ルヴァン杯とリーグ戦連続でヴィッセルとの上位決戦。
水曜日のルヴァン杯はアルディージャ戦のスタメンを全てベンチ外にするも、藤本のゴールを守りきって勝利。
半数がリーグ戦と同じメンバーであるヴィッセルに対し、後半サンドバックになっていたにも関わらず16歳の瀬古をトップチームでデビューさせる等強気の采配も光った。
当然ベストメンバーで挑むリーグ戦で負けるようでは立つ瀬もないので、スターターの11人にはいいプレッシャーになったのではないかと。
スタメンは引き続きいつものメンバー。
怪我や累積、コンディションや戦術面を考えても5戦連続で同じメンバーを組めるのは意外と珍しいかもしれない。
セレッソでそういった事例が過去にいつ頃あったのか調べてみたいところ。
そういう部分も含めてマネージメントではあるなと。
暫くは週一試合に戻るのでまた入れ替えは出てくるだろうが…。
序盤はプレーは激しいもののボールをコントロールしペースを握る展開。
非効率的ではあるものの面白いようにボールが回り崩していく。
ソウザのミドル、丸橋のサイドアタック、柿谷清武山口と2トップが絡む崩しやセットプレー等々。
しかし守護神の攻守や身体を張ったディフェンスで凌がれる。
神戸は個々のスキルは低くないが散発的な攻撃に留まっていた。
厄介だったのは小川だろう。
圧倒的なスプリント回数でどんどん顔を出してくる。
しかし、中坂大森辺りの判断が悪く大きなピンチはあまりなかった。
先制点は29分、最終ラインでのパス回し。
ヨニッチに入る瞬間に山村の動き出し、ヨニッチからロングボール1本。
岩波との駆け引きに勝利しGKとの1対1は右のアウトで流し込んだ
山村の動きは相変わらず本職ストライカーのようだ。
今季5点目となる山村のゴールで先制するとネルシーニョが動く。
前半30分過ぎたところで早くも前線のテコ入れ。
ほぼ何も出来ていなかった大森を外しウェスクレイを投入。
ここからが本番だった。
ウェスクレイが入って起きた混乱はそのまま失点に繋がった。
広い視野でボールを左右に散らし流れを作る。
失点シーンもウェスクレイから中坂→高橋→渡邊千真
技ありの反転ボレーを叩き込まれ同点。
流石ネルシーニョなのか、そもそも先発を間違えたのかは判断に苦しむところだが交代策はズバリ的中。
中坂渡邊や両ボランチも大森の時が嘘のように甦った。
後半に入っても一進一退。
ボールスキルで勝るセレッソに対し効率で上回るヴィッセル。
小川が長いボールに単独で飛び出したシーンは松田の対応で事なきを得る。
攻めあぐねるシーンが目立ちユンジョンファンが早めに動く。
59分柿谷→水沼
細かい崩しが引っかかるシーンが多く非効率的な前線の動きを是正しようとしたのかもしれない。
清武が左に入り水沼は右サイド。
63分の神戸の攻撃シーン。
ボールを奪われ完全に数的不利に陥ったが飛び込んだ中坂のトラップミスで1対1が崩れ事なきを得る。
勝ち越しは直後の64分、清武がボールを持つとサイドに流れる山村にスルーパス。
杉本ソウザがゴール前に飛び込みマーカーを引っ張ると大外に柔らかいクロス。
逆サイドに飛び込んだ水沼のボレーシュートが決まる。
山村のクロス、水沼のシュート共に抜群の精度だった。
更に指揮官はここで杉本を下げ、澤上を投入。
澤上はJ1リーグ戦初出場。
澤上は前線で何度か存在感を見せ、初出場としては堂々のプレー振りを見せた。
恐らくは控えのオプションに入ってくるだろう。
79分には中央でコントロールした山村から絶妙なスルーパス。
しかし受けた清武はコントロールミスで1対1の絶好機を逃す。
正確には味方が横に居たので2対1だったが…。
更に82分にはチャンスでボールを受けた清武だが芝に脚を取られチャンスを潰す。
ここで関口が準備。
清武→関口。
この交代は妥当だろう。
関口はそのまま左サイド。
ここからは走力勝負。
きっちりクローズして試合終了。
ニウトン、ウェスクレイを含めパワーのある選手がここまでの試合で最も多い相手に対し、対応し切った両ボランチの存在感が光る試合だった。
それにしてもウェスクレイの視野の広さは特筆すべき。
ボランチを含む守備陣が常にケアをしており、投入直後を除けば対応は出来ていたものの、ヴィッセル側のボランチに縦を入れられる選手がいればもっと厳しい試合になっただろう。
