フットボール マンション

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2014年09月

この人が去った今、次の4年間のために2010~2014が再考されるべきである。
4年前に抱いていた希望的観測はどうなったか。
アギーレのサッカーを語る前に、ザッケローニを語り、
日本のサッカーの現在位置を確認しなくてはいけない。

多くの人がこのような主旨の意見を述べている。
しかし、実際にザッケローニの実績やザッケローニ時代に、
日本代表がどのような成長をして、どのような課題を克服したのか、
また、継続的に取り組んできた強みや未だ残る課題とは何か。
そうしたことを詳細に語った文章は少ないと思う。

ザッケローニ時代を忘れるのはまだ早い。


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今日、来年度のJリーグクラブライセンスが発給されたわけだが
この記事では先週湘南が
「J2の2位以内を確定」
させたことに対する報道について疑問を呈したい。

先週の日曜日、湘南ベルマーレが今年のJ2の2位以内を確定させた。
糞真面目に言えば、先週の段階では「J2の2位以内確定」であって、

「J1昇格(J1復帰)」

という表現を安易に使ってはいけないはずだ。
(※使う場合はは但し書きが必要であろうというのが私の見解である。)

なぜならば、来年度のクラブライセンスが発給されたのは今日29日だからである。

にもかかわらず、大手五大一般紙(朝日、読売、毎日、産経、日経)はいずれも先週の時点で
「J1昇格」という表現を使い、なおかつ但し書きのフォローがなかったのはぞっとしない。

幸い、本日湘南には無事J1クラブライセンスが発給されたため、私の「心配」は杞憂に終わったが
このような報道は「雑だ」と感じるのはおかしいのだろうか?

ハイバリースクエアをご存知だろうか?

2010年にロンドンで完成したマンションの名前である。

「ハイバリー」と聞くとハッとするフットボールファンは多いであろう。そう、地元ロンドンのフットボールクラブ、アーセナルが1913年から2006年までホームスタジアムとして使用していたのがハイバリー(正式名称:アーセナル・スタジアム)である。

その長い役目を終えたハイバリーのスタンドを改築してマンションにしたのがこの「ハイバリースクエア」だ。

 
 

 旧ハイバリー
ハイバリー

 (スタジアムだったハイバリーと現在のハイバリースクエア)


当時の面影を残したこのマンションに住んでみたいという方もたくさんいるだろうが、やはりかなりの人気物件で購入は難しいらしい。参考までに価格も調べると、最もお手軽な駐車場なしの
1ベッドルームで£325000(約5800万円)という情報を得た。庶民には厳しい…

 

実は、当ブログの設立当初からこのハイバリースクエアこそ「フットボールマンション」ではないか、と考えている。このマンションの各住民がベランダから中庭となっているピッチを眺めながら、どこか別のスタジアムで行われた昨日の熱戦を思い出して文章を綴る。そんな素敵な場面を妄想してもいいじゃないか。

さて、そんな危ない妄想をしている最中、管理人からある発表があった。

 


【ポンチョビ・公式】住人の皆様及び読者の方々へのご報告。

 

この記事によると「マンションの増築工事=新規住人の迎え入れを行います。」だそうだ。

 

そう、妄想ぶち壊しである。

ある日突然、地面から続々と巨大なクレーンが生え、過去の思い出が詰まったピッチの上には集金の為の建物が増築され、我々の共有すべき素敵な光景はただの団地に成り下がった。管理人のこのような横暴を我々住民は許していいのだろうか?(付け加えると管理人にはW杯期間中の不正疑惑もある。)


僕はこの動きに反抗しようと考えた。住民が全員薄汚いただの団地に詰め込まれてしまっても、僕だけはこのハイバリースクエアに住み続けよう。誰がなんと言おうがフットボールマンションはフットボールのマンションじゃないとダメだ!

