フットボール マンション

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2017年07月

昨日、全国各地で天皇杯3回戦が行われました。
下位ディビジョンの優先開催権付与ということで、
我らがジュビロ磐田はJ2の湘南ベルマーレと敵地で対戦。

しかし、今日の話題はその試合ではありません。
実はこの日、当方は磐田が湘南と対戦しているBMWスタジアムではなく、
横浜にあるニッパツ三ツ沢球技場を訪問しました。
対戦カードは、横浜Fマリノスvsアスルクラロ沼津
清水磐田藤枝に続く静岡県内4つ目のJクラブが、
名門の一つに数えられるチームに挑む一戦です。
当方の職場から比較的近いこともあり、この挑戦を見届けようと
前日に前売り券を購入し、退勤後に観戦してきました。

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F 4-2 アスルクラロ沼津


定時で上がれればギリギリキックオフに間に合う算段であったため、
自分の予定表にも「定時退勤予定」と書いていたのですが、
課長が定時後に会議を始めるという嫌がらせをブチかましたため強制的に1時間残業。
出発が1時間遅れ、スタジアムに到着したのは後半開始の直前でした。
課長マジ許さん。

試合は、自分が見ることができなかった前半のうちに、横マリが3点を先行。
自分が到着した時点で、試合の趨勢は決まりかけていました。
メンバーを見ると、横マリは齋藤学やら扇原やらバブンスキーやら、
レギュラークラスの選手を複数人起用。
J1が中断期間に入っているので、消耗を気にせず勝ちをとりにきています。
天皇杯では主力を温存した強豪が足元を救われることがしばしば起こりますが、
主力を何人も使ってきている上位チームは番狂わせを許しません。
到着した段階で「やはり厳しいか」と嘆息してしまいました。

しかし、この試合はまだ終わっていませんでした。
3点差をつけられた沼津が、物怖じせずに反撃を開始したのです。

前線の選手がスペースに向けて走り、そこに向けて後方から鋭く縦パス。
サイドから粘り強くボールを運び、シュートに繋げました。
切り返しからのシュートがクロスバーを直撃、さらに追撃のシュートでゴールを強襲。
横マリGKの好守で得点にこそなりませんでしたが、点差を感じさせない攻撃を披露します。

とりわけ目を引いたのは、途中交代で出場したFWの薗田卓馬選手
相手の守備のギャップを見つけて入り込み、パスを受けては生きたシュートを放ちます。
園田選手の動きを見逃さない味方との相互理解もあってのものですが、園田選手の動きには
上のディビジョンでもなかなか見られないほどのセンスを感じました。

ただ、後半途中になってくると、横マリがボールをキープし沼津に反撃の機会を
与えないようなスタイルにシフト。沼津はチャンスが作れなくなってしまいます。
このまま終わってしまうのはあまりにも惜しい・・・。
そんなことを考え始めた後半35分、沼津の攻撃が結実します。
沼津の選手がドリブルで後方から持ち上がり、中央にある小さなスペースに
抜け目なく入り込んでいた園田選手にパス。
反転した園田選手が、横マリの選手が詰めてくるまでのわずかな時間で鋭く足を振り抜くと、
ボールはゴールの右隅にズドン。GKが一歩も動けない、鮮やかな得点で点差を2と縮めました。
歓喜に沸く沼津のゴール裏。残り10分、試合は再び動き始める様相を呈し始めました。
嵩にかかろうとする沼津と、試合を終わらせたい横マリ。明確なコントラストの下に試合は進行します。

気持ちを見せていた沼津でしたが、後半ロスタイムに自陣でのバックパスを
ウーゴ・ヴィエイラに掻っ攫われ、ゴールに蹴り込まれて失点。
点差は再び3点となり、事実上この試合は決しました。

しかし、3点ビハインドの後半ロスタイムでも、沼津は闘志を失っていませんでした。
試合終了間際、沼津がCKを獲得。沼津の選手がゴール前に集まってくる中、
ゴール脇の水を飲みに来た背番号13番 鈴木淳選手が、ゴール裏に向かって
両手を振り上げ煽りながら絶叫。

「まだ負けてねえぞ!!」

選手の煽りに応え、声援の声量を上げる沼津のゴール裏。
その声に応えるように、直後のCKで途中出場の太田選手が倒れこみながらも
シュートGKの手を弾き飛ばすシュートを叩き込み、2点目を記録
直後に試合が終了し沼津は2-4で敗れましたが、
名門を相手に2得点という確かな"挑戦の証"を刻み付けました。

