フットボール マンション

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2014年06月

ここで戦わずしていつ戦う。

家賃滞納甚だしい住民共に、管理人としての威厳を示して、家賃を払わせる。
全て当てきることに意味がある。
お前ら腐れ住民どもとは違うのだ。

『管理人としての威厳を示す32日間』

やりきる。

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~6月30日の結果~

① オランダ VS メキシコ  2-1でオランダの勝ち。
⇒ 2-1でオランダの勝ち。完全的中。想像以上にメキシコが押せていた。気象条件を考えるとオランダの評価はまだ難しい。

② コスタリカ VS ギリシャ  2-0でコスタリカの勝ち。
⇒ 1-1(PK:5-3)でコスタリカの勝ち。退場も相まって想像以上にギリシャが押せる展開に。オランダ相手にどこまで無失点で粘れるか。期待したい。


7月1日  ~17日目~


① フランス VS ナイジェリア  3-0でフランスの勝ち
(1)決勝トーナメントではあるが、少し差があるかなという印象。運動量も低くなく全員がしっかりと走れている印象。予選で戦ってきたスイスやエクアドルの方がナイジェリアよりもハイレベルではないかと思う。ここは問題ない。


② ドイツ VS アルジェリア   3-1でドイツの勝ち
(1)アルジェリアの前線は非常に面白いとは思うが、グループHの全体レベルが低かったのではないかと個人的には見ているので、奪えて1点までと見る。また、会見でも問題になったが、ラマダンの時期に入っていることもあり、一部選手のコンディション面が気にならないといえば嘘になる。
(2)アルジェリアは難敵だと思うが、ドイツは頂点を目指す上で、ここはしっかり勝ちきらないといけないだろう。



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勝敗正答率  21/52  (6月30日現在)
得点正答率  5/52 (6月30日現在)


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『フットボールマンション』管理人  ポンチョビ

ここで戦わずしていつ戦う。

家賃滞納甚だしい住民共に、管理人としての威厳を示して、家賃を払わせる。
全て当てきることに意味がある。
お前ら腐れ住民どもとは違うのだ。

『管理人としての威厳を示す32日間』

やりきる。

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~6月29日の結果~

① ブラジル VS チリ   2-0でブラジルの勝ち。
⇒ 1-1(PK:3-2)でブラジルの勝ち。個人的にはこれまでで今大会NO,1の試合だったと思う。浦和レッズや日本代表以外の試合でここまで引き込まれた試合はここ数年で記憶がない。敗れはしたもののチリが残したインパクトは、「ベスト16」という結果以上の何かを残しただろう。

② コロンビア VS ウルグアイ  2-0でコロンビアの勝ち
⇒ 2-0でコロンビアの勝ち。完全的中。試合は見れていないが、ハメス・ロドリゲスは完全に大会の主役級に躍り出たとも言える。準々決勝でブラジルを食う可能性も十分にあるだろう。


6月30日  ~16日目~


① オランダ VS メキシコ  2-1でオランダの勝ち。

(1)GL同様、固い入りをしてくるであろうオランダに対して、メキシコがどう崩していくかという流れになるだろうが、一発勝負が故に、オランダがどこまで我慢できるのかという疑問は拭えない。幾度となく、メキシコに決定的なチャンスが生まれるだろうが、奪えるのは1点までと見る。
(2)オランダには、高さがあるのも好材料。さらに、ロッベンとファンペルシーが構える前線はやはり驚異。結果も出せてるところを見ると、オランダが止まるのはここじゃないだろう。


② コスタリカ VS ギリシャ  2-0でコスタリカの勝ち。

(1)塩試合必死だろうが、倒してきた相手を考えるとやはりコスタリカ優勢は間違いない。ギリシャは極端なまでに引いてくることも予想されるが、縦に早い攻撃をくりだせるわけでも無いので、得点パターンが見えにくい部分もある。ナバスを中心としたコスタリカの守備力の高さも、ギリシャが戦ってきたGLのチームにはないレベルの高さゆえに、得点が奪えるイメージはほとんどみえない。
(2)コスタリカは先制しなければ苦しむだろうが、個人的に、ここは突破して欲しい。