 

さて、盛大な前フリは終わった。これから僕は連載企画を勝手に始める。この反抗の象徴ともいえるハイバリースクエアがタイトルだ。住民のほとんどが国内サッカーについて書いているので、読者層もそんな感じだろう。そんな人達がイングランド・フットボールに対する興味を少しでも持つような、面白おかしい事件、関連するつぶやきなんかを週刊で紹介していこう。

 

 

 

……決して住民が増えて、自分がこのままでは追い出されるんじゃないかという焦りに駆られたわけではない!絶対違う!

 

 

第一回となったこのハイバリースクエア、初回にふさわしいビッグネームがちょうど話題を振りまいてくれた。

マンチェスターユナイテッドのキャプテン、ウェイン・ルーニーだ。彼がエヴァートンからマンチェスターユナイテッドに移籍してデビューしたのがちょうど10年前、2004928日だ。チャンピオンズリーグの舞台に立った18歳のストライカーは、トルコの名門フェネルバフチェを相手に、デビュー戦でハットトリック+1アシストという、衝撃的なデビューを飾っている。

そのルーニーのユナイテッドでのデビューの十周年記念、の前日(9/27)に行われたウェストハム戦で事件は起きた。
2-1でリードして迎えた後半15分、ウェストハムのスチュワート・ダウニングが自陣からドリブルすると、背後から追いかけるルーニーがダウニングの足を蹴りあげて一発レッド。これによりルーニーは今後3試合(エヴァートン、ウェストブロム、チェルシー戦)に出場停止となる。尚、ルーニーの退場によって10人になったユナイテッドは残りの三十分、ウェストハムの猛攻を凌ぎ切り、2-1で勝利している。現地の報道では不調のユナイテッドへの煽りを込めて「Huge upset!!(大金星!!)」と扱われている。 


 問題の退場シーン


 


ルーニーの退場により次節の先発が濃厚となったMFファン・マタはこの表情。
 


そして、夜中には反省するルーニーの姿が見られたとかなんとか…



あぁ疲れた。笑
突然連載という形で自分を追い込んでみました。1週で終わるかもしれないですが、なんとか毎週書けるように、面白いネタがあるようフットボールの神様に祈っておくので皆様よろしくお願いします。

皆さんお久しぶりです。
夜磐です。

久々の投稿であると同時に、Twitter の方でも全然発言をしないので、
こいつはなにをやっているんだ?そもそも生きているのか?」と
懐疑的な視線を向けられていたかも知れませんが、
しっかりと生きております。
ご安心ください、というべきか、残念でしたというべきかは判断に困りますけれど(笑)


さて今回は、名波さんの磐田監督就任について、
自分が思っていることを書いていこうと思います。


まず最初に、今回の監督交代劇についての率直な感想を言います。
自殺行為です。

J2残り9試合、昇格に向けていろんなチームが勢いをつけてくる中で
短期間で結果を出すというミッションを、監督経験どころか特定のチームでの
指導経験すらない人に任せる
という選択に、勝算などありません。
確かに磐田は現在プレーオフ圏内にいますが、
この先一度も勝てなければその圏内からも簡単に滑り落ちます。
いくら名波さんが、引退後も常に磐田の試合をチェックしており、
選手からもチームの状態を聞いていたとはいえ、
実際に改善できるか否かは全くわからない話。
無謀な理想を押し付けているようにしか思えません。

そもそも、シャムスカ監督を解任するという選択に至るのが遅すぎます。
前半戦が終わった時点で磐田は自動昇格圏にいました。
しかして試合内容は目を覆いたくなるほど酷いもので、
何故2位につけていられるのかわからないものでした。