失点シーンは渡邊千真が上手かったと言うべきか。
身体を預けられた山下が受けてしまった部分はあったが。
勝ち点は3積んで25。
次節勝てば平均勝ち点2ペースに乗る。
次節の相手はアルビレックス。アルビレックスについては後述だが、ルヴァンカップを挟む相手に対し1週間休んでホームということできっちり勝ち点3を積みたいところ。
首位のレイソルはレッズとの決戦。
ここで止まらなければもう少し走るだろうなと。
日立台の硬く起伏のあるピッチがレッズの繋ぐサッカーにどう影響するのかが1つポイント。
余談
今回の余談はベガルタ対アルビレックス。
アルビレックスは就任時に呂比須の「堅い守備からの速攻がこのチームのスタイルだ」という発言を実戦しコンサドーレに1-0で勝利。
今季初の連勝を狙う。
一方ベガルタは3試合勝ち無し。前節もマリノスに引き分け、降格ラインが近付いてきた。
試合はボールを持つベガルタ、カウンターを狙うアルビレックスの構図。
前半、圧倒的にボールを支配し倍のパスを通したベガルタがいくつかのチャンスを作るもスコアレス。
前半シュート1本に終わったアルビレックスだが後半は鋭いカウンターを見せ始め5分の展開に。
そして62分カウンターから零れたボールをチアゴが押し込みアルビレックスが先制。
この時点で呂比須のプランは完璧に遂行された筈だった。
梁、石原に代えて西村とクリスランを投入。
変わらず堅守を見せるアルビレックス。
しかし80分を過ぎたところでこの2人のワンツーからクリスランがPKを獲得。
しっかりと逆を突いて同点。
更に一分後。後ろからのロングボールを天才的なトラップから逆サイドへのボレーシュート。
クリスランが個の力で呂比須のプランを完全にぶち壊した。
直後の鈴木武蔵のチャンスは決めきれず。
結局このまま2-1でベガルタの勝利。
ベガルタは大きな勝ち点3を積み、開幕戦以来のホーム勝利とのこと。
クリスランは通算6ゴール。
90分平均1点を超えた。
そもそもスタメン5試合で4ゴールなのに何故スタメンから外れてるんだろうか…
アルビレックスのサッカーは呂比須以前よりは改善しているようには見える。
今日の出来なら少なくとも上位クラブ相手に前半耐えきるのは難しそう。
次節はホニをケアしつつ早めにゴールを奪いたいところ。
水曜日のルヴァン杯はアルディージャ戦のスタメンを全てベンチ外にするも、藤本のゴールを守りきって勝利。
半数がリーグ戦と同じメンバーであるヴィッセルに対し、後半サンドバックになっていたにも関わらず16歳の瀬古をトップチームでデビューさせる等強気の采配も光った。
当然ベストメンバーで挑むリーグ戦で負けるようでは立つ瀬もないので、スターターの11人にはいいプレッシャーになったのではないかと。
スタメンは引き続きいつものメンバー。
怪我や累積、コンディションや戦術面を考えても5戦連続で同じメンバーを組めるのは意外と珍しいかもしれない。
セレッソでそういった事例が過去にいつ頃あったのか調べてみたいところ。
そういう部分も含めてマネージメントではあるなと。
暫くは週一試合に戻るのでまた入れ替えは出てくるだろうが…。
序盤はプレーは激しいもののボールをコントロールしペースを握る展開。
非効率的ではあるものの面白いようにボールが回り崩していく。
ソウザのミドル、丸橋のサイドアタック、柿谷清武山口と2トップが絡む崩しやセットプレー等々。
しかし守護神の攻守や身体を張ったディフェンスで凌がれる。
神戸は個々のスキルは低くないが散発的な攻撃に留まっていた。
厄介だったのは小川だろう。
圧倒的なスプリント回数でどんどん顔を出してくる。
しかし、中坂大森辺りの判断が悪く大きなピンチはあまりなかった。
先制点は29分、最終ラインでのパス回し。
ヨニッチに入る瞬間に山村の動き出し、ヨニッチからロングボール1本。
岩波との駆け引きに勝利しGKとの1対1は右のアウトで流し込んだ
山村の動きは相変わらず本職ストライカーのようだ。
今季5点目となる山村のゴールで先制するとネルシーニョが動く。
前半30分過ぎたところで早くも前線のテコ入れ。
ほぼ何も出来ていなかった大森を外しウェスクレイを投入。
ここからが本番だった。
ウェスクレイが入って起きた混乱はそのまま失点に繋がった。
広い視野でボールを左右に散らし流れを作る。