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最後まで諦めずに戦う。
スポーツの世界では理想として掲げられることが多いながら、この理想を目に見えるように
体現できるチームは必ずしも多くはありません。その中で、誰の目にも明らかに、最後まで
闘志を折らずに戦い抜いた沼津の姿勢は、賞賛に値すると思います。

勝負は勝負。勝者は横マリであり、沼津は敗れた事実は揺るぎません。
ただ、挑戦者としてあるべき姿を見せた沼津は、十分に賞賛に値するチームだと思います。
後半しか見られませんでしたが、見にきてよかったと思える試合でした。

選手、スタッフ、そしてサポーターの皆様、本当にお疲れ様でした。
素晴らしい試合を、ありがとうございました。

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■磐田、4回戦進出
さて、私が横浜で沼津の試合を見届けていた頃、同じ神奈川県の湘南では、
我らがジュビロ磐田が湘南ベルマーレを4-1で下し、4回戦進出を決めました。
現在、ディビジョンこそ磐田が上ですが、磐田は直近で5試合湘南に勝っておらず、
相性は必ずしも良くはありません。湘南は現在J1昇格を具体的に狙える順位におり、
磐田がこのままJ1残留を果たせた場合は対戦する可能性があります。
それを見据えた場合、苦手意識を払拭する足がかりになりえる今回の勝利は、
今後に向けて非常に良く作用するかもしれません。
普段のリーグ戦ではベンチスタートになることが多い選手達が先発で活躍したことも含めて、
磐田には得る物が多い試合でした。

ここから月末の川崎戦まで、公式戦がありません。
中断明けの川崎戦は、上位に進出することができるのか瀬戸際の試合になります。
重要な試合となりますので、それに向けてしっかりと準備をしていきましょう。


7/12(水) 遂に明日、アスルクラロ沼津は天皇杯3回戦でJ1のクラブと対戦する。

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相手は横浜・F・マリノス Jリーグ創設時のクラブ。いわゆる「オリジナル10」と呼ばれるクラブでそしてこの天皇杯でも数々の歴史を紡いできた名門中の名門である。

◆Sail On Numazu  Sail On Sunshine◆
今シーズンJ3という新たなるステージへ船出したアスルクラロ沼津。
そして、J3と共にもう1つの舞台への切符ももぎ取った。それがこの天皇杯である。

◆J3のライバルを倒し手に入れた全国への切符◆
まず、この切符を争ったのがJ3「静岡ダービー」のライバル藤枝MYFC
【you@あず】全速前進ヨーソロー!スルガカップ決勝・アスルクラロ沼津vs藤枝MYFC【アスルクラロ沼津】
これからお互いに切磋琢磨し、清水・磐田の背中を共に追いかけるであろう藤枝MYFC。
静岡県代表の座をかけた戦いは、両チームにとって新たなる1ページとなった。
試合終了後、アスルクラロコールで送り出してくれたMYFCのサポーター。
桜咲く季節、アスルクラロ沼津は静岡を代表して天皇杯への船出を決めた。

◆友を越えろ!サウルコス福井戦◆
初めての天皇杯。1回戦は福井県代表のサウルコス福井
【you@あず】天皇杯1回戦 アスルクラロ沼津vsサウルコス福井
対戦する福井。かつてアスルブルーのユニフォームを身に纏い、共に愛鷹で戦った仲間達がアスルクラロ沼津の前に立ち塞がった。
今は違う色のユニフォームを着て勝利を目指し戦った盟友。彼らを越え、掴み取ったのは格上京都サンガF.C.への挑戦権だった。

◆西京極での歓喜。京都サンガF.C.戦◆
最悪の天候でのスタートだった。交通機関は麻痺し、現地に参戦出来なかった方もいた。かつてJ1にも在籍した京都サンガF.C.。失う物は何もない挑戦が幕を開けた。
【you@あず】天皇杯 京都サンガF.C. vs アスルクラロ沼津【ジャイアントキリング】
同日に開催された、いわきFCや筑波大学のジャイアントキリングで話題を随分と取られてしまったが、アスル戦士達は京都に全てをぶつけて戦った。そして、J1への挑戦権を手に入れる。

