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【フンメルスを巡る攻防】
「『フンメルスになら抱かれてもいい』・・・と」
昴はtwitter にそう投稿し、携帯電話をソファに放り投げた。
夕日が差し込む部屋の中で、昴はフンメルスに想いを馳せていた。
昴は、フンメルスの全てを愛していた。
外見もプレーも、全て昴のストライクゾーンど真ん中だ。
試合を見るたびにフンメルスだけを目で追い、
それ以外のことは全く目に入らなくなっていた。
フンメルスに向けている感情が、
愛情に達していることを自覚するのに時間はかからなかった。
昴にとって、
しばらく気を抜いて呆けていた昴であったが、ふと我に返り、
夕飯の準備をしなければいけないとうミッションを思い出した。
立ち上がった昴は、財布を手に取りスーパーに向かった。
いつも通り、河川敷を歩いてスーパーに向かう昴の目に、
ふとボールを蹴っている男が目に入った。
年齢は自分より少し上、
「(はて、誰だろう・・・?)」
疑問に思った昴は、
すると・・・
「あれ?takuさん?」
「おお、昴さん。久しぶりだべ」
河川敷でボールを蹴っていたのは、顔見知りである taku という男だった。
生活圏が被っていないだけに、突然の遭遇に昴は驚いた。
「こんなとこでなにしてんの?」
「いやー、急にボールが蹴りたくなってね」
「なんでこんなところまで?遠かったんじゃない?」
「ハハ、まぁね・・・そんなことよりさ、
夕飯まで時間があるし、なにより昴はまだ空腹ではなかった。
親しい友人からの誘いということもあり、
「ふぅっ・・・ほっ!」
「よっと。せいっ!」
無心でボールを蹴る2人。心地のいい音だけが、
こうしてボール一つあればすぐにでも始められるのが、
改めてサッカーの素晴らしさを認識しながら、
だが、しばらくやっているうちに、違和感を覚え始めた。
おかしいのは、自分ではない。
一緒にボールを蹴っているtakuが、
takuは頭のいいフットボーラーである。
自身にできることとできないことを、完璧に認識している男だ。
それを知っているが故に、
触れないほうがいいのか迷った昴だが、
「takuさん、どうかしたの?」
「ん?」
「だって、いつもと違うプレーをしているから・・・」
昴の言葉を聴いたtakuが、
「まぁね・・・少し思うところがあってね」
「どうしたのさ、らしくもないなぁ。言ってみなって」
「うん、そうだね・・・実はさ・・・」
視線を昴に戻したtakuが、
「フンメルスを意識してみたんだよ」
次の瞬間、takuが昴を押し倒し、
いわゆる「床ドン」の体勢だ。
突然のことに、昴は驚愕の表情を浮かべた。
「ちょ、takuさん!?何を・・・?」
「ツイートを見たよ。フンメルスになら抱かれてもいいって。
昴さん、俺たち知り合ってからもう何年も経つよね。
なのに、俺に対しては一度もそんなことを言ってくれなかった・・
はっとした昴が、眼前にあるtakuの顔を見た。
takuは、涙を流していた。
「俺はいつだって・・・そのつもりがあったのにな・・・」
「や、だってそれは・・・」
「何度も襲いそうになった。そのたびに我慢してきたのに・・・
あのツイートを見て気付いたよ。君は最初から、
だから、少しでもフンメルスに近づけば、
「takuさん・・・」
takuの目から落ちた涙が、ピシャリと昴の頬に落ちた。
もう夕方だというのに、濡れた頬がやけに熱い。
その熱に浮かされるように、昴が口を開いた。
「まったく、馬鹿だなtakuさんは。
フンメルスになれるわけがないじゃないか」
放たれた冷たい言葉が、takuの嗚咽を大きくした。
takuは、もう二度と昴に会えなくなる覚悟をした。
だが、現実は少し違う方向に進み始めた。
組み伏せられた昴が、ふと腕を上げ、指でtakuの涙を拭った。
「でも、それが何?フンメルスになれないからって、
俺がtakuさんを愛する気持ちが狂うとでも?」
「す、昴・・・さん・・・・?」
「まぁ、厳密には抱かれてもいい、ではないね。俺が、抱いてあげるから・・・」
こうして、2人は1つになった。
プロの選手に憧れ、プレーや容姿を真似するのは自然なこと。
しかし、例えプロの選手同士であっても、容姿やプレースタイルを
完璧にコピーすることはできない。
でも、例え全く同じでなくても、それぞれ違った個性がある。
それこそがサッカーを面白くする要素なのである。
自分を嘆くな、他人を羨むな。
個性派万歳。
Fin.
あほがき
皆さんこんばんは!夜磐です。
ホモ小説第四弾をお送りしました!
しばらくホモ小説を書くつもりはなかったのですが、
ツイッターのとある発言からどんどん創作意欲が沸いてきてしまい
気がついたら作品が一本仕上がっていました!
いや~、こういうひらめきは大事ですねェ(笑)
さて、今回の小説では、満を持してtakuさんが登場しました。
いえ、先日のあずさんの小説で既にデビューを飾っていましたが、
やはりそこは「自分で書きたい!」という思いが強く、
あえての連続登板とさせていただきました。
気がついたら、昴さんも個人的には連続登板なんですよね(笑)
前回はあずさんと熱烈な絡みを展開しましたが、
今回はtakuさんとどこか甘く切ない情事を展開しています。
いや~、モテる男は大変ですな!羨ましい!
ではばいなり~ ノシ