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勝敗正答率  19/50  (6月29日現在)
得点正答率  4/50 (6月29日現在)


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『フットボールマンション』管理人  ポンチョビ

はい、もうあと数十分で決勝トーナメントが始まってしまいますがGLの総括をしたいと思います。

ざっくりいきましょう。

グループA
ブラジル 期待通り。
首位通過をノルマと見るべき開催国はきっちりと1位通過を果たし、Bグループ首位との対決を避けた。
メキシコには勝ち点1で終えたものの初戦の勝利は大きい。
オスカルのゴールはこの大会が素晴らしい大会になることを予感させた高い技術を詰め込んだゴールだった。 

メキシコ 期待以上。
正直カメルーン戦のジャッジがまともなら首位通過もあり得た北中米の雄。
五輪王者となった面子をベースに既にレジェンドと言えるマルケスを中心にまとまったチームとしての完成度の高さを見せた。
中盤の底に入ったバスケスのプレーは注視する価値あり。

クロアチア 期待通り。
正直試合の内容では期待通り。特に初戦のブラジル戦ではモドリッチ、ラキティッチが能力の高さを見せてくれた。しかし残念ながら結果は内容について来なかった。
メキシコとの最終戦は入り方を間違えた印象。スタートからテンポを上げすぎた結果後半一気に崩れる。
とはいえ期待外れというには質が非常に高かった為、見ている立場としては期待通りの内容を見せてくれたと思う。

カメルーン 失望。
大会前も大会中もお家芸の内紛を見せた。
元々厳しいグループであったが一縷の望みを見せることもなく消え去った。
得失では大会全体のワーストである-8。
文字通り点を配る機械であった。 

グループB
オランダ  期待以上。
スーパーな2人のストライカーに加えデパイというジョーカーの活躍もあり全勝。大会最多の10得点 。
とりわけロッベンはキャリアのベストとも言えるパフォーマンスを見せている。
後ろも小粒だか的確な仕事をしており、初戦のインパクトは特大であった。
ブリントの確変は1つのハイライト。

チリ 期待通り。
前回程のしぶとさを感じなかったものの、スタイルの継続でスペインにリベンジを果たす。
技術面では粗も目立つが前回からの規律を維持し突破。
開催国とのR16が正念場になる。

スペイン 失望。
優勝候補とされたラ・ロハは空中分解。
オランダ戦のダメージは大きすぎた。
強度も距離感も保てずCBとGKがカウンターに振り回される姿は見る者を失望させた。
シルバのループを防いだシレッセンのファインセーブがなければ運命は全く変わっていただろうか…。
未だに2戦目までビジャを使わなかった理由は理解不能。

オーストラリア 期待通り。
正直言って組み合わせが苦しすぎた。
チームとしてはまとまっていたしケーヒルのスーパーゴールなど見せ場も作った。
世代交代には失敗したが戦力を考えれば内容は悪くない。
ただし結果としては勝ち点0でのフィニッシュ。

グループC
コロンビア 期待以上。
3戦全勝、得失+7はオランダと並ぶ最多タイ。
ギリシャと日本を粉砕しコートジボワールに競り勝つなどファルカオの不在を感じさせない素晴らしい結果を得た。 日本戦を見てた人はハメス・ロドリゲスの才能に脱帽したのではないだろうか。

ギリシャ 期待以上。
1敗1分からの逆転で可能なベストの結果を得る。
結果を求め、割り切った戦い方が実り予想以上の結果を得ている。
得点はコートジボワール戦の2点だけ。
しかし勝負強さを見せたとも言える。

コートジボワール 期待外れ。
日本の欠点を突き初戦で逆転勝ちを収めるも残り2つで勝ち点を得ることが出来ず。
駒は揃っていたはずだがいつになればこの国はGLを抜けられるのだろうか…。
オーリエの活躍が印象的。