失点シーンもウェスクレイから中坂→高橋→渡邊千真
技ありの反転ボレーを叩き込まれ同点。
流石ネルシーニョなのか、そもそも先発を間違えたのかは判断に苦しむところだが交代策はズバリ的中。
中坂渡邊や両ボランチも大森の時が嘘のように甦った。
後半に入っても一進一退。
ボールスキルで勝るセレッソに対し効率で上回るヴィッセル。
小川が長いボールに単独で飛び出したシーンは松田の対応で事なきを得る。
攻めあぐねるシーンが目立ちユンジョンファンが早めに動く。
59分柿谷→水沼
細かい崩しが引っかかるシーンが多く非効率的な前線の動きを是正しようとしたのかもしれない。
清武が左に入り水沼は右サイド。
63分の神戸の攻撃シーン。
ボールを奪われ完全に数的不利に陥ったが飛び込んだ中坂のトラップミスで1対1が崩れ事なきを得る。
勝ち越しは直後の64分、清武がボールを持つとサイドに流れる山村にスルーパス。
杉本ソウザがゴール前に飛び込みマーカーを引っ張ると大外に柔らかいクロス。
逆サイドに飛び込んだ水沼のボレーシュートが決まる。
山村のクロス、水沼のシュート共に抜群の精度だった。
更に指揮官はここで杉本を下げ、澤上を投入。
澤上はJ1リーグ戦初出場。
澤上は前線で何度か存在感を見せ、初出場としては堂々のプレー振りを見せた。
恐らくは控えのオプションに入ってくるだろう。
79分には中央でコントロールした山村から絶妙なスルーパス。
しかし受けた清武はコントロールミスで1対1の絶好機を逃す。
正確には味方が横に居たので2対1だったが…。
更に82分にはチャンスでボールを受けた清武だが芝に脚を取られチャンスを潰す。
ここで関口が準備。
清武→関口。
この交代は妥当だろう。
関口はそのまま左サイド。
ここからは走力勝負。
きっちりクローズして試合終了。
ニウトン、ウェスクレイを含めパワーのある選手がここまでの試合で最も多い相手に対し、対応し切った両ボランチの存在感が光る試合だった。
それにしてもウェスクレイの視野の広さは特筆すべき。
ボランチを含む守備陣が常にケアをしており、投入直後を除けば対応は出来ていたものの、ヴィッセル側のボランチに縦を入れられる選手がいればもっと厳しい試合になっただろう。
失点シーンは渡邊千真が上手かったと言うべきか。
身体を預けられた山下が受けてしまった部分はあったが。
勝ち点は3積んで25。
次節勝てば平均勝ち点2ペースに乗る。
次節の相手はアルビレックス。アルビレックスについては後述だが、ルヴァンカップを挟む相手に対し1週間休んでホームということできっちり勝ち点3を積みたいところ。
首位のレイソルはレッズとの決戦。
ここで止まらなければもう少し走るだろうなと。
日立台の硬く起伏のあるピッチがレッズの繋ぐサッカーにどう影響するのかが1つポイント。
余談
今回の余談はベガルタ対アルビレックス。
アルビレックスは就任時に呂比須の「堅い守備からの速攻がこのチームのスタイルだ」という発言を実戦しコンサドーレに1-0で勝利。
今季初の連勝を狙う。
一方ベガルタは3試合勝ち無し。前節もマリノスに引き分け、降格ラインが近付いてきた。
試合はボールを持つベガルタ、カウンターを狙うアルビレックスの構図。
前半、圧倒的にボールを支配し倍のパスを通したベガルタがいくつかのチャンスを作るもスコアレス。
前半シュート1本に終わったアルビレックスだが後半は鋭いカウンターを見せ始め5分の展開に。
そして62分カウンターから零れたボールをチアゴが押し込みアルビレックスが先制。
この時点で呂比須のプランは完璧に遂行された筈だった。
梁、石原に代えて西村とクリスランを投入。
変わらず堅守を見せるアルビレックス。
しかし80分を過ぎたところでこの2人のワンツーからクリスランがPKを獲得。
しっかりと逆を突いて同点。
更に一分後。後ろからのロングボールを天才的なトラップから逆サイドへのボレーシュート。
クリスランが個の力で呂比須のプランを完全にぶち壊した。
直後の鈴木武蔵のチャンスは決めきれず。
結局このまま2-1でベガルタの勝利。
ベガルタは大きな勝ち点3を積み、開幕戦以来のホーム勝利とのこと。
クリスランは通算6ゴール。
90分平均1点を超えた。
今日の出来なら少なくとも上位クラブ相手に前半耐えきるのは難しそう。
次節はホニをケアしつつ早めにゴールを奪いたいところ。