具体的に言うと、チームとしての規則がまるで存在しなかったのが
チームとしての戦い方を非常に拙いものとしていました。
どう攻撃するかという攻撃パターンが存在せず、守りの規則もなく、
ダラダラとパスを回しては奪われて失点するという悪循環。
一番の問題だったのは「カウンターを打てない」という欠点でした。
ボールを奪った後の規則がないために、奪った瞬間に攻撃方法を考え始め、
あれこれやってるうちに相手に戻られるか、簡単に奪われるかのどちらか。
カウンターがないのであれば相手もノーリスクで攻めてこられます。
終盤の失点が多いのは、メンタルでもなんでもなく、チームの仕組みとして
全員攻撃を受けたら対応策が無いという致命的な構造欠陥故のものでした。

自分は今季、磐田の試合を見ていて「磐田が何をしたいのかわからない」と
ずっと思ってきました。しかしてそれは自分がサッカー経験のない素人だからであって、
実際にはちゃんと戦術があり、それが上手くうまくいっていないだけだと。
そうでなければ、解任されない理由がまったくわからなかったからです。
実際、今月の頭の岡山戦で始めて組織的な攻撃の片鱗を見ました。
「ああ、少しずつ形になっていくんだな。ゆっくり見守るしかないんだな」と思い、
チームに厳しい要求をするのをやめて、生暖かく見守っていました。

しかし、それは勘違いではなかったのです。
名波さんの就任会見で、明らかになってしまいました。
やっているサッカーがこういうサッカーという形が見えない」と。
そんな状態で磐田は、6ヶ月も戦ってしまったのです。

今季中の解任という選択肢が存在するのであれば、
結果が出なくなった時点で、詳しく言えば福岡に負けた時点で解任に踏み切るべきでした。
そうすれば、終盤に向けて少しでも積み上げのある状態で挑むことが出来ました。

今回の監督交代劇について自殺行為と評しましたが、
それはこの交代劇のみを指して言っているものではありません。
シャムスカ監督をここまで引っ張ったことも含めて、自殺行為と言っているのです。

加えて、名波さんを監督に擁立するのは非常にリスキーな選択です。
失敗したときに失うものが、非常に大きいのです。
黄金期の象徴である名波さんは、引退して6年経った現在でも
ジュビロ磐田というチームに大きな影響を与え続けています。
ジュビロ磐田が最も効率よく観客を集められるコンテンツは未だに「名波浩」であり、
その発言、一挙手一投足に磐田サポーターの多くが注目し続けています。
チームの再建に失敗し解任となった場合、この「ドル箱」を失ってしまうのです。
少なくとも、この失敗濃厚な選択に叩き込んでいい存在ではありません。

仮に、万が一名波さんに神の如き指導力が備わっていて、
昇格を果たしたとしても、それは何の勝算もない計画に降って沸いた幸運でしかありません。
冷静に事象を評価した場合、今回の選択は「最悪」以外にどう評したらいいのか、
自分には言葉がありません。


どこまで無様に落ちていくのか。
磐田の暗黒の未来を予感させる監督交代劇であることを、今ここに記しておきます。






・・・と、ここまでが他所から見た時の意見。
そりゃそうですよね。こんな、勝算がなさ過ぎてギャンブルにすら
なっていない自殺行為。褒められたもんじゃありません。

しかしですね、どんなに浅はかでどんなに間違った選択であったとしても、
これまで長年磐田の試合を見てきたものとして、過去に多くの歓喜を貰った者として、
この名波さんがチームを栄光に導いてくれることを願わずにいられないのです。

前述の通り、どれだけ身勝手な希望なのかは自覚しています。
でも、決まったことにどれだけ文句を言っても仕方ないんです。
何故なら、誰が何を言ってもこの決定が覆ることはなく、
磐田がこの先、名波監督の指揮の下で戦っていかなければいけないことは、
どうしようもない現実なのですから。

