フットボール マンション

『フットボールマンション』は、各住人に一つのカテゴリー(部屋)を与えており、その中で自由に執筆活動をしております。 初めて当サイトにお越しくださったお客様は、是非、右記カテゴリーより『はじめに』及び『住人の自己紹介』をお読み頂ければ幸いです。記事の更新情報は公式ツイッターアカウントから随時発信されますので、是非フォローをお願い致します。

2014年12月

はい、年末特別企画です。


まだ前篇の記事を読んでいない方は、そちらからご覧ください。
【年末特別企画】『2014年サッカー界10大ニュースをFBMの住民で議論してみた』①


ちなみに、前篇から表記方法を少し変更しました


※スカパーさんでやっている『Jリーグラボ』を少し意識して、こんなホワイトボードを作って座談会を展開しております。
image1(2)


※ 以下、録音した議論をほぼそのまま記載します。
(ただ、分量の関係上一言一句全て拾っているわけではありません。)
ちなみに、各々の発言の頭に誰の発言か分かるように記号を付けています。


今回の参加者は4人?の住民になります。

・ポンチョビ (国王)・・・「ポン」
・taku        ・・・「taku」
・昴          ・・・「昴」
・まこつ       ・・・「まこ」

・〇〇〇       ・・・「〇〇」

--------------------------------------------------------------------------------------

taku: 昴さんどうぞ。

昴 : 俺だけニュースを選ぶ方向性が違うんですが、Jリーグを頭から外しているんだ。本音をいえば、1から10までドイツで書けるんだけど・・・。1番に上げている“ミネイロン”とか。

(昴さん6位 :『クローゼ W杯得点更新』)

taku: なるほどね。ところで、クローゼって最初出てきたときは期待値がそれほど高い選手じゃなかったよね。ヘディングだけっていうか。

ポン: そうそう。

昴 : それはたまたま最初のワールドカップが全部ヘディングだっただけ。下から上がってきた選手だから、期待値はそれほど高くなかった。

taku: クローゼはアスリート系サッカー選手のはしりですよね。アスリートとしての能力が非常に高い。ジャンプしてヘディングするとき、すごくキレイ。

昴 : 35、6越えて、それでワールドカップで3点取れると思わなかった。

taku: 02年のときが、

昴 : 24歳かな。

taku: 24歳であのFW出てきたら、夢が膨らみますね。

まこ: 膨らむね~。

taku: あのときのドイツは何人も主力が出れなかったんですよね。98年でドイツは暗黒期を迎えてて、ベテラン頼りでローター・マテウス3バックが限界だった。02年は主力にケガが多くて、使えなかった。

昴 : バラックとカーンしかいない状態。

まこ: そう言われるとそうだった。

昴 : 今となってはイイ選手だったってのはある。シュナイダーとか。でも、当時どうだったかというとね。

taku: 1.5軍から2軍で決勝まで行ってしまった。02年が初めてしっかり見たワールドカップだったので、クローゼの衝撃は強かったですよ。

まこ: サウジ戦のボカスカ入れてるのでね。

昴 : あれで3点取っているからね。

taku: あの当時出てて、今も日本代表っていないじゃないですか、柳沢も引退しちゃったし。

昴 : 36歳で日本代表ってちょっと考えられないね。

まこ: 日本はどうしても1年ごとにサイクル、サイクルで変わっていく感じなのでなかなか定着できない。

昴 : クローゼは5点、5点、3点、3点だからね。

taku: え?

昴 : 5点、5点、3点、3点。

まこ: コンスタントに取ってるな。

taku: その後は04年にはシュバインシュタイガーとかいっぱい出てきましたね。

昴 : クローゼはその後も代表に入れたってのがね。

taku: ただ、ドイツもCFは不作です。

昴 : あの位置がいないんだよね。

taku: ワールドカップ初戦出場できないマイク・ハンケとか。

昴 : また懐かしいの出てきたな。

(昴さん1位: 『ミネイロン』)

taku: ちなみにミネイロンって何。

昴 : 準決勝のドイツ対ブラジルのことです。7-1の試合。

taku: あれは・・・。

昴 : 事件です!!

まこ: 事件だね。

taku: そのブラジルとやって日本はボコボコにされたわけですが。

まこ: ブラジルの観客は泣いてたよ「もう取らないで・・・」って

昴 : ブラジル開催は50年ぶりで、またトラウマになっちゃった。

まこ: ブラジルに必ず悲劇がくる。

昴 : あ、入った。 また入った。って感じ。

ポン: リセットしなくていいの?って

全員: (笑)

taku: 記憶に残る試合ですね。06のオランダとポルトガルとか記憶に残っているな。

昴 : あー、退場するやつでしょ。

taku: そう、滅茶苦茶になっちゃうの。

昴 : 今大会はアルゼンチン対イラン。

まこ: イランがめっちゃ食い下がったやつ。

昴 : ロスタイムまで0-0で抑えてて、最後メッシにやられてしまう。

まこ: あったね~!!

昴 : こんなにも報われない試合があるんだなと。

まこ: イランがすごいガンバってて、最後にメッシがチョロチョロっと抜け出して、巻いたゴールを決めた。

昴 : スーパーゴールを一発ぶち込んで、試合が終わった。

taku: 最近、夜に起きれなくなって試合が見れなくなっちゃった。

昴 : ほとんど録画した。

taku: それでも見たんだけど・・・忘れちゃった。海外サッカーを見なくなって、馴染みもなくなってきた。ジーコジャパンの試合の方が覚えているくらい。

ポン: ワールドカップは毎日やるからね。録画、録画、録画・・・って

taku: 記憶が上書きされてっちゃって・・・

ポン: 意外と記憶に残りにくい。

taku: 06アメリカ対チェコとか 好きで何度も見たから覚えてる。コラーのヘッドから始まる試合。

昴 : あの試合でケガしたんだっけ?

taku: そうです。

まこ: アメリカは近年、ワールドカップでは必ず善戦、もしくはすごい試合するイメージ。

昴 : アメリカは本当にアスリートサッカー。

まこ: ノウハウがなかったけど、サッカーってこんなもんだーってわかってしまえば、一つコツをつかんでしまえばね。

taku: メスチーソが多いから、スペイン系のサッカー熱はすごい。黒人系で背が高くない人はアメフトや野球じゃなくてサッカーをする。それに育成プログラムで02年出てきた化け物がドノバン。あと、永遠の未完の大器フレディ・アドゥ。

昴 : フレディ・アドゥ。

taku: ビーズリーとかね。

昴 : アメリカというと、アルティドール。ドノバン外しも話題になったね。

まこ: あったあった。

昴 : クリンスマンの息子が余計なことを言っちゃった。



taku: 国王、選んでください。

ポン: J3。で、みんな見てる?

(takuさん6位: 『J3開幕』)

昴 : 見れる試合がスカパーでも限られている。

taku: メディア露出が極端に少ないよね。

ポン: 少ないよねー。J2はそれでも・・・。

昴 : 全試合放送ある。今はピックアップで何試合かあるだけで、それっておもしろいというか、強いクラブ同士の試合になっちゃう。せっかくJ3作ったんなら、各チーム2試合ずつとかにしてほしいんだけど。

taku: 本当にその通りです。J3は質と量を比べてしまうと、J1は言うまでもないけど、J2とも雲泥の差です。これで始めちゃうんだ!!という感じ。

昴 : みんな思ったんだよ。これで出来るの??って

taku: 国王は一緒に見に行ったことありますけど、内容もね。J3は地域の人がどれだけ認知してくれるかなんですよね。SC相模原も意識調査での認知度はまだまだといった感じです。 

まこ: チャンスがあるという見方もあるよね。

昴 : 地方の琉球や秋田とか、今までJクラブがなかったところがどうなるのかなって気になる。

taku: 自分が見に行っている相模原はナイターの設備がない。だから真夏でも1時、3時キックオフ。 

まこ: JFLで良くあるパターンだ。

昴 : きっついね。何がキツイって客がキツイ。

taku: 客もキツイし、選手もキツイのでクオリティも下がる。課題は数々あるけど、Jリーグの裾野の広がる良さはあってサッカーが身近なものになるんですよね。経営的な部分はすぐに結びついてこないから、どれだけ我慢できるかってところ。

昴 : 潰れず残れるか。

ポン: 裾野が広がるのはいいけど、根付かせるには時間がかかる。だから、スカパーとかチームの後方(リーグ等)からの支援が必要。どうにかならなかったのかってのはある。サッカークラブって一企業としてみると、社員の人数からいっても大企業ってわけじゃない。だから、J3のクラブに経営からスタジアム運営、それこそ差別問題対策までやれってのはそれは無理だよ。限界があるから、後方で出来る部分があるはず、作ったからにはもっとやりようがあると思うよ。

昴 : どんだけ大きくする気があるかわからない。

ポン: その辺が良く見えない。

昴 : J2が22チームと多すぎる。J1と同じ水準にしたい。

taku: J1を広げるか、J3に落とすか。

昴 : J1は20以上にしたくない。

taku: J3に落とすのも大変ですよ。J3って、今季は実質上から4つとそれ以外が別物だった。相模原やYSCCが長野と試合をやっても、中々勝てない。

昴 : 長野、金沢、町田、鳥取?

taku: 長野や町田とやって勝てない。スタメンにアマチュア契約がいるか、居ないか。


バタン!!!


のす: 「おはざまーす」

※ 遅刻をしてきたのすけ氏がここから合流です。 のすけ・・・「のす」で表記いたします。

昴 : もう一時間以上の遅刻だよ。

ポン: 書くところがないな。

taku: のすけくん、途中ですが1つ選んでください。

のす: 選べばいいんですか。

ポン: もう話したのを選んじゃダメ、罰金。

taku: もし、選んだら脱いでもらおう。

のす: 奥大介で。

(takuさん9位、昴さん5位 : 『奥大介 事故死』)

taku: 昴さんが書いたのなんで?