同郷のライバルを、かつての友を、そして格上を破り掴んだ12日の横浜は正に「はばたきのとき」だ。


●心強い援軍●
京都戦の時もそうだったが、応援には頼もしい援軍が駆けつけてくれる。
それは、かつて戦ったJFLの仲間であったり、戦い敗れていったライバルであったり、今アスルに見に来てくれているラブライバーの方達であったり。
動機はそれぞれ違うし、思いの深さも様々応援の仕方も様々かもしれないが、共に声をあげ背中を押してくれる姿は心強い援軍である。12日のマリノス戦でも、初めて観に来る方も含め多くの方が足を運んでくれそうである。これほど力強い事はない。


■マリノス戦はゴールではない■
相手はJ1トップカテゴリの強豪。胸を借りるつもりで挑戦する明日の試合。ただこれはゴールでは無い
歩み始めたJ3での舞台、そしてこの天皇杯。全力で真っ直ぐ走っていくその中で、アスルが今何が出来て、どこまでマリノスに通用するか?楽しみでならない。

アマチュア時代からアスルと共に戦い続けたサポーターの方々、大切な想いを乗せ歓喜も涙も共に戦ったであろう横断幕にとっても夢見た大舞台。
そこに新たな力や想いが、表現は違っても加勢する。共に背中を押す仲間たちと最高の舞台になる事を願う。

そして、この試合はアスルクラロの終着点では無い、勝敗関係なく未来へのステップとなり歴史に刻まれる通過点。輝こう!アスルクラロ!

後半戦のスタートは餅ダービー。

前半戦の2敗のうち1つはこのレイソルから。
丸橋のクリアがクリスティアーノに跳ね返ってゴールに突き刺さった1点を守り切られた試合。

正直勝てない試合だったというのが観ていた時の感想。
最大の理由は日立台の硬く凹凸のあるピッチ。

加入した細貝が日本のピッチは硬いと言い放つぐらい硬い
跳ね方見りゃわかるけど日立台は日本の中でもかなり硬いからね細貝さん…埼スタそんなに硬くなかったでしょ…。


プレス回避が一切ハマらずハイプレスの餌食になる環境。
レイソルのプレースタイルはこの日立台に合ったハイプレスとセカンドボールの回収に重点を置いている。

正直アントラーズが突破したときは驚いた。
獅子奮迅の活躍だった中村のやらかしもあったが…よりによって上位決戦でやらかすのは勘弁してくれよ…。

逆にホームでは勝てるだろうと。パス回し出来るピッチだしプレスかわせればどうにかなるというのが見立てだったのだが…。

試合は序盤10分でビッグチャンスを2つ作るも徐々にプレスに押されて拮抗した展開に。
柿谷から杉本のシーンが決まってれば楽な試合になったのだが…。

序盤ペースを掴んだのはこちらのハイプレスがハマったから。
しかしロングボールで回避されるようになると重心を下げざるを得なくなり中盤を渡す。

それにしてもクリスティアーノが本当に厄介。
ゴリゴリのアタッカーのようで視野が広くて展開力があるので前にもう1人司令塔がいる感じ。

もう1つ厄介だったのは荒さ。
顎の下を切った松田や、後ろから膝を入れられた山村。
審判が早めにオフサイドの笛を吹いてるにも関わらず完全に遅れてジンヒョンに突っ込んでくるシーンであったり。
たった5分かそこらで連発した時には流石に観ていて苛立った。

試合を通して見れば怪我人が出なかったのは幸運と言える内容だった。
アントラーズ戦でも守護神破壊してるんだがレイソルのこの辺は改まらないんだろうな…


試合を先に動かしたのはレイソル。
41分。カウンターからクリスティアーノ逆サイドへのクロスを武富のダイビングヘッド。
この失点は珍しいヨニッチのラインコントロールミス。
大裏の武富が見えていなかったのだろう。