それに、これはあくまで個人的なことなのですが、再び名波さんと共に戦えることに関して、
決して小さくはない喜びもあります。
自分がサッカーに、ジュビロ磐田に多くの時間を費やすようになったきっかけは、
名波さんでした。12年前、名波さんのプレーにより生まれて初めて
「感動で言葉が出ない」という体験をして、追いかけ始めてからは華麗なプレーの
数々に酔いしれ、磐田を離れた後も試合を見に行って、
引退セレモニーでの「もう右膝はボロボロです」という言葉をスタジアムで聞いて
涙が止まらなくなって、1年後の引退試合で最高に楽しい思い出を貰って。
自分にとっての「サッカー」は、常に名波さんと共にありました。
そんな、原点にして最高の憧れと呼べる存在と、再び同じチームで戦うことができるのは、
シチュエーションを抜きにすれば、極上のモチベーションです。

散々文句を言ってきましたが、成功する確証がないのと同じように、
「100%失敗する」という証左も存在していない
のです。
だとしたら、チームを外から見続けている自分達が今するべきなのは、
少しでも選手達が戦いやすいように、また名波さんが少しでも仕事をしやすくなるように、
批判の声を抑えて共に歩む意思を露にすること以外にありません。

成功を願う自分を、人は馬鹿で阿呆なロマンチストと言うでしょう。
それでも俺は、わずかな希望の全てを輝きに変えたいので、
けなげなその光に夢を託そうと思います。
これはもう、予想や予測ではありません。
何の根拠もない、身勝手な願いです。

引退セレモニーで、名波さんは言いました。
「このヤマハスタジアムに帰ってきて、サックスブルーのユニフォームを
常に常勝軍団に導けるように、たくさん勉強してまたこの磐田の地に
戻って来たいと思います。」

あれから6年。
解説の仕事やイベントで、ヤマハスタジアムに来る事は何度もあったでしょう。
でも、本当の意味での帰還は、今この時であるように思います。

課されたのは奇跡。その奇跡が起きますように。
そして行く行くは、奇跡などではなく実力で勝てるチームになりますように。

約束の時は今。
蘇れ、ジュビロ磐田。名波浩と共に。


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俺たちはまだ、死んでない。


SC相模原を今期ホーム7戦しか見ていないトンデモにわかが、
チーム分析をしてみようと思うので、暇な人は見てください。


J3リーグのザ・中位に位置するSC相模原。
破竹の勢いでJFLまで上り詰めた彼らがJ3初年度をどのような布陣で、
どうのようなサッカーをしているのか、断片的ではあるが、語っていきたい。


そのSC相模原だが、絶対的なビッグネーム 高原がいるので、チーム名を知っている人も多いと思う。
しかし、実際にギオンスタジアムや各地アウェーで生のSC相模原を見たことがある、
という人はまだまだ多くないのではないだろうか。
そもそも、J3はリーグ全体として、まだまだメディア露出度が低く、特に試合分析をした記事や
参考になる動画が少ない。
だから、J3サポーターはサポートするチームのサッカーを現地観戦する以外にその詳細な情報を知る術がほとんどないのが現状だ。


ピッチ上で起こるサッカーをどう解釈するか、それはその人の観戦力や志向するサッカーの違いで、
右ということも、左ということもある。
なので、これからお読みいただく内容は、そんな1つのSC相模原を見た感想文程度に
軽い気持ちでみて欲しい。



先日の試合は、おしくもFC町田ゼルビアに負けてしまったが、
多くのサポーターや現地で観戦した人はこう思ったかもしれない。
「前半の相模原のサッカーは良かったぞ?」と。



この試合では、高原が欠場し、最近ベンチスタートだった菅野がスタメンに復帰していた。
彼らの戦い方を見ていこう。



まずはスタメン選手たちを簡単に紹介しよう。
最前線が188cmの服部で、その下にスピードとドリブルが特徴の曽我部(時に2トップ)、
右サイドに足元がうまく、守備の寄せも早い三幸。
左サイドにドリブルがうまい菅野。
ビルドアップ時のボールをはたく佐野。
守備専門の北原。
本職CBの桝田がLSB。
(全ての画像で桝田の字が間違っていることに気が付いた、、、ごめんなさい)
バランスをとるRSB寺田。
肉体派CBコンビ。
反応の良さが光るGK佐藤。


myboard


SC相模原のサッカーはわかりやすい。
図2にあるように、中央(白い楕円)でのエリアの人口密集度が高いので、
ここで北原や佐野が相手をプレスの網にかけて、
速度のあるカウンターを繰り出すことができていた。