昴 : 日本代表経験者で、以前にネガティブなニュースがあってだから、印象が強いんです。それが無ければ選んでない。

taku: 自分も同じなんです。Jリーグ優勝する2チームにいて、日本代表にもなった選手が『金がない』と。セカンドキャリアがないってのがね。

昴 : 引退後だよね。

taku: 松田直樹と違って、救われない死に方だなと。セカンドキャリアに積極的なジュビロのOBでこれってのが。

ポン: 石垣だか、宮古島の調理場アルバイトみたいな。

昴 : 前の事件の時にお好み焼きやアルバイトってのが、「え!!」ってなった。

taku: 野球選手もね、うどん屋でアルバイトとかありましたね。サッカーは年金とか、セカンドキャリアプログラムが機能しにくいですよね。早い選手は3年もすればやめていく。

ポン: 1~2年でトライアウトが出てる選手もいるからね。

taku: 互助会組織みたいなのはどの業界でも同じく問題で、ボクシングでも年取って後遺症が出てくる問題とか、女子プロでもアジャコングだっけな、引退した選手が一緒に暮らす養護ホームが欲しいとか、そういう話出てましたよね。

まこ: ダンプ松本かな。

ポン: あったあった。

taku: セカンドキャリアが奥大介のレベルでこれかと思うとね。それより上いかなくちゃいけないのかって。

まこ: そこまでって、相当上の方の人だよ?

昴 : そうそうないよ。

taku: サッカーをどの時点で諦めるかだよ。

ポン: また浦和の話になってしまうんだけど、浦和は自分ところで抱える傾向にある。引退した人をどんどんスタッフにして、スクールやらせたり。

taku: それは必要だよ。

昴 : 抱えきれなくなってしまう。

taku: 重要だよ。引退した後の繋ぎで何年か社会に慣れてもらうっていうか。

まこ: それを考えると、鳥取のGMになった岡野は浦和色に染まっていなかったのかな。

ポン: どうなんだろう。

昴 : どういう流れでGMになったかわからないけど、うまくやったなという印象。

taku: 正直、J3のGMってそんな勝ち組ではないと思うけど。

まこ: まぁ、そうなんだけどね。

ポン: 話題作りだと思うよ。魚釣ってきただけでニュースになるからね。 ※1

のす: 岡野は自分でGMはゼネラルマネージャーじゃなくて、ガンバル・マネージャーなんだって言ってますよ。

taku: セカンドキャリアは自分たちには分かりずらいところですよね。

ポン: わかりにくいよ。

のす: 奥大介を選んだのは、あれだけの選手でもう見れないし、思い出を語ったらおもしろいかなって思ったんです。

taku: 難しいことを簡単にやる選手だよね。

のす: ボールを持った時の入れ替わりが異常にうまい。

taku: 選手紹介の写真、すごい髪型だった。一時期、ユニフォーム欲しかったんだけど移籍してしまった。自分はジンクスがあるので、ユニフォーム欲しくなると移籍する。奥、那須、上野、マルキーニョス。中村俊輔もいなくなるかな?

ポン: セルティックいっちゃうかな。

taku: マジョルカかもしれない。



taku: あの「俺個サル行くも運動量減」ってなんですか。

(ポンチョビ9位: 『俺、個サル行くも運動量減』)

ポン: 最近、少し個サル行くようになったらね、走れないんだよね。ダッシュができないんだよ、止まれないというか、辛いなと思って。それだけ。

全員: (笑)

のす: それが10大ニュース?

ポン: 10大ニュースだよ。

taku: わかりますよ。ベテランの気持ちが分かるようになりましたね。一回行って帰ってくると、次の日あちこち痛い。

ポン: ほんとそうなんだよ。こないだtakuさんと雨の日にフットサルいったとき、最後の方で左足を伸ばしたら、筋が伸びちゃってさ。ダメだ年だなと思った。

のす: 俺の友達なんすけど、こないだフットサルやって、接触プレーも何でもないところで転んで腰の骨折ったんすよ。

全員: (笑)

昴 : どうやったら折れるんだよ。

のす: どんどん戦わないスタイルを身につけないと。本当に怖い。

taku: それ俺が一番体現できるよ。動けないとわかったら、動かない。そしたら周りが見えるようになった。ついてけないけどさ。

まこ: あー。

taku: 今までは、攻めるときはワーっと行ったけど。

ポン: がんばれない。

のす: いかに頑張らないか。

ポン: 走りたくない。

taku: 走らない個サルをね。

ポン: 走っちゃいけない、走るの禁止、スペース使うの禁止。

昴 : それ個サルじゃないじゃん!

ポン: 個サルのレベル設定がわかりにくい。ガチの接触プレーとか求めてない。それが行かないとわからない。

のす: レベルの表現っすよね。

ポン: ほんとそうなんだよ。初心者って書いていて、『なんだよこれ、ふざけんなよ』ってのがある。

昴 : 個サルは参加者次第じゃん。

ポン: どう考えても、高校までやってたやつがいたりする。

taku: それは彼らからすると、僕らの一個上のレベルから、見ているってのもあるよ。お互い様な部分もあるので、わかってくれてやってくれる人がいればね。遊ばれるとイラッとするので削りたくなりますよね。

昴 : (笑)


taku: 昴さんお願いします。(セレッソを)自分で拾ってください。

昴 : 俺????気になるのはラーメンだよね。

(まこつさん10位: 『ラーメン師匠 盛田 FW再ブレイク』)


taku: ラーメン盛田!!

ポン: セカンドキャリアが始まろうとしてた。今がセカンドキャリアみたいなもの。

まこ: いや~、俺はほんとすごいと思ったよ。解雇されて、再契約してシーズン前にFWに転向して活躍している。しかも37歳。

taku: 37歳でシーズン中にラーメン食って活躍できるのがすごい。節制して食べないっていう人がいるのに。

まこ: カズとかね。山岸やパトリックと同じで、ちょっとしたきっかけでここまで活躍できるってのがね。逆もあるんだけど、チームやポジションや監督が変わるだけでこうも変わるんだなって。選手の成功失敗は周りの一押しでどっちにでもなるのが、おもしろいし、残酷でもあるのを今年は感じたな。FC東京的にはランコ・ポポヴィッチ監督に干されていた河野がね。ランコ・ポポヴィッチが。

ポン: ランコ・ポポヴィッチ(笑)

昴 : 監督ってホントデカいんだよね。

taku: セレッソなんて出ている選手全然違いますからね。ここで(セレッソについて)拾いに行きますよ。

(takuさん7位、まこつさん8位 『セレッソ大阪 J2降格』)

まこ: 監督が3人もいたからね。

昴 : マンチェスターユナイテッドが崩壊したっていう、、

taku: ちょ、ちょ、ちょ、そっち行かない。

昴 : いーよ!!セレッソの話はもう!!

taku:
 しっかり調べて来ましたから。

まこ: 調べてきたの?笑)

taku: フォルラン選手。33節時点、出場26試合 1673分(フルタイム18試合分)得点7。23節以降1試合最高45分出場に留まる。

ポン: トップスコアラーでしょ?

taku: でも、7点ですよ。伊藤翔とあんま変わらないですよ。

全員: (笑)

taku: ムルジャだって得点数は変わらないですよ。

昴 : 6億の伊藤翔(笑)

全員: (笑)

のす: 6億の伊藤翔ってめっちゃ働きそう!!

まこ: サカつくでもなかなかないよ。

taku: フォルランの期待値は高かったよ。

昴 : Jの補強の流れを変えられる可能性があった。

ポン: ほんとにね、成功してほしかったですよ。

昴 :
 客入りも変わってくるから、プラスの効果の期待はあった。

taku: カカウは?

昴 : 良い選手だなぁ。

まこ: 良い選手だと思うんだけどなー。

のす: カカウ残るんじゃないんすか。

昴 : 残るんじゃないのかな。

まこ: 残るっていうコメント出てるよね。

昴 : 結局、セレッソの運営の問題だからな。

taku: カカウは当初厳しい見方が多かったよね。

昴 : そもそもずっと試合に出てなかったんですよね。

taku: 元々スピードがある選手でケガをして、厳しい見方の中でJに来たら、化け物じみてる。

ポン: 1ステップですごいシュート打つなって。

まこ: シュートの能力がすごい。

昴 : 元々足元うまいんだよね、ブラジル人だから。

ポン: 欲しいな。

taku: いいんじゃないですか?

ポン: スーパーサブで。

taku: ランク的には今シーズンJでいた選手じゃトップクラス。

まこ: (シーズン頭からいれば)もっと数字残してたんじゃないかな。

昴 : 前半戦からいればな。

まこ: さっきの話じゃないけど、フォルランはチームとフロントとちょっとした変化なんだよな。

昴 : あれは監督だね。クルピの状態でフォルランが来るとは思えないけど、仮にきたらうまく使うか、最初から干すかだったと思うんだよな。

ポン: 中途半端なことをしないでね。

昴 : どうしていいかわからないままシーズンが始まり、柿谷がサイドアタッカーになってて。

ポン: (フォルランは)出場契約あったのかな。

昴 : ありそうだよね。

taku: 残念ながら、セレッソは女性客をFC東京に持っていかれましたね。

昴 : 川崎に持ってかれるのは決まったけどね。

taku: え?

昴 : 杉本健勇。

taku: いや、今は“よっち”(武藤嘉紀)ブームでしょう。

ポン: ムトゥー。

まこ: 増えてるとは思うけど、そこまで動員に変化はないかな。アジアカップ次第かな。

昴 : 開幕に響くよね。

のす: こないだ味スタ行って、武藤が交代出てきたときチャントの音量があがった。

まこ: サッカーわかんない人でも、マスコミが大学生Jリーガーとして取り上げられてますから。

taku: 絵に描いたような属性持ちですからね。

まこ: お父ちゃん、おかあちゃん医者って言われてますね。

のす: 歯がキレイ!!

まこ: 笑顔がステキ、ボンボンだけどそれでもしっかりしている。

のす: 正直、僻んでます。

ポン: FBMで「武藤嘉紀 彼女」って記事作ればいいんですよ。武藤嘉紀の彼女はどんな人かを想像するっていう。

taku: あと2年ぐらいしたらMALIAと結婚してる可能性ありますからね。

全員: (笑)

ポン:
 またかw


(ポンチョビ10位:『FBM開設』)


taku: FBM開設ってありますが、義務感ですか。

ポン: 9位、10位あたりになってくると出てこなかったんだよ。

昴 : 出てこないよー。

ポン: のすけくんに書いてもらおうよ。

のす: 俺、勘違いしてて、みんなで1~2個もってきて10大ニュースを作ると思ってた。

ポン: じゃあ、それを今書いて。

のす: 気になるのがもういっぱい書いてあるから、書けないよ。

昴 : アトレティコの話したいでしょ。

のす: そうなんす。でも、これ2013~2014じゃ。

昴 : CLの準優勝とリーグを取ったのは今年だから。

のす: これしゃべりたいっす。

(昴さん2位:『アトレティコマドリード』)


taku: ごめん、一試合も見てない。

まこ: 俺もよくわかんない。

のす: もう442のお手本、教科書みたいで、シメオネが作り出してバカみたいに走るんす。縦圧縮・横圧縮もあって。

taku: それは雑誌でちょっと見た。

のす: 残念なのは90分仕様のチームだったんす。

昴 : そうなんだよね、延長もまで持たない。

taku: 俺のアトレティコの記憶を出すとヒンシュクを買いそう。

昴 : いつの話? トーレスの頃?