日本 失望。
知ってはいたが直視できなかった現実にようやくぶち当たる。
1つ先のビジョンに乏しく、現代のトレンドから取り残された5年前のサッカーで2試合連続で勝ち点3を逃す。
最後は格上相手にオーバーペースで前半5分に持ち込むが後半決壊。
4年前のチームは全員が労働者であったが今回は労働者になりきれなかった印象。
ポストを期待されたのにパスミスを繰り返し相手の起点になるFW、ブロックに穴を空け続ける2列目…。
点を取れず守りへの負担を増やしながら攻撃サッカーを謳う矛盾を感じた。
4年後のロシアへの戦いはもう始まっている。

グループD
コスタリカ 躍進。
非常にシンプルで規律があり、最も多くの驚きをもたらした。
チームの団結を感じるプレーは見るものの支持を集め、死のグループ1位通過という 対価を得た。
個の力で劣りながらも常に数的有利を作りこれを打開する。
イタリア戦はこの国の歴史に大いなる一歩を刻んだのではないだろうか。

ウルグアイ 期待通り。
やはりどう見てもFCスアレス。
勿論カバーニやCBコンビの能力も高いが絶対的エースのパフォーマンスはロッベンと並び大会ベスト。
それだけに彼の愚行による処分はウルグアイの未来を潰すことになる。
相変わらずCKのゴディンさん半端ないわ。

イタリア 期待外れ。
大会前4強(ブラジル、アルゼンチン、スペイン、ドイツ)に次ぐ優勝候補の一角だったはずがまさかの2大会連続GL敗退。マルキージオの退場がなくても残れたかどうかは怪しい。
全てはコスタリカ戦の敗戦ではないかと。
スアレスや審判をスケープゴートにする前に3戦目まで追い詰められたことを悔いるべき。

イングランド 期待外れ。
初戦から交代する度に失速する迷将との旅に。
ジェラードにはヘンダーソンのサポートが必須なんだとリヴァプールサポーターなら証言してくれるはず。
何故そこでウィルシャーなのか…。
スターリングの将来性は素晴らしくイングランドお得意の若手伸び悩み秒にならないことを願うのみ。

グループE
フランス 期待以上。
リベリの離脱は幸運に働いたのか、全体がハードワークをするチームに(決してリベリーがハードワークをしないわけではない)。
軸がベンゼマとはっきりしたことで意思統一が為されたように見える。
とは言え大国と戦うには役者不足な面も…。

スイス 期待通り。
アクシデントが重なりフランス戦は崩壊したものの残り2つできっちり勝利。
シャキリとドルミッチの動きは一見の価値がある。
初戦のエクアドル戦は大会屈指の好ゲームとなり、ロスタイムの攻防は見る者の心を動かした。

エクアドル 期待通り。
内容は決して悪くなかった。
スイスにもフランスにも勝つチャンスはあるように見えた。
しかし結果として勝ち点がついて来なかった。
せめて違いを作れるストライカーが1人いれば…。 

ホンジュラス 期待外れ。
確かにグループ内では力の劣るチームではあったがそれにしても内容に乏しい。
1つの勝ち点も奪えず大会から消える。
1度やられた相手に何度もやられるのは流石に擁護出来ない。

グループF
アルゼンチン 期待通り。
組織として万全ではなく、メッシ頼みだが気付いたら3連勝。しかしアグエロが離脱。
メッシの神通力はどこまで通用するのか。 
わりと危ういのだけどエースの一振りで帳消し出来るのはズルすぎる。

ナイジェリア 評価不可。
残念ながらボスニア戦しか見れていない為評価できず。
アルゼンチン戦の録画を消化したら改めて加筆予定。
ボスニア戦では誤審に助けられているが突破できたのは評価すべきか。
同じグループが初出場ボスニアとイランというのが何とも評価しづらい原因。

ボスニア 期待外れ。
タレントの割に結果が出なかった。ナイジェリア戦の誤審がなければまるで違う運命だったかもしれないがそれでも突破出来ないグループではなかったはず。
イビセビッチは毎試合最初から使えなかったのかと…。