松田の位置も含めて逆サイドを確認してラインが下がるのを止めるべきだった。
クリスティアーノのクロスの精度は完璧だったが。

前半はそのまま0-1で折り返し。
FC戦と同じ展開だが相手がFCほど緩い相手じゃないのが厳しい。

後半はリードを持ったレイソルペースで試合が進む。
61分にユンジョンファンが柿谷→澤上、松田→田中の2枚を交代。
流れを変えようとしたのだろうか。

これが当たったかどうかはわからないが直後のCKから同点弾が生まれる。
ソウザと競り合いになったレイソルの選手の間で跳ね返って零れたボールを杉本が押し込んだ。

杉本やっと持ってる選手になってきたなぁ。

杉本澤上2トップ山村トップ下に近い形。
守備時には杉本が左サイドを埋める。
攻撃時のカバーは山口。
これがハマりチャンスを作り始める。

対するレイソルは大津→ディエゴ

直後にまた試合が動く。
相手のロングボール、クリスティアーノに競り勝ったヨニッチから。
ソウザ→杉本→山村→山口と繋いで逆サイドの水沼に展開。

ゴール前には澤上、ソウザ、杉本。
澤上がニアに飛び込み、杉本がファーに構えると水沼のクロスは真ん中のソウザの足元へ。
ダイレクトで流し込み逆転。

澤上の動きで空いたスペースにきっちり入れた水沼のクロス精度と飛び込まずに待ったソウザのポジショニングがゴールを生んだ。

ここから山村が最終ラインに参加。
安心の5-4-1カウンター狙い。

レイソルは脚の違和感で左サイドバックが交代。
更に小池→ハモン

ハモンがベガルタ時代J初ゴールを決めたのがセレッソ戦だったというのは内緒

CKに逃げても中にいるのはヨニッチ山下ソウザ山村杉本澤上田中。
180オーバーがこれだけ居ると跳ね返すのにはまあ困らない。

カウンターからの決定機、ソウザのシュートは中村に防がれる。

終了間際に最後のカード。
ソウザ→秋山

最後は放り込みを延々と跳ね返して試合終了。

同時刻のアントラーズが引き分けの為、首位浮上。
次はレッズ戦。何で22節うちだけこの日程なんですかねレッズさん…。
セビージャ戦にルヴァンプレーオフに加えてこの試合だけがここに突っ込まれて余所がお休みの中うちだけ全く休めない日程なんですが。

全てホームなだけ今週のアントラーズよりはマシだろうけど…。
あの日程は正直頭がおかしい。関東関西関東と中2日連続全てアウェーとか…。これを勝ち点7で乗り切ってるんだからアントラーズが半端ないのか相手が情けないのか。

天皇杯とルヴァンは今まで通りのカップ戦メンバー+主力の調整だろうけどセビージャ戦どうするのだろうか。
どうにか怪我人を出さずに夏を凌ぎたいところ。

余談
同時刻開催が多い夏場の難点は他の試合が見辛いことだろうか。
時間がずれてたエスパルスとガンバの前半を見ようかと思っていたら昼寝をしてしまい起きたら19時という。

そんな中気になっていたのは前段で触れた首位アントラーズ。
1つ上なんだから気になって当然ではあるのだが。

それ以上に気になっていたのは不当に組まれたとしか思えないスケジュール。
この中2日のアウェー連戦じゃコンディション戻すのも不可能だろうに…。

カップ戦が間に入るのとはワケが違う。リーグ戦だけでこの過密日程。
それでも試合を観る限りでは内容的にはFCを圧倒している。

失点シーンも守護神の欠場が無ければという印象。
レイソル戦でクオンスンテが指を蹴り飛ばされて無ければ少なくとも1失点目は防いだだろう。
とは言え大岩体制開始後の連勝とアウェー全勝の2つの記録が止まったのは大きい。

元々2チーム分の陣容な上にACLは既に敗退しており、リーグ戦における最大の壁になるのはやはりアントラーズだろう。
この辺りで足踏みしてくれないと独走されかねない。

勝ち点を落とせないというのはJ2の昇格レースに似ているかもしれない。
引き分けは即ち失敗。勝ち続けないといけない。

そういう戦いがこれから続いていく。

皆さんこんばんは。
夜磐です。

DAZN でジュビロ磐田-ヴァンフォーレ甲府の試合を観戦しました。

前期の終盤を4連勝で終えた磐田。
折り返しの初戦で、連勝を伸ばせるのでしょうか。
相手は、前期にスコアレスドローを演じた相手、ヴァンフォーレ甲府です。


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ジュビロ磐田 1-0 ヴァンフォーレ甲府
得点者:川又



■試合の流れ
前半に試合を支配したのはジュビロ磐田。
積極的にボールを動かし、甲府の守備の隙を狙う。
前半14分には中村俊輔、川辺のパスで相手を剥がし、
川又が角度のない位置から蹴り込んで早くも先制。
その後も中村俊輔のミドルなどでゴールを狙う。
しかし追加点を奪えずにいると、甲府が徐々に攻勢に。
前半の終わり頃からペースをつかみ、後半に入ると
ボールを支配し始めて磐田のゴールを狙う。
チャンスを複数回作るものの、フィニッシュ精度を欠き
最後まで追いつけず、無得点。磐田が甲府を1-0で下した。