ポン: クリスティアン・ヴィエリだよ。

全員: (笑)

taku: ラウール・ガルシアが入ったくらいまでで止まっている。当時、箸にも棒にもかからないチームだった。

のす: アトレティコ、めちゃくちゃ引き抜かれたんすよ。クルトワ、チェルシーレンタルバックして、フィリペルイス抜かれ、ジエゴコスタはチェルシーいった。アルデルヴァイレルトはサウサンプトン。 ビジャはアメリカにいった。もう引き抜かれたい放題されちゃった。

taku: その図式は変わらないんだね。プレミアの札束攻撃。

昴 : プレミアに抜かれて、マドリー、バルサに抜かれる。

taku: 廃品回収は?

昴 : セリエがしてる。

のす: マイコンとかあんなに復活するとは思わなかった。アトレティコはあんなにすごいチームだったのにすげえ悲しい。わりにグリーズマン、マンジュキッチきたんだけど。全然違うチームなっちゃった。

昴 : 全然違うよ。

のす: あの2トップが引っ張ってた部分が大きい。今はアルビレックス新潟が日本のアトレティコみたいになってる。

昴 : アトレティコ見てて、ゴディンがすごい好きだったんです。ワールドカップでイタリアの試合でキターと思った。色々あった試合です、マルキージオが退場して、スアレスが噛みついた。

のす: あーー!!

昴 : スアレスを書いてもよかったね。

taku: いかに海外を見ていないかバレちゃった。

昴 : FBMは海外書いている人が少ないからね。

taku: つい先日今シーズン初めてブンデスリーガを見ました。ボルシアMGBとフランクフルト。

のす: ホワイトボードに外国人の名前がパトリックとアギーレしかない。

昴 : アギーレに誰も触れてない。

ポン: 触れてないよ。

昴 : 今の段階で話すのは難しい。

taku: 評価するのはアジアカップ後でもいいのかなって。独特の選手の好みがありますよね。それに協会や日本人スタッフ押しの選手がいるのでこれから。


ポン: 南河内SPAに載るってのは

taku: セレッソが降格したのでサポーター辞めたのかと。


taku: どれを10個選ぶのは難しいですね。

昴 : 無理。

ポン: 無理だよ。

のす: でもね、10個選ぶときに「俺氏個サル」は入ってこないと思いますよw

ポン: 大事なことだよ。年齢重ねるとプレースタイルが変わるってこと。

taku: 日本サッカーにおける末梢的問題だけどね。

のす: リバプールとか・・・。

昴 : 優勝したらアトレティコの5個したくらいに書けたかな。

taku: では、ここでおしまい!!


----------------------------------------------------------------------------------------------------------

ここで、タイムアップ。
前篇とは異なり、海外系の話題も出てきましたが、この辺りは少し参加者に知識量の差があったかなというのが正直な印象ですね。
今期より始まったJ3開幕に関する話題やセカンドキャリア等の話は、まだまだ今後も掘り下げられる要素が多分に残ってるのかなという感想を持ちました。
日本代表に関しては、アギーレ新体制についての話が殆ど出てこずで終わってしまいました。まあ、実際、アジアカップを見てみないとという部分もありますからね。


さて、いかがでしたでしょうか。
座談会は基本的に「参加してる本人達が一番楽しい」ということもあり、それをいかにして表現していくかという部分に関してはまだまだ勉強が必要なのかなと感じております。
もちろん、仕事としてやっていることではないので、割ける時間は限られてきますが・・・。

第三回の座談会も当然考えております。まだ、お題は発表できませんが、想像できる方には想像出来るのではないかなと思います。

ここまで、読んでいただきましてありがとうございました。


尚、前篇同様、基本的に、座談会での会話をそのまま掲載する形を取っておりますので、一部不適切だったり失礼にあたる発言もあるかと思いますが、ご容赦願います。


以下、対談中に補足説明が必要になりそうなものについて、リンク及び簡単な説明です。
(後篇はほとんど必要を感じませんでした)

※1 「野人」岡野雅行が、漁師に転身!? 鳥取が新プロジェクトを発表


はい。年末特別企画です。


恒例?のFBM座談会です。

W杯前に行った
【公式】「ブラジルW杯日本代表最終メンバー23人、誰になるのか議論してみた」 ①
【公式】「ブラジルW杯日本代表最終メンバー23人、誰になるのか議論してみた」 ②
【公式】「ブラジルW杯日本代表最終メンバー23人、誰になるのか議論してみた」 ③
の第1弾に続く2度目の開催になります。

前回の座談会では多くのご反響をいただきありがとうございました。
私を含めて参加者一同、ここまでの反応があるとは想定しておりませんで、非常に驚きました。
同時に、「これは、第2回・第3回と続けていかなきゃいけないな」という思いにもなっておりました。

さて、今回のテーマは、「2014年サッカー界10大ニュース」。

簡単に言ってしまえば、2014年の総括。

まあ、メンバーが我々ですからそ~んなに深い話が展開されているわけではありません。
しかし、やってる本人達は結構楽しんでます。

というわけで、前篇・後篇に分けての掲載になりますが、気楽にご一読いだたければ幸いです。


※ 以下、録音した議論をほぼそのまま記載します。
(ただ、分量の関係上一言一句全て拾っているわけではありません。)
ちなみに、各々の発言の頭に誰の発言か分かるように記号を付けています。


今回の参加者は4人?の住民になります。

ポンチョビ (国王)・・・「ポン」
taku        ・・・「taku」
          ・・・「昴」
まこつ       ・・・「まこ」

・〇〇〇       ・・・「〇〇」




前置きはこれくらいにして早速本編にいきましょう。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

12月21日(日)。

真昼間から新宿に集められた4人のFBM住民。
なんか一人足りない気がするが、13:00から借りた会議室は4時間という制限がある。
備え付けのトイレが故障しているのが非常に気になるところだが、早速、録音のボタンを押した。

  • 全員: ははははは。
  • まこ: 安物だから、、、、
  • ポン: 後ろに倒れた。
(ゴソゴソ・・・)
  • ポン: タイマーを設置するのに格闘する面々です。
  • taku: いいですか。
  • ポン: いいよ。
  • taku: さて座談会というわけで、5人の予定なんですが、4人しかおりません。
  • ポン: 誰だ。
  • まこ: 誰だ、遅れたの。
  • taku: お仕置きですね。とりあえず、2014年のサッカーもJリーグが終わって、日本人的にはひと段落ついた形です。振り返っていきましょうという、我々のブログであるフットボールマンションの企画です。
  • ポン: わー。
  • まこ: わー。
  • taku: 今回お集まりいただいたメンバーの方々、自己紹介がてら一言ずつお願いします。
  • 昴 : え、一言ってなに?  昴でーす。
  • taku: それしか載りませんけど、、、、
  • 昴 : え、いーーよ。セレッソについては一切触れません。
  • taku: 国王どうぞ。
  • ポン: フットボールマンションの管理人です。特にありません。
  • まこ: まこつです。年末、サッカー関係のオフ会に色々行っています。他チームの人たちと楽しく戯れています。

(自分でネタフリをして、司会者が自己紹介しない)

  • taku: 今日、ここにいる人たちって残念な人たちなんですよね。
  • 昴 : なんで?
  • taku: まこつさんと自分は無風地帯ですし、昴さんは降格、国王は優勝を逃したっていう、、
  • まこ: (笑)
  • taku: まぁ、我々の知り合いにはガンバ勢とても多いんですが、今日はいません。
  • 昴 : 仕事でね。
  • ポン: なんとかケン。
  • taku: それに優勝した人呼んでもおもしろくないってのもあります。
  • まこ: 自慢話ばっかりw
  • 昴 : 上から5個それが並ぶ。
  • taku: ガンバ優勝、遠藤代表復帰とか。
  • 全員: (笑)


  • 昴 : 今日どうやって進めていくの?
  • taku: 多そうなところから、いきたいね。
  • ポン: 結構散ってないか? 


スカパーで放送されている『Jリーグラボ』を少し意識して、ホワイトボードに書きだす形を採用しました。
左から誰が書いたものだか想像できますでしょうか?

image1(2)

(左から、taku・まこつ・ポンチョビ・昴です。)


(taku1位、ポンチョビ1位、昴4位、まこつ7位 『差別問題』)

  • taku: そうですね。では、昴さんどれか選んでください。
  • 昴 : 全員が触れているのは無観客試合の関係だよね。
  • ポン: いきなり難しいところだ。 クライマックスっていうか。
  • まこ: ハードな話題だ。
  • taku: 無観客試合についてですが、裏付け資料としてwiki先生でちょっと調べてきました。

3月8日 埼玉スタジアム 対サガン鳥栖戦でホーム側ゴール裏入場口に差別的横断幕が掲出された。
同23日のエスパルス戦にて史上初の無観客試合の開催をした。
罰則に至ったポイントについてですが、
・浦和側が横断幕を試合終了後まで撤去できなかった点。
・差別表現と受け止めた人もいる=意図に関わらず差別的内容と判断できる点。
・FIFAが13年5月に「反人種差別・差別に対する戦い」を決議しており、日本サッカー協会も規定の整備とJFA加盟団体への周知徹底を行っている点。
・浦和レッズはこれまでもサポーターの関連するトラブルを度々起こしており、類似するトラブルも起こしている点
・再三の制裁を受けてもクラブ側が再発防止に消極的である点。
今後は勝ち点減免や降格などの重い処分も視野に入れている
・クラブの損失は三億円以上
・サポーターグループの解散 という結果をもたらしたわけです。

