湘南台から飛田給までいくのに、何故、下北沢を経由しなきゃならないのか問題。
という、関東在住者にしか理解できないであろう問題はその内解決するとして、試合の方を見ていくことにしよう。


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FC東京の方は多少間違ってるかもしれないが、両チームのスタメンは大体こんな感じ。

前半・・・



① あべちゃん:「まきのよろしく~」

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② まきの:「うわ~、みんなこっちくるよ、つーか来すぎだよ」
   しゅうさく:「むりするな、下げろ」

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③ しゅうさく:「うわ~、後ろから繋ぎたいけど、後方ではなかなかギャップが作れない」
  なす&もり:「俺達もう少し引くから、右サイドも使ってみるか?」
  しゅうさく:「いやいや、そのむとーとかいうのクソ早いし、よねもとも飛んでくるんだろ」

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④ しゅうさく:「仕方がない。こーろきたのむ」
   こーろき :「もりげとたかはしに囲まれてじゃ厳しいよ~、あれ?よーすけどこ~?」
  よーすけ:「えええええ、まだ、うしろだよ。。。ちょっと待ってすぐ行く」
  
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大雑把ですが、こんな感じです。(それだけじゃないだろ!)

FC東京は、ボールの取りどころとして、「ビルドアップ時に経由される槙野」を重要ポイントとして考えていたのではないだろうかと思われるシーンが数多く見られた。
特に、3センターを組んでいる米本・羽生・高橋が3枚共、浦和の左サイドに陣取り、ショートパスで崩すスペースを消しに行く(②の画像ですね)。
そうなると必然的にセンターにスペースが出来やすくなるのですが、そこは太田が絞ってケアをする。
となれば、浦和の右サイドは広大なスペースが出来やすくなるのですが、そこはある程度放棄しているのかなとも思えた。
それよりも、「槙野にボールが入ってから5秒以内に浦和のビルドアップを潰し、左サイドは使わせない」というタスクを完璧にこなすことを重要ポイントにしていた模様。

※ この3センターが一気に片方のサイドに寄ってボールを奪いに行くというやり方は、Jだとあまり見ないかな。それだけに、この東京の守り方は新鮮だし、見ていて非常に面白かった。また、3センターが追いやすい方向に上手くプレスを掛け続けていた平山の存在も忘れてはならない。個の攻撃力ならエドゥーの方が間違いなく上だろうが、ファーストディフェンダーとしてのプレーレベルは、明らかに平山の方が上。また、そういう動きが取れるということは、攻撃時に両ワイドの武藤・河野が飛び出せるスペース作りも上手いということ。



浦和もこの状況を受けて、徐々に「左サイド⇒右サイド」という展開から東京のプレスを崩しに掛かるようになるが、ここでもう一つの問題というか浦和が抱え続けている大きな問題が露呈することに・・・。
逆サイドにボールを捌ける人間が、今のスタメンだと柏木しかいないという点である。
彼にその役割を任せることになると、必然的に頂点の興梠が孤立する形になる。
高い位置での決定的な崩しの役割を任せたい柏木に後方の崩しも委任するのは、ちとかわいそうというかちょっと無理がある。
「槙野・宇賀神・原口の左サイドの3コンボ」
が使えなくなった今、柏木が低い位置まで下りて来なければならない状況は今まで以上に増えてくるだろう。
このあたりは、マルシオの復帰で多少状況を変えることも可能かなとみているので、少し様子見でしょうか。


このFC東京の守り方は、非常に見ていて気持ちが良かった。
正直、3点目を取られた段階で今日は負けたなと思った。
あのプレスを掻い潜るイメージが、今の浦和では出来なかったからだ。
ただ、、、
3-1になった段階で、東京は前に出てくるのを止めてしまい、ハーフコートでしっかり守るやり方に変えてしまった。まあ、リードしているチームだから納得の選択なのだが、個人的には少し楽しみが削がれてしまった感じさえした。それくらい、昨日の東京の「戦い方①」良かったと思う。