■試合の感想

スコアは最小点差でしたが、お互い攻撃は工夫していました。
前期のあの試合よりは感情の動く試合でしたね。

甲府がきっちりとブロックを作ってくる中で、イレギュラーな状況を作り出したのは
やはりと言うべきか中村俊輔と川辺駿のパス回し。
甲府は90分通してちゃんと守っていましたが、
あの瞬間だけは川又を自由にしてしまいました。

甲府はこの試合も無得点に終わったことで、5試合連続の無得点。
時間にして500分近くも得点を入れていないことになります。
5月の磐田を思い出すチーム状況ですが、あの時の磐田よりはチャンスを作り出せています。
もう少し言えば、5月の前回対戦時よりも得点を決められそうな雰囲気はありました。
セットプレーもサインプレーを含めて工夫があり、攻撃に関しては前期からの
改善が多々見受けられました。
前節も11本シュートを記録した模様ですし、焦れなくても1点決まれば
一気に点が入るサイクルに入ってくる可能性はあると思います。


■ジュビロ磐田について
前節に続いて粘り勝ちです。こういう我慢比べの試合をしっかりとモノに
できるようになってきたのは、チームとして明確な成長です。
特に守備は出色の出来ですね。ついに横マリに並んで最小失点タイになりました。
当ブログでは攻撃陣に言及することが多いですが、守備陣はずっと健闘しています。
今日ばかりは、守備陣にフォーカスします。

去年まではカミンスキーのスーパーセーブに頼ることが多かったんですけど、
今年に入ってからは相手に自由にシュートを打たれるシーン自体が減少傾向にあります。
この日はちょっとシュートにいかれる場面もありましたが、そういう時でも
最後まで身体を投げ出してシュートコースを限定。
そういう最後の一歩、二歩の踏ん張りが、今の数字になっているのかな、と。

この日はタフな試合でした。甲府との試合がこうなるのは前期の試合でわかってましたし、
こういう相手にしっかりと勝ちきるのは意外と大変なミッション。
内容がどうとかって話はありますが、この試合は勝てばオッケーでしょう。

残留争いのライバルを倒し、リーグ5連勝を成し遂げた磐田。
3週間のインターバルを挟んだ後、次の相手は3位の川崎です。
前期の対戦では、完成度の違いを見せ付けられ、完敗を喫しました。
しかし、名波監督の言葉通り上位に指一本でもしがみつくためには、
上位にいる川崎に勝つことは至上命題。
勢いに乗り、連勝中の相手を飲み込めるよう、また頑張っていきましょう。



以下、トピック。

・7度目のチケット完売
この試合もチケットが完売し、今季だけで7度目のチケット完売となった磐田。
入場者数では、今季3番目の多さを記録しました。
今季、中村俊輔の加入により開幕前から注目度が工場。
メディア露出が増え、練習見学者の数が倍増した他、シーズンシートの売れ行きも好転。
チームが好調を維持したこともあり、5月以降のホームゲームついてはチケット完売を連発。
現在、ジュビロ磐田のホームゲームは、チケットが非常にとりづらい状況にあります。
ヤマハスタジアムの収容人数が1万5千程度であるためそのような状況になっていますが、
会場がもう少し大きければ、現在であれば毎試合2万程度は埋められると思います。
ちょっとそこ、「2万人程度(笑)」とか言わないの。磐田はつい3年前まで、
ホームゲームの平均入場者数が1万割れしていたチームなのですからね。
こうなると、今の収容力の少なさがもったいなく感じてしまいます。

この調子で、もっと多くの人に愛されるクラブを目指して、
私もクラブに寄り添っていたいと思います。


・試合後の光景
タイムアップ後、両チームが握手を終えた後で、櫻内が甲府の控えGKである岡西宏祐
と談笑していました。学生時代のチームメイトかと思って調べてみたら、どうやら二人は
小学生時代に「八尾南南山本JSC」というチームで一緒にプレーしていたようです。
小学生時代のチームメイトなんてよく覚えているなぁと感心しましたが、
そんな昔の仲間とプロになって相対できる、そういう巡り合わせって素敵ですよね。
sakurauchi
試合後の絡みを見ていると、そういう意外な縁を知れて、面白いかもしれませんね。