※1
 
  • taku: 前半戦、開幕してすぐの話でしたね。
  • ポン: 第2節だね。
  • taku: 第1節が甲府の試合が雪で出来ないのがあって、すぐ次にこれだったね。国王、実際にその場にいた人間としてどうですか。
  • ポン: 僕はその弾幕を見ているので。
  • taku: 弾幕を見て、その瞬間にパッと『これはヤバい』と思った?
  • ポン: 僕は正直なところ、『う、、』とは思ったけど、ここまでのことになるとは思っていなかった。僕以外にもあの弾幕が掲出されているのを見た人は相当数いるんですが、試合前には何か付けているのは見たけど、何が書いてあるかはわからなかった。試合後に僕が降りていったら人が群がっていて、『うわぁ、ジャパニーズオンリーって弾幕が出ている』という感じですが、群がるといっても周りの人は弾幕を掲出した当事者が何かやっているなという認識の人が大多数だったと思う。試合後、問題として認識した人はtwitterなどでこの件であーだこーだと言っている人はいたけど、当時埼玉スタジアムにいた浦和のサポーターの共通認識としてはなかったのかと思う。
  • 昴 : 個人的には無観客試合には反対で、ゴール裏のエリアを潰すとかじゃいけなかったのかなと思っている。結局、無観客試合は見せしめ的な要素があると思うね。
  • まこ: 損失が3億円か。1サポーターが個人でこれほどの損失をチームに与えてしまったわけか。
  • taku: 後々、マリノスでも『バナナ問題』というのが発生するんだけど、twitterでおかしな論調があった。人種差別的なバナナ問題で損失が生まれたら、サポーターがチケットを今まで以上に買えば損失が埋まるという趣旨のことを言っていたサポーターがいた。でも、これは問題の捉えどころが間違っていて、問題の本質は何かを考えなくてはいけない。浦和の問題に関しては、協会の認識は正しいと思う。ただ、無観客試合については反対だ。
  • 昴 : アウェーサポで見に来る人もいる。自分の場合関東に住んでいると、セレッソを見に行くのは関東の試合しか基本的にはいけない。その中で見に行けない試合があるっていうのはね。例えば、海外の事例でいえばスタジアムで一定のエリアを潰すってのは結構多いので、それでもいいと思った。  ※2
  • taku: 指定席の年間チケットホルダーも見れないとなるとね。ちなみにあの試合見てました?
  • 昴 : 見てた。
  • まこ: 見た。
  • taku: 異様な感じの試合でしたね。
  • 昴 : 代表戦では無観客試合って前にあったね。
  • taku: 雰囲気的には煮え切らないような感じでしたね。
  • 昴 : 試合という感じはなかった。お客さんがいなかったので。
  • taku: 清水としては浦和との間で、爆竹事件に続いて起きてしまいましたね。いわくの組み合わせになりつつあります。
  • ポン: まぁ、ちょっとね。
  • taku: マリノスのバナナ事件はスカパーでの映像がネットにあげられたのが発端です。
  • ポン: そうだね。あの映像を収めてtwitterに上げた人がいたってのがあるね。
  • taku: これからはもっと監視されるんでしょうね。
  • ポン: 多分ね。
  • taku: スカパーを見ていると、観客との距離が近いスタジアムではかなりひどいジェスチャーをしているときもあります。
  • ポン: あるある。
  • taku: ジャパニーズオンリーは反響が大きい問題ですね。
  • 昴 : 個人的には正直フロント批判なのかなって印象ではある。
  • taku: その後はどうなんですか。チャントは歌ってますよね。
  • 昴 : 旗をやめたんだよね?
  • ポン: 今はオフィシャルで販売している旗だけは振れます。横断幕は出せません。 あとは、サポーターが作る旗、ゲーフラもダメです。太鼓は誤解があるんだけど、禁止はされていません。結局、アンニュイな感じでボーイズが解散しちゃったので、人数が人数だけに“誰が仕切るのか”ってところです。アウェーでも何千人って行くので、BOYSが居ないことでサポーター同士での覇権争いみたいなのがどうしても出てきてしまう。太鼓は禁止してないと言いつつ裏では色々話合いがあったようですが、よく見えてきません。
  • taku: 外から見ていてその後劇的に変わったという印象を受けない。混乱しているにも見えない。
  • ポン: 外から見ていると何も変わってないんじゃないかというか、北ゴール裏という風景に何か変化があったかというと、旗が無いくらいなもので、、、、あとスタッフが増えたくらい。鹿島でもどこでも、各ブロックに1人ぐらいスタッフがいるイメージ。
  • taku: 国王と一緒に見に行ったエコパに居た人はスタッフ?
  • ポン: 正装している人大抵はスタッフの人。
  • taku: 目立ちますよね。
  • ポン: 監視する意味合いもあるし、話や声を聞くってのもあるのかなとは思うけどね。
  • taku: その後についてはリーグの1年の流れがあるので、流れるプールのごとく来た印象ですが。
  • ポン: まだ色々迷っているというか、どうすればといった感じで。
  • 昴 : 上も上で慣れてないし、協会も対応が決まっているわけじゃない。
  • まこ: 欧州は今まで何回も無観客試合をやっていて慣れている、と言うと良くないんだけど、ノウハウが出来ている。
  • 昴 : 普通にあったりする。
  • まこ: それは絶対ダメなことなんだけどさ。
  • 昴 : 慣れているところはありますよね。
  • まこ: 警備などは慣れているし、しっかりしていると思います。それでも、先日サポーター同士が激突して、川に投げ入れられて死亡した話がありました。
  • 昴 : 日本ではそういうのとは無縁だからね。
  • taku: 安心して見れるJリーグって中では、安心して見れるものへの破壊というか、挑戦だと思う。ただ、出てしまうのかなと思います。自分たちは冷静に見れますけど、そうじゃない人もいる。
  • ポン: まぁね。
  • 昴 : どんなにがんばっても、一人を止めるのは難しい。
  • taku: 抑止力ってなると、周りの目があるってことを常に意識していく必要がありますね。以前国王が言ってましたよね。試合前日にアウェーの街をユニフォーム着て闊歩するのはアレだなと。僕らの周りにもいましたね、品川の新幹線の駅を試合の日でもないのにユニフォーム来てたやつが(笑)。
  • 昴 : それは全然関係ないからw
  • まこ: 某さんw  ※3
  • taku: これから何年もしてったときに浦和レッズに求められるのは、一番大きなクラブとして、どれだけJリーグをけん引していけるかってところが重要。まだまだ問題が起こったという経過であって、次の動きについては来年以降だと思う。
  • まこ: 来年ってのがキーポイントだと思う。今年色々あって、じゃあ来年答えは?答えは出ないんだろうけど、一定の道筋は出たのかなってところ。
  • taku: レッズの強さはヒーロー的強さじゃなくて、ヒールな強さなので、ただの悪役ではね。それは周りも本意ではない。
  • 昴 : 協会のガイドラインはできたのだろうか。
  • taku: 試合前にスタジアムで見せているやつがあるけど、実際のところは流しているからOKではなくて、キッチリとしていかなくてはいけない。サッカーを見せる以外のところも求められるようになってきている。

(まこつ1位:『山岸 移籍大成功』、昴8位:『GK山岸 決勝ゴール』)

  • taku: 浦和の話が出たので、続いて山形の話とレッズが最後に失速してしまった話。
  • まこ: (笑)
  • taku: 国王にとってはまたアレな話です。
  • 昴 : 真ん中に並んでるんだもの。
    (まこつさんが4位、国王が3位にいれている)
  • taku: 自分は山形の話いれてないんですが、山岸が劇的なゴールを決めましたね。レッズサポとしてはうれしいんじゃないですか。
  • ポン: いやぁー、なんでウチの連中はああいうヘディング出来ないんだろう(笑)。
  • 全員: (笑)
  • ポン: あれはかなり難しいヘディングだよ。体もゴール方向向いているわけじゃないし。
  • taku: かなり難しいですよ。
  • まこ: 首の振り方がうまかった。
  • 昴 : GKのヘディングゴールは前例がないんだよね。
  • 全員: 前例はない。
  • まこ: 乗り移ったって感じなんだろうな~。
  • taku: ニアに体が逃げながら、すらしたお見事なゴール。
  • ポン: お見事なゴールだった。二度と出来ないと思うけど(笑)。

(まこつ3位: 「山形大躍進」)

  • taku: 山形は天皇杯もプレーオフも勝ち上がってきて、大活躍を見せてますけど。
  • 昴 : 来年J1に残れる希望があるチームなんだよね。
  • ポン: 山形2位予想だったんですよ私は!!
  • taku: 自分の中では山形って大失速のイメージです。甲府がJ2に居たとき、6月くらいまで山形が1位だったんですが、甲府に負けて大失速したんです。
  • 昴 : あー、あったあった。
  • taku: タレントを見ても、J1レベルはそう多くない。
  • まこ: そーだね。
  • taku: DFとMFはもう少し必要かな。
  • まこ: まぁ、そこはJ2から上がってきた全チームにいえる課題。
  • ポン: 結構、走ってナンボってところあるし。
  • まこ: あとはチームのやり方を新しく入ってきた選手がどれだけ理解するか。
  • 昴 : どうしても鳥栖っぽいイメージだけど、前に豊田がいるわけじゃない。豊田!!って居れば、、、、そうじゃなくて10人で守って攻めて走ってのチームだと柱になる選手が欲しい。
  • taku: とにかくどこまでがんばれるか。
  • ポン: ほんとにね。
  • taku: ただ、山形はすごく整備されているチームだと思った。天皇杯決勝を見たけど、ビルドアップの仕方もパスワークでしっかり崩して、1・2とか使ってからサイドに散らしたり、FWに当てることができていた。まぁ、ガンバの前線からの守備が緩いってのもあるんだけど、割とビルドアップはスムーズに出来ていた。
  • まこ: 天皇杯決勝は見方によってはどっちがJ1でJ2だか。山形の方がスゲー繋ぐし、走る。だけど、ガンバがカウンターから2人で崩したというか、破壊したというか。天皇杯見ていて、こんな簡単に点とれちゃうし、パス繋がっていても点取れないんだなと。
  • taku: ガンバがある程度小手先というか、出来ちゃってるところで山形のプレス外しちゃうんですよね。山形はJ2レベルではすごい高いレベルで、チームワークを使って、コンビネーションをするけど、最終的にはガンバに東口やCBに個で止められちゃうんですよね。2次攻撃、3次攻撃になったときに何ができるかですね。やられるパターンは決まってたんです。サイド行って、作り直して真ん中の選手が上がってくるんだけど、そこでサイドに振ろうか、FWにパスを付けようか迷って下げる、奪われるっていう。
  • まこ: うまくさばける選手が1人居るとねって感じ。
  • taku: サポーターの盛り上がりはあるので、面白いチームだと思います。ただ、J1に残るのは厳しいと思う。
  • ポン: 一年通してを考えると、波もあるしね。ただ、浦和は勝てないと思うんだよね(苦笑)
  • taku: ああいうチームは苦手ですよね。
  • まこ: ガテン系に弱い。
  • ポン: 開幕戦、(浦和が)山形じゃないかと予想していて、、、
  • taku: 浦和は実直にプレーしてくるチームに弱いですよね。
  • ポン: 部活サッカーみたいなのにね。
  • taku: 逆に相手にリスペクトされ過ぎちゃうと浦和は好きなことが出来る。
  • ポン: そうですね。

