松原さんのサッカー。
トロや須藤、高原、永芳がいて成り立つサッカー


と思う。


薩川さんには薩川さんのサッカーがある。
だから、開幕までのお楽しみってことでいいでしょ?




ところで、、、、
注目すべきは!!
・MF 曽我部慶太
PB151026

これまでも何度か言ってきたことだが、曽我部慶太はSC相模原に無くてはならない存在である。
ヴィッセル神戸の育成組織の出身である彼がツエーゲン金沢から加入したのが、今から3年前。
関東1部、JFL、J3と彼の戦うカテゴリは毎年上がっていったが、彼は常に全力でプレーし、多くのチャンスや得点を演出し、そして自ら得点を決めてきた。(昨季は36試合出場、7ゴール、11アシストを記録)
また、彼は多くのファン(特に女性、子ども)を抱えるチーム随一の人気選手でもある。

そんな彼の去就はSC相模原最大の注目ポイントだった。
来季も引き続き彼が在籍することは、他のチームから選手を1人獲得することと同義であり、これからの相模原のサッカーの中心にもまた、彼がいるだろう。
薩川新監督もJ3琉球時代に対戦した曽我部慶太のストロングポイントは熟知しているはずであり、さらなる活躍は疑いようのない確定次項であると力強く断言したい。



・MF 飯田涼
PB151021

飯田は昨シーズン、ファジアーノ岡山から育成型期限付移籍で加入しブレイクを果たした。
やわらかなボールタッチ、一撃必殺のスルーパス、正確無比なセットプレーでスタンドを大いに盛り上げ、ピッチ外ではその類まれなフェイスで女性ファンを魅了した。
来シーズンは完全移籍加入で、自らの希望で背番号10番をつける。
まだまだ荒削りな部分はあるものの、チームナンバー1のテクニシャンである彼はさらに成長が期待できる逸材である。



・須藤右介
昨年、惜しまれつつ現役を引退した須藤は、指導者としてのセカンドキャリアをスタートさせるようだ。


【開幕カード】
注目の開幕カードはFC東京U23に決定した。