手短ですが、今日は以上です。

前半戦最後の相手はFC東京。

こちらは前節清武が負傷。全治8週間。
相手は大久保が負傷。こちらも長期離脱の模様。

スタメンは水沼。サイドバックの松田も含め右サイドは古巣との試合に。
FCはウタカ・永井の2トップ。
個人的には大久保よりも速い2枚、とりわけウタカが先発の方が嫌だなぁと。
そもそも大久保はイマイチFCにハマってない印象が…

関係者席には香川乾の姿が。
近くに居たFCの元監督原さんは見なかったことにしとこう。


前半から試合をコントロールしていたのはセレッソ。
技術の差は前半から見せられていたと思う。

ただ、攻撃中の不用意なロストからのカウンターで失点。
サイドが上がり切った状態で中央で奪われたのは不味かった。

最後はGKとFW2枚を作られる酷いシーンだった。

失点してもテンポは大きく変わらず。相変わらずボールは支配。
押し込むも数度の決定機を決められず後半へ。

柿谷のヘディングは決めないと駄目なシーン。

前半終了間際に森重が負傷交代。
山村に対して競りに行ったところ着地に失敗した様子。
代わって入ったのは丸山。
あれ、この選手前に代表呼ばれてなかったっけ

後半になっても展開は変わらず。
同点ゴールは57分。中央でのパス交換から杉本が右サイドに展開。
受けた水沼がすかさずゴール前に上げると杉本が飛び込みヘディングを決めた。
まるでマーカーなんて居なかったかのような強さを見せる。
水沼のクロスも絶妙な位置に決まった。
すげー距離のワンツーだな

直後には同じ2人が柿谷の決定機を演出するもこれは決まらず。
続いてFCのカウンター、抜け出した永井のループシュートは枠上。
正直ほぼやられてたが助かった。

同点になってからの数分は決定機の応酬に。
特にヨニッチ対ウタカのシーンは見応え抜群。ヨニッチに軍配が上がりコーナーキックに逃れる。
これを跳ね返すと、左サイドに転がったボールをCBの山下が飛びだして拾う。
ここから一気にカウンター。
セレッソの選手が5人前に雪崩込む。
ボールを運んだソウザは右サイドの水沼に展開。
大外から回る松田に対して水沼は外ではなく中のスルーパスを選択。
GKとの1対1になった松田は脇の下をすり抜けるシュートを決め逆転。

右サイドの水沼松田のホットラインで勝ち越しのゴールを奪った。

FCは中島→阿部
これに対してセレッソは山村を最終ラインに下げる。
FCは更に東→前田
これに対してセレッソは杉本→澤上。
試合を殺しに入る。

83分、更にCKのカウンターから追加点。
丸橋が自陣から長い距離を運ぶとシュートも相手のブロックで零れる。
更に柿谷との関係から抜け出すも掻きだされたボールは松田の下へ。
松田はボールを落ち着けて中央のソウザにパス。
数メートル前に運ぶとGK手前でショートバウンドする見事なミドルを叩き込んだ。
今季ソウザはミドルシュートを警戒されてコースを潰されていたのだが、FCの選手の脚が完全に止まった。

直前に脚を痛めていた柿谷は関口と交代。
更に89分には2アシストの活躍を見せた水沼が福満と交代。

ATにはカウンターから山口→関口→ソウザと繋ぐカウンターを見せるが山口とソウザが譲り合い防がれる。
左で手を挙げた福満使って欲しかったなぁ。

このまま3-1で終了。

試合後に香川と乾(と乾の息子)が選手達をハイタッチで出迎えているシーンが凄く良かった。
ちゃんと勝ち試合を見せられて良かったなぁと。

今更だけどレンタルなのに水沼に出場禁止要項を付けなかったFCさんには感謝しかない。
今日の右サイド2人はうちで楽しくやってくれてると思う。

暫定首位浮上。
但し、勝ち点2差のアントラーズは消化試合が1つ少なく、順当に行けば前半戦は2位ターンになりそう。

アントラーズは日程が1日不利な上に連続アウェー。守護神の負傷や首位攻防の疲労もあるので、有利な条件が揃ったガンバが上手く付け入ってどうにか勝ち点を取ることが出来れば首位ターンの可能性もある。