(ポンチョビ3位、まこつ4位:「浦和、最後に大失速」)

  • taku: そこで、浦和がどうして2位になっちゃったかって話なんですが。
  • ポン: あれ、2位だっけ。 一応、2位になれたのか。(すっとぼけ)
  • まこ: ACL獲得だね。
  • ポン: なんなんでしょうね、わかんないね(笑)。個人の名前を出しちゃうとアレだけど、やっぱり興梠が抜けたのは痛かった。興梠と李じゃタイプが違うから、興梠が無理してもボールを収めて1秒、2秒と時間を作ってくれる、李はそういうタイプじゃないから。そうなると一番後ろからのボールの動かし方を変えなきゃいけない。
  • 昴 : 変えるというか、李と興梠を並べたいね。
  • taku: そうですね、縦関係でね。交代カードはいるんですけど、あまり有効じゃなかった。マルシオ使えなかったし。
  • 昴 : マルシオいつまで残っているんだろう。
  • taku: 今回、契約ないの?
  • ポン: 我々の周りでは無いんじゃないかという話。もうすでに2列目シャドーは何枚も取ってますから。   ※4
  • taku: 新加入は石原と、ズラタン、武藤、高木。
  • ポン: 高木はワイドって考えもあるけど、まだ出てないないけど 矢島や山田が出るって話もある。それにマルシオは一番年俸が高い選手でもある。
  • taku: 億ですよね。
  • ポン: 推定1億ね、阿部と同じです。無観客試合の関係もあるんで、そんなに高額年俸選手は抱えられないよってところ。
  • 昴 : ズラタン入れるから、外国人枠ってのもね。
  • taku: 石原はまさしく興梠の代わりですよね。
  • ポン: そうだね、興梠と併用もできる。
  • taku: 1トップとシャドーの兼任が出来ないとね。ズラタンはどうなんですか、1トップ固定ですか。
  • ポン: それはないんじゃないかな。逆にそれをやられるとガッカリ。
  • taku: バルサにイブラヒモビッチがいたときみたいにノッキングを起こしたりするんじゃないかと思ったり、、、
  • ポン: 基本は、シャドーで使っていくんじゃないかと。
  • taku: もっと柏木が流動的に出来ればね。今季きつかったのは、青木が出てきたときとかビルドアップがおぼつかないシーンがあった。 鈴木啓太のときもね。
  • ポン: おぼつかなかったね。
  • まこ: そこでウチの高橋秀人です!!移籍金3億円とか言ってるけどね。
  • 昴 : さすがにたっけえな。
  • taku: どこで使うかわかんないな。
  • ポン: 最終ラインではなくてボランチでしょ。球出しがうまいイメージはない。
  • 昴 : 来季は戦力を足さなきゃいけないからね。
  • ポン: 阿部ちゃんが今年もフルで出ちゃっているんで・・・。来年、ACLもあるので阿部ちゃんの代わりがいないので。
  • taku: over30の選手にフルシーズンきついですからね。
  • ポン: 鈴木啓太も終盤戦、不整脈出ちゃって試合出れない状況だったので、ボランチが足りない。
  • まこ: いくらあっても足りないよって感じかな。
  • taku: 右サイドのワイドの手入れが進んでないけど。
  • ポン: 平川がいるのでね。ワイドは新加入の橋本が左ですが、左は元々、宇賀神と槙野のコンビネーションが良い。そうなってくると、橋本と宇賀神を左で競わせるか、宇賀神を右に持ってくるか。橋本を槙野のポジションの控えという人もいますけどね。
  • taku: 若手使われないですね。阪野くんとか。
  • ポン: そこらへんは浦和の問題だよね。
  • taku: 結局、取ってくるのかよって感じ。
  • まこ: そうだよね。
  • ポン: 高橋峻希じゃないけど、浦和を出たら活躍してるのもいる。神戸で1シーズン右サイドのスタメンだった。
  • taku: 地味補強の声もあるけど、自分としては積極的な補強だと思う。抱えるだけ抱えてしまおうって感じ。
  • ポン: そうだね。
  • taku: あと1人、前の方を取ってきたら取りすぎ。
  • 昴 : 前はもういらない。
  • まこ: A契約の人数変わったんじゃなかったけ?
  • 昴 : あれ来季から?
  • taku: それはA契約の人数であって、予算が変わるわけじゃない。
  • まこ: それはそう。
  • 昴 : 試合に出られる人数は決まっているから。
  • まこ: 増やし過ぎてもねってところあるね。

(まこつ2位:「ガンバ三冠」 ポンチョビ4位:「湘南圧勝!ガンバ三冠」)

  • taku: まこつさん以外ガンバに触れていませんけど。
  • 昴 : いやいや。
  • ポン: あるよ、湘南の横にちょこっと書いてるじゃん。
  • taku: あ~。 J1の方が後に来ちゃっている(笑)。正直なところ、3冠は鹿島以来なんだけど、インパクトは湘南の方があったな。
  • 昴 : 前半戦が特にね。
  • まこ: 全然負けない。 勝ってばかり。
  • taku: 千葉にアウェーで6点入れましたからね。
  • まこ: うんうん。
  • taku: 強かった。
  • まこ: 強かったー。
  • taku: サッカーの強度がJ1でも他にないよね。
  • ポン: ほんとだよ。なんで天皇杯大宮に負けちゃったんだ?(笑)
  • taku: ただ、湘南も厳しいですよ。武富くんがレンタルバック、丸山くんもレンタルバックです。
  • まこ: 丸山はFC東京でれるのかな~。
  • taku: 完全移籍でいわゆる“借りパク”されないために抑えちゃったって感じですか。
  • まこ: そうなんだろうけどね。
  • taku: 他はメンバー残りましたけど、来季うまくいかなかったら遠藤航、三竿とか抜かれちゃうと思いますよ。あと、FWがJ1で通用すんのかよってのはある。
  • ポン: そこはね、最終的な個の部分で最後の5mが苦しい。
  • まこ: 前回はそれであっさり降格になっちゃった。
  • taku: 自分の予想では、今回の昇格で一回サイクルが終わって、またちょっと低迷期に入るんじゃなかろうかと思う。永木とか有力選手をむしられちゃって。
  • 昴 : 次落ちたときが終わりって感じ。
  • taku: この一年で覚悟は必要ですね。 残留は厳しいと思ってます。
  • 昴 : さすがに残留すると思うけどな。湘南が落ちるってことは昇格した3つとも落ちるってことだからな。
  • taku: 勝ち点を昇格チーム相手に取りこぼす常連のチームって、今はみんなJ2に落ちていったじゃないですか。今のJ1は昇格チーム相手に取りこぼすようには思えないな。
  • 昴 : 俺は仙台が超ヤバいと思っているからなー。
  • まこ: むしり取られているね。 赤嶺もいなくなっちゃうし、、
  • ポン: 一昨年、テグさん(手倉森さん)が抜けた段階でね。
  • 昴 : そう、テグさんが抜けた段階でやばい。
  • ポン: 終わったなと。
  • 昴 : あと、清水ね。
  • taku: 清水はね、まだ未来がありますよ。若い中にも競争があって、結果が出ない選手は切られている。お金になる選手は売る。
  • まこ: そこらへん難しいね。
  • ポン: でも、清水は若手が出てくるけど、そこからが伸び悩みというか・・・。例えば、石毛とかが出てきて騒がれたけど、その後素晴らしい軸になったか、河井陽介にしてもそう。来シーズン、ドーンと中心選手として行けるかと言われればなってないし。結局、来年になればまた大卒にポジション取られたりして、中途半端なところをずーと言っている感じ。
  • taku: もうすでに開幕厳しいですよね。大前くん、河井くん共に8週間の怪我って出てますから。体が出来ない状態で3月を迎えるとなると。  ※5
  • ポン: キャンプがほぼ別メニューとかだろうね。
  • taku: まぁ、2シーズン制になるので、後半の巻き返しってのはあるかな。

(ポンチョビ7位、昴7位:『大宮アルディージャ降格』)

  • taku: まこつさん、どれか選んでください。
  • まこ: アルディージャ降格。
  • 全員: (笑)
  • taku: アルディージャが降格した理由は皆さん、だいたいお分かりだと思います。
  • 昴 : 俺、降格予想してた。
  • まこ: 落ちない落ちないと言っていていても、落ちないんじゃねって空気感がずーっと何年も続いてたってところなんだよな。
  • taku: 今期の大宮どういうチームだったかというと、、
  • ポン: なんもないよ。(笑)
  • まこ: なんもない。(笑)
  • 昴 : 去年の後半がひどすぎたんだよね(笑)
  • taku: そこをリセットしても、今年の大宮ってキッチリしたチームっていうより、自分たちのサッカー出して能動的にやりたいように見えた。DFラインもけが人が出たりで滅茶苦茶になっていた。FWがいたから何とか点は取れてたイメージ。
  • 昴 : FWも今までのとはタイプが違う印象。ノヴァコビッチが居て、ラファエルが居て、彼らに投げちゃえばなんとかしてくれるけど、ズラタンはそうじゃない。
  • ポン: ムルジャもそうじゃないからね。
  • taku: ラファエルが1番なら格は落ちるよね。
  • まこ: ラファエルが居て、浦和とのダービーに勝って、『オー!!』ってなって盛り上がった。今年は、、、ね、、 勝ってもそこまで勢いが付かなかった。なんとかなるとだろうでずっといっちゃった感じ。
  • 昴 : セレッソが2010年、J1に上がってきたとき、開幕が大宮戦でこんな化け物がJ1にはいるんだと思った。当時、マトってDFがいて乾や香川が何度もつっかけていったんだけど、跳ね返されて、それをラファエルがきっちり収める。ボコボコにされた記憶がある。
  • taku: ラファエルは近年の中でも別格だな。
  • まこ: うんうん。
  • taku: まぁ、別格FWについては後で昴さんにお伺いします。
  • まこ: (笑)
  • 昴 : 触れなくていいよ!!
  • ポン: 別格FW(笑)。カカウかな。
  • 昴 : カカウの話ならねw
  • まこ: カカウすごいんだけどなー。
  • 昴 : カカウ自体は別格。

