フットボール マンション

『フットボールマンション』は、各住人に一つのカテゴリー(部屋)を与えており、その中で自由に執筆活動をしております。 初めて当サイトにお越しくださったお客様は、是非、右記カテゴリーより『はじめに』及び『住人の自己紹介』をお読み頂ければ幸いです。記事の更新情報は公式ツイッターアカウントから随時発信されますので、是非フォローをお願い致します。

夏場には絶望の淵に立っていた2018シーズンを終え
長い長い灰色の日々が明けて
ようやく新しいシーズンがやってきた。

昨シーズン感じた絶望はチームの伸びしろが消えたことだ。
とてつもなく退屈でチャレンジもなく選手の成長も見込めない。

監督を代えようにも尹より優秀な監督は希少で。
非常に質の悪いサッカーを続けながら不協和音がどんどん増えていく。
それでも代えるべきだったと思う。
そして更新しないことが発表された時、サポーターからは批判が噴出した。

初タイトルを2つもくれた指揮官への愛情はわかる。
しかしピッチ上で起こっているのはディストピアで、これは別に批判を浴び続けた柿谷が作ったものではない。

個人的には賛成だった。後任を探す時間も出来た。
ロティーナの名前が上がり、味スタにも足を運んだ。
少なくとも終盤のセレッソの試合を見るのはただ苦しかった、そしてヴェルディのサッカーはとても楽しかった。

フロンターレ戦とレイソル戦は確認した。
この2試合についても言いたいことはあったが結局書ききれず。
マリノス戦は確認する気も起きず結局観なかった。ロティーナが次のシーズンで生み出す何かの方が遥かに大事で、マリノス戦は感傷の産物に過ぎない試合だったとすら思う。
尹は勝って、慕われた選手と笑顔で退任した。それでいい。
同じ相手とのホームゲームで、誤審で失った勝ち点3をきっちり得たのであればいいじゃないかと。
開幕戦で序盤のゴールを取り消され、終盤に値千金の同点ゴールを決めた柿谷の姿はそこにはいない。

前置きが長くなったが、2018年のサッカーは失望の塊だった。マンシャフトもセレッソも。
唯一乾と香川の代表でのプレーだけが楽しかった。
乾のミドルがクルトワを破った時叫んだのは俺だけじゃないだろう。

セレッソの去年のベストゲームはゼロックス。そんな馬鹿な話があるかと。

オフに大きく陣容が変わった。
ユース育ちの山口杉本は自分の求めるものの為にチームを去った。
山村はかつて選んでいたかもしれない2連覇中の最強クラブへ。
長年チームを支えた茂庭酒本や守備陣の貴重なバックアップだった田中裕介も下のカテゴリーにプレーの場を移した。

獲得した選手は皆一様に戦術理解度の高い選手だ。
都倉、奥埜、藤田、デサバト、ブルーノ。
山口、杉本がどちらも戦術遂行という面では難ありで、ロティーナのタスクをこなせるとは思えなかったこともあり、結果的にプラスだったと個人的に思っている。

迎えた開幕戦。対戦相手はヴィッセル神戸。
陣容はポドルスキ、イニエスタに加えビジャ、山口、西
個人的には西が非常に気になる。役割の遂行という面で彼より長けたSBはJにはいない。

試合前のスタメン。
3バック、ワイドに丸橋船木、ボランチにソウザ奥埜、柿谷ワントップ。シャドーは清武と水沼。
船木?
ほらースタメンみるだけでちょっと楽しそうじゃん。
控えはあらゆるシチュエーションに対応できそうな様々な駒が。
4バック変更も可。アンカー入りも可。パワープレーも可。サイドのドリブラーの駒もある。ジョーカーもいる。

相手はVIPが3トップで先発
序盤、ロティーナの仕込みが見えるボール運びからチャンスを作るもすぐに押し込まれ始める。
原因は偽9のイニエスタ。
両ワイドにはいつでもカットインからシュートを狙えるポルディとビジャ。
真ん中にはピッチのどこにでも数的優位を作りだす偽9。

セレッソは5-4ブロックの迎撃守備にシフト。
細かいライン調整はするが、右も左も2人がかりで抑え込まないと止まらないタレント。

ビジャの素晴らしさなんてのはここで語る必要もないだろうが、37歳の彼があれだけのキレを維持しているとは思いもよらなかった。
トラップの身体の運び方を見て正直脂汗が出た。アジリティが…。
確認したらMLSの4年間で3試合に2ゴールペースを維持してる相変わらずの化け物なので。
並みのチームは簡単にやられると思う。
ポルディやトーレスの比じゃないレベル。
軽やかにボールの上を飛んでるから。これで経験者なら多分伝わる。

守備に専念している山下を軽々とぶち壊していく。
サシじゃ無理。

それでも丁寧にラインを作り前半を耐えきった。
ソウザのところは何度か綻びが出来てたので、このやり方でソウザのボランチは穴を作る。一列上げたいが。
奥埜が要所で気の利いたプレーを見せる。
あと柿谷がたまにやるプレスバックが実に嫌らしいね。
あれでインターセプト数結構多いから意外と守備貢献もしてるんだけどそこの評価はあまりされない。
木本はポルディとのやり合いで一歩も引かず。
彼も今季のサッカーの軸の1人になるはず。

ヴィッセルではビジャ、イニエスタと共にやはり西が厄介。
実に頭が位置取りがずるいなぁ。

押し込まれてる左を押し返さないと中々苦しい。

後半、少しライン設定を上げているものの大きな展開は変わらず。
右サイドの船木水沼の関係が悪い。
水沼がワイドを遣えれば違うんだけど。去年からどうも直接中に入りたがるのがずっと難点。

後半20分最初の交代。
水沼→都倉
都倉頂点で柿谷を一列下げる。
更に5分後に清武→デサバト
この2つの交代が絶妙だった。

ベストだったのは一列下がった柿谷と一列上がったソウザの距離が近づいたことだ。
この2人はプレーイメージが共有出来ている。
ソウザが最もプレーしやすい選手に挙げるのが柿谷だというのは1つのポイント。

前線では都倉が身体を張ることで柿谷ソウザのスペースを空けた。
中盤ではデサバトは南米仕込みのマーキングでイニエスタを試合から消し始めた。

逆に神戸は古橋を入れたことで偽9による数的優位がなくなり網に頻繁にかかるようになる。
ここまでの交代が試合の流れを変えることに。

ここで輝きを取り戻した柿谷が2つの決定機を演出するが惜しくもゴールならず。
しかしソウザへのパスはビューティフル。

丸橋からのシンプルなロングボール。ソウザの中央でのドリブルからソウザ→柿谷→都倉→ソウザのコンビネーションからシュート。
多彩な攻撃を見せ、流れが変わったこの時間帯、このソウザのシュートで得たCKから待望の瞬間が訪れる。
丸橋の精度の高いキックから、木本のフリックに飛び込んだのは山下。
ビジャの相手で苦しんだ彼へのご褒美だったのかもしれない。
素晴らしいランニングからのヘディングでゴールをこじ開けた。

再びブロックを作る。
イニエスタを執拗に潰してバイタルから追い出すデサバト。
噂に違わぬいい選手だなと。
何故かファールを取られたポドルスキへのタックルも綺麗にボールにいってるし。

88分には柿谷→松田の交代。

シャドーの位置に松田。
これも非常に嫌らしい。馬力があってシュートが決して下手ではない松田はサイドの守備を助けながら前にも出ていく。

危なげなく時計を進め試合終了。開幕戦で大きな勝ち点3を獲得。

ロティーナ体制としてはチーム作りはまだ始まったばかりだが、手駒の多彩さと指揮官の采配の妙は1試合で十分見せたと思う。
別メニューが多かったデサバト、清武や直前のテストマッチを回避した柿谷もまずまず。
離脱中の高木やメンバー外の福満等もいるので、ロティーナイバン小寺体制で徐々に浸透することを期待する。
新戦力はどれも上々。
今回は出場がなかったブルーノ藤田がどうなるかは注視したいところ。

対するヴィッセルだが、ビジャは今もジョークラスのモンスターだと思い知らされた試合だった。
大怪我が無ければ15点ぐらいは…。
はっきり言って全く馬鹿に出来ないぐらい強いチーム。アンカーとCBに1枚ずつ優秀な選手が取れたらなぁ…。

最後に山口蛍について。
尹を慕う彼の心情は理解しよう。ただ、個人的にもう1年あのサッカーを続けることは御免蒙るというのが本音。
移籍を決断したことは本人の判断。ヴィッセルでいい選手になってくれればと思う。
十分な移籍金を残したのも確か。発言が余計だっただけの話で。
我々は残った選手を応援する。どんな事情があれど、ピッチ上で応援するチームの為にプレーできる選手をサポートするのがサポーターだろう。

ただ、よく挨拶に来てくれたと思う。同様のケースなら逃げる選手もいるだろう。
結果としてネガティブな2つのシーズンだったとはいえ、彼はうちの元キャプテンだったということだ。

こんにちは

私の応援するアスルクラロ沼津もいよいよ練習が始動。
中山選手の契約更新も発表され今日1/19には新体制発表が行われます。

そんな訳で2018シーズンを振り返る記事はこれで最後になります。
最後に来て、一番昨年感じた事をこのタイミングで書きたいと思います。

◆アウェイ遠征のススメ◆
これを読んでいるJリーグのサポーターの皆さんは「アウェイ遠征」行った事ありますでしょうか?
色々な所へ行く方もいれば、家庭の都合だったり中々遠征まではちょっと…という方もいらっしゃると思います。

かく言う私自身も数年前までは

「なんでわざわざ遠くまで遠征に行くの??いつものホームで観れるのに?」

と正直思っていました。
その頃このフットボールマンションの友人に言われて凄く印象に残っているのが

「ホームは家だったり、いつも行く職場や学校に行く様な感じ。アウェイは旅行みたいで色々な発見もあって楽しい」

そんな感じの話をされていたのが、今では凄くよくわかります。
今回の遠征でも凄く色々な事を感じました。
なので、もしちょっと遠征行ってみたいなと思っている方は試しに近場(沼津からだと藤枝とか相模原とか)でも良いので旅行気分でちょっと足を伸ばして、そこで現地のお店だったり観光を楽めたら良いなと思います。


さて、かくいう私は今年どこかへ遠征に行きたいな。と思いつつ、4/8の長野パルセイロを目指すも日程が合わず断念。
何とか何処か行けないかなと考えてた所、10/14(日)ナイトゲームのザスパクサツ群馬に決定。
日曜ナイターだし、人少ないかもな。だったら少しでも加勢したいな。と、思ったのと
【youあず】アスルクラロ沼津vsザスパクサツ群馬

をホームで見てGKの牲川歩見選手の背中を押してあげたかった。
ザスパのサポーターの方々も勿論そうだと思いますが、牲川選手も昨年悔しい思いをした地。彼を後押ししたいと思ったのが理由です。


沼津群馬への旅◆
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出発はいつもここから(笑)早朝に沼津港に到着。
お馴染みの丸勘さんで朝ごはんを頂きます。
仲の良い店員さんに「今からアスルの応援に群馬行ってくるわー」
って言ったら
「え?馬鹿なの?」と激励を頂きます。(冗談だってわかってますw)
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同じく港の「やいづ屋」さん!
初めてお伺いした頃は清水エスパルス一色だったのですが、アスルクラロ沼津の試合の日にはユニフォームだったり掲げてくれています。
エスパルスはザスパクサツとJ2時代に相性が良かったので「ちょっとパワーくださいよ(笑)」とか冗談を話て沼津を出発。
急遽、遠征に行ける事になった友人を乗せて群馬を目指します。

群馬までは圏央道が出来た事で2時間ちょっとスイスイ行けました。先に現地入りしていた沼津サポの仲間と合流、群馬で旨いと噂の「登利平」の鳥めし弁当を万が一スタグルで売り切れてて買えなかったら嫌だからとショッピングモールにある店舗に買いに行ってお店の前で写真撮った(ら、パネル看板みたいな映りの写真に自分だけなった)り、群馬県庁で展望台から群馬の街や山を見たり、ぐんまちゃんとアスルユニチャレンジで写真を撮ったり。

群馬満喫しすぎだろ

県庁からスタジアムへそろそろ向かうか…という頃には11人いて、こりゃもうサッカー出来るなと思ったり思わなかったり。

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持ってて良かった「まちあるきスタンプ帳」

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そんなこんな、人数が少ないかもって話は何処へやら…スタジアムに到着。

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スタジアムに着くと更に沼津サポーターの皆様とお会いします。

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群馬のマスコット「湯友くん」と喜んで写真を撮る沼津サポ(メンズ)

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関係者入口は温泉っぽく暖簾になってたり

そして入場!

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牲川選手に少しでも届けと初めて手書きのゲーフラを作り、そして掲げた。
アスルブルーの文字を繋げると「共に歩もう」(本当は「沼津(と)」を入れたかったけどそこまで行けなかった残念)

◆今日のザスパクサツグルメ◆
入場も無事済ませて、買ったスタグルを食べます。
まずは、スタジアムに着く前に買った登利平の「鳥めし弁当・松(だったかな?)」
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これ鶏肉が味が染みて美味いんだ。これがすぐ食べれちゃうザスパクサツのサポーターは羨ましいわ。

試合終了後にこのフットボールマンションの住人の友人に会った際に
あー、弁当より店舗の食べたらもう弁当は食えないぞ♥
というお言葉を頂きましたので今年は行けそうなら店舗を目指したいと思います。

次ー
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焼きまんじゅう!

まんじゅうって言ってるけど、パンみたいにふっくら。これも上州の味って書いてあってその文言1つで即注文でした。

◆上位進出を狙う両チームの激闘!◆
腹ごなしも済ませ、試合前にはカラオケ日本代表2018の小松ミユキさんの歌がありました。
何故か沼津サポーターは光る棒を持って盛り上げています。
なんで持ってる人があんなに多いんでしょう?コールリーダーが一番ノリが良い所を含めて流石です。(あ、私も持っていきました。)
Twitterでちょっと調べたら、群馬のサポーター方も「なんで沼津サポあんなに用意が良いんだ(笑)」と驚いてました。安心して下さい。私達も驚きました。

でも、試合中は振らない。それがスタイル。

選手入場も終わりボルテージは最高潮。何せこの時沼津と群馬は首位・琉球、鹿児島の2チームを必死に追いかけてた時期でした。
昼のゲームで鹿児島は鳥取に1-5と大敗。2位浮上を目指す両チームはここでライバルを蹴落とす正にサバイバルゲーム。
選手も両チームサポーターも気合が入ります。

前半、主導権を握ったのは群馬。特に効いてたと感じたのが、7番の高橋駿太選手。
沼津の中盤とDFの間、更には砂森選手、藤嵜選手の守る左サイドの裏を狙ったり翻弄。彼に呼応するように中盤が躍動する場面も作られます。
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前線からプレスに来る沼津を上手く外しながら、中盤の普光院選手や谷口選手が前線の選手に連動して食いついて来た際に出来た中盤と最終ラインの間を狙い、そこから短い距離でワンツーを使いながら攻撃したり。
それをケアしてコンパクトになり高くなったラインの裏。特に沼津の攻撃の起点である砂森選手やフィード力のある藤嵜選手を守備に追わせ反撃をさせない。

この1ヶ月前の相模原戦辺りから、こうやって中盤でプレスをいなせる技術のあるチームには何かしらマークを剥がす術をやってこられるな。と思ってはいましたが、中々に厳し展開。
ミドルシュートを牲川選手のビッグセーブで止めるもCKからその高橋選手にGKの手前に入られ37分先制を許し1-0で折り返す。



ハーフタイムはいつもの。苦しい展開もちょっと気持ちを入れ替える。
この日はザスパクサツという事で、沼津で売ってる風呂桶でザスパクサツ戦感をちょっと出してる。(ちょっとだけ)
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ハーフタイムの時のコールリーダーのザビ太さんはこの日凄く勢いがあった。
「必ず勝って帰るんだ」
そして沼津サポーターもそう信じてた。そういう信じてる気持ちとか熱が伝わった。前半の展開は確かに劣勢だったし、スコアもビハインドだったけど負ける気がしなかった。

◆反撃の沼津、負けられない群馬の意地◆
後半が始まると沼津が息を吹き返す。特に光ったのが背番号47・富田康仁選手。
9/8のYSCC戦以来、石田選手、染矢選手と攻撃的な選手2人を左サイドで起用する事が多かった沼津だったが、久しぶりの出場となったこの試合で富田選手の献身的なチェイスが徐々に群馬を捉え始め高い位置でボールを奪うシーンがチーム内でも増え始める。だが中々フィニッシュで仕留めきれずもどかしいシーンが続いた。

しかし後半19分試合が動く。左サイドバック砂森選手のボールを右サイドバックの熱川選手が飛び込んで同点!



アスルクラロ沼津の下部組織出身。この大一番で大外から飛び込んできた熱川選手はこれだけでは終わらなかった。

僅か5分後



高い位置で奪ったボールに再び頭で合わせて逆転!

あっという間の逆転劇だったが群馬も絶対に負けられない試合。攻撃的な選手を入れ猛攻を仕掛けて来る。耐える時間が続いた。

86分沼津の右サイドをここ数分で何度か攻め込んでいた群馬は大島選手のゴールで同点に追いつく。だが、群馬はまだ勝つ事を諦めていない。ボールを抱え急ぐ。



沼津も隙あらばカウンターを浴びせる準備を残しつつ応戦。
最後の最後に来て決定的なチャンスを群馬が作るもGK牲川選手&熱川選手が必死の掻き出しでタイムアップ。
上位進出を狙った両チームの激闘は痛み分けに終わった。




◆クラブの歴史、街の歴史◆
試合終了後、朝から一緒に移動した友人と別れ、翌日に連休を取ったので高崎まで移動し一泊し群馬観光をする事にした。

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前日、伊香保温泉に行かれていた沼津サポーターの方達も居てそれも良いなぁ。草津まで足を伸ばすのも良いなぁ…とは思ったが、当初の予定通り少し車を走らせ富岡製糸場に行ってみる事にした。
無料の駅前駐車場に車を停め、直通バスには乗らず街を楽しむ事にした。

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まずはすぐに見つけた神社に立ち寄る。お諏訪神社。

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製糸場を目指し気ままに商店街を歩く、みんなでワイワイも楽しくて大好きだけど、気ままな一人旅も悪くない。途中裏通りに入ってみては少しレトロな雰囲気の道を歩いてみる。

そんな歴史を感じる街の至る所にポスターがある事に気づいた。
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富岡市はザスパクサツのホームスタジアム。前橋市の正田醤油スタジアムから約30km。
沼津から考えれば、熱海市辺りと同じ位の距離。

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そこに多くのポスターが貼ってある事に驚いた。
製糸場の長い歴史に比べれば微々たるものかもしれないが、ザスパクサツというチームが少し離れた街でも応援されるようになってきたんだろうな。とそこには積み重ねた歴史があるんだろうな。と感じた。

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富岡製糸場ではシニアスタッフ方々がガイダンスだったり案内をされていた。
シニアの方は口調も優しくて観光客としてはとても安心する。こういう働き方も素敵だなぁと思った。スタッフの方も笑顔だったし街が生きている感じがする。

西置繭場の所でシニアの女性スタッフの方と少しお話した。
ちょうどこの時期、沼津では沼津駅から沼津港まで群馬県より借りているEVバスが試験運用されていた為、その話題になった。

「富岡市もこの富岡製糸場までEVバスが出ているが、試験期間は(沼津に貸しているものと同じ)青だったのよ。今は本導入になって富岡の色のバスが走っているけど、違うかもしれないけどもしかしたら同じ車かしらね?」

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富岡の色のEVバス

この後、女性に礼を言い富岡を後にした。


富岡の色…沼津は、沼津は沼津の色に染まっているか?


2016年4月10日(日)13:00 武蔵野陸上競技場
あの日、初めてアスルのアウェイゲームを観戦した。
2年半後の2018年10月14日ナイトゲーム。東京より更に遠かったけど確実に沼津のゴール裏は青かった。

でもそれはまだまだで、ホームタウンである沼津でも愛鷹だけだったり、まだまだ少ない。でも少しずつ歩んで増えてきたのは紛れもない事実である。




「素晴らしいPRフィルムだけど、沼津の街はまだまだ青くない」
とあるフォロワーさんの意見。私も実はそう思っていた。

リコー通りに選手の幟が並ぶようになった。でもまだまだ街中には青が足りない。
一気に増える様な事は無いかもしれない。時にはうまくいかないかもしれない。
それでもみんなで手を取って、助け合って、青い炎を熱量を持って続けなければならない。


凄く個人的で勝手な思いだけど、ひとつ夢がある。

仲見世を青く染めたい。

沼津の人に話をすると大体「えー、仲見世」って反応されるけど、駅前商店街。街の顔。そこを1日青く染めたい。年一でそういう街の人と繋がる日があって欲しい。これはよそ者だから言える事なのかもしれない。だから勝手な願い。

「えー」って言われる。変わらないとか、中々うまくいかない、動かないとかイメージ持ってる場所が変わったらどんなに楽しいだろうか、どんなに影響力を周りに与えられるだろうか?
考えただけでワクワクする。

それが正しいとか正しくないとかではなくて、熱量を持って続ければ、どこかで誰かに飛び火する。
それは何処からなのかわからない。まだまだ他のJクラブの様な歴史は無いかもしれない。一歩ずつしか進めないかもしれない。

でもいつかは駿河湾まで愛鷹からの青い色が届く様に
こんな所で立ち止まってはいられない。今シーズンも青い魂に炎を宿して

こんにちは。新年あけましておめでとうございます。
各クラブ、新シーズンに向けていよいよ始動。開幕まで待ちきれない日々が続きそうです。

[頼もしい守護神の完全移籍]
さて、私が応援しているアスルクラロ沼津は先日ジュビロ磐田より牲川歩見選手を完全移籍で獲得しました。

昨年、堅守沼津の守護神として大活躍!
世代別代表に名を連ねてきた牲川選手は「J3のクルトワ」等と言われるほど、飛躍の年に2018年はなりました。

J1・ジュビロ磐田ではGKの序列では4番手。以前のレンタル先でも苦い経験をしてきたと思いますが、昨年の活躍故に磐田からのレンタル延長は無いのかな。。。と思っていたので完全移籍は予想外の衝撃でしたが、今年のJ3のGK事情やこのチームで何かキッカケを掴んだ事が移籍に大きく影響したのかもしれません。

◆2018年のJ3リーグのGK事情◆
正確には2018シーズン終了後の事情と言った方が正確かもしれません。

群馬 松原修平→J1 湘南へ完全移籍
琉球 朴 一圭→J1 横浜FMへ完全移籍
長野 田中謙吾→J1 松本へ完全移籍
沼津 大西勝俉→J2 鹿児島へ完全移籍

(同カテゴリ内で移籍したYSCCの浅沼やU-23の廣末や永石は別として)
なんとJ1へ3選手が移籍した事は2018シーズンのJ3で大きなニュースだと感じました。
また、2017年の躍進を支え2018年も牲川選手にかわりゴールを守った沼津の大西選手もJ2の舞台へ

「試合に出続ける事、結果を残す事でステップアップへ繋がる」

GKというポジションは特殊です。
唯一手を使う事が許され、そのレギュラーの座は各チーム、ピッチの上に1つしか用意されていません。
だからこそ重要で、だからこそ今年上位カテゴリのクラブは1年間実戦で結果を残しているJ3のGKにも白羽の矢を立てたのかもしれません。
J2ならわかるのですが、J3にこういった流れが今年生まれたのは驚きでした。しかし移籍した彼らが上のカテゴリで活躍する事は今後にも大きな影響を与えるので、活躍を期待しています!

◆1人で守っているわけでは無いという事◆
先日の代表戦でもそうでしたが、しばし失点するとGKのせいにされてしまう事があります。
失点にはいくつかパターンがあると思うのですが
・明らかなミスでの失点
・ブラインドや予期せぬ失点
・相手に完全に崩されての失点…

昨年、GKだけでなくチーム全員で守ってるというのがよくわかる試合がJ3リーグでありました。

2018年11月18日(日) アスルクラロ沼津vsSC相模原

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奇しくも引退を決めていた日本サッカー界GKのレジェンド、川口能活選手(富士市出身)が静岡県東部地域でラストゲームとなる試合

特にアスルクラロ沼津のCKやロングスローでの攻撃にSC相模原はこんな守り方をしていました。

CKの時
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① 相模原はCKから近いポストの辺りに193cmの長身FWのジョン・ガブリエル選手を置きます。
カーリングでいう所の的を隠すストーンの様な役割ですね。彼の頭上を越えない限りCKはPA内の沼津の選手には届きません。
② ジョン選手を越えてきたボールは近いエリアでは187cmのGK田中選手が処理します。
③ ジョン選手、田中選手も届かない高いボール、これは当然滞空時間も長くなりますが、これは194cmのCB梅井選手を中心に跳ね返します。

3段構えの守備ですね。高さをほぼ封殺するGKとフィールドプレーヤーを合わせた理にかなった守備だと思います。

実際前回対戦の9/18のアウェイでの尾崎選手の得点(この時はジョン選手が累積で出場停止)も低いCKから虚を突いたプレーでした



相模原はセンターラインを長身選手でキッチリ固めてるチームならではな気がします。
今季、YSCCからシュートストップに優れたGK浅沼選手を取ったのも高さではなく、そういった打開された時のシュートストップを見越しての補強なのかもしれません。勿論、田中選手も成長著しいGKなのでレギュラー争いも注目です!


ロングスローの時
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2つ目はロングスローの時です。
…と言ってもやってる事は同じで熱川選手のロングスローをジョン選手が跳ね返す。そこを越えられればチャンスになりますが中々難しかった試合でした。

しかし、こちらはCK時と狙いが全く異なっていたと思います。
ジョン選手が跳ね返していたボールは図の○のエリアへ。そのセカンドボールを沼津の選手は狙っていたし、相模原の選手も拾わせない様にしていました。
ここで一番の狙いは「二次攻撃」であり、越えないロングスローでも投げ続けた事は、攻めている沼津の守備がもうそこからスタートしていた事に繋がると思います。

簡単な話。
ジョン選手が低い位置でボールに触る = ゴールハンターをゴールから遠い位置でプレーさせる
それだけで、カウンターも枚数が減るし失点の確率はグッと下がります。
「沼津は攻めながら守備へのアプローチも出来ていた」GKとは話が離れてしまいますが、攻守が激しく入れ替わるフットボールならではと言った感じです。

攻撃面でもホーム、アウェイの2試合共に畑選手がメンバー外だったり、左サイドが染矢選手と石田選手という縦にスピードがありドリブルで仕掛けられる攻撃的な2人を交代で使ったのもそういう競り合いの部分以外に活路を見出していた故なのかな?と感じました。


また、余談ではありますが今年のJ3開幕戦のFC東京U-23で試合前のGK練習。大西選手と牲川選手へサイドから放り込んだボールが全然違う事に気づいてました。
大西選手は胸の頭上でキャッチ出来るハイボール、牲川選手は触れるか触れないかの高くて長いボール。
最初はミスキック?って思ったけど、殆んどがそんなボール。
つまり牲川選手の時は牲川選手が触るから相手は「ハイボールは勝負出来ない」
彼の身体的な特徴を活かした守備だったんだと思います。

そう、GKは一人で守っていない。ピッチでは色々な駆け引きや戦いが繰り広げれられているんだなと。


◆ピッチを去るレジェンドGK◆
田中選手という後輩をベンチで見守った相模原のGK川口選手。
この日は前日に、昨年アスルクラロ沼津ともコラボしたAqoursの東京ドーム公演から沼津入りしたのですが愛鷹広域公園の駐車場はほぼ埋め尽くされ、1時間前位に着いた自分は公園内の路肩を臨時駐車場にしたスペースへなんとか駐車。

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Aqoursの公演にはアスルクラロ沼津からのフラワースタンドも

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ギリギリに着き過ぎて書いてる内容を覚えてない


先日、川口選手と代表で長年GKを競った楢崎選手も引退を表明。
「楢崎と川口」1つの時代が終わるんだな。と寂しく感じました。
私はどちらかというと、正直楢崎選手のプレースタイルの方が好きでした。でもJリーグを観戦した自分の記憶にはいつも川口選手がピッチにいました。

子供の頃、初めてJリーグを見た清水エスパルスvs横浜マリノス


このブログ、フットボールマンションをはじめJリーグサポーターの友人と出会って、10年ぶり近くにJを観戦した清水エスパルスvsジュビロ磐田。

そして、この日アスルクラロ沼津vsSC相模原。

いつも対戦相手のゴールを守っていたけど、この日セレモニーの時に沼津のゴール裏にも挨拶に来てくれて本当に本当に嬉しかった。


先日のJリーグアウォーズでベスト11に選ばれた川崎フロンターレのチョン・ソンリョン選手も川口選手に憧れてたと答えていました。
中村憲剛、川口能活&チョン・ソンリョンの“日韓GK”と食事「濃密なものでした」

我々ファンだけでなく、J3のみならず選手の中には川口選手や楢崎選手に憧れた。そういったGK選手もきっといるはず。



GKというポジションは特殊。
試合の半分はサポーターの大声援を一番近くで背中に受け、残りの半分は対戦相手サポーターの目の前で歓喜の瞬間を奪っていく。
だから好きなんだよなぁ・・・カッコいいわ


(※話がブレすぎてオチが見当たらないので今日はこの辺で~)

皆さんこんにちは。
夜磐です。

完全に今更感がありますが、2018年シーズンお疲れ様でした。

歳末ということで、今季の磐田さんの戦いをザックリと振り返って
みようと思います。

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■前期 "スナップショットの喪失"
まず磐田さんの今季がどうしてここまで不安定になったかというと、
進化を試みる過程でスナップショットを失ったことにある。
戦術をより洗練させ、選手層を厚くすることを目指すのはどのチームも
同じなのだが、基本的には進化に失敗した場合に最低限ここまでは
切り戻せるという復元ポイントが用意されている。
稀に土台ごと全部ぶち壊して進化を試みるチームもあるが、
そういうチームは大抵失敗して順位を落とす。
磐田としてもその認識はあり、実際にチーム構成では昨年のものを
踏襲することが可能な構成になっていた。少なくとも、序盤は。

しかしながら、序盤にして早くもそのスナップショットが瓦解した。
きっかけは、開幕戦で川崎に完敗したこと。キャンプで
練習してきたという新たな手法を封印し昨季と同じスタイルで
この試合に臨んだのだが、単純に川辺の分がマイナスになっただけで
その補填ができず、一方的に蹂躙されてしまったのだ。
もっとも、この試合では田口をベンチスタートとし、ボランチに
調子が上がっていない山田を使うという妙なことをやっていたので、
メンバー選択さえ間違わなければ、完全ではなくてもある程度の
切り戻しはできたはずだった。

だがしかし、非情にも事態は悪化した。怪我人の多発である。
ボールの運び手からフィニッシュ役まで手広く担い、カウンターの
急先鋒と なっているアダイウトンが4節にして離脱。さらに中盤で
ひたすらボールを奪いまくるタスクをこなすムサエフまで春先に
離脱してしまった。昨年の磐田のサッカーを体現するうえで
この二人の存在は不可欠。さらに俊輔まで不在となるケースが
増えてしまったので、セットプレーでの得点力も削ぎ落された。
ついでに左サイドのギレルメが試合中の暴力行為で契約解除。
こうして磐田は切り戻し可能な土台を失い、リスク満点の
不可逆的進化に足を踏み入れることになる。

上記の通り磐田はかなりリスキーな状態になっていたのだが、
そんな状態でもW杯中断前に勝点を20点積むことができたのは、
昨季から継続して守備が安定していたからに他ならない。
どんだけ攻め込まれてどれだけシュートを打たれようが、
大井と祥平と新里が身体を張ってコースを限定し、カミンスキーが
スーパーセーブでゴールを守った。あとは相手が焦れてミスしてくれれば
儲けもの。こういう"我慢比べ"スタイルで中断前は勝点を重ねた。
鳥栖や仙台、柏はずいぶんと不快な敗戦だっただろう。

一方で得点力については欠如が著しく、中断前の16試合中
被完封が7試合に到達。これは長崎に次ぐワースト2位の数字であり、
改善は必須な状況ではあった。

■後期 "戦術ミスと大量離脱"
W杯による中断期間中、磐田は新システムの完成に費やした。
上記の通り不可逆的進化を要求されている今、無理にでも完成を
早める必要があったのだろう。だがしかし、中断明けに登場した
新システムは、なんというか、機能し得るはずがない代物だった。

詳しくはこちらを参照。

中断明けの3試合は引き分けで勝点を重ねたが、いずれの試合でも
新システムを採用している時間は相手に一方的に蹂躙されており、
元に戻してようやく試合になるような有様であった。
さすがにあまりの惨状に名波監督も新システムを放棄。
今まで通りに戦うことになったのだが、中断期間中の積み上げが
全て無に帰した事実は重くのしかかった。他のチームが軒並み
完成度を高める中で、全く積 み上げができなかったのだから。
そして8月頭のガンバ戦で、トドメとなる出来事が発生した。
DFの新里までもが、靱帯損傷および骨折で離脱してしまったのだ。

チームの歯車が狂う中でも、守備だけは耐えられて
いたからこそコンスタントに勝点を重ねられていた。
だがしかし、そこに最終ラインのレギュラーの一角までもが欠落。
積み重なった事象がついに、現実に耐えうる許容量を超えた。
この時期以降、磐田は急速に結果を出せなくなり、チームは
暗澹たる状況に引きずり込まれていくことになった。
それでも最終的に勝点を40以上積み重ねたのは評価できるのだが、
今季の特異すぎる残留争いのせいでプレーオフという余計な舞台に
落ちていくことになってしまった。

以上が、磐田がこのようなシーズンを過ごしてしまった経緯である。
主力選手の大量な負傷離脱、監督の采配ミス、稀に見る激しい残留争い。
どれか一つであれば耐えられたのかもしれないが、すべてが偶発的に
同時に発生してしまったため、磐田にとっては苛烈なシーズンに
なってしまった。正直、どうしようもない問題もあったのは事実である。
ただ、必ずしも不運ばかりだったのではなく、例えば機能するはずがない
システムに固執して中断期間を有効活用できなかったこと、およびメンタルに
問題のある選手を組織に加えたことなどは、明確にチームとしての
失敗である。これらについては、改善点として社長以下スタッフまで
強く認識していることを願う。

あとはまぁ、チームの成績降下に伴い、ラフプレーやお世辞にも良質とは
いえない時間稼ぎが増えたことで、アンチ磐田を好意的に捉えない諸侯に
格好の攻撃材料を与えてしまったのが、見ていて忸怩たる思いだった。
嬉々としてその点を指摘している諸侯を見るにつけ、磐田のそういう姿が
よほど嬉しいのだろうなぁと嘆息したこと数知れず。
欠点を見つけるために嫌いなチームの試合をわざわざ見て、SNSに投稿し、
志を同じくする仲間達とそれを話の肴として盛り上がる行為は
性格が捻くれている自覚がある当方でも足を踏み入れない領域。
他にどうなったとしても自分は斯くあるまい、と思った次第。

■どうなる来季
さても来季の体制であるが、最後まで来季のディビジョンが確定
しなかったので、補強については恐らく他クラブから後れを取っている。
残留を勝ち取ったとはいえ、PO圏転落の影響はこういう部分で
確実に出てきてしまう。GMが水面下で精力的に動いてくれている
ことを信じたい。

名波監督の続投については、私から是非を問うことはできない。
今季の低迷に名波監督の采配ミスが影響していることは上記の通りだが、
あれほどの低迷をしても組織的な不協和音が公にならなかった点は
組織作りに関して多少の評価が可能である。低迷しているチームには
野次馬根性で実情を探ろうとするものが近付いてくるのが常なので、
そういう出歯亀をもってしても内部の亀裂を嗅ぎ付けられなかった
ことは割と重要だった。また、代わりに誰を連れてくるのかというと
私には心当たりがない。ビジョンのない解任は、組織として破綻した
名波監督就任以前の磐田に逆戻りしてしまう恐怖感を煽る。
もちろんいつまでも名波監督に無条件で任せられるわけではない。
いつか は、組織作りではなくより勝利に向けた采配ができる監督に
舵を切る必要はある。だが、それが今である必要性は、それほど
強くは感じていないということだ。

ただ、あえて不安を述べるのであれば、入れ替え戦の試合後に
名波監督が「負けたら辞任していた」と述べたのは好ましくない。
私のこれまでの観戦歴上、この言葉を口にした監督の大半はその後
上向くことなく程なくして辞任または解任で退任に至っている。
責任を感じての発言とのことだと思うが、あの発言は
あまりしてほしくなかった。

現実的な選択肢としては、参謀役のコーチを新たに招聘しては
いかがだろうか。選手への指導だけでなく、戦術面で監督の相談役
になったり、場合によってはアドバイス等ができる人がいれば
致命的な采配ミスは回避できるのではないかと思う。
名波監督は嫌がるかもしれないが、そこらへんは今季の成績を
鑑みて納得して頂く他ないでしょう。幸いにして選手は
求心力を失っていないので。

では、選手ごとに今季を振り返ってみよう。



■GK
八田直樹
今季はついに第4GKに。天皇杯1試合に出場したが、中京大相手に2失点。
失点はGKだけのせいではないことは重々承知しているが、それにしても
大学生に2点ブチ込まれるGKはトップではなかなか使いづらい。
今季に何かしらの決断が下される可能性はなくもない。

カミンスキー
基本的にフル稼働。ロースコア狙いの試合で見せるスーパーセーブは
相変わらずだが、3点以上取られると途端にやる気をなくすという
これまであまり見せてこなかった欠点が露見した。
いくつかの試合でズルズルと失点を重ねたことがPO圏転落の遠因に
なったので、実力に疑いはないがちょっとばかし責任は感じてほしいところ。
そういった部分を含めて、去年ほどのインパクトはない。
それでも現状では一番手の座に揺るぎはなく、不動の存在。
契約が来年いっぱいで切れるので、延長できなかったら下手すると
今年で売却になってしまう。お願いだから契約延長して。

志村滉
ルヴァンカップ予選3試合に出場。結果は残したが三浦の牙城は崩せず、
出場機会を減らした。夏には拒否していたはずの育成型レンタル移籍で
水戸に修行に行ったものの、予定を切り上げて復帰。
いったい何しにいったのか。というか、そもそも何が起きていたのか。
実力自体は疑いようはないが、2年前の実績がそろそろ賞味期限切れ。
牲川が沼津でそこそこ良いシーズンを過ごしたらしいので、
アドバンテージはほぼ無い状態。どうなる来季。

三浦龍輝
年間通して第二GKの座を守り、リーグ戦2試合に出場。どちらも負けたが、
相手が悪かった試合(神戸戦)と味方が悪かった試合(名古屋戦)試合なので、
三浦の責任は薄い。あえて言えば神戸戦の1点目はカミンスキーなら
防いでたかな、くらい。名古屋戦は負けたとはいえかなり良かったし。
ルヴァンのPO進出、天皇杯準々決勝進出にも貢献。なにより、
カミンスキーがいても「試合に出られれば俺はやれる」と公言する
ギラつき加減がグッド。来季もそのギラつきに期待しているよ。


■DF
大井健太郎
全試合先発フル出場。さすが年齢を感じさせない働きぶりである。
今季に関しては終盤に攻めあがってパワープレーで点を取るという
極端な個性を発揮。後半ロスタイムに挙げた得点は3に達し、いずれも
勝点獲得に直結している。磐田にとって非常に心強い存在だった。
守備に関しては、出足の良さを利用されてつり出されるシーンが
あったのが気掛かりだが、アタックにいかないとバイタル使われて
縦にぶち抜かれるような状況を作られていたので、大井個人という
よりはチーム戦術の問題。食いついても結局縦にブチ抜かれたしね。
あとは、相手に怪我をさせかねないタックルは控えて頂けると幸い。
壊そうとしてるわけじゃないのはわかるし懸命にプレーをして くれて
いるんだろうけど、足立ててボールホルダーに突っ込んでくのを
見るのはけっこうハラハラする。相手に怪我させそうで。

新里亮
春先からレギュラーに定着。空中戦地上戦どちらでも固く守れるハードさが
チームの守備を大いに引き締めた。サイズもデカいので、腰を落として対面する
だけで相手のキックコースをかなり限定できるのも評価ポイント。
祥平に負けず劣らずの果敢な攻め上がりで攻撃にも関与できたのもグッド。
ただし、鹿島戦で軽率なパスミスで失点を演出して以降、ボール保持状態で
チェックを受けるとバタバタするようになってしまったのが残念。
そんなに気にしなくていいのに・・・。守備のキャラクターとしては
依然として重要だったので、夏にして早くもシーズンアウトになって
しまったのはチームにとってかなり痛手だった。新里の離脱以降、
大南の台頭まで磐田は最終ラインのメンツを固定できなかった。
新里が怪我してなかったら、恐らくPO圏まで落ちることはなかったと思う。

櫻内渚
出場数25という数字は悪くはないはずなのに、妙に試合中の印象が
薄いのはなぜだろうか。大きなミスはないもののいまいち違いを作れないので、
起用の必然性に乏しかったのかもしれない。小川大貴が怪我してなかったら
たぶん出場機会はもっと少なかった。得点力というSBには貴重な素養も
今季は鳴りを潜め、得点は2点で打ち止め。どっちも重要なゴールでは
あったけど、もっとこう、「お前FWかよ!」みたいなゴールを見せてほしい。
あぁあと守備・・・あれ、意外と足りないもの多い?

ギレルメ
移籍が多すぎるキャリアとキャンプで不貞腐れて罰走を繰り返す様子から
「本当に大丈夫なのか、メンタル的な意味で」と不安視していたら、
案の定というべきか横マリ戦で相手を殴って契約解除。
退団後に所属したブラジルのチームでも暴力沙汰を起こしたらしい。
なんかもう選手としての質以前の問題だった。

エレン
気が付いたら加入してた。獲得した後に通訳がトルコ語の勉強を始めたという
全く笑えないエピソードが残っている。4試合に出場しただけで肉離れを起こし
あっという間にいなくなってしまったので、これといって語ることがない。
うまくいかないシーズンってこういう選手いるよね、的な?
来年どうするかは不明。

小川大貴
今季の数少ないブレイクスルー。前十字靭帯を切る前の強度が戻ってきた。
J1の化け物外人達を相手に回して一歩も引かない激しいプレーを披露。
身体を張って守ったと思ったら攻めあがってシュートをブチこんだりして、
それなりに心強かった。J2時代、ディエゴにボロ雑巾にされていた時の
彼の姿はもうない。惜しむらくは、小さな負傷の多さで、
コンスタントに出場できないので、なかなか固定できなかった点。
来季はその辺をなんとかしてくれると助かる。

大南琢磨
終盤に台頭した若手CB。デカくて速いCBなら他にもいるが、この人は
珍しく馬力を備えているので、走りながらの競り合いにかなり強い。
その点が、ラインを上げたがる名波戦術の中で非常に効果的に作用した。
POではドウグラスヴィエイラに不覚を取りかけたが、全体的には
及第点だったといえる。大南が定着してから磐田の失点率が大幅に
改善されたのは偶然ではない。この人の台頭がもう少し早ければPO圏には(ry
来季に大きな期待がかかる。

藤田義明
J1ではちょっと厳しい感じになっている。試合終盤に投入される
空中戦要員としてはまだタスクはあるが、先発としてある程度の広さの
エリアを任されると相手をけっこう見失う。見ている感じ、視野が狭く
なってきているのではないかと思う。こちらも来季どうなるか。

森下俊
昨季のレギュラーも今季は出場数を大きく減らし、6試合に留まる。
怪我で離脱しているうちに勘を失ってしまったのか、藤田同様にJ1では
ちょっともう厳しめ。ダービーでドウグラスに軽くぶっちぎられているのを見て、
いろいろと察した。チームとしての判断に注目したい。

高橋祥平
こちらも大井と並んでフル稼働。守備だけではなく攻め上がりや
正確なロングパスで攻撃面にも大きく貢献した。課題としては、
劣勢時に流れを食い止められる存在ではないこと。戦術がハマって
いない試合では、チームの調子に合わせてパフォーマンスが落ちていた。
そのあたりを単体でブチ止められるようになるとディフェンスリーダーに
なれるのだけれど。一部の他サポから滅茶苦茶嫌われてる、演技による
時間稼ぎは黙認。他サポだったらあれ腹立つだろうなーっていうのは
わかるけど、チームの勝利のためにやってくれてることだから、
応援してる側まで揶揄しはじめたら彼があまりにも不憫。
まぁ、あんまり目を付けられない程度にやろうね・・・ということ で。

■MF
田口泰士

ボランチの一番手として活躍。ムサエフが春先に早々にシーズンアウトになって
しまったので、かなり負担が集中した。劇的な被逆転PO圏転落と相まって、
名古屋サポから「大失敗移籍の典型例」などと恨み混じりに散々に嘲笑されたが、
田口がいなかったら磐田はJ2まっしぐらだったので、むしろ補強としては
稀に見る大成功例。加入一年目にも関わらず、長年在籍しているかのような
依存っぷりだった。田口を見ていると、ボランチのマルチロール性がいかに
重要かというのがわかる。守備の強度を維持しながら配球までこなす姿は
非常に頼もしい。川又が評して曰く「ジュビロの王様」という表現も決して
大げさではないだろう。欲を言えば、プレースキック。俊輔の出場が
大きく制限されてしまった今季、セットプレーでの得点率が昨年から大幅に
下降した。田口にはプレースキッカーとしてのタスクを期待していた部分も
あったので、その点だけは少し物足りなかったかな、と。入れ替え戦で
ようやく炸裂したので、来季はもう少し見られるかな。

ムサエフ
田口、上原らと強力なボランチ陣を構成するはずが、ウズベキスタン代表での
活動中に前十字靭帯を断裂。今年一年を棒に振った。リーグの最終盤で復帰し
2試合ほど出場した際に、やはりムサエフのスイープは強力であることを再認識。
これを計算していたところに想定外の不在となったのでは、そりゃまぁきついわ、と。
なんというか、代表中の負傷でシーズンアウトは、見ている側が感じる
やりきれなさがJで負傷した場合のそれより半端なく大きい。
去年も代表招集を境にあからさまに調子を落とした事実もあって、
もう代表に呼ばないでと思ってしまうのだが、個人の意欲や名誉も
あるので強くは言えない。向こうから打ち切られない限りは恐らく来季も残留。
来季こそ期待している。

太田吉彰

J2ラストイヤーからチームの攻撃をリードしてくれたヨシも、今年はついに
リーグ戦での出場数はゼロ。ベンチ入りもほとんどなく、カップ戦要員に回った。
動いているところを見られなかったので状態はわからないが、強度的にJ1では
もう厳しいのかもしれない。練習態度の真面目さは伝わってくるので、
日々の引き締め役としての役割は健在。本人から拒絶されなければ、チームの
性格上来季も残留を依頼するだろう。

中村俊輔
不惑を迎える今季、さすがに昨季から出場数を大きく落とした。
プロ生活初のシーズン無得点だった模様。チームにダメージを与えるような
ミスはしていないが、一方で試合中に大きな働きがあったかというと
ちょっと思い当たらない。昨季のインパクトが非常に大きかっただけに
残念ではあるが、試合にさえ出ていればいまだにチームで一番サッカーが
上手いので、さすがだな、と思う。問題はコンディションのみだ。
来季の契約は白紙とのことだが、たまにでも出場してもらえれば
大きな戦力だし、ピッチ外でも影響力が大きいので、年俸は
ちょっと厳しいが残留してほしいところ。まだ期待してます。

松浦拓弥

シーズン通して先発に固定され、レギュラーとして定着。何気にキャリアの
中で初といえるのではなかろうか。この選手が活躍していることが磐田の
攻撃が機能している証明であり、松浦が得点を奪った試合は全勝という
いかにもな結果を残しているのだが、翻ってマルチロール性には欠けるため、
物足りなさを感じることも少なくなかった。ポジション及びタスクを考慮すると、
31試合に出場して3得点という数字は残念ながら物足りない。
シーズン途中に加入した大久保との相性が絶望的に悪かったのも悩ましく、
レギュラーではあったものの活躍できる状況が限定的な
リミット技的飛び道具のような存在からは脱却できなかった。
(追記:12/27付けで横浜FCへの完全移籍が発表されました。
長い間ありがとう。横浜でもガンバレ。)


宮崎智彦

もうJ1では厳しい系その3。チームに加入して7年、物凄くよくやって
くれているのだけれど、強度面で厳しい。ゴリ押し系を対面に置かれると
単体ではほぼ対応できなくなっている。一応チームにもその認識はあるようで、
ギレルメだのエレンだのといった選手を補強してきたのだが、かたや暴力行為で
契約解除、かたや稼働1ヶ月でシーズンアウトで次々と姿を消したので、
消極的ではあるが起用せざるを得なかった。もっとも、サイドとしてなら
まだしも1ボランチのアンカーに固定しようとしたのは明らかに采配ミス。
あれで勝ち点を3試合分くらい失った気がする。あの時期に磐田と
対戦出来たチームはラッキー。来期も在籍はしていると思うが、
スケープゴート的な存在になりつつあるので、扱いはちょっと厳しくなるかも。

松本昌也
スタメン定着は叶わずも、3年目にしてついにリーグ戦初得点。
未遂を続けてきた初ゴールがついに現実になった。最終節川崎戦では、
切れ味鋭いクロスで先制点となる大久保のゴールをお膳立て。
最後のヴェルディ戦でも出場機会を与えられ、最終盤でしっかりと存在感を
発揮した。今季も存在感を発揮できなければ放出もありえると
思っていたので、ここいらでの活躍は非常に喜ばしい。
去就は不明だが、来季こそ磐田で躍動する昌也が見たい。

山田大記
開幕時はボランチで使われたりして動きがもっさりしていたのだが、
2列目で起用されるようになってしばらくしたら復調。
10番を背負っていた頃の攻撃面でキレのある動きが戻ってきた。
海外で身に着いた本職じゃない要素が削ぎ落された感じ。
やっぱり山田はこうでなきゃね。終盤は攻撃の牽引役になっていた。
最終節川崎戦で前半に見せた川又へのふんわりパスは、彼という
選手のロマンが最大限に発揮されたプレーであったといえる。
一方で、プレースキッカーとしては不発。CKがことごとく得点の気配無く
跳ね返されるのは、見ていてけっこうつらかった。俊輔級になれとは
言わないけど、ことごとくニアポストでカットされ続けるのを見ていると
テンションが下がる。その辺は来季に向けた課題ですな。

山本康裕

昨年の前十字靭帯損傷から復帰し、満を持して復活をアピールするシーズンで
あったはずなのだが、15試合の出場に留まった。出場すれば安定していた
ように見えたので、出場数が伸びなかった理由はよくわからない。
怪我してたっけか・・・?田口と上原がいる中で優先的に起用する理由を
名波監督が見いだせなかったのかもしれないが、ムサエフワイパーを
シーズン通して欠いた中で試合をクローズさせられる康裕はもう少し
起用してもよかったんじゃないかと思う。何か、私が知らない問題でも
抱えていたのだろうか・・・?

藤川虎太郎
リーグ戦ではお呼びがかからず、ルヴァンカップや天皇杯で出場。
天皇杯では大学生相手とはいえゴールを決めて見せた。やったね、おめでとう。
来季はそろそろリーグ戦で出てきてくれるとありがたい。

荒木大吾
昨年の大怪我から復活。ルヴァンカップで結果を残し、リーグ戦でも
スーパーサブとして定着した。凱旋試合となった敵地での柏戦では、
鮮やかな突破とクロスで川又の逆転決勝ゴールをアシスト。
怪我に悩まされ続けたキャリアを払拭し、「荒木大吾ここにあり」を
強くアピールした。問題は守備のタスクへの組み込みづらさで、
先発として固定できない理由はそこにある。惨敗したダービーで唯一存在感を
発揮していたため清水サポからの評判がやたら良く、「先発で使えばいいのに」
との声を多く聞くが、そんなもん俺らだって思ってるよ。
なんなら名波監督だってそう思ってるだろうさ。
なんか移籍の噂があるのが気掛かり。出しちゃ駄目な選手だから。

上原力也
昨年終盤に台頭してきた力也くん。今季は初めてシーズン通して試合に絡んだ。
豊富な運動量に基づく献身的な守備と的確な配球、機を見た鋭い攻撃参加など
持ち味を随所に発揮し、J1でも十分に通用する実力があることを証明したが、
一方で試合が込んで疲労が重なった場合にパフォーマンスが極端に落ちるという
欠点があることも露呈。こういう部分は長いシーズンをレギュラーとして
過ごしてみなければわからないことなので、今季はチームにとっても
彼にとっても学習の一年になったのではないだろうか。
現状、田口との組み合わせの相性ではムサエフをリードしているので、
来季以降もレギュラーとして十分計算ができる。期待値は高い。

針谷岳晃
出場機会は少なく、ルヴァンカップで2,3試合に出場したのみ。
育成している余裕がなかったとはいえ、妙に少ない。
怪我でもしていたのだろうか。

伊藤洋輝
リーグ戦デビューは果たしたが、出場時間は5分だけ。
主にルヴァンカップや天皇杯で出場機会を得ることになった。
アンダー代表ではそこそこ活躍したっぽいので、本人としてはそっちの活動の方が
楽しかったかもしれない。スケールの大きさは感じるが、5月のアウェー2連戦で
名波監督不在時に練習中に手を抜いたとかいう理由で遠征メンバーから
外されたという何とも残念なエピソードがあった。プロではこういう選手は
いくら素養があろうとも消えていくケースが非常に多いので、今のうちに
改善しよう。今ならまだ大丈夫。上原先輩の献身性を学ぼう。


■FW
アダイウトン

4節で前十字靭帯を断裂。そのまま最後の東京V戦まで出場することが
できなかった。絶大な存在感を誇っていたアダイウトンの喪失は磐田にとって
非常に痛手で、攻撃力は著しく低下。今季の磐田が低迷した最大要因になった。
もちろん一人の選手にそこまで依存するのはどうなんだという指摘は
ごもっともなのだが、バックアップを用意するのが難しいレベルの
爆発力を誇るからこその助っ人外国人であって、結果的に苦しんだ要因に
なったとしてもそこに至るまでの経緯は責められない。
まぁ戦術的な自由度の低さは大いに反省の余地があるが・・・。
もうシーズンは終わったので、とりあえず出力を戻すことに専念してほしい。
来季こそあの重戦車のようなドリブル突破をもう一度・・・。

中野誠也
ユース以来の古巣復帰となった1年目はリーグ戦9試合出場で先発は無し。
決めた1点は勝点に直結する貴重なゴールであったものの、筑波大学所属の
4年間で培った経験を発揮しきるには至らなかった。デビュー戦では名波監督
伝統のインアウトを食らいかなり凹んだ模様だが、嫌がらせでやられている
わけではない・・・ということは理解してくれていると思う。たぶん。
彼が得意とする裏への飛び出しが効果的に作用する場面が少なかったのも要因。
情状酌量の余地は大きく、これが彼の実力であると断定するのはまだ早い。
カップ戦ではそこそこ活躍しており、静岡ダービーでは2得点を決めて
勝利に大きく貢献している。清水相手に活躍する辺りはさすが磐田育ちのDNAか。
プレースタイルの幅を広げれば出場機会は増えそうだが、せっかく純正の
ストライカーという最近では稀有な素質を持っているのに、それを無下に
するのがもったいないような気もする。さて、どう育てるか・・・。

小川航基

昨年のU-20W杯での悲劇的な負傷から復帰。まだ本調子にはほど遠く、
出場機会は多くはなかったが、広島戦の後半ロスタイムの逆転PKや
入れ替え戦での先制点のシーンなど、メンタルの強さが要求される
2つのPKをいずれも危なげなく成功。エースとしての素養の片鱗を
見せてくれた。それでも名波監督曰く意識の部分でまだ改善が
必要らしく、出場機会の少なさはそれに起因するとのこと。
昨年、負傷直前のプレーは凄まじかったので、あの状態まで戻ればと
私は考えているのだが、どうもそれだけではないのかもしれない。
期待値の大きさは変わらない。

川又堅碁

在籍2年目を迎えたエースはいよいよタスクが集中。ポストに突破にフィニッシュ、
セットプレーの守備ではゴール前まで戻ったりと、恐ろしい量の仕事をこなした。
これだけいろいろやらされながら、得点数を二桁に乗せているのは
見事という他ない。これだけ働かされれば歪が出るのは当然のことであり、
シーズン終盤には足を痛め欠場のケースが増加。川又がいなくなった磐田は
いよいよもって何もできなくなっていた。あぁ、ごめんなさい川又さん。
CFに異様な負担をかけるのは磐田の伝統なのだろうか・・・。
いろいろやらされすぎて洗練されていく姿は、かつての前田遼一と重なる。
加入時と比べて明らかにうまくなっているし、空中戦も強くなっている。
今はゆっくり身体を休めて、来季に備えてくださいませ。
アジアカップ?知らぬ存ぜぬ。

モルベッキ

最初から最後まで謎に包まれていた存在。外国人枠が埋まったところに何故か
入団が決定、そんなに凄いやつなのかと思ったらFWが不足かつ外国人枠が
余った状況でも試合に呼ばれず、入ってくる情報は練習でチンタラして
罰走させられている姿のみ。たまたま出た試合ではあまりにも役に立たないので
まさかのインアウトを食らい、夏にはフォローなく相模原にレンタルされた。
調べてみたら、その相模原でも1試合も出ていない。
何故磐田に来たのか。そして相模原に何をしに行ったのか。
あまりにも不可解なので、磐田サポの友人は「ギレルメとのセット販売」説を
提唱していた。なるほど、確かにそう考えれば、ギレルメが強制送還された
直後に相模原にレンタルされたのも合点がいく。しかしながらギレルメに
関しても、そうまでしてでも獲る選手のように思えないので、
やはり真相はわからない。本当にいろいろと謎だった。
来季もいたらめっちゃ笑う。

大久保嘉人
シーズン途中に川崎からまさかの加入。報道を見た際、私は質の悪い冗談だと思った。
復帰から半年での再移籍に川崎サポは驚嘆し、選手からもネタにされる有様。
川崎サポーター以上に驚愕した磐田サポだったが、いざ加入が決まれば心機一転、
田中誠との乱闘事件を筆頭に数多く存在する因縁を水に流し、「U.S.A」を元ネタとする
チャントを用意するという万全体制で迎え入れた。いやもう、なんなのあのチャント。
得点力が絶対的に不足している状況においてJ最多得点を誇るFWを獲得するのは理に
叶っているように見えるが、磐田の得点が少ない問題はボックスへの侵入回数自体が
少ないことに起因しているため、FWまでボールを運べない課題が解決せず
得点力の向上にはつながらなかった。これに関しては本人に責任はないのだが、
別の問題として苛立った大久保が試合中にエキサイトし始めたり
ラフプレーに走り始めたりしたので、見ていて落胆するシーンすることも多かった。
また、大久保が登場した途端に攻撃の秩序が崩壊して各々がやりたいことを
勝手にやっているようにしか見えない状況に陥ることが多々あったので、
その点を含めて大久保に対する私の評価はかなり厳しいものになっていた。
このままでは来季に向けてけっこうアレな意見が飛んでしまうところだったが、
最終節川崎戦で見事なヘディングゴールをマークことで評価が向上。
結果的に試合に敗れてPO圏内に転落したが、それでも大事な試合で大仕事を
やってのける存在感に は感服した。来季はどうかラフプレーだけは
しないで頂きたい。



以上です。
来季になったらレビュー書くかもしれないので
そしたらよろしくお願いします。

私が"川口能活"を認識したのは、アトランタオリンピックの時だった。
オーバーエイジ枠をフル活用し、本気で優勝を狙ってきたブラジル代表に
対して日本代表が大番狂わせを起こしたマイアミの奇跡。
その試合で、ド派手なセービングを連発し、ロベカルだのロナウドだの後に
世界の頂点に立ち続ける怪物達を完封したGKこそ、川口能活だった。
当時の私はサッカーのサの字も知らない人間だったが、
驚異的な反射神経で華麗にシュートを弾き返し続ける川口の姿は
私の脳裏に強く焼き付いた。今でもあの試合のダイジェストを
鮮明に思い出せるほどに。

アトランタオリンピックの翌年、親に連れられて観戦に訪れた磐田-横浜Mの試合で、
初めて川口能活を生で見る機会があったのだが、案の定川口は凄かった。
あんまりにも凄いので、磐田サポからもヨシカツコールが起こってしまった。
結局その日は磐田は完封負けを喫してしまったのだが、負けの悔しさよりも
川口の異様なオーラを味わえたことの方が私にとっては衝撃であった。
ゴールシーンは覚えていないのに、ゴール前でただ腰に手を当てて味方の攻撃を
眺めている川口の姿は覚えているのだから、その衝撃の大きさは推して知るべしだ。
その日から、私にとって「凄いGK」といえば川口能活のことになった。

それから2年くらい後に金子達仁氏に傾倒したことで、私は随分と
川口能活に詳しくなった。磐田に所属していなかった選手の中では
一番と言ってもいいくらいだったかもしれない。

川口の異名、「炎の守護神」。
これは、試合中に見せる情熱的な姿を表現しているものに他ならない。
鬼のような形相で怒り、喜び、叫ぶ。プレーに対する感情を一切隠さない
その姿は、燃え盛るの炎に例えられるに相応しい。
チームメイトから「うるさいよ」と本気で煙たがられることもあったようだが、
しかして私はそんな彼の激情家な部分も含めてお気に入りだった。
00年CSで、自身の迂闊なミスで失点し、試合後ペットボトルをピッチに叩きつけ、
突っ伏して「何回同じことやってんだチクショー!!」と絶叫する姿でさえ
私には魅力的に映った。

そう、私は彼が磐田に来る前から、川口能活が好きだったのだ。

川口


川口能活引退の報道がなされたのは、11/4 のことだった。
前日、降格がほぼ決まりかけていた磐田が広島相手に大逆転大金星を挙げ、
久しく覚える少しの余裕を味わっていた私に冷や水をぶっかけるような、
突然の引退報道。スマートフォンで報道を見た瞬間、私は「あぁ・・・」と
小さく呻いて天を仰いだ。

とはいえ、川口の引退をまったく覚悟していなかったわけではない。
厳密にいえば、いつそうなってもおかしくないという思考は、磐田を
退団した後からずっと抱き続けていた。
いくら比較的息の長いポジションであるとはいえ、年齢は既に大ベテランの域。
何かの拍子にその決断に至っても、何らおかしい話ではない。
加えて今季、能活が出場機会を大きく減らしているのは存じ上げていた。
ショックではあったが、「まさか、そんな!」というよりは、
「あぁ、この時がきてしまったか」と表現した方が真相に近い。


■最終節に至るまで

SC相模原のホーム、ギオンスタジアムは、私にとって必ずしも
アクセスしやすいスタジアムではない。
だがしかし、最終節に観戦に伺うことを迷うことはなかった。
試合は磐田のJ1最終節の翌日。大丈夫、いける。
そう判断し、すぐにチケットを確保した。
チケット確保から試合の日までは、比較的平穏な日々を
過ごしていた気がする。

だがしかし、試合前日に重大な事件が発生した。
J1最終節、私が見ている目の前で、ジュビロ磐田が急転直下の
PO圏転落という悲劇に見舞われたのだ。
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後半ロスタイム、チームを絶望に突き落とす残り30秒での逆転決勝ゴールは、
私の心に表現しようのない深刻な傷を与えた。
ジュビロ磐田は、これまでの歴史の中で、試合終了間際での
悲劇的な被逆転を幾度となくも経験してきた。
01年CS、03年J1最終節、14年プレーオフ山形戦、その他諸々。
磐田より苛烈な経験をしているクラブはJリーグの中にも存在するが、
終了間際の悲劇という意味では、ジュビロ磐田はJリーグの中では
セレッソ大阪と双璧を成すクラブである。

もう数度目ともなれば慣れたものでもあるのだが、一方で実は
私自身は過去の場面では常に画面の反対側のおり、現地でそれを
味わうのは初めての経験だった。それゆえ、過去のどの経験よりも
私が味わうダメージは深刻だった。試合終了間際、反転して突進する家長、
横パス、身を翻すカミンスキー、揺れるネット、喜ぶ川崎サポーター。
思い出したくもない記憶なのに、すべてを鮮明に思い出せてしまうのは、
もはやトラウマに近い。後に名波監督が語って曰く、「プレーオフで山形の
GKにヘディングシュートを決められた時の、何十倍、何百倍と引きずった」
とのことだが、それは私にとっても同様。
正直な話、「こんな目に遭うのであれば二度とサッカーなど見たくない」
とさえ思った。試合終了直後、同行予定だった友人に、
「ごめん、 俺明日行かない」というメッセージを送ったのは、
決して衝動的な行動ではなく、本心からの行動だった。
諸事情あって翻意に至ったのだが、一歩間違えれば本当に
ギオンスタジアム行きをキャンセルするところであったのは事実。
今思い返せば、私にとって危機的状況だったといえる。

「等々力の惨劇」は、能活にも思わぬ余波を及ぼしていた。
古巣の悲劇を目の当たりにした能活は、喪失感のあまり最終節を見据えて
予定していた散髪を失念し、ボサボサ頭のまま最終節に臨むことに
なってしまったのだ。試合後にその旨を明らかにされた際、磐田は
なんと罪深いことをしたのだろうと落胆しつつ、能活が未だに磐田を
大事に思い、PO圏転落を嘆いてくれているのが有難く感じ、
私は少し心が救われる思いだった。


■試合当日
Tシャツ購入を目論み、私は友人と共に9時にはギオンスタジアムに到着。
購入待機列はかなり伸びていたが、早めに並んだ甲斐あって無事に
狙っていたサイズのTシャツを購入することができた。

予定よりずっと早く終わったので、時間をつぶすために隣接する公園を散策。
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列整理が近くなったので、散歩を切り上げてスタジアムにリターン。
空腹だったので、フードコーナーでカレーを頂いた。
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空腹を満たした後に、現地に来ていた知り合いに会いにいったのだが、
自分から呼びかけたにもかかわらずいざ近付いたら気付かずに
思いっきりスルーしてしまった。大変申し訳ございませんでした。
試合開始1時間ほど前に入場。バックスタンドに陣取る。
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ホーム側は既に満席でアウェイ寄りになったのだが、これで
後半の能活を間近に見ることができる。

座席を見ると、コレオグラフィ用のシートが貼り付けてあった。
どうやらこの日のコレオが、SC相模原史上初の試みだったらしい。
ただ、さすがに慣れていない感は拭えず、剥がしたシートを持ったまま
座席移動をしてしまっている人がいたり、掲げるタイミングがバラけたり
していた。また、自分の隣にいた方が、掲げる向きを間違えていた
(裏面をピッチに向けて掲げていた)ので、「あ、それ逆向きですよ」と
言ったら、「ちょっとやだわぁ~、ウッフフフフ(笑)」と豪快に笑われた。
楽しそうなのは何よりだが、何故自分が笑われてるの かわからなかった。
まぁ、コレオは経験の積み重ねで上達するもの。SC相模原の皆様には
まずは挑戦したことを誇って頂いて、そのうえで今後の糧として
頂ければそれが一番良いことだと思います。何様やねん。

アップ前に目についたのは、報道陣の多さ。
前日の等々力にも、川崎の祝勝会と磐田サポの泣きっ面を収めに来た
メディアが多く集結していたが、この試合はそれ以上の報道陣が来ている。
多すぎてスタッフが扱いにちょっと四苦八苦していた程。
程なくして両チームがアップを開始。
川口が登場した際の歓声は、予想通り凄まじかった。
これで能活のアップを見るのも最後・・・と思うと、反対サイドで
ありながら能活から目を離せなかった。機敏な動きをしており、
とても43歳だとも、この試合が最後だとも思えなかった。

さて、能活以外の選手達に目を向けてみると、何名か存じ上げている選手がいる。
まずは何といっても元磐田の10番、成岡翔。磐田を退団した後、福岡、新潟と
渡り歩き、今年から相模原に在籍している。
菊岡、丹羽、谷澤、辻尾もJファンには馴染みが深いだろう。
あとは梅井がえらく堂々とプレーしているのを見て、
かつて期待を寄せていた身としてはけっこう嬉しく思った。
その一方で、磐田からレンタル中のモルベッキはベンチにもいなかった。
申し訳ないが、彼は本当に何をしに来たのだろう。

鹿児島ユナイテッドの方には、恐縮ながら存じ上げている選手は
ほとんどいなかった。2年ほど前に吹田スタジアムでG大阪U-23と
対戦しているのを拝見した時に記憶したFW藤本は既に移籍。
今季J2で12得点をマークし大分のJ1昇格に貢献している。
唯一、FWのキリノと薗田には見覚えがあった。とりわけ薗田に関しては
去年の天皇杯で横マリ相手に華麗なゴールを決めているのを見ているので、
期待がかかる。いや、今日の場合は恐怖だろうか・・・?
あとは、この試合には出場していなかったが、松下年宏が在籍している模様。

試合は、割と手堅い雰囲気で進んだ。鹿児島は既にJ2昇格を決めており、消化試合。
能活の花道を飾ろうとする相模原の方が、意欲は高めに見える。
そんな中で期待していた成岡が、不用意なロストでピンチを招いたり
していたのでちょっと残念だった。成岡はどちらかといえばセカンド
ストライカー的な動きを得意とする選手であり、配球のタスクで
違いが作れるタイプではないのだけれど、磐田在籍時はサテライトなら
その作業もある程度はやれていたので、サッカーという競技の進化を
考慮しても良い意味での存在感はもう少し見てみたかった。

それでも、前半を通してボックスに多く侵入したのは相模原の方。
能活のプレーも序盤から安定していた。
ピンチがさほど多くな かったのも影響しているが、クロス処理や
バイタルエリアのケア、キックにもミスがない。
一度ペナ内からシュートを打たれた際にも、コースを切って弾いている。
後半に向けてポジティブな要素が多い。

ハーフタイムに鹿児島が選手を交代してきたのだが、具体的な目的と
効果については読めなかった。中央の守備のフィルタがちょっと
強まったかな、と感じたが、たぶん誤差の範囲。

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後半、鹿児島が手前サイドに攻めてきたので、薗田をけっこう見ていた。
パワフルでこそないが、相手の守備のブロックの隙間に入り込んで
ギャップを作り出そうとする動きは実に痛快。ふとした拍子に
「あれ、ずいぶんあっさりとパスが入ったな」と思う時は、
大抵は薗田が受けていたり、或いは敵を釣っていたりする。
物凄く自分好みのFW。うーむ、相変わらず素敵だ・・・。

鹿児島の構成の最中、抜け出したFWに対し能活がコース遮断と
素早い反応で攻撃を切った場面があり、大興奮。
そう、GKながらこういう積極的な守備ができるところが好きなんだよ、能活。

勝つためには守備だけではなく点が欲しい相模原。
58分にボランチを入れ替えた。成岡はここで早々のお役御免に。残念。
(追記:先日、成岡選手が藤枝MYFCに移籍することが発表されました。)
なんとか1点入れてくれと思っていたら、20分過ぎに相模原がPKを獲得した。
相模原のクロスに対して手を出して叩いてしまった模様。
逆サイドなのでよく見えなかったのだが、帰宅後に確認したら
完全にハンドだった。意図的に引っ叩きにいったように見えたのだが、
そんなに緊迫する状況ではなかったように見えたので、
どうしてしまったんだろうかと不思議に思った。
まぁ、決定的な状況で手ェ出したらレッドだしね・・・。

このPKをジョンガブリエルが決めて相模原が先制。
たくさん足踏みしてGKを先に動かしてから蹴るやり方を採用していたのだが、
あんなに貯めるケースは初めて見た。あれはGKからしたら嫌だ。
といっても蹴り方にはそれなりの技術が必要で、失敗するこ ともある。
この間のFC東京-磐田戦では、この蹴り方を採用したディエゴオリヴェイラが、
最後まで飛ばないカミンスキーに根負けして枠を外した。
たぶんジョンガブリエルはこの蹴り方をちゃんと練習しているのだろう。

その後は鹿児島が思い切って反撃に出たのだが、シュートが枠にいかなかったり
ブロックされたり能活に止められたりでネットを揺らせず。
逆に相模原は交代枠を使って守備に人数をかけ、終盤は辻尾をほかしこんで
前線で走らせることでリスクを軽減しつつ守り切るという
非常に玄人好みな渋い試合運びを見せた。
そんなこんなで相模原が能活の現役最後を飾る完封勝利を達成。
レジェンドの引退に華を添えた。
DSC_0096

タイムアップ直後、チームメイトにもみくちゃにされる能活。
泣いてるように見えたのが印象的。帰宅後に確認したらやっぱり泣いていた。
胸を熱くしてくれる瞬間だった。
そこからシーズン終了セレモニーと、能活の引退式。
望月代表が「まだできそうに見える」と言っているのを聞いて、
「やっぱりそう思うよね、俺もそう思う」と同意した。
特に苛烈なキャリアを歩んだ望月が言っているのを聞くと余計にそう思う。

引退式では、能活のご家族の方々がご登場なされた。
お兄様が涙を流されていたのが非常に印象的で、それまでは笑顔だった
能活がその瞬間に泣いてしまっていたのを見て胸が熱くなった。
そしてスペシャルゲストとして、楢崎が出てきたのでビックリした。
これに関して非常に好意的な意見が多かったのだが、磐田サポとしては
「昨日名古屋がPO行きになってたら来なかったんだろうなぁ」と
少し微妙な気持ちになっていた。この光景のために名古屋の残留が
確定しているべきだった、という意見には同意しかねる。
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セレモニーの後、選手の場内一周の時には、多くの人が能活に
声援を飛ばしていた。どうやら磐田サポや横浜FMサポも多くいたようで、
それぞれのチームのユニフォームやタオルマフラーを掲げて
能活に手を振っている。そういう人たちが、少なくとも試合中は
それらの主張を控えて粛々と試合を見届けていたのが、
私には非常に好意的に感じた。

能活が近くまで来た時に、能活の名前を呼びたくてウズウズしていたら、
見越した友人が「呼びたかったら呼べばいいさ」と言ってくれたので、
お言葉に甘えて最後に「ヨシカツーッ!」と呼んだ。
磐田在籍時はゴール裏から何度も叫んだ名前。
久しぶりに呼んだにもかかわらず自分でも驚くほどしっくりきたのは、
9年間呼び続けた 事実が今でも自分の中で息衝いている証拠だろう。
場内一周の途中ではあったが、選手たちが遠方まで歩いて行ったので、
スタンドを出て帰路に就いた。能活の引退は残念ではあるのだが、
最後に思う存分に彼を堪能できた充足感から、この日の帰り道は
前ほどの喪失感は抱いていなかった。もっとも、帰り道の最中で
「もう見られないんだな」と寂しくはなったけれども。


■引退に際して
当方に影響を与えたサッカー選手という点で、川口能活は非常に
インパクトの大きい選手だ。引退に際して覚える寂寥の感は、
名波浩が引退した際のそれに匹敵するかもしれない。

前述の、幼少期に能活を初めて見て衝撃を受けたのをきっかけに、
私は親と「能活ごっこ」と称したボール遊びを頻繁にするようになった。
親が投げたボールを、膝立ちの状態からセービングするという
遊びだったのだが、これはGKのキャッチングのトレーニングとして
採用されるものらしく、私は意図せずGKのトレーニングをしていた
ことになる。まぁただのこじつけだとは思うのだが、その遊びが
現在までフットサルチームでゴレイロを担い続けていられる理由の
一つになっていることは、私の感覚では間違っていないと思う。

川口能活に関する思い出として、04年アジアカップのヨルダン戦や
アトランタ五輪の"マイアミの奇跡"などが挙げられているが、
私は迷わず2010年のヤマザキナビスコカップ決勝戦を挙げる。
この試合は、直近10年で磐田が獲得した唯一の国内主要タイトルである
と同時に、獲得の瞬間に私が現地で立ち会うことができた唯一の
タイトルでもある。その試合で磐田のゴールを守っていたのが能活だ。
延長含めて3失点こそ喫しているが、この試合の能活は素晴らしかった。
とりわけタイムアップの瞬間は出色。試合終了間際に相手に献上して
しまったPKで、能活は槙野のシュートを見事に弾き返してゴールを死守。
PK阻止からのタイムアップでタイトル獲得という、あまりにも
劇的な展開を演出してくれた。長く磐田を応援しているが、
あれほどに甘美な瞬間は他にはなかなか思い当たらない。


能活は引退理由として、「選手としてではなく違った形で日本サッカー界に
貢献したい」と語った。選手ではなくなるが、彼がこの世界からいなくなって
しまうわけではない。今後も能活がサッカー界に関わってくれることに
感謝しながら、今後の活動を見守っていきたいと思う。


能活選手。
長い現役生活、本当にお疲れ様でした。
伝えたいことは寄せ書きに書かせて頂きましたので、これ以上の
言葉は必要ないでしょう。ただ、いつまでも応援しています、とだけ。

以上です。

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