特筆すべき選手は2人、菅野と曽我部だ。


右利きの菅野は服部にボールが入れば中へ入って絡もうとすることもできるし、
曽我部とポジションを変えながら相手のバイタルを攻めることもできる。
本来はドリブラーではあるが、ワンタッチで逆サイドに叩くなど、
展開の早さや効率を取るプレーも多く、キャラクターが被りがちの
曽我部とピッチ上での差異を作り出していた。


その曽我部は服部と並ぶこともあれば、菅野と入れ替わるシーンもあり、
ショートカウンターからフィニッシュまで一気に迫る早いプレーの選択も多かった。
得点を奪えれば文句なしだったが、そこに至らなかった点はフィニッシュワークへのアプローチを含め、
彼の課題だろう。



この2人がボールをもって前を向ければ、SC相模原は高確率でペナルティエリアに侵入することができていた。
また、フィニッシュに至る回数も格段に増えることになるので、彼らをどのように90分の試合の中でマネジメントしていくかは重要な攻撃のポイントである。
しかし、その一方で彼らはその攻撃的な特徴ゆえに守備面では多くを期待することができない。
足の速さを生かしたプレスは良いとしても、後ろからのプッシュアップなしに彼らが闇雲に相手を追いかけるようなことはないし、また出来もしない。
攻撃は最大の防御という格言の通り、シュートで終わるカウンターを繰り出すこと。
つまり、中盤の構成力を上げて、密集度を高める初期設定をすることで、
彼らのプレスにかける負担を最小限に留める。
これが彼らを生かす最善の守備戦術であり、攻撃への布石なのだ。



服部と曽我部がコースを限定し、三幸と菅野で横から縦へのボールの逃がしどころをふさぎ、
佐野や北原が早く、強く押し上げることで中盤でのボール奪取力を上げる。
これが図2のゼルビア戦で木村監督が描いた戦い方だった思われる。
実際、この戦い方で前半に多くのチャンスを生み出した。
高原の欠場で、前線でのキープする力が低下したが、中盤の構成力を上げて戦う戦術のお手本のような采配。



攻撃について補足するならば、
まずはRSBの寺田。
LSBの桝田に攻撃はほとんど期待できないので、彼が前にいる三幸をどれだけサポートできるは重要なポイントである。
また、彼が上がる状況が整えば、佐野がシンプルに右サイドを使うこともできるので、今よりさらに前方で人数をかけた攻めを実現できることになる。
先日のゼルビア戦を見ると、後半にクオリティが著しく低下したので、必ずしも彼がRSBである必要もない。
攻撃に厚みを持たせるRSBの攻撃参加、これは小澤退団後解決していない。
SC相模原のサッカーがが抱える課題であるSBの攻撃、寺田が化けるか、
それとも他の選手が台頭するのか、注目していきたい。

次に6人目のMFの登場である。
高原不在のゼルビア戦は中盤5枚を投入したスタメンであったが、
これはSC相模原の現有戦力の最強メンツであり、近頃ジョーカーで使われていた菅野に代わる選手がベンチにいないという点が気になる。
具体的にいえば、ゲームメイクに秀でた選手やドリブラーといった、攻撃に特徴のある6人目の登場があれば試合後半の戦い方に選択肢が広がる。
以前見た神田くんは三幸と同じくテクニックがありタイプで、選択肢の1つに入ってくるだろう。
他には誰が6人目候補だろうか、詳しいサポーターの方にぜひ聞いてみたいところだ。