(ポンチョビ2位、taku2位、まこつ9位:『ワールドカップ、Gリーグ敗退』)

  • taku: 国王、選んでください。
  • ポン: 秋春制、、、、、ワールドカップいっちゃう?
  • taku: 盛り上がりましたね。前回より国内の盛り上がりがあった印象です。
  • ポン: 前回は大会直前が悪かったからね。
  • taku: 06年を踏襲したような感じがしました。
  • ポン: 完全にね。
  • まこ: うんうん。
  • 昴 : ベルギー、オランダといい試合をしたからね。
  • taku: そうなんです。では、中身についてですが、評価するのは難しい大会だったと思います。
  • ポン: まぁね。
  • まこ: うーーん。
  • taku: CBとGKを除けば、歴代代表の中ではダントツに強いと思います。
  • ポン: 10大ニュースには出てないけど、岡崎がドイツで点を取っている。それに書いてあるけど、ミランの10番とかね。今までは出場するだけだったけど、長友とか安定して欧州で試合に出ている選手が増えている。個のベースは上がってきているけど、大会の成績には反映されてない。
  • 昴 : 初戦で負けたのは、結局CBとGKかと思ってしまう。右からのクロス2本。
  • taku: 自分は2点目、トドメがさせなかったのが大きいと思う。1点は本田の個人技でスペシャルなゴールがあった。コロンビア戦のように追いつくぞ!!というゴールがなかった。
  • 昴 : 得点の話になると、前回もそんなに決めたかていうとFKだよ、、
  • taku: あれは宝くじみたいなもんだよ。
  • 昴 : 得点の問題は前回あまり変わっていない。
  • taku: 相手のレベルも断然違いますよ。カメルーンとコートジボワールですよ?
  • 昴 : 違う。
  • ポン: 全然違うよ。
  • taku: デンマークとコロンビアを比べたら。
  • ポン: ぜーんぜん違う。
  • taku: 10人になったギリシャに対しても崩せなかった。
  • 昴 : 崩せなかったってのは直ってない。
  • taku: 日本の良いところが出なかったのかなと思う。
  • まこ: 直前にケガしていたメンバーが多くいて、コンディション調整にも失敗した。
  • 昴 : 結局、CFを固定できなかった。
  • taku: そうなんだよね、大迫も呼ばれたのは最後になってから。
  • 昴 : 柿谷もそうだった。2列目とのコンビネーションを作る時間が足りなかった。誰を呼ぶとかではなく、もっと時間をかけるべきだったよね。前田のパフォーマンスが落ちたのが誤算だった。
  • taku: それは4年前にわかってたんじゃ。アジアカップ以降も引っ張り過ぎだったんじゃないか。
  • 昴 : もう2年くらい持つって考えだったのかな。コンフェデは本番に近いテストだったんだけどね。
  • taku: 大迫が最後に出てきたってのは救いではあったんですけどね。
  • 昴 : んー、本大会でボールが収まらないというか、受けた後のパスが繋がらないから、なんだかなーって感じ。
  • taku: それは大迫を起用するのが遅かったんですよ。
  • まこ: 個人的には初戦のスタメンを見たとき、これで大丈夫なのかという疑問がでてきた。なんかうまくいかないのに点が入って、そのうち失点して、、、
  • taku: 2010年とは対照的な大会になりましたね。キーマンを外してマイナーチェンジをして成功した2010年と、最後まで自分たちのサッカーにこだわって、オプションパーツ(大久保)をくっ付けて車検通らなかった2014年。
  • まこ: ザックはスタメンの11人からは感謝をされていたけど、サブメンバーからするとどうなんだろうか。
  • taku: 先日出版された『通訳日記』でも、スタメンとそれ以外では温度差があったような話がありましたね。ザックは最後までCFとCBは最後まで手を付けられなかった。 ※6
  • 昴 : 今までの経験でやってきたCFやCBの選手が日本にはいなかったのはある。
  • taku: 古かった。
  • 昴 : 単純に日本に合ってない。北欧でやらせたらいい。
  • taku: 期待感のあるゴールもあったんだけど、青山から大久保のゴールとか。
  • まこ: あれね~。
  • taku: ザックは大なり小なり呼んでくれましたよね。
  • ポン: そうだね。
  • taku: 最後は山口も使ってましたし。とはいっても、期待値よりは低いよね。
  • まこ: 本大会になってそうとうテンパってたと思うよ。雰囲気もあるだろうし、テンパって当然だろうけど、、監督は修羅場をくぐり抜けないと、選手に伝わってしまう。
  • taku: 歴代の中ではオシムと並んで一番経験がある人だと思いますが、、、

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


前篇はここまでになります。


主に、浦和レッズの横断幕問題からの差別問題リーグ終盤の浦和レッズの失速J2勢湘南、山形の躍進ワールドカップ敗戦。この辺りが前篇の内容になりました。


基本的に、座談会での会話をそのまま掲載する形を取っておりますので、一部不適切だったり失礼にあたる発言もあるかと思いますが、ご容赦願います。

細かい感想は後篇が終わった段階で記そうと思います。

後篇は、12月31日に掲載になりますので、お楽しみに。




以下、対談中に補足説明が必要になりそうなものについて、リンク及び簡単な説明です。


※1 安全で快適なスタジアムに向けて ~無観客試合を終えて~(浦和レッズ)

※2 最近ですと、セリエAのヴェローナサポーターが、ACミランのムンタリ選手に向けて人種差別チャントを行ったことで、1試合ゴール裏の使用禁止処分が出たのが有名でしょうか。

※3 当ブログの住民でもある、某地域リーグサポーターです。

※4 この座談会を開催している段階で、浦和レッズがマルシオリシャルデス選手との契約更新を行わないことは発表されておりました。申し訳ございません。

※5 大前元紀 選手のケガについて  河井陽介 選手のケガについて (清水エスパルス)

※6 矢野大輔氏が書かれた『通訳日記』に関しては、住民のバーニング氏が書いた記事をおすすめいたします。【バーニング】 「なぜコートジボワールに負けたのか」という問いに答えるための参考資料の一つとして ――矢野大輔『通訳日記』レビュー




皆さんこんばんは。
夜磐です。


前田遼一選手がFC東京に移籍しました。


前田選手は、ちょうど自分が熱心に磐田を追いかけ始めた頃に
出始めた選手だったので、かなり思い入れがあります。
なので、この機に前田選手について自分が知っていること、
思っていることを書いていきます。
ついでにFC東京サポさん達への取扱説明書になれば・・・と思います。

あと、3年ほど前のものですが、自分が以前に twitter にて前田選手について
連投した呟きを、フォロワーの方に togetter にまとめていただいております。
少々内容が古いですが、そちらも併せてご覧いただければ
前田選手についてのご理解頂く際の手がかりになるかと思います。
http://togetter.com/li/132633


■どんな選手なの?
突出した特長を持つ、というよりはいろんなことを幅広くできるタイプの選手です。
点を取ること、味方を活かすこと、どちらもできます。

点を取る面では、空中からでも地上からでも点を取れます。
右足、左足、頭と満遍なく使えるので、「これさえ封じれば点を取られずに済む」
という必勝法があまり存在しない選手です。
ドリブルからシュート、という派手なパターンでもゴールを奪えますね。

味方を活かすという面では、ロングパスを頭や胸で味方に落としたり、
足元でキープして味方が上がる時間を作ったりできます。
味方がサイドを突破した際に、ニアに走り込んで相手を引き付け、
他の味方が走り込むためのスペースを作る、なんてこともよくやりますね。
これだけいろいろできるので、「前田と相性が悪いFW」はほとんどいません。


■特徴的なプレーは?
ボールを持っていないところの動きが巧みだなぁ、と思います。
特に、クロスを待っている時に絶え間なく動いてフリーになるセンスは
今まで見てきたFWの中でもピカイチかと思います。
ニアに動くと見せかけてファーに、ファーに動くと見せかけてニアに。
DFが付いて行き辛い動きをよくするので、守る方は大変じゃないですかね。
ゴール前だけではなく、カウンター発動時にロングパスを受けられる
ところにススッと移動するのも、オフザボールの精度の高さ故かな、と思います。

あと、ライン際で相手と対峙した時に、ライン側に抜けるプレーをするのも
前田選手独自かな、と思います。足裏で転がしたりとか、股抜きとか。
見てるとすっごいカッコイイんで、自分がフットサルをしている時とかに
たまに真似します。なかなか巧くできませんがね(笑)


■短所は?
あまり知られていませんが、視野が狭いです。
突拍子もないところにいる味方や、意表を突いて接近してくる敵には
あまり気付きません。味方からの声掛け、或いは経験則で
なんとか補っている状態ですね。
あと、これも意外に思われるかもしれませんが、足が遅いです。
ヨーイドンのスピード勝負で勝っているところは、あんまり見たことがないです。


■ピーク過ぎてるんじゃないの?
まぁ、誤解を恐れずに言うのであれば、ぶっちゃけプレーのキレは
ここ2~3年で確かに失われている部分もありますね。
実は、ピークの頃であれば書けた長所が少なからずあります。

例えば、足元のテクニック。若かった頃は本当に足元が巧くて、
あの藤田俊哉に「真似できない」と言わせたエピソードも残っています。
凄まじい嵐の中の試合で、いろんな選手がボールの扱いに四苦八苦する中で
一人だけ自在にボールを扱っていた姿が色濃く思い出されます。
ただ、最近はボールが足についていないシーンも多く、
味方のパスをきちんと収めるシーンは貴重なものになってしまいました。

あと、何故かわかりませんが、直近3年で突然PKが超絶に下手になりました。
枠を外すことはないのですが、まぁ~よく止められます。
コースが素直すぎるのでしょうかね。理由はよくわかりませんが・・・。
あんまり蹴らさないほうがいいかと思います。