イラン 期待通り。
勝ち点1で迎えたアルゼンチン戦90分耐えるがメッシの一発に沈んだ。
ここで彼らの心は折れてしまったかもしれない。
90分非常に上手く戦いチームとしての価値は表現していたのだが相手が悪すぎた。

グループG
ドイツ 期待通り。
3戦を通じて良さも悪さも見えたGLのドイツ代表だった。
怪我明けに試合勘を与えつつクローゼのゴールという最低限のノルマを1つクリア。
質は高いが欠点もはっきりしている為、あとは(最も不安な)レーヴの采配にかかっている。
優勝を狙える目はある。

アメリカ 期待以上。
ガーナ戦の勝利が大きく、ポルトガル戦も勝ちに手をかけていた。
真の死のグループとも言えるグループGでのこの結果は立派。
ドイツ戦では疲れも見えたがベルギーに勝つ目は十分にある。

ポルトガル 期待外れ。
2失点の原因になり後退場と全てをぶち壊した初戦のペペの愚行が招いた結果。
得失での大きなマイナスを取り戻せず。
ロナウドのコンディションの悪さや怪我人の多さも響いた。

ガーナ 期待外れ。
もしムンタリとプリンスの追放がなく、最終戦に勝っていたら彼らは素晴らしいチームだった。 
少なくとも負けたアメリカ戦、ドイツ戦の内容は大会屈指の好ゲームと言えた。
内紛がなければポルトガルに勝てたのでないかと今でも思うが後の祭り。

グループH
ベルギー 期待通り。
組織としては荒いが個々のプレーで難敵不在のグループを難なく突破。
しかし次の相手は文字通り死のグループを上がってきたアメリカであり、ここからが本当の勝負となる。

アルジェリア 期待以上。
アフリカの中では組織的なサッカーで前回の敗退を乗り越えた。
ただし緩いグループだったこともあり次のドイツ戦は非常に厳しい。

ロシア 期待外れ。
塩試合メーカーカペッロのオーダー通りの作品。
オーダー通りつまらない試合を並べ得点をあまり奪えず未勝利のまま消えていった。
本当にこの前時代的な指揮官のサッカーで自国開催を迎える気なのだろうか。

韓国 期待外れ。
毎試合失点を喫し未勝利での敗退。
攻撃面では要所で見る部分もあったがアルジェリア戦の前半など、失望する内容も多く…。
少なくとも他の3チームよりは劣っていた。

さて、総括終了。
そんなこんなでノックアウトラウンド開始の時間になってしまったのでこの辺で。 

ここで戦わずしていつ戦う。

家賃滞納甚だしい住民共に、管理人としての威厳を示して、家賃を払わせる。
全て当てきることに意味がある。
お前ら腐れ住民どもとは違うのだ。

『管理人としての威厳を示す32日間』

やりきる。

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~6月27日の結果~


① アメリカ VS ドイツ   0-0で引き分け。
⇒ 1-0でドイツの勝ち。普通に闘ってましたね^^;。すいません。

② ポルトガル VS ガーナ  2-1でポルトガルの勝ち
⇒ 2-1でポルトガルの勝利。完全的中。展開も想像に近かったように思います。

③ 韓国 VS ベルギー   4-1でベルギーの勝ち
⇒ 1-0でベルギーの勝ち。勝敗のみ的中。初戦からやれよと。

④ アルジェリア VS ロシア 2-0でアルジェリアの勝ち。
⇒ 1-1で引き分け。前半早々の失点でゲームを作りにくかったかな?もったいない。


6月29日 ~15日目~

① ブラジル VS チリ   2-0でブラジルの勝ち。
(1)好ゲームになることは必死。トーナメント初戦の中では、一番楽しみな組み合わせかなと。ブラジルも90分通じて安定感がある感じではないので、チリの流れになった時に押し込むようなことがあると、面白い結果になることも想像できる。
(2)しかし、予想をするとなると地力に勝るブラジルとなるし、ここで負けられては困る。



