徹底解剖!ヤマハスタジアム
~第四夜 スタジアムの現状と今後編~


皆さんこんばんは。
常にまじめでクールな男、夜磐です。

第四回となる今回は、いよいよ最終回です。
ヤマハスタジアムについて自分が考えていること、今後の展望について
記述していきます。


■2013年の改修効果
2013年の改修後のジュビロ磐田については、もはやご説明するまでもないと思います。
スタジアムの改修とチームの成績は一致するものではないとわかってはいますが、
それにしても残念だという思いが消えませんね。

また、サポーター増加の切り札になると思われていたスタンド拡張ですが、
結果は増えるどころかさらに減少してしまいました。
観客数はチームの成績と一致しますので、原因を改修内容に求めるのは
間違いですが、長年の望みであった改修が実現した後の結果としては残念です。

恐らく、サポーターもチームも「スタンドさえ改修すればなんとかなるだろう」という
楽観的な部分があったのではないかと思います。
現状、南側の新しいスタンドでは、「ゴール裏で熱烈な応援をする」という思想を
推進するサポーター集団と、「屋根つきの新しいスタンドで座ってゆっくり見たい」という
非応援参加サポーターの間で、微妙な摩擦が発生しているそうです。
チームは「熱烈応援ゾーン」として、応援活動をする場であることを強調していますが、
ではどのようにして非応援参加型サポーターを納得させるのかというと、
非常に難しい問題です。
スタンドは新しくなったとはいえ、うまく活用するためにはチームも
サポーターもまだ努力が足りないと言えるでしょう。


■今後の拡張
スペースの都合上、これ以上のスタンド拡張は不可能です。
メインの裏は道路、バックの裏は山の斜面、北側ゴール裏には体育館、
そして新築の南側スタンド。これ以上スタンドを拡張する余地がないんですね。
要するに、可能な範囲での増築は、現状がマキシマムというわけです。
バックスタンドへの屋根の設置に期待したいのですが、構造的に難しいらしいです。

座席の交換や設備のメンテナンスはあるかもしれませんが、
大きく姿を変える改修は2013年の南側スタンド新築が最後でしょう。
今後技術革新でも起これば、状況は変わるかもしれませんが・・・。

今後もし、万が一ジュビロ磐田に人気が出て、ヤマハスタジアムの収容力では
足りなくなったとしたら、その時は今度こそホーム移転となるでしょう。


■磐田市全体の導線が変わる?
昨年、JR東海より東磐田駅(仮称)の設置が発表されました。
ヤマハスタジアムより1kmの位置に、東海道本線の新駅が設置されることが決定したのです。
東海道本線 袋井駅~ 磐田駅間新駅の設置について(JR東海)
第一夜で記載した通り、現状では駅からスタジアムまで歩くことはほぼ不可能ですが、
新駅の設置により駅から徒歩での来場が可能となり、アクセスが劇的に向上します。

もともと磐田市は、駅周辺が栄えておらず、駅から少し東に移動したあたりが
メインストリートになっている不思議な街です。
メインストリートにより近い新駅が設置された場合、名実共に磐田の入り口が
現在の磐田駅から新駅に移る可能性が非常に大きいです。
磐田市の新たな玄関口がスタジアムの近くに設置される意味は、
ジュビロ磐田にとっても大きいでしょう。

早期実現に期待したいですね。


■最後に
ヤマハスタジアムは、いくら球技専用スタジアムとはいえ、
総合的な顧客満足度はあまり高くないスタジアムです。
しかしながら、20年以上プロチームの本拠地として、
アマチュア時代から含めれば40年近く存在し続けているだけあり、
積み重ねてきた歴史は決して少なくありません。

長く存在している、という意味では、アルディージャのNACK5や
レイソルの日立台も同じ位置付けです。
というか、歴史の面ではNACK5には全く及ばないですからね。

ただ、その中でヤマハスタジアムが独自性を見出すとすれば、
改修されたNACK5や日立台にはない不合理な構造であると自分は考えます。
普通に考えたら、ゴールが見えないゾーンがスタンドに存在するなんて、
近年に完成したスタジアムではありえませんよね。
必死にツギハギを重ねてきた不器用さ、どうしようもなさこそが、
ヤマハスタジアムだけが持つ独自性なのではないかと思います。


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バックスタンドの端っこ。赤丸がついた座席に座ってみると・・・

DSC_1336
増築された2Fスタンドに邪魔されてゴールが見えない!!

まだスタジアムというものへの関心事態が低かった頃に施された改修には、
明らかに不合理なものも含まれています。
そして、同じスタジアムの中に最新の風潮を含んで改修されたスタンドが存在するせいで、
一つのスタジアムの中に新旧の構造が入り混じる、カオスのような空間が形成されています。
第三夜にて、ヤマハスタジアムを「調和がとれていない」と表現しました。
その不調和の正体は、この新旧入り混じる構造なのではないかと考えています。
前時代の不合理な構造と直近の技術をスタジアムの構造として
同時に残すヤマハスタジアムは、ものすごく強引に言えばスタジアム進化の歴史の
生き証人と言えるのではないでしょうか。

狭い敷地の中で、どれだけの快適性を実現できるか。
ある意味、巨大なスタジアム以上に過酷な課題に取り組んでいるのが、
このヤマハスタジアムなのです。


先に述べました通り、満足度は高くないスタジアムです。
しかしながら、クセの強さを許容し、不合理な構造を「必死なんだな」と
微笑ましく思いながらスタジアムの歴史に思いを馳せることで、
皆様にこのスタジアムを楽しんでいただけたらいいな、と思います。


J2のファンの皆様は、是非磐田との対戦時に。
J1のファンの皆様は、自チームの試合がない日曜日に。
どこのファンでもない方は、歴史施設訪問のつもりで。
是非とも一度、ヤマハスタジアムにいらしてくださいね。

退屈させないことを、お約束致しましょう。

 

 




■後枠
4回に渡る投稿に付き合いいただきまして、ありがとうございました。
ヤマハスタジアムに関する紹介はいつか書きたいと思っていたのですが、
暇な時にいざ書き始めようとすると、切り口が多すぎてどこから手を付けて
行っていいのか全くわかりませんでした。
なので、思い切って4つの切り口を用意して、それぞれを一つの記事とすることで、
書きたかったことを全て書くという手法をとりました。

ヤマハスタジアムについて皆様に紹介したいことは、まだまだたくさんあります。
お勧めの座席や売店、スタジアム周辺のおすすめ飲食店、スタジアムに
まつわるエピソードetc...
しかしながら、細かすぎる話題は本当に書きたいこと、伝えたいことを阻害すると思い、
可能な範囲で削減することとしました。
それでもこの長さなわけですから、自分の添削能力の低さに嫌気がさしますね。

改めて見ると全く添削できていませんが、そこは趣味で投稿しているブログということで
ご容赦お願いします。久々に趣味の方面で頭を使ったので、少し疲れました。
仕事以外でこれ以上頭を使いたくありません。お手上げです。

今回の連投で、第三夜で少し突っ込んだ話を展開しています。
記憶にはあるものの、ソース自体は喪失してしまっているので、
「それマジソース総力」と言われたら「すいません」と言う他ありません。
明確に間違っている部分がありましたら、ご指摘をお願いします。

最後になりますが、重ね重ねお付き合いありがとうございました。
今後ともFBMをよろしくお願い致します。