本日2月13日、マリノスタウンで行われたトレーニングマッチ『横浜F・マリノスvsザスパクサツ群馬』を観戦した。出場選手数が非常に多く、チームとして一括りにして感想をまとめるのは違うと考えたのでマリノスの「個人的な各選手評」をまとめた。ザスパクサツの選手に関しては正直個々の出来と選手名鑑を照らし合わせる余裕がないため割愛させていただく。ただ、33番のロビーニョは元川崎のジュニーニョのようなプレーぶりで、シーズンが楽しみな選手ではあった。


ゲーム時間は30分×4で、一本目・二本目が主力及び準主力メンバーにより構成され三本目・四本目は若手主体のメンバー構成であった。フォーメーションは一本目・三本目が昨シーズンを戦った4-2-3-1で、二本目・四本目は新しくチャレンジしている3-4-3を使用した。両チームの詳しいデータはそれぞれの公式サイトを参照していただきたい。
横浜→ http://www.f-marinos.com/news/detail/2014-02-13/163000/164021
群馬→ http://www.thespanic.jp/thespa/club_newsinfo/news/newsdesc.cgi?newsid=2014021301


それではここで本題の選手評に移る。


GK
榎本→これといった難しいシーンは少ないものの安定したプレー。だがキックでターゲットとのズレが目立つ。失点シーンは責めらないもの。

六反→1対1ストップなど好プレー。こちらも失点は仕方が無い。

鈴木→度重なる怪我から復帰。交代出場時にはスタンドから大きな拍手で迎えられる。15分ほどプレーし、1対1を脚でブロックしたシーンやCK時のハイボール処理をしたシーンが印象に残る。


DF
小林→攻め上がるシーンが多かったが昨シーズン終盤に目立ったドリブル突破は見られず。

栗原→二本目にみせたクロスでのアシストは3バックならではの新しい形。小林との連携次第でこれからもっと面白い攻撃パターンもできるのではと期待。

中澤→安定した高さと強さ。しかし3バック時に組み立てで存在感を示せず。足元の技術が優れるタイプではないためイタリア代表DFボヌッチのようなビルドアップにおける存在感を求めるのは酷ではあるが、攻撃の手詰まり感を招く原因の一つに挙げられる。

下平→技術の高さは伝わるものの、もっとタメを作ったりギャップを狙ったりするプレーを見たい。他の新加入選手よりチームへの適応は早いか。

三門→右SBとWB、それとボランチでプレー。サイドでは攻撃参加の積極性、持ち前の運動量でアピール。懸念されていた足元の技術の低さはこれといって目立たず、ボランチ時には大きな展開も。三本目にはオーバーラップしエリア内角度のない位置から際どいシュートも放つ。

ファビオ→相手にしっかり食いついてボールをつつく守備など、昨シーズンから引き続き好パフォーマンス。藤本のFKを得意の頭で合わせ1得点をマークした。ビルドアップでの消極性が目立ったが彼は公式戦になればなんとかなるであろう。

奈良輪→昨シーズンから引き続き自らの武器である運動量をアピールしようとしたが、元の位置が高いWBではそこまで目立たず。ボールを持った時のプレーの引き出しが少ないのは今後も課題か。また、相手の攻撃が彼のサイドをあまり使わなかったため守備機会は少なかったか。

喜田→右CBにて出場。怪我を負った為、無念の途中交代。今年は手倉森ジャパンやU22選抜での出場機会の確保が予想されるので早期回復を願う。


MF
富沢→中町との中盤コンビはやはり鉄板。3バックの左CBは『こなしていた』印象だが個人的には中澤と逆、中央で試して欲しい。

中町→終始キレキレ。ボールを持って相手を剥がし前線の数的有利を演出したり、相手のプレッシャーの追い詰められた先で逆をつき回避するテクニックを披露した。

兵藤→矢島とのポジションチェンジを繰り返しながら高い位置に基点を作る。細かい崩しに気の利く顔の出し方など、随所に彼らしさを発揮。

中村→さすがの技術を見せるがゲーム立ち上がりのGKへのバックパスが相手FWに攫われるなど、パスの強弱の感覚がまだイマイチな印象。しかし当たり前のようにすぐ感覚を戻してくるであろう。

斎藤→対面して仕掛けるドリブルは少なかったもののロングボールでDFラインの裏に抜けだして矢島の先制点をアシスト。こぼれ球を押し込み1Gも記録したが、この得点シーンは私がよそ見をしてしまった。なんたる不覚…。

藤本→センターハーフ、右サイドハーフ、トップ下と三つのポジションを任されたがその全てで高いレベルのプレーを見せた。センターハーフ時のゲームメイクはもちろん、前線へ抜け出す動きも非常に効果的だった。ファビオへのアシストとなったFKは流石。

小椋→中盤で熊谷とコンビを組んだほか、3バックの中央でもプレー。一般にイメージされるガットゥーゾのような「小椋らしさ」は見られなかったものの、左右へのロングボールによる展開を繰り返した。しかし狙ったボールに精度を欠く場面も少なくはなかったので今後に期待したい。

佐藤→常にトップギアで走り回り相手をかき回すことで持ち味を発揮。デビュー二年目である今年はスタートから戦力として計算できるか。

天野→右サイド高い位置でボールを持つシーンが多く、シンプルに周りを使った。だがそれ以上のインパクトは弱く、狭い局面では当たりの弱さを露呈することも。

熊谷→微妙な出来。中盤で相手をヒラヒラといなしながらのキープは見せたがボールを持ってもそこからのチャレンジが少なく、淡白なプレーが多かった。


FW
矢島→本日一番の収穫であろう。ワンタッチでのポストプレイを見事にこなし、2Gを奪う活躍。二点目の打点の高いヘディングは圧巻。課題としては守備面で休むシーンが多い点とパスを呼び出すタイミングを他の選手と共有出来ていない点。また、ワンプレー毎にスイッチを一度切る癖が見られた。怪我人の多いCFで唯一怪我なくこれているのでこのままシーズンをむかえて欲しい。試合中に周りの選手とのコミュニケーションが少ない点もやや気がかり。

端戸→動き回ってボールを引き出すことで矢島との違いを見せたが痛めた腰を押さえながらプレー。結果、負傷により出場時間は10分にとどまった。

松本→負傷の端戸に代わり慣れないCFで出場。キレのあるドリブルや積極的にシュートを狙う姿勢を見せた。また四本目では何度も左サイドとポジションを入れ替えダイナミックなサイドチェンジでチャンスを演出。レンタルバック時の本人コメントのとおり「ガムシャラに、そしてひたむきに」アピールをした。


全体として4-2-3-1の完成度は引き続き高いものの、新たに取り組む3-4-3は若手組の方がピッチを広く使う展開が出来ていた印象。
チーム・個人ともに伸びしろを随所に感じられ、今シーズンもこのチームを見ていく事への楽しみ・期待感が膨らむ良い試合であった。





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写真:計120分のトレーニングマッチを終え、握手をする選手達