② コロンビア VS ウルグアイ  2-0でコロンビアの勝ち

(1)コロンビア優勢なのは間違いないと思う。ウルグアイからスアレスが抜けたことも大きい。ちなみに、予選では1勝1敗(4-0、0-2)。本番で決着をつけようということか!
(2)ここで書くことではないかもしれないが、このコロンビアにはファルカオいないんだよな。もしいたらと考えると・・・。どれだけの破壊力に仕上がっていたのだろうか。むしろそっちの方が気になるよ(笑)



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勝敗正答率  17/48  (6月26日現在)
得点正答率  3/48 (6月26日現在)


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『フットボールマンション』管理人  ポンチョビ

コロンビア戦後の某日。

数年来、サッカーを語り合う友人とスカイプでザックリとザックジャパンや日本サッカーについて語りあった。
とはいっても、年齢は同じながら彼のサッカー観戦歴は自分のそれの2倍以上のキャリアを誇る。
だから、いつものことではあるが、彼の話に耳を傾けることが多くなった。
普段、自分が他人の2倍も3倍もしゃべりとおすことを知っている友人からすると、この姿はとても奇妙に見えるだろう。

今回はメモを取りつつ話した。
メモを取ることで後々に文章化する際に役に立つだろうという思いからだったが、どういう文章になるのやら、
覚書程度にご覧いただければ幸いである。
2人の発言者の違いを明記はせず、読みやすい形に集約しなおして掲載する。
ギリシャ戦後の夜に居酒屋で話した内容も含まれているので、話がかみ合わない点もある。
多少、誤解を招きやすい部分や過激な表現もあるが、なるべく原文ママにしたいので、ぜひご意見をいただけたらと思う。


・今回のワールドカップについて
14年大会は”シャープでソリッドなサッカー”で3人で攻めきる形。
イングランドも3人(スターリッジ、スターリング、ウェルベック)だが、あのメンツは創造性に乏しい。

00年代に全盛だった代表にクラブのユニットを持ち込むユニット論が崩壊した大会。


コスタリカのようにストロングサイドをゲームメイクの中で決めて攻めきる形ははおもしろい。

ブラジルはルイス・グスタボという守備専と、ゲームメイクしないパウリーニョがボランチのコンビで、パウリーニョは何もしないのでネイマールが降りてきて、ゲームメイクと称してドリブルして持っていくおかしな状態。
それでも勝ててしまうのだから不思議。



・今回のワールドカップの日本について
今大会については日本代表が伸るか反るか5分5分で迎えた大会だったと言っていいだろう。

内田がインタビューで言っていた通り、コートジボワール戦の2分間は考えるべき重要なポイントだ。

結局CBについて弱さが露呈してしまった。
ゾーンディフェンスについての間違った考えを変えるべきで、特に日本のようにボールの奪いどころがはっきりしない、漫然とした相手のとらえ方はおかしい。

GKの能力の低さも露呈した。
川島は、コロンビア戦では勝ち点3がなんとしても必要な試合だったが、3点を入れられた後、コロンビアのロングボールに対して安易なセーフティファーストクリアを見せた。
近くに安全な味方がいて、クロスに対して飛び込んでくる選手もクロスプレーにならない距離であって、確実に彼のほうが先にボールへアプローチできていたのに。
彼に限った話ではないが、時間帯でやるべきことや取るべきリスク、考慮すべきリスクが考えられていなかった。

今のサッカーのトレンドとして、10分10分でやることが変わる。
しかし、日本代表にはゲームが自分たちにはコントロールできない方向へ転ぶと修正する力がなかった。
端的にいえば、パニックで終わってしまった。
個人の中に修正しあう”土台”がない。
土台とは、クラブや代表での様々な経験であり、内田はまだしも吉田や香川、本田にその部分が欠けていた。
特に香川の適応力の低さは群を抜いており、モイーズのスタンスに合わせた中で自分を発揮することが求められていた中でも、自分を発揮できていなかったのは”トッププレイヤー”とは言えない。

