皆さんこんばんは。
夜磐です。


前田遼一選手がFC東京に移籍しました。


前田選手は、ちょうど自分が熱心に磐田を追いかけ始めた頃に
出始めた選手だったので、かなり思い入れがあります。
なので、この機に前田選手について自分が知っていること、
思っていることを書いていきます。
ついでにFC東京サポさん達への取扱説明書になれば・・・と思います。

あと、3年ほど前のものですが、自分が以前に twitter にて前田選手について
連投した呟きを、フォロワーの方に togetter にまとめていただいております。
少々内容が古いですが、そちらも併せてご覧いただければ
前田選手についてのご理解頂く際の手がかりになるかと思います。
http://togetter.com/li/132633


■どんな選手なの?
突出した特長を持つ、というよりはいろんなことを幅広くできるタイプの選手です。
点を取ること、味方を活かすこと、どちらもできます。

点を取る面では、空中からでも地上からでも点を取れます。
右足、左足、頭と満遍なく使えるので、「これさえ封じれば点を取られずに済む」
という必勝法があまり存在しない選手です。
ドリブルからシュート、という派手なパターンでもゴールを奪えますね。

味方を活かすという面では、ロングパスを頭や胸で味方に落としたり、
足元でキープして味方が上がる時間を作ったりできます。
味方がサイドを突破した際に、ニアに走り込んで相手を引き付け、
他の味方が走り込むためのスペースを作る、なんてこともよくやりますね。
これだけいろいろできるので、「前田と相性が悪いFW」はほとんどいません。


■特徴的なプレーは?
ボールを持っていないところの動きが巧みだなぁ、と思います。
特に、クロスを待っている時に絶え間なく動いてフリーになるセンスは
今まで見てきたFWの中でもピカイチかと思います。
ニアに動くと見せかけてファーに、ファーに動くと見せかけてニアに。
DFが付いて行き辛い動きをよくするので、守る方は大変じゃないですかね。
ゴール前だけではなく、カウンター発動時にロングパスを受けられる
ところにススッと移動するのも、オフザボールの精度の高さ故かな、と思います。

あと、ライン際で相手と対峙した時に、ライン側に抜けるプレーをするのも
前田選手独自かな、と思います。足裏で転がしたりとか、股抜きとか。
見てるとすっごいカッコイイんで、自分がフットサルをしている時とかに
たまに真似します。なかなか巧くできませんがね(笑)


■短所は?
あまり知られていませんが、視野が狭いです。
突拍子もないところにいる味方や、意表を突いて接近してくる敵には
あまり気付きません。味方からの声掛け、或いは経験則で
なんとか補っている状態ですね。
あと、これも意外に思われるかもしれませんが、足が遅いです。
ヨーイドンのスピード勝負で勝っているところは、あんまり見たことがないです。


■ピーク過ぎてるんじゃないの?
まぁ、誤解を恐れずに言うのであれば、ぶっちゃけプレーのキレは
ここ2~3年で確かに失われている部分もありますね。
実は、ピークの頃であれば書けた長所が少なからずあります。

例えば、足元のテクニック。若かった頃は本当に足元が巧くて、
あの藤田俊哉に「真似できない」と言わせたエピソードも残っています。
凄まじい嵐の中の試合で、いろんな選手がボールの扱いに四苦八苦する中で
一人だけ自在にボールを扱っていた姿が色濃く思い出されます。
ただ、最近はボールが足についていないシーンも多く、
味方のパスをきちんと収めるシーンは貴重なものになってしまいました。

あと、何故かわかりませんが、直近3年で突然PKが超絶に下手になりました。
枠を外すことはないのですが、まぁ~よく止められます。
コースが素直すぎるのでしょうかね。理由はよくわかりませんが・・・。
あんまり蹴らさないほうがいいかと思います。


■起用における注意点
・1TOPはお勧めしません!
前田選手は、味方が常に近くにいる状態でこそその実力を発揮します。
フィジカルがそこまで強いわけではなく、また鬼のようなキープ力もない故に、
味方との距離が離れすぎていると、単体ではあまり力を発揮できません。
近くにいる味方との連動、これこそが前田選手の力を引き出す要素です。
戦術にもよりますが、距離が離れがちな1TOPでの起用は難しいでしょう。

・クロッサー選びは慎重に!
前田選手はヘディングでのゴールが多いですが、一般的に空中戦に強いと言われる
選手とは異なり、動き回ってフリーになることでクロスを引き出すタイプです。
クロスを上げる選手が、一度中を見てクロスを上げる頃には既に
一度確認した場所とは違う場所に移動しています。
これについては駒野選手が「大変」とぶっちゃけちゃってます。
前田選手の動きを想像し、意図を一致させてクロスを上げられる選手が
クロッサーにいれば、前田選手の得点能力は何倍にも跳ね上がるでしょう。


■今回の移籍について
「悲しいけど仕方ない」というのが率直な気持ちです。
このまま磐田にいてもJ1に戻れる可能性は非常に低いですし、
どんな形であれJ1に戻れるチャンスがあるなら、それを掴みたいという
気持ちは正しいと思います。
むしろ、今まで何度も他の強豪チームから誘いがあったのに、
ここまで長く残ってくれたことに対して感謝したいです。

前田選手のおかげで、ジュビロ磐田は多くの栄光を手にしました。
その偉業が消えることは、前田選手がどこにいても消えるものではありません。


前田選手がこの記事を見ることはまずないと思いますが、
それでも前田選手への思いを綴り、この記事を締めようと思います。




15年間、本当にありがとうございました。
共に戦うことができて、本当に嬉しかったです。
ずっと、磐田の誇りでした。
貴方が今年、ちらりと「自分のキャリアを後悔している」ということを
仰った時、少し申し訳ない気持ちになりました。
もしかしたら、その後悔は正しいものなのかもしれません。
それでも、貴方のそのキャリアに多くの歓喜を味わわせていただいた者として、
その後悔は間違っている、と言わせてください。
自分は、貴方が磐田にいてくれて、本当に嬉しかったし、楽しかったです。

この先のサッカー人生に、今まで以上の栄光や楽しさが待っていることを、
心から祈ります。FC東京で、前田さんらしいゴールをたくさん決めてくださいね。
応援しています。