アウェー全勝中のアントラーズだけにあまり期待は出来ないが…。
次の相手は勝ち点1差のレイソル。
負ければ即ひっくり返る試合なのできっちり勝ち点3を取りたいところ。
ホームでは未だ無敗。日立台でのアウェーゲームとは違う展開が期待出来るはず。


余談
土曜日は主に残留争いのチームを見ることに。

昼のゲームはコンサドーレ対エスパルス。
エスパルスはチアゴ居ないと厳しいなぁという印象。
チアゴテセデュークが常時揃えば中位も狙えるだろうが、金子が決定機を止められたシーンが全て。

逆に失点シーンはDFもGKもどっちつかずな対応になってしまい…。
コンサドーレはジェイが嵌まれば勝ち点30も狙えるかもしれない。

レッズ対サンフレッチェは馬鹿試合に。
どちらも失点シーンは守備棒立ちコースがっぽりでフリーで打ち込まれている。
前にはいるけど詰めてないとかそもそも完全フリーだとか…。

抜かれた後で脚投げ出すのは本当に無意味なんだがサンフレッチェの守備対応は対戦したときから変わってない印象。
丹羽が入ったら改善するだろうか。今の守備陣よりは少なくとも身体張るよね流石に。

そしてアルビレックスとジュビロ。
カウンターに怖さはあるものの決めきれないアルビレックス。
対するジュビロは俊輔川辺ラインから先制。

この2人本当噛み合ってるよなぁ。
というかムサエフ川辺の関係といい川辺が優秀すぎる。
サンフレッチェに貸してあげたい。
更に櫻内のミドルが入るとあとはジュビロが試合を落ち着けて難なく勝利。

アルビレックスはどこから手を付けていいのか正直わからない。
カウンター志向はいいとしてもそもそも耐えきれないのが。

アルディージャとヴァンフォーレは見てないので割愛。
結局日曜出勤であまり見れなかったんだよね…

一先ず前半戦終了。
勝ち 鳥栖(H) 横浜(H) 鹿島(A) 川崎(H) 広島(H) 大宮(H) 神戸(A) 新潟(H) 仙台(A) 東京(H)
分け 磐田(H) 札幌(A) G大阪(H) 甲府(A) 清水(H)
負け 浦和(A) 柏(A)

10勝5分2敗 勝ち点35
正直言って出来過ぎではあるものの、チームが固まらない序盤に落とした勝ち点を考えればこれ以上を狙えるチーム状況ではある。
当初の目標であった一桁順位は悠々と達成できるだろう。
ここのボーダーは勝ち点50辺り。
清武は負傷しているが元々稼働率が高くないこともあり、水沼関口が十分にスタメンを張れる能力もある為大幅な戦力ダウンにはならずに済んでいる。
ジンヒョンや山下等、スタメンクラスの離脱も上手くカバーし、ルヴァンカップも勝ち残る等正直経験がないほど順調に来た印象。

控えには関口を筆頭に走れる駒が揃っている。
スタメンも運動量は多く前半戦を見る限り基本的に走り勝っている。
夏場走れなくなる心配はそれほど必要なさそう。

内容的にハードだったのは浦和、柏、神戸、仙台辺りか。
チームが固まっていない状態だった開幕3試合目まではともかくそれ以降は基本的に試合はコントロール出来ていたと感じる。
ただし、柏・神戸・仙台については時間帯によって押し込まれるシーンも。
無得点の試合は開幕の磐田と柏の2つ。
無失点試合は7試合。

この辺りで無失点試合をもう少し増やしたい。
試合数以下の失点は上出来ではあるが。

去年は何だったんだろうなぁ本当に…。

前半のMVPはソウザ。
杉本山村やヨニッチも捨てがたいがピッチの広い範囲をカバーし、対人の強さを発揮した赤毛のブラジル人がベスト。

ルヴァン杯プレーオフと天皇杯は恐らく完全ターンオーバーだろう。控え組もアピールのチャンスでありモチベーション高くプレーしてくれている。
浦和側の都合によりダービー前に突っ込まれた22節が厄介だが、スタメンクラスの日程だけで言えば週1ペースを維持という感じ。

あとは未定試合の日程を早く下さい。

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