また、90分”自分たちのサッカー”をやるという無謀で、時代遅れな考え方は監督にも責任がある。
監督の力量不足は否めない。
90分を理想に近づけるというゲーム脳的な発想ではいけない。
ここ3年くらい世界のサッカーは”時間帯変化”でチームのやることが変化していく。
局面のディテールや流れの変化の理解が選手、監督ともに必要である。


結論としては、日本はゲームを作る力が欠けていた。


キャプテンの問題。
長谷部が交代してベンチに座ってしまうことは無意味で、大久保をスタメンで使ってしまうと、若いベンチ選手たちを誰がケアしていくのかが不明瞭だった。
ベンチに置いてしまうことによって、遠藤が半端な存在として邪魔になっていった。
自分たちのプレッシャーとの戦いに打ち勝つためのアプローチが不十分だったのではないか。


本田は不幸だ。
大きな口をたたいた跳ね返りとしてスケープゴートされている。
彼はかわいそうな存在だ。
コロンビア戦では普段と違うプレーや、インサイドの味方に対して、ファーサイドへ流れるなど動きに工夫があった。
彼の中でチームを変えようという意識はあったが、誰もそれについていかなかった。
結果として、彼は孤独な存在になっていった。


ワイドアタッカーをおいてカウンターサッカーをやればいいと言う無責任な風潮がでてきているが、バカバカしい。

今の日本の方向性とは何か。
今大会は日本のサッカーとは、かくありきとアピールする大会だった。
結果は伴わなかったが、方向性は示した。
日本の方向性はアタッカーがショートスペースに入り込んでいくサッカーではなく、”アタッカーをダシにして、3人目の動きで崩していくサッカー”である。


常に120%でやるようなサッカーをするのはもうやめよう。


・与太話
日本サッカーのガンは誰か。
それは日本サッカーのファン自身である。
地域性の裏返しとして、宗教色が強いとも言える現状、ミクロなサッカー話=情緒的な側面を強調した語り部体質なファン。
ピッチ上で展開されるサッカーのディテールをではない、知識偏重な語り。


・後任監督について
ザック路線を継続するのではなく、ザック路線に理解がある人。
監督として、現在のナショナルなマーケットで価値のある40~50代の監督が理想である
例えば、ホッジソンやハリー・レドナップは論外。
クロップのような強度の高すぎるサッカーは日本人に合わない。
理想をいえば、ブレンダン・ロジャース。

・今後のトレンドについて
これからのボランチは大型化していく。
現在のトレンドとして、ファーストディフェンスの位置は前へ、前へと変わっている。
クロスに対してDFが迎撃するなかで、DHがそのセカンドや元々DFがいたスペースのケアをする場面は増えてくるそうすると、行動範囲の広いデカいボランチが今後のサッカーのトレンドになっていく。
端的にいえば、高性能ダニルソンの時代である。
理想はヴィエラだが、エンケラールみたいな失敗作も量産されると思われる。
加えて、今後は展開力のある選手がCBになる傾向だろう。
遠藤のような選手がCBになる時代がくると思う。

・トランジションについて
アクチュアルプレイング中のトランジションとセットプレーの絡むそれとを一緒に考えるのはナンセンス。
この2つには明確な違いがある。



といった形で、2人のサッカー談義は毎回2~3時間白熱し、話もあちらこちらへと飛んでいく。
これ以外にも載せられないほど酷い話や根拠がない叩きも少なくない。
それでも文章としてブログに書くのは、互いの面白い着眼点や2人の分析に共通したものがあるからだ。
次回以降はもっと精査して、内容も掘り下げたいところではあるが、何分酔っ払い相手の話なので、過度の期待はしないでほしい。(自分は酒を飲まない)

残りのワールドカップを見る気力があまりないというとウソになるが、それでも大きなモチベーションを失った今、義務感に駆られている部分も否定することができない。
睡眠時間を都合してまで見ているので、少しでもレベルの高い試合に出会いたいものだ。

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