■起用における注意点
・1TOPはお勧めしません!
前田選手は、味方が常に近くにいる状態でこそその実力を発揮します。
フィジカルがそこまで強いわけではなく、また鬼のようなキープ力もない故に、
味方との距離が離れすぎていると、単体ではあまり力を発揮できません。
近くにいる味方との連動、これこそが前田選手の力を引き出す要素です。
戦術にもよりますが、距離が離れがちな1TOPでの起用は難しいでしょう。

・クロッサー選びは慎重に!
前田選手はヘディングでのゴールが多いですが、一般的に空中戦に強いと言われる
選手とは異なり、動き回ってフリーになることでクロスを引き出すタイプです。
クロスを上げる選手が、一度中を見てクロスを上げる頃には既に
一度確認した場所とは違う場所に移動しています。
これについては駒野選手が「大変」とぶっちゃけちゃってます。
前田選手の動きを想像し、意図を一致させてクロスを上げられる選手が
クロッサーにいれば、前田選手の得点能力は何倍にも跳ね上がるでしょう。


■今回の移籍について
「悲しいけど仕方ない」というのが率直な気持ちです。
このまま磐田にいてもJ1に戻れる可能性は非常に低いですし、
どんな形であれJ1に戻れるチャンスがあるなら、それを掴みたいという
気持ちは正しいと思います。
むしろ、今まで何度も他の強豪チームから誘いがあったのに、
ここまで長く残ってくれたことに対して感謝したいです。

前田選手のおかげで、ジュビロ磐田は多くの栄光を手にしました。
その偉業が消えることは、前田選手がどこにいても消えるものではありません。


前田選手がこの記事を見ることはまずないと思いますが、
それでも前田選手への思いを綴り、この記事を締めようと思います。




15年間、本当にありがとうございました。
共に戦うことができて、本当に嬉しかったです。
ずっと、磐田の誇りでした。
貴方が今年、ちらりと「自分のキャリアを後悔している」ということを
仰った時、少し申し訳ない気持ちになりました。
もしかしたら、その後悔は正しいものなのかもしれません。
それでも、貴方のそのキャリアに多くの歓喜を味わわせていただいた者として、
その後悔は間違っている、と言わせてください。
自分は、貴方が磐田にいてくれて、本当に嬉しかったし、楽しかったです。

この先のサッカー人生に、今まで以上の栄光や楽しさが待っていることを、
心から祈ります。FC東京で、前田さんらしいゴールをたくさん決めてくださいね。
応援しています。

去る12月21日、フットボールマンション(以下FBM)の座談会が行われた。
都内某所で行われたこのイベントは約3時間に渡り、前回の【公式】「ブラジルW杯日本代表最終メンバー23人、誰になるのか議論してみた」から半年を経て開催された第2回目の座談会であった。


議題とその内容については、後ほど公開される記事をお楽しみにしていただければと思う。
今日は先行PRの意味も含めて、その座談会について少し与太話をば。

前回より半年のを経た座談会は事前に充分なお題を考える時間の余裕があった。
11月の始めにFBM住民のskypeチャットで構想が発案され、同月半ばには会場確保とお題のリリースがされ、5人の参加者が集まる見込みとなった。
当初、参加者はもっと多くなるかと予想したが、年末進行ゆえか5人に留まった点については座談会進行上は歓迎すべき数字だが、もう少しと思うところもある。
その辺は既に開催の機運のある、次回座談会への持越し課題としたい。


会場は前回のファミレス収録の教訓を得て、都内墓所のレンタル会議室を4時間予約した。
前回のファミレス収録では、言うまでもないことだが雑音により発言を完璧に拾えない個所もあり悔しい思いをした。
今回はレンタル会議室を使い、万全の態勢で収録に臨めた。
雑音がないということは、座談会の密度にもかかわってくる部分でもある。
だから、今回出来上がってくるものは、前回よりも良いモノになる確信があった。
事実、音源を聞くたびに細かな反応まで聞こえ、その場が目の前に再現されることでリアルな対話となり、文字起こし兼第一次編集の作業は非常にスムーズに行えた。


文字起こしは前回も苦労した作業だ。
座談会の収録時間が長くなる=文字起こしの大変さが増すのは当たり前だが、対話ゆえ、またお互い気心が知れているだけにどうしても”あれ・それ””主語落とし””内輪言葉”を使ってしまう。
こうした点には補足を入れたり、日本語の誤謬や事実と異なる発言(単純な間違えも含む)、事実確認が必要な部分などを洗い出していく必要がある。
今回は管理人が第2次編集作業を行うので、そこで音源と文字起こしの整合性や内容の整合性をチェックしてもらうことになるだろう。

収録した音源を聞いていると気が付くことがある。
それは”語りの癖”である。
今回の座談会で自分自身の発言を振り返ると、「やっぱり」という言葉を多用していた。
「やっぱり」は「やはり」と同義語の音形変化で、「以前と変わらない様」「予測した通りになる様」などの意味を持つ。
何度も音源を聞くうちに、これを多用している自分自身が気持ち悪くなっていった。
キレイな日本語を話していないのではないか、という疑念が出てきたからだ。
(キレイな日本語がなんであるかの是非はここでは置いておくが)
どうにも他人と比べて、語りの型が単純な紋切型であるように思えた。
語りのスタイルがあることは、サッカーのそれと同じく必要なことだと常々思ってきた。
それでも、悪癖をスタイルとして許容するかどうかはまた別問題である。
どうしても気になってしまうのだった。


音源を聞いていると気が付くことが他にもある。
その人が発言したがりタイプなのか、野次りタイプなのかである。
自分はまさしく前者で、座談会では各人の発言量が平均になるようにするのは難しいことだが、それでも極端に偏ると座談会というより、独演会になってしまう。
今回の座談会でも圧倒的に自分がしゃべっているのは次回への個人的反省点だ。


さて、今回の座談会は約2時間近くにわたって収録されたものが文章として投稿される。
文字数でいえば、文字起こし時点で2万字に届かないぐらいの分量だ。
ゆったりとした時間の中での座談会だったので、詰め込み具合はそれほどでもないが、それでも触れることができなかった話題や語りつくせなかった話題もあった。
また、参加者の勉強不足ゆえに話題を深く掘り下げることが難しかった部分もあった。
サッカーファンの1人としては、サッカーを語るうえではゼネラリストにならざるを得ないので、そこはご容赦頂きたいところではある。

読みどころは、生業としてサッカーを相手にしているプロとは違い、アマチュアの立場の人間が2時間にわたりそれを語った内容とは何か
ここに注目してほしい。
それでは、投稿までもうしばらくお待ち願いたい。




■『通訳日記』はどのように書かれているか

 一部がスポーツ誌『Number』で連載されたあと書籍化された『通訳日記』をようやく読んだ。『Number』では今年のワールドカップ期間中の記述だけだったが、書籍となった本書はサブタイトルの「ザックジャパン1397日の記録」とあるように、矢野がザックと出会う直前からストーリーが始まる。
 本書をもっとも素直に読むなら、あくまで矢野の日記を圧縮した文章だという点に過ぎない。日記はあくまで日記なので、当然矢野が矢野の書きたいように書いている。書籍化を前提としてないだけあって、いまになって分かるオフレコ話がかなり多い。
 たとえば最終的にブラジルに行った23人には選ばれなかったものの、ザックが誰をどのように評価していたのかが具体的な言葉(断片的ではあるものの)で語られるのを読むのはなかなかに面白い。
 家長昭博と柏木陽介は途中まで他の常連組とも遜色ないほどの評価を受けていたことが分かるし、ブラジル行きの最後の一人が大久保ではなく、中村憲剛、細貝萌、そして南野拓実であるかもしれなかった。少なくとも矢野大輔が明かす舞台裏には、そうした事実があった。

 『通訳日記』は2010年の夏からスタートし、2014年のブラジルワールドカップで終わる。 大学ノート19冊にも及んだという日記の中で書籍になった部分がどれだけの量を占めるかは分からないが、書籍の中で一日分に割り当てられているページの量を踏まえるとかなり圧縮されていると言っていいだろう。
 矢野は元々19冊に及ぶ通訳日記を、いつか子どもに見せるために書いたようだ。代表の通訳という仕事柄、家を空けて出ることが多い矢野にとって、子どもたちに自分の経験をつまびらかに伝えるための、父親としての面目を集約した文章でもあったのだろう。それがさらに要約されて書籍化されたので、矢野の子どもにとっては19冊の膨大なノートの前に通る入り口として、ふさわしいかもしれない。 

■このエントリーの目的

 というように、概要と雑感はこんなところにして、単に内容だけをつらつら説明してもつまらないので本題に入ろう。
 本題はタイトルに書いたとおり、 「なぜコートジボワールに負けたのか」ということ。より具体的には、なぜワールドカップの初戦でコートジボワールに勝てなかったのか(1-2で負けてしまったのか)ということだ。
 単にコートジボワール戦の敗戦の要因を探るだけならもちろんゲームを見ればいいし、すでに書かれているゲームのレビューをいくつも読めば妥当なものは見つかるだろう。1-0でリードしたあとに思い切った展開ができなかったとか、1-0で先制したものの終止体が重たかったこととか。あるいは後半に途中出場したドログバをリスペクトしすぎたこと、などがすぐに思いつく。
 『通訳日記』の該当箇所を読んでもいくつかの要因らしきものが書かれている。 香川と長友のサイドが守備面で脆弱だったこと、攻撃はプラン通りにいかずチーム全体の重心が下がったこと、交替のタイミング……

  さて、このエントリーではこのゲームの敗因を、『通訳日記』に書かれてある記述をもとに少し迂回して読み解いていきたい。 つまり、何が遠因となってコートジボワール戦の敗戦につながったのかを探し求めたい。
 一種の仮説的なものであって唯一の答えを提示するわけではない。あの試合で負けた理由は実はこうではなかったのか、という一つの解釈を提示することが『通訳日記』に書かれてある4年間のスパンの記述を利用することでできるのではないか。前置きが長くなったけど、それがこの記事の目的だ。