実際、どうだったかというと、そのハーフコートで守るやり方が案外守りきれてないのかなという感じがした。


⑤ あべちゃん:「あれ?意外とよーすけの周辺それほどでもないか?」
   なす    :「えどぅーならそれほど怖くないかな、いるだけって感じ」     
   
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本来なら、東京は4-3のラインを組んで守りきるのがやり方なんじゃないかな~とも思っていたのですが、
浦和が4枚横に並ぶような形を取ることが多いこともあり、3センターの中で高橋を最終ラインに吸収させる形で、最後の所をやらせないぞという考えだったように見えた。
しかし、高橋が下がったことで、中盤の低い位置は人数的にも浦和の方が余裕があり、おまけに、ファーストディフェンダーがエドゥーに変わったこともあり、自由にボールを持ちやすくなった。
まともな、ビルドアップすらさせてもらえてなかった序盤と比べれば、明らかにやりやすいのはこちらであり、2点ビハインドになってからは浦和が押し込む時間が多くなり、結果、後半15分頃同点に追いついた。

同点に追いつかれてからというもの、東京は守り方を元に戻してきた。
案の定というわけではないが、即座に追加点を奪ってきた。
「点を取りに行こうと思えば、すぐ取れるんだぜ」と言わんばかりに・・・。
少なくとも、4失点目をした時はそう思った。

だが、その考えは間違っていたのかなと思わせるゲーム内容になる。

78分に李が投入される。
そして、その直後のチャンスで李は徳永のミドルキックを食らい、PKを獲得する。
同点。

「さあ、また出てくるぞ、東京のホームだもんな」

・・・。

東京は出てこなかった。

87分。エドゥーがファーストディフェンスで何もできない中で走り続けて2得点取っていた武藤が交代。

GKの権田は、リスタートを急ぐ感じは全くない。

良いフットボール持ってると思うんだけどね。
やり続けるスタミナがまだ無いのか、負けないことを最重要ポイントとしたのか。
自分のチームじゃないからこれ以上は言わないけど、東京は勝てるゲームだったはずだよ。
でも、それを最後は放棄していた感じにすら見えた。

浦和からすれば非常にありがたい状況だったけど、久しぶりにアウェイで敵のサッカーを見ていて面白いと感じただけに、少し残念な内容ではあった。

無料券とはいえ、頻繁にうちの親父が見に行くのも納得した。



最後に2点だけ簡潔に。

噂の武藤君。
GWに対戦した時も、「クイックネスだし、とんでもなく存在感のある奴だな」とは思ったが、フィニッシュまでのイメージはまだまだなのかなという感じだった。
しかし、今回は森脇・那須との駆け引きにもほぼ全勝で2ゴール。
正直、彼を潰すためだけに坪井を起用したいと思ったくらい。
今日のプレーをアギーレは直接見たわけですよね。
代表呼ばれても全然驚かないレベルだと思う。
ただ、基本的に引いてくる相手と戦うことが多いアジア予選の中で、武藤をどう生かせるのかというイメージは湧きにくいかなというのも正直なところ。
狭いスペースでも突破出来る力を身につけられれば、プレーの幅は広がってくるのかなと。


あと、浦和の最終ライン。
那須では少しラインコントロールが厳しいのかなというか、研究されつくしちゃってるのかなというくらい、最近はよくやられてるシーンが目立つ。
攻撃面での活躍が大きいので難しいところだが、やはり永田充を中央に据える形を検討すべき時期に来ているのではないかと感じている。
このあたり、ミシャが変更してくるとは到底思えないが、崩されるべくして崩されるシーンが増えているだけに、心配ではある。


次節はダービー。

調子を落としているアルディージャだが、ダービーのアルディージャが戦いにくい相手に変貌することは、明明白白。
しっかり勝ちきることが非常に大事。

そして、このあとしばらく上位陣との対決がない。
ここから10月中旬までにどれだけ勝ち点を重ねられるかで、11月の戦いやすさが大きく変わってくる。
もちろんその間に、ナビスコ戦線もある。
勢いをつけて11月戦線に挑むことで、頂点は自ずと見えてくる。


ポンチョビ