こんにちは。
先週、フットサルで半月板を痛めてしまったtakuです。
球蹴りにいけない週末を迎えまして、3月28日土曜日はギオンスタジアムにいってきました。
(29日も行きます)


今日の試合は プレナスなでしこ2部リーグ ノジマステラ神奈川相模原対JSCLの試合でした。
女子サッカーはこれまでTV観戦しか経験がありません。
今までは女子サッカー、それも2部の試合を観戦するモチベーションは持ち合わせていなかったのですが、今季ヤングなでしこで活躍した田中陽子がINACから移籍してきたので、一度は見てみたいと思いました。



説明不要の有名な選手なので蛇足ですが、田中陽子について少し。
田中は左右両足での正確なボールコントロール、パスが特徴で、小柄な体格に似あわないパンチ力のあるシュートも魅力的な選手です。
一般的にはボールを持った時の彼女を評価する声が多いと思いますが、オフ・ザ・ボールの質と量を両立できる現代的なMFで、プレーエリアを問わず特徴を発揮できます。
ただ、小柄な体格ゆえに狭いエリアでのフィジカルコンタクトには難しさがあります。
もちろんボールを受けるときに、フェイントやステップを踏んでフィジカルコンタクトを受けないよう意識しています。
その動きは今日の試合でも随所にみられ、他の女子選手にも見習ってほしいと思いましたね。

(余談ですが、田中陽子とベレーザの長谷川唯がお気に入り。)



さて、場所は行き慣れたギオンスタジアムです。
チケットは1000円の自由席で、解放はメインスタンドだけです。
SC相模原のときとは異なり、メインスタンドから向かって左側にノジマステラのコアサポーターが陣取っていました。


なでしこリーグでは、観客が撮影する写真や映像についてJリーグのそれとは違い、少し規制があるようです。
スタンドにはスタッフが巡回して望遠レンズや動画を撮影できるカメラについて、注意喚起の声掛けを行っていました。



試合は2-0でノジマステラが勝利を収めました。
ノジマステラとJSCLに少なくない実力差があり、終始ノジマステラが試合の主導権を握っていました。
特にMF3人田中、川島、吉見のクオリティーは高かった思います。
川島は田中同様、走れるテクニカルな選手です。
運動量多く、様々な局面でボールサイドに顔を出し、足裏でのボールタッチやアウトサイドでのパスなど、ボールを扱う技術もあり、ノジマステラの局面打開を担っている存在といえるでしょう。
田中陽子がステップやフェイクで相手と接触するのを避けることが多い中、川島は体を張ったキープもやります。
相手が強烈に寄せてきても、背中で相手を受けてフォローの味方へ正確につなぎ、結果として逆サイドのスペースへ配給されるシーンが何度もありました。
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その後の展開は下図のようにSBからクロスが配給されていました。
(精度やエリア内の人数については改善が必要)
相手GK、DFの緩慢な対応もあり、試合後半にはたびたびクロスが中途半端にクリアたり、逆サイドまで流れることがありました。
ノジマステラとしては、追加点を入れて試合をクローズしたいところでしたが、決定的シーンで枠を捉えられず課題を残しました。

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先ほど、田中陽子のオフ・ザ・ボールの動きについて触れましたが、今日の試合では、前半に下図のようなシーンが良く見られました。
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SBとCBの間を突いた田中のランニング、ポジショニングに合わせてWGやSB、スライドしてきた川島や吉見からもパスが出ていました。
前半、JSCLはこの田中の動きに手を焼き、何本もCKを取られてしまいました。

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田中陽子は左右の足で正確にボールを蹴れるので、上図のようにWGやSBがサイドをえぐった折り返しを受けたシーンで、右足でオレンジの軌道のクロスを蹴ることができ、クロスを切られれば左足で中に配給することも可能です。
対面するDFからすると、緑色の左足で蹴る選択肢が決して苦し紛れのプレーではないので田中の対応に苦慮することになります。
(さらに、油断するとドリブルで切り込んでくるので気を抜けない)



ノジマステラが試合の多くを支配してたとはいえ、課題がないわけではなく、同じ失敗を繰り返していた局面もありました。
下図のような、よくある局面打開についてです。
先ほども言いましたが、川島はボールサイドに関与してくることが多い選手です。
SBが持ち上がってきたときは、マーカーを引き連れながら、フォローに近づいてきます。
WGポジションの選手は縦へのボールを、川島は中へのパスを貰える位置にいます。
SBの小林は何度かあってこのようなシーンでうまく立ち回れていなかったように思います。
また、ノジマステラに限ったことではありませんが、女子選手は男子選手ほどキック力が強くないので、ボールサイドと逆のサイドは手薄になりがちです。
個人的な印象ですが、なでしこの代表選手であっても、選手たちは近い位置関係にある味方やスペースを見がちで離れた位置へボールを動かしていくプレービジョンには男子ほど積極的ではないと思います。


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上図のような位置で小林は何度か川島への配球を試みますが、マーカーを引き連れている選手へのパスは一時的なものにすぎず、次にもう1度リターンを受けることを想定して、その次にどういったプレーをするかを考えなくてはいけません。
もし、そこでリターンを受けてから、下図のようにCBにビルドダウンして逆サイドに運ぶ合図になる働きが出来たら良いと思います。

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後半、相手のプレスも緩慢になっていくにしたがって、左サイドから右サイドへ、右サイドから左サイドへとボールサイドがチェンジサイドされるのを見て、このチームはチェンジサイドをもっと正確に、早く出来るようにすれば、さらに強くなるとも感じました。



3人の中盤で一番底にいる吉見選手は足が速く、広いエリアをカバーできますし、強いキックもあり、川島・田中との互換性も抜群。
最終盤に10番大宮が途中出場した際は、ポジションを1つ上げてクロスに対してゴール前に飛び込むシーンもありました。
既に招集歴がありますが、現在のノジマステラの中でもっともフル代表に近い選手ではないでしょうか。



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結局、田中陽子に落ち着いた今回の観戦でした。
女子サッカーにはあまり詳しくありませんが、あのレベルの選手が身近なスタジアムで見れるとなれば、これからも何度か観戦する機会はありそうです。

それでは、また。