■なぜ「自分たちのサッカー」ができなかったのか 

 ワールドカップの始まる前から「自分たちのサッカー」 という言葉が選手の口やマスコミの文言に何度も上がった。簡単に言うと、相手どうこうよりもまず自分たちの持ち味を出せるサッカーをしようというところだろう。
 この言葉自体というよりは、なぜこの言葉が何度も登場するようになったかを考えてみたい。一つは2010年の南アフリカワールドカップの戦い方に「自分たち」らしさを感じなかった当時の主力メンバーたちのリベンジという文脈があるだろう。今度こそは、引いて守るのではなく対等に向き合って攻めることで相手を制したいという流れだ。
 あるいは、ブラジル大会での組み合わせが2010年のオランダや2006年のブラジルのような 、10回やって1回も勝てない相手ではなかったからこそ、「自分たちのサッカー」という言葉がメディアを通じてより流布するようになったのかもしれない。

 そしてもう一つ、今回の代表は「自分たちのサッカー」で善戦した結果を経験として持っていたことも挙げられる。2012年のフランス戦、2013年のイタリア戦とオランダ戦、そしてベルギー戦といったように、イタリアをのぞけばいずれも2014年のブラジルで決勝トーナメントに進んだ相手と互角以上の勝負をした経験を、今回の代表は持っていた。
 しかし、2010年とは違った方法でアプローチするというその意思は、たとえうまくいった経験を持っていたとしても2014年のワールドカップの初戦で生きることはなかった。ギリシャ戦、コロンビア戦と比べても、もっとも持ち味を出すことができず、1-2という結果以上に完敗になってしまった。これはなぜなのか。

 『通訳日記』のpp.224~232に一つのヒントがある。2013年のコンフェデ杯でブラジルに完敗し、イタリアに善戦するまでの合間の期間の記述だ。
 ここでザッケローニは代表がメンタル面で不安を露呈する場合が二つのパターン存在すると選手に向けて話している。一つはフレンドリーマッチで集中力を欠くこと、もう一つは完全アウェイで怯んでしまうという状況だ。(p.230)
 コートジボワール戦は完全アウェイとは言えないまでも、1-0でリードしながらドログバやジェルビーニョといったフィジカルの強い選手に対して怯んだことは否定できない。それも短時間ではなく、かなり長い時間を通じて選手は相手に対して怯み、リードしていた前半の時点でチームの重心が下がってしまっていたことが『通訳日記』にも記述されている。

  これだけの条件を書き出すと、1-0というスコアはたまたま獲得したものであり、スポーツなので確実ではないものの逆転負けという可能性を色濃く残したまま前半を終えたことになる。
 また、後半にドログバを投入したコートジボワールと違って、相手を怯ませる交代カードを切ることもできなかった。大迫に代えて投入された大久保も、短期間での合流だったせいかかみ合っていたとは言えないし、よって相手の脅威になることができなかった。

■コンセプトの共有、インテンシティ、幅を出す

 では逆に、どうすればコートジボワールに勝てたのだろうか。これこそあくまで仮定でしかないが、コートジボワール戦での敗戦に欠けていた条件を今度は探してみよう。

 話をもう一度2013年のコンフェデ杯に戻す。ブラジルに0-3で敗れたもののイタリアに3-4で善戦した代表に対して、ザッケローニは「結果に結びついてもよかった」(p.256)と語っている。その上で欠けていたのはディティールでの詰めの甘さである。
 より具体的には、p.236に書かれてあるザックの言葉を借りると、コンセプトの共有、インテンシティ、幅を出すというポイントが挙げられる。注目すべきは、イタリア戦の敗戦をどうすれば回避できたかを述べる際に、「2012年の6月のシリーズ」のようにと挙げていることだ。
 2012年の6月と言えばワールドカップ最終予選の3連戦、オマーン戦(3-0)、ヨルダン戦(6-0)、オーストラリア戦(1-1)を経験したシリーズだった。ただこれはアジアの試合であって、ヨーロッパや南米とは比較することが難しい。と、多くの人は考えるだろう。筆者もどちらかと言えばその立場だ。
 しかしザックの頭の中には、相手がどこであっても先ほどの三つのポイントを抑えて、かつディティールの詰めの甘さをなくせばいいサッカーができると考えている節がある。
 これは面白いことに、先ほど書いた「自分たちのサッカー」という選手達の理念とも近い。 もっとも、ザックの頭にあるやりたいサッカーと、選手たちの「自分たちのサッカー」が相似形かというと、そうではないかもしれないが。

 また、2013年10月の欧州遠征、ベラルーシ戦とセルビア戦のシリーズを終えたあとにも、ザックはインテンシティ、ダイナミズム、ワイドさの三つが欠如していたと選手たちに話している(p.288)。ダイナミズムという要素はワイドさやインテンシティと結びついている要素だから、先ほどど言っていることはさほど変わっていない。
 この欧州遠征では、「自分たちのサッカー」を出すことができず、選手の間にもマスコミの間にもフラストレーションがたまっていた時期だった。それでもザックの頭の中で一貫している。アジアでも、コンフェデでも、そしてヨーロッパでのフレンドリーマッチでも、やろうとしていること自体は大きな違いはない。
 だからこそ大きくやり方を変えずに、11月のオランダ戦とベルギー戦での結果につながった、と解釈することもできるだろう。結果を差異したのは、ザックがやろうとしていたことができたか否かであり、選手の戦術の大きな違いではないのだ、と。

 であるならば、ワールドカップ初戦という予選通過を決めた代表にとって最も重要な一戦に位置づけられるコートジボワール戦で、ザックのプランはなぜ成功しなかったのか。

■再び、コートジボワールになぜ勝てなかったのか

 ではもう一度コートジボワール戦を再考してみよう。相手に対して怯んだのはかつても似たようなゲームがあったがゆえの可能性を提示した。過去に起きたことが本番でも修正できずにおきてしまった、というパターンだ。
 同様に、インテンシティ、ワイドさ、ダイナミズムといったコンセプトをどれだけ共有できていたかという視点からも見てみよう。失点シーンで欠如したのは守備面でのインテンシティだと思われる(2失点とも同じようなパターンからの失点だったので、とりわけ2点目は集中力が欠けていたと言ってもいい)が、ワイドさの欠如がダイナミズムをもたらせられなかったことがゲーム全体を振り返るとより大きな要因として考えられる。
 だから結果的に、ワールドカップ初戦という大事な場面でベラルーシ戦、セルビア戦と同じ失敗をしてしまったのだ。オランダ戦やベルギー戦で見せたプレー内容は、コートジボワール戦のピッチにはなかった。

 ワイドさ、ダイナミズムの欠如の要因は、長谷部と遠藤を併用できなかったこととも無縁ではない。遠藤がいれば幅をもたらすこともできるし、長谷部がいれば攻撃ではダイナミズムが生まれ、守備では全体が引き締まる。なによりみんなのキャプテンがいるかいないかでは、チーム内での集中力にも差が生まれたかもしれない。
 もっとも、0-1で破れたベラルーシ戦でも、2-2で善戦したオランダ戦でも長谷部と遠藤は併用されていないので、この二人の不在がチームの不調の直接的な原因ではないのだろう。
 ただ、チームの根幹であるポジションでもあり貴重なベテランでもあるこの二人は、メンタル面から見ても大きな要素ではあったはずだ。それはこの二人と本田を加えた「HHEミーティング」と呼ばれる密度の濃い議論が何度も何度も交わされていることからも、見てとれる。

■『通訳日記』をより面白く読むために 

 最初に書いたように『通訳日記』はあくまで舞台裏的な日記で、ザックや選手の発言部分は事実ベースだとしても、矢野大輔のエモーショナルなコメントも多々ある。参考資料の一つとして、と記事タイトルにも打ってあるが、この本もつまるところザッケローニ体制を振り返る一つの材料でしかない。しかし、かつてはなかったタイプの材料であり、味わいながら読むのは非常に面白い。 
 そもそもどのように読めばいいのかについては、『Number』が866号で『通訳日記』特集を組んであるのでそちらを読むのもいいだろう。両方買ってね、という文藝春秋の体のいい売り方だとは思うけど、トルシエ、オシムの通訳をつとめたダバディ、千田氏の対談や、ザックファミリーを4年間つとめたコーチ陣のコメントなど、思ったより読み応えがある。ジャーナリストの記事はいいのと悪いのとが半々くらいだったけどね。

  
Number(ナンバー)866号 「通訳日記」で読み解く14の教訓 ザックジャパンの遺産。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィックナンバー))
Number(ナンバー)866号 「通訳日記」で読み解く14の教訓 ザックジャパンの遺産。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィックナンバー)) [雑誌]


 今回のエントリーは『通訳日記』からコートジボワール戦の敗戦の要因がどの程度解釈できるのか、という試論めいたものなので、多くが結果論的な記述になった。
 けれども、サッカーのみならずスポーツにも多くの科学的分析が導入される現状では、こういう過去のエビデンスから遡ってゲームの敗因を探しだすような取り組みはもっとあってもいいと思っていたし、かなり雑にはなったが今回の成果は一応上に示した。
 結論自体は、ありふれているというか、そりゃあそうだよなと感じる人も多いと思う。ただ今回この記事を書いてみて面白かったのは、そうしたありふれた結論はすでに過去に何度も繰り返し認識されていることなのだということだ。それも一貫して認識されている。
 問い直すべきは、「なぜその一貫性がもっとも重要な場面で効果をもたらさなかったか」であり、「どのようにすればもっとも重要な場面で一貫性を発揮することができるのか」であるかもしれない。
 たとえば、ゲームの細かな戦術的なレベルの議論が必要だったのではなく、大局的に見たときの(とりわけ、コンフェデ杯~W杯までの最後の一年間の)戦略的なレベルでのチームマネジメントの可能性を、探るべきだったのではないか。(ただし、すでに長くなったので今回はここまでやりません)

 独立変数、従属変数という概念(説明変数、被説明変数と言い換えるときもある)がある。
 今回はコートジボワール戦の敗戦を従属変数として、敗戦につながった独立変数を探す旅を『通訳日記』という資料を片手にしてきたつもりだ。もっとも、より精緻な分析を行うには一冊の本だけでは資料が少なすぎるので、あくまでもお遊び的な、試論めいたものである。
 神は細部に宿る(という言葉も何度かザックは語っていた)し、ミステリー小説ほどでなくとも過去に伏線は必ずある。スポーツはすべてが必然ではないが、過去に多くのヒントがあるのだ。
 これまでの4年間を振り返る本を読む前にこのような心がけをしてみてはどうだろうかという一つの提案をして、この長い記事を締めくくりたい。

このページのトップヘ