守備におけるポイントは攻撃の裏返しである。
中盤の構成力をあげるのが攻撃のポイントであれば、守備のポイントはその中盤全体の距離感である。
互いの距離を近く保てば、中盤は非常に近い距離でお互いがスペースと、そこに侵入してくる相手を捕まえることができる。
では、DFたちはその中盤とどういった距離関係にあるのだろうか。

おそらくスタンダードな設定は、両CBは中盤の行うプレスにそれぞれ参加することもあるが、
基本的に両名とも”前方の対人と向かってくるクロスには強い”特徴があるので、
少し低い位置取りを取っている。
両名とも相手FWとのよーいドン!!でのかけっこは苦手なので、CBはしばしばその前方にあるスペース(B)で相手選手に自由にボールを持たせてしまっている。
つまり、中盤のプレスが何らかの理由で機能しない局面では簡単にシュートまで行かれてしまう。
またLSBの桝田は前のサイドアタッカーとの距離感が常に離れていて、その動きは自重気味である。
よって、しばしば彼は自分の前方のエリア(A)で相手に時間とスペースを与えてしまい、アタッキングサードへ前を向いて侵入させてしまっていた。



3


され、高原がいるときはどうなのだろうか。
パルセイロ戦を参考に、木村監督の意図を図3に落とし込んでみた。


服部は高原よりも前に位置取ることが多く、服部にマークが集中すれば、
逆に高原にボールを収めて、落としたボールをみゆきや曽我部、佐野が使うことが設計されている。
繊細なビルドアップが出来ない両CBからすれば、2枚の前線に向かって蹴り込めばイイので、
セーフティファーストが取りやすく、気が楽。
一方で、服部や高原に収まらない、セカンドを拾われる展開になると、
カウンターを受け続け、三幸や佐野、曽我部は守備に走らされ、
ボール奪取の位置がディフェンスサードになり、早い展開へ持ち込むことが難しい。
ある程度割り切ったサッカーをする上では効果を発揮するサッカーだ。
また、菅野をベンチに落とすことで交代で菅野を入れてカウンター重視のサッカーに変更も可能である。
攻撃では相手が待ち構えているところに攻め込むことになり、
手間と手数を必要とする戦い方でもある。



ただ、一方で高原の飛びぬけたポストワークによって、もたらせる効果は多く、
左サイドの三幸へ落としたボールを逆サイドの曽我部に展開(黄色の矢印)から、
縦に持ち込み、折り返しに3枚で詰める流れが確立できれば、間違いなく2~3回で1点は取れるシステム化させることができるだろう。
三幸のパス精度、曽我部の縦への突破力、高原、服部の2トップを生かすにはもってこいのやり方で、パルセイロ戦でもこのサイドチェンジが何度か見られた。



三幸は前述のサイドチェンジ以外にも時間を作るドリブルキープが出来る選手である。
彼を生かすにはLSBの早めのフォローが重要であるが、実際のところ相模原のLSBは三幸の欲しいタイミングでフォローをすることができていない。
理想としてはコンビネーションでサイドの奥行きを作り、クロスで折り返せればいいのだが、今のところそうした形はあまり見られない。
これはSBの選手に課題があるのだが、両CBがSBを押し上げるような仕組みを確立できていないのも1つの要因である。
昨シーズンでは、佐野ちゃんがCBの間に降りる高度なポジションロールも行っていたが、今シーズンはそれは見られない。
現在はCBがあくまで互いの距離感を維持するビルドアップのボール回しをしており、変化に乏しい。
さらにパス回しが単調であるゆえに相手にプレスの機会を与えて、ボールロストすることもある。
せめて両SBが少し持ち出して、服部や高原にボールを放り込むことができればより良くなるのだが、、、、




5

尻切れトンボな感じではあるが、このようにスタジアムで見たまま、感じたままを文章に起こしてみた。
褒めるよりは揚げ足取りな感が否めないが、J3のチームでこういった記事を書いている人は、
そう多くなさそうである。
需要があれば今後も見に行ったおりには、記事